ミニトマトをベランダ菜園で収穫!育て方とプランター栽培のコツ
LOVEGREEN編集部
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ミニトマトの仕立て方と摘芯
ミニトマトはそのまま放置して育てると、葉と茎の間から次から次へとわき芽が出てきます。枝と葉が混み入り過ぎて蒸れないように、しっかり実に栄養を行き渡らせるためにもミニトマトを「仕立て」ていきます。その仕立てるときに目安となるのが「わき芽」です。
ミニトマトのわき芽とは
上の画像のように、葉と茎の間から出てくる芽の部分を「わき芽」といいます。
このわき芽を全て放置してしまうと、主枝の栄養分も奪ってしまい、充実した実が収穫できません。不要なわき芽を取り除き、甘いミニトマトに育てましょう。
ミニトマトのわき芽かきの注意点
わき芽かきをする時は、どうしても株を傷をつけてしまいます。特にミニトマトは、傷口から病原菌が入りやすくなるので、次の点に注意しましょう。
・指でかきとるか、消毒したハサミを使用する。
・わき芽をとった後の切り口が乾きやすいように、出来るだけ晴天の日に行う。
1週間のうちに2~3回は注意してミニトマトを観察すると、わき芽が小さいうちに取り除くことができます。
もしも、わき芽が大きくなりすぎたら…
大きく育ち過ぎたわき芽は無理に切り取らずに、仕立てる本数を増やしてもOK。
切り取ったわき芽が捨てるにはもったいないほど立派な場合は、そのまま土にさして水を与えると、根付いて新たに苗として生長するのでお試しください。
ミニトマトをたくさん完熟収穫するための仕立て方
ミニトマトの栽培期間に、たくさん完熟収穫できる2本仕立ての方法を紹介します(品種によって推奨する仕立て方は異なります)。
2本仕立て
主枝に咲く一番花のすぐ下のわき芽を伸ばして2本仕立てにします。それ以外のわき芽は摘み取りましょう。放っておくとドンドンわき芽が出てきます。1週間に2~3回はわき芽が出ていないか確認してください。
※大きくなりすぎたわき芽は無理に切り取らず、仕立ての本数を1本増やしてもかまいません。
支柱
2本に仕立てたら、次は苗を支柱で支えましょう。
主茎や側枝に沿わせて、支柱を土にさして苗を支えていきます。苗を支柱に誘引するときは、節の下に麻ひもを固定します。交差させることでズレずに固定することができます。枝を傷つけないように緩く結び、支柱側で結びましょう。
ミニトマトの摘芯
ベランダでのミニトマトの栽培は畑栽培と違い、土の量も高さの制限も出てきます。そのため、主枝が支柱の高さまで到達したら「摘芯」といって、主枝の先端を切ります。こうすることで、一定の時期に収穫を終了させ、秋冬栽培の野菜のための場所を空けることにもつながります。
通常の摘芯の時期は植え付けてから2か月後以降の、ミニトマトの苗の主枝が支柱のてっぺんに到達する頃です。
こちらは特大のプランターで、特大の支柱をたててミニトマトを育てているので、摘芯は3か月経過した8月になりました。
ミニトマトの摘芯
果房(かぼう)からみて2枚の葉を残し、その上の枝を摘芯します。
ミニトマトやトマトは汚れたハサミで切ってしまうと、病気に感染しやすくなるので、必ずアルコール除菌などした清潔なハサミでカットしましょう。
摘芯しなくてもOK?
ミニトマトの栽培は本当に奥が深く、考え方によって摘芯しなくても問題なく育てることができます。
◆ヘビ栽培
ミニトマトを摘芯せずに、そのまま主枝を伸ばしていく方法もあります。支柱のてっぺんまで到達した主枝を下にずりおろしながら栽培する方法です。ずり下すことで、根元にとぐろを巻いたような茎ができるため、ヘビ栽培というそうです。
◆Uターン整枝栽培
摘芯せずに上に伸びた枝を、支柱のてっぺんまで到達したら、折り返して地面に向けて栽培します。ミニトマトの枝を折り返す専用のハンガーフックは、ネットでも購入することができます。
◆放任栽培(ソバージュ栽培)
自然な状態で栽培するため、わき芽をかくことも、仕立てることも、摘芯することもしない栽培方法です。支柱も使わず、地這い状態で育てることもできます。最近ではソバージュ栽培専用の品種もできましたので、仕立てるのが面倒な方にはおすすめです。
心(芯)止まり
茎となるべき新しい生長点が生育せずに、生長が止まってしまうことを心(芯)止まりといいます。
なかでもミニトマトやトマトには、花房が数段ほど着くと生長点がなくなる心(芯)止まり形質をもっている品種があります。育てているミニトマトやトマトが、心(芯)止まりの品種かどうかで、摘芯の方法も異なるので必ず確かめましょう。
ちなみに、現在販売されているほとんどのミニトマトやトマトの苗は、心(芯)止まりの品種の可能性は低いので、通常通り1本仕立てや2本仕立ての対応で問題ないと思います。
ミニトマトの日頃のお手入れ
ミニトマトはどんなことに気を付けながら育てていけば良いのでしょうか?ミニトマトが元気に生育するための日頃のお手入れについて説明します。
ミニトマトの病害虫チェック
実は、植物が弱ってしまうと害虫がつきやすくなるという傾向があります。ミニトマトの新芽の先にアブラムシはいませんか?ミニトマトの実のまわりにタバコガの幼虫が食べた小さな穴は開いていませんか?日頃からミニトマトの苗をよく見て確認しましょう。
病害虫の予防として、ニーム・木酢液などの希釈液をミニトマトの苗にスプレーしましょう。スプレーすることで害虫を防ぐだけでなく、葉に栄養も与えることができるのでしっかりお手入れしてあげましょう。スプレー後の希釈液が余ったら、土にそのまま与えても肥料代わりとなります。
ミニトマトの追肥
作物に対して肥料が多すぎると「つるボケ」といって、葉ばかり茂って実がつかなくなります。ミニトマトの実がピンポン玉くらいになった時からスタートし、その後は2週間おきに追肥をしましょう。
肥料を施す位置は、葉が広がった先よりも少し先の方に施します(作物の根の広がりは、葉の広がりと同じくらいといわれているため)。葉の先を目安に土に肥料を施しますが、実がついた後も与えすぎには注意しましょう。
ミニトマトの水やり
ミニトマトは横にも縦にも根を十分に這わせるので、あまり頻繁に水を与えると深くまで根が生長しません。いい根を作るためにも、水やりは土が乾燥してから。水を与えるときは、しっかり鉢底から水が出るくらいまで、水と一緒に空気も根に届けるようなイメージで水をあげてください。
また、ミニトマトやトマトは水を少なめにした方が甘くなるといわれています。萎れない程度の控えめな水やりを心がけましょう。
ミニトマトは、あまり雨が当たってしまうと実が割れてしまったり、病気になりやすい傾向があります。梅雨のシーズンは軒下に移動するなどして、できるだけ雨が当たらないようにしてあげましょう。
畑でミニトマトを栽培する際は、病気の原因となる雨による泥はねや、真夏の土の乾燥を防ぐためにマルチや藁(わら)を敷きます。春夏のプランター栽培では、バーク堆肥などを敷いて病気や乾燥を防ぎましょう。
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