レモンの香りがするハーブ|レモンバーム・レモンバーベナ・レモングラスの違い

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戸松敦子

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レモンバーム、レモンバーベナ、レモングラスの違いをお話しします!名前が似ているハーブですが、見た目も性質も違うので知れば知るほどその魅力を楽しめます。レモンの香りがするハーブを育ててみてはいかがですか。

目次

レモンバームとは

レモンバーム 特徴 育て方 香り ハーブ

  • 学名:Melissa officinalis
  • 和名:西洋ヤマハッカ
  • 科名・属名:シソ科コウスイハッカ属(メリッサ属)
  • 分類:耐寒性多年草
  • 草丈:30cm~80cmくらい

レモンバームは、ヨーロッパ原産のハーブ。ギザギザした丸い葉がこんもりと茂り、葉をこするとレモンのような良い香りがします。

学名のMelissaは、ギリシャ語で「ミツバチ」の意味があり、「ビー(ミツバチ)バーム」の別名を持ちます。レモンバームの小さな花にミツバチが好んで集まるため、古くはハチミツを採取するための大切な蜜源であったとも言われています。また、レモンバームがハチミツと同じような治癒効果や薬効を持つと考えられていたという説もあります。現在では、神経系のリラックスと機能調整に作用すると言われています。

生育が旺盛なので、どんどん摘み取ってフレッシュのままハーブティーやハーブバスなどに使います。

 

レモンバーム 特徴 育て方 香り ハーブ

レモンバームは日当たりと水はけの良い用土を好みます。真夏の強すぎる直射日光に当たると葉がかたくなり、葉焼けをおこすことがあるので、盛夏は半日陰になるような場所で育てると葉が美しく育ちます。

地植えでもプランターでも育てられますが、茂りすぎると蒸れて状態が悪くなるので、収穫をかねて切り戻して風通し良く育てることがポイントです。葉の収穫をメインにする場合は、花が咲いてきたら早めに花を取ってしまうと収穫が長く楽しめます。

冬は地上部の勢いがなくなって枯れたようになるため、短く刈り込んで冬越しします。耐寒性があるので冬の間も根は生きていて、春になると再び芽吹きます。

 

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レモンバーベナとは

レモンバーベナ 特徴 育て方 香り ハーブ

  • 学名:Aloysia triphylla
  • 和名:防臭木(ボウシュウボク)
  • 科名・属名:クマツズラ科 コウスイボク属
  • 分類:半耐寒性落葉低木
  • 草丈:1m~3mくらい

レモンバーベナは、チリやアルゼンチンの岩場に生息していたハーブ。葉に触れるとレモンに似た爽やかな香りがします。心地良さと高揚感を招くハーブとして古くから親しまれ、気付け効果のあるお茶としても飲まれてきたそうです。生の葉を鶏肉や魚料理の香り付けに使ったり、乾燥させた葉をポプリにすることもできます。

 

レモンバーベナ 特徴 育て方 香り ハーブ

レモンバーベナは、日当たりと風通しが良い場所を好みます。冬は落葉して枯れたような姿になりますが、春になって暖かくなると再び芽吹きます。芽吹きは他のハーブと比べると遅い方で、5月の初め頃になります。寒さにはそれほど強くないので、冬に寒い地域ではプランターで育てて霜に当たる前に室内に取り込んで冬越しするといいですね。東京では、株元を藁などで覆って防寒し、乾燥気味に水やりを続けて屋外で冬越しさせることもできます。

 

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レモングラスとは

レモングラス 特徴 育て方 香り ハーブ

  • 学名:Cymbopogon citratus
  • 和名:レモンガヤ
  • 科名・属名:イネ科オガルカヤ属
  • 分類:非耐寒性多年草
  • 草丈:1m~1.5mくらい

レモングラスは、東南アジアの草原地帯原産のハーブ。タイ料理のトムヤムクンの材料にも使われることでも有名です。ススキに似たシャープな葉をしていて、育つ姿はとても地味なのですが、葉に触れるとすっきりとしたレモンの香りが漂うので驚きます。料理の臭み消しやハーブティーによく使います。消化器系の治療薬として用いられることもあるそうです。

 

レモングラス 特徴 育て方 香り ハーブ

レモングラスは、日当たりと風通しが良い場所で育てましょう。大株になるので地植えが向きますが、大きめのプランターで育てることもできます。寒さに弱いので、一年草と考えて毎年春にポット苗を買って育てる方も多いと思います。

寒冷地域ではプランターで育てて寒くなる前に室内に取り込んで冬越ししてもよいですね。地植えにする場合は、霜のおりる前に短く刈り取って株を掘り上げて室内に入れる育て方もあります。東京以西で地植えしたものが大株になっている場合は、短く切り戻してマルチングをする方法で越冬しできることもあります。

 

冬越し剪定したレモングラスをしめ縄風に編んでお正月飾りを作ったり、リースを作るのも素敵です。剪定した茎葉がたっぷり使えて、良い香りがする飾り物ができるので、一石二鳥。なんだか得した気分になりそうです。

 

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レモンバーム・レモンバーベナ・レモングラスの違い

葉の違い

レモンバーム 特徴 育て方 香り ハーブ

レモンバームの葉は、やさしいギザギザがある丸い形をしています。シソ科ということもあり、シソを小さくしたような形でもあります。

 

レモンバーベナ 特徴 育て方 香り ハーブ

レモンバーベナの葉は、ギザギザがない細長い形をしています。

 

レモングラス 特徴 育て方 香り ハーブ

レモングラスの葉は、イネ科特有のシュッと長いシャープな形をしています。

花の違い

レモンバーベナ 特徴 育て方 香り ハーブ

レモンバーベナの花

レモンバームは、6月~7月頃に小さな白い花を咲かせます。

 

レモンバーベナは、8月~9月頃に小さな白い花を咲かせます。

 

レモングラスは、日本では花が咲くことが難しいのですが、イネのような花が咲くそうです。

 

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レモンの香りがするハーブを育ててみよう♪

レモンバーム レモンバーベナ レモングラス 違い 特徴

レモンの香りがするハーブは、なんとなく鬱々する気分をリフレッシュしたり、明るい気持ちにしてくれたりします。季節の変わり目に体調を崩しそうになると、いつもレモン系のハーブの香りが恋しくなり、レモンバーム、レモンバーベナ、レモングラスに触れて爽やかな香りをかいで癒されます。本当にすっきりとした良い香りがするので、何度も触れてしまいます。どうしてこんなに良い香りがするのか不思議ですよね。レモンの香りがするハーブを育てて、心癒されて健やかな日々を過ごしましょう。

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戸松敦子

グリーンアドバイザー、ハンギングバスケットマスター、野菜ソムリエ、家庭菜園検定2級。園芸業界で植物全般を幅広く学び経験してきました。LOVEGREEN編集部では主に寄せ植えやリース作り、ボタニカルピープルなどの取材を担当。人が植物と心地良く暮らし、その幸せの連鎖が世界中に広がっていくことを願います。趣味はママさんサッカー。都大会優勝を目指して日々練習しています。

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