トケイソウ(時計草)
- トケイソウ(時計草)は、亜熱帯を中心に分布されるつる性多年草です。3つに分かれた雌しべが時計の長針と短針、秒針のように見え、花びらとガクが文字盤のように見えることから時計草という和名が付けられました。非常にユニークな形の花で、世界に500種以上が分布し、園芸品種も数多くあります。 トケイソウ(時計草)はあんどん仕立ての鉢物としてよく出回っていますが、庭に植えてフェンスに誘引したり、目隠しやグリーンカーテンとして使うこともできます。比較的育てやすい植物で、耐寒性の強い品種は温暖地では庭植えにして屋外で越冬できます。耐寒性の無い品種は、鉢植えで育てて屋内で冬越しさせます。 朝咲いて夜にしぼむ一日花の特徴がありますが、次々と花を咲かせるので花期にはたくさんの花を楽しむことができます。挿し木が容易な植物であり、長く伸びたつるが地面に下垂し、そのまま根付くということも多々あります。 トケイソウ(時計草)は白と紫の花色が代表種ですが、そのほかピンクや赤など、花色のバリエーションが豊富です。また、大きく分けると花を楽しむ観賞用の品種と、実を楽しむ品種があります。南国の果物で有名なパッションフルーツ(Passiflora edulis)もこのトケイソウの仲間のひとつです。