リンドウ(竜胆)
- リンドウ(竜胆)は「枕草子」でも記述がある程、日本で古くから親しまれている植物(多年草)です。寒さに強く、本州、四国、九州の山野を中心に自生しています。春に細い葉の新芽を出し、秋の始まりと共に花芽をつけてベル形の花を咲かせます。寒くなる頃には地上部が枯れて休眠し、春に芽吹きます。根に薬効があり、乾燥させたものが漢方で使われます。 花色は青、紫、水色などの寒色系が主流ですが、赤紫、ピンク、白、複色など様々な色があります。花の直径は3~5cm程で、釣鐘形で先が5つに分かれ、尖った裂片があります。花は日が当たると開き、曇りの日は閉じます。渦状に巻いた蕾の状態も可愛らしいです。咲き終わるときは、花を閉じて茶色くなります。草丈は品種・種類によって差があり、10~100cmと幅があります。 リンドウ(竜胆)は日当たりを好みますが、高温や強い直射日光が苦手なため、真夏は半日陰程度の風通しの良い場所で管理するか、寒冷紗などで日よけをする必要があります。品種改良が盛んで多くの品種が見られ、鉢花や切り花などでも流通しています。高貴な印象があり、敬老の日にプレゼントする花としても人気があります。