植えっぱなしOKの芽出し球根の寄せ植え/ムスカリ・スイセン・ハナニラ
とまつあつこ
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ムスカリ、スイセン、ハナニラの芽出し球根を使った簡単寄せ植えの作り方を紹介します。ムスカリ、スイセン、ハナニラの球根は数年植えっぱなしでもOKなので、掘り上げずにそのまま翌年も楽しみましょう。植えっぱなし球根の寄せ植えを翌年も楽しむためのちょっとしたコツもお話しします。
目次
■植えっぱなしOKの芽出し球根の寄せ植え
・植えっぱなしOKの芽出し球根の寄せ植えにおすすめの植物
・植えっぱなしOKの芽出し球根の寄せ植えの作り方
・植えっぱなしOKの芽出し球根の寄せ植えの管理方法
■芽出し球根の寄せ植えを翌年も植えっぱなしで楽しもう!
・植えっぱなしOKの球根をご紹介
・植えっぱなしOKの球根を使って寄せ植えを楽しもう!
芽出し球根とは
芽出し球根とは、花芽を出した状態の球根のことで、ポット苗として店頭に並んでいます。芽出し球根は花芽が出る状態までしっかりと育てられているので、球根から植えるよりも確実に咲かせることができる安心感があります。また、普通より早い寒い時から開花させていて、咲き始めてから花を長期間楽しめるメリットがあります。
植えっぱなしOKの芽出し球根の寄せ植え
今回のテーマは「植えっぱなし球根で翌年も楽しむ寄せ植え」です。
芽出し球根を寄せ植えし、ちょこっと芽を出した可愛らしい姿から、春に美しい花を咲かせるところまで、日々の生長をわくわくと楽しみ、シーズンオフに入ったら軒下などに置いて休ませてあげ、また秋から動き出す球根のかわいい生長を楽しみましょう。
植えっぱなしOKの芽出し球根の寄せ植えにおすすめの植物
球根は植えっぱなしで育てられるものと、花後に掘り上げて乾燥させて管理してから再び植え付けるタイプの球根があります。翌年も楽しむ植えっぱなしOKの芽出し球根の寄せ植えを作る際は、植えっぱなしで育てられる球根を選ぶことが大切です。
それでは、寄せ植えに使った芽出し球根を、選んだ理由も含めてご紹介していきます。
八重咲きスイセン イエローチャフルネス ~ヒガンバナ科 耐寒性球根~
この苗を選んだ理由
寒さに強く、春に近づくと八重咲きの黄色い花が咲きます。花は4月頃まで楽しめます。草丈が30㎝ほどになることをイメージして、高さを出すものとして選びました。数年植えっぱなしでも大丈夫です。
育て方のコツ
日なたと水はけのよい用土を好みます。花が終わったら葉を残し、葉が黄色くなるまで切らないで育てましょう。
▼スイセンの詳しい育て方は植物図鑑でも紹介しています。
ムスカリ アルメニアカム ~ユリ科 耐寒性球根~
この苗を選んだ理由
寒さに強く、春に近づくと青紫色の花が小さいブドウの房のように咲きます。花は5月頃まで楽しめます。草丈は20㎝くらいになることをイメージして選びました。栽培が容易で手がかからず、植えっぱなしで自然に分球して増え、毎年よく咲きます。
育て方のコツ
日なたと水はけのよい用土を好みます。水やりは土の表面が乾いたらたっぷりとあげましょう。
▼ムスカリの詳しい育て方は植物図鑑でも紹介しています。
ハナニラ ~ユリ科 耐寒性球根~
この苗を選んだ理由
寒さに強く、春に近づくと青い星形の花が咲きます。花は4月頃まで楽しめます。草丈は15㎝くらいになることをイメージして選びました。植えっぱなしにしておいても春に花をよく咲かせる、非常に丈夫で手間いらずな植物です。
育て方のコツ
日なたと水はけのよい用土を好みます。
▼ハナニラの詳しい育て方は植物図鑑でも紹介しています。
植えっぱなしOKの芽出し球根の寄せ植えの作り方
それでは、「植えっぱなしOKの芽出し球根の寄せ植え」を作っていきましょう。
準備するもの
・ポット苗
今回は、スイセン1、ムスカリ1、ハナニラ1
合計3ポット選びました。
・器(今回は直径25㎝ほどのサイズ)
・肥料入り培養土
・鉢底の石
・鉢底ネット
・土入れ
・はさみ
・手袋
・ココヤシファイバー(無しでも作れます)
・ジョーロ など
作り方
器に鉢底ネットを敷き、鉢底の石を器の高さの1/5ほど入れます。鉢底の石は、鉢の排水を良くするために使います。
鉢底の石の上から、肥料入り培養土を入れます。
苗の高さを確認しながら、土の高さを決めます。
今回は芽出し球根を植えるので、球根を傷つけないように根はなるべく崩さずに植えます。
今回の苗の中で一番球根が大きいスイセンから植えていきましょう。
水をあげる時に土が流れ出ないよう、ウォータースペースを1㎝以上確保しておきましょう。
また、土から出ていた球根の部分は土に埋めないように植える高さを注意しましょう。
次にムスカリを、根を崩さずにスイセンと高さを合わせるように植えていきます。高さが足りなかったら、下に土を足します。
ハナニラもなるべく根を崩さずにそのまま植えましょう。
他の苗と高さをそろえます。
苗の隙間にしっかりと土を入れます。水をあげた時に土が沈み込んで苗がむき出しになってしまうことがあります。この時にしっかりと土を入れておきましょう。
完成です。
ココヤシファイバーはお好みで使ってください。ココヤシファイバーは、水やりの際に土が流れ出ることを防ぎます。また、ナチュラルな雰囲気を作ってくれます。
はじめは水が浸透しにくいので、ゆっくりと、鉢の底から流れ出るくらいたっぷりのお水を株元からあげて下さい。
植えっぱなしOKの芽出し球根の寄せ植えの管理方法
植え付けから2週間後の様子です。ムスカリの茎が伸び、青紫色の花が咲き始めました。スイセンの蕾もふくらみ始めています。これからどんどん様子が変化するのがとても楽しみです。
置く場所
屋外の日なたに置きます。
肥料
肥料入り培養土を使うので、それほど必要ありません。開花後に緩効性肥料の置き肥を施しておくと良いでしょう。
水やり
土の表面が乾いたら根元からたっぷりお水をあげましょう。
芽出し球根の寄せ植えを作った植物のその後
この芽出し球根の寄せ植えは2月初め頃に作ったのですが、写真は3月初め頃の様子です。ムスカリとスイセンがきれいに咲きました。
その後、4月初め頃にハナニラが咲きました。
芽出し球根の寄せ植えの管理方法
スイセン、ムスカリ、ハナニラはすべて、花が美しくない状態になってしまったら花茎をカットし、葉は残します。葉が緑色の間は球根を太らせるために水やりを続け、花後のお礼肥を適量あげましょう。葉が黄色くなってきたら水やりをストップして地上部をカットします。半日陰で雨があたらずに風通しがよい軒下などに置いておきます。
10月頃から、少しずつ水をあげ始め、球根にゆっくり水分を吸収させてあげるイメージでお水をあげます。
軒下などに置いておくと、自然に雨水がうっすらとあたって秋に水をあげ始めなくても芽を出したりします。球根のパワーには毎年感動します。
スイセン、ムスカリ、ハナニラはすべて鉢に数年植えっぱなしで楽しめますが、数年たって育ちきゅうくつすぎて花が咲きにくくなったと感じるようになったら植え替えをしましょう。
芽出し球根の寄せ植えを翌年も植えっぱなしで楽しもう!
植えっぱなしOKの球根をご紹介
これは、スイセンを植えっぱなしにした鉢です。オフシーズンは半日陰の軒下に特に何もせず置いています。気付くと芽が出ている感じです。スイセンは本当に強くて頼もしいです。
これは、スパニッシュブルーベル(シラーカンパニュラータ)を植えっぱなしにしている鉢です。オフシーズンはベランダの隅の半日陰に置き、特に何もしていませんでしたが気付くとかわいい芽が出てきていました。
こんなかわいい花が咲きます。
▼シラーカンパニュラータの魅力についてはこちら
これは、スノーフレークを植えっぱなしにしている鉢です。オフシーズンはベランダの隅の半日陰に置き、特に何もしていません。こちらも毎年自然に芽が出ます。
こんな可憐な花が咲きます。
▼スノーフレークの詳しい育て方は植物図鑑をご覧ください。
これは、2色のムスカリとセダムの寄せ植えです。ムスカリの花が終わった後は、セダムを明るい日陰でそのまま育てます。秋になるとまたムスカリの芽が出てくる楽しさがたまりません。
植えっぱなしOKの球根を使って寄せ植えを楽しもう!
寒い時にぎゅっとパワーを蓄えて、春に美しい花を咲かせる春咲き球根。花が終わった後、暑い季節は半日陰の軒下でそっと休憩し、また秋から動き出して寒い冬を乗り越えて再び美しい花を咲かせる。そんな力強さとけなげな姿に毎年感動します。
ぜひ、お気に入りの植えっぱなし球根の寄せ植えを作って毎年お楽しみください。
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