春の寄せ植え|おすすめの花、作り方と管理のコツ

戸松敦子
このライターの記事一覧

3月になると日差しが少しずつ強くなり、気温も上がり春めいてきます。冬の寒さで縮こまっていた植物たちも気持ち良さそうにのびのびと生長する姿を見るとワクワクしますね。4月には、春から秋に定番のペチュニア・サフィニアなども出回り、苗売り場はさらににぎやかになります。色とりどりの春の花を寄せ植えしても華やかですし、庭やベランダでハーブを育てて、ちょこちょこ収穫して料理に使いたい♪そんな気分も盛り上がる、ガーデニングシーズンの到来です。
今回は、「春の寄せ植え」の作り方のコツやおすすめの草花、デザイン例や管理ポイントなどを紹介します。
目次
春の寄せ植えの作り方のコツ
春らしいパステルカラーの草花を選ぼう
3月の寄せ植えに使いたい花12選
写真の寄せ植えは、ローダンセマム(ピンク)、宿根ネメシア(ピンク)、ワスレナグサ(水色)、スカビオサ(紫色)、バコパ(白)、アイビー(斑入り)を使って、やさしいパステルカラーが似合う春を演出。手つきのバスケットに植えることで、さらにナチュラルな雰囲気がプラスされています。まるでバスケットに切り花をアレンジしたようにも見えますが、根付きの苗を植えているので次々と花が咲き、生長してさらにボリュームもアップします。
▼3月の寄せ植えに使いたい花12選こちら
▼春の寄せ植えの作り方はこちら
ハーブと野菜の寄せ植えで香りと味も楽しもう
4月の寄せ植えに使いたいハーブと野菜15選
写真の寄せ植えは、ナスタチウム、ローズマリー、バジル、スープセロリ、チャイブ、イチゴ、チャービルを使って、小さなハーブガーデンを作っています。ややつめ気味に入っているので、こまめに収穫して大きく育ちすぎないように調節し、風通し良く育てることがポイント。少しずつ料理などに使って日々楽しむコンテナです。
▼4月の寄せ植えに使いたいハーブと野菜15選はこちら
▼ベランダや玄関先でも育てられる!ハーブの寄せ植えの作り方はこちら
▼渋谷園芸の樺澤智江さんに教わったハーブの寄せ植えはこちら
春の寄せ植えにおすすめの花
それでは、春の寄せ植えにおすすめの代表的な花を紹介します。
ローダンセマム ~キク科 耐寒性多年草~
ローダンセマムの花期は3月~6月頃です。花色はピンク、白など。美しいシルバーリーフから茎を伸ばした先に、マーガレットに似た可愛い花を咲かせます。寒さに強く、梅雨時や真夏の高温期が苦手なので、夏を上手に越せると翌年も花を咲かせます。花が終わったら梅雨前に切り戻しておくと風通しが良くなります。また、夏越し後に姿が乱れた株は、秋に切り戻すとふんわりと状態良く育ちます。
▼ローダンセマムの詳しい育て方はこちら
▼ローダンセマムの花言葉はこちら
オステオスペルマム ~キク科 半耐寒性多年草~
オステオスペルマムの花期は3月~6月と9月~11月頃。ぱっと目を引く大ぶりの花が咲きます。花色は、黄色、白、ピンク、オレンジ、水色、紫など。一重咲きのほか、八重咲き、変わり咲きタイプもあります。東京以西の暖かい地域では霜にあたらなければ越冬して大株になります。
▼オステオスペルマムの詳しい育て方はこちら
オステオスペルマム
- オステオスペルマムは、南アフリカ原産のキク科の多年草です。見た目はディモルホセカと似ていますが、分類的にはディモルフォセカは一年草、オステオスペルマムは多年草として分類されています。ただし、両者を交配して作られた種も最近はあります。 オステオスペルマムは、花びらがきらきらとして艶があり、太陽とともに開き、夜間や曇天、雨の日は花びらが閉じます。最近は、開閉しない品種も出てきています。オステオスペルマムはとても豊富なカラーバリエーションで、花の咲き方も八重咲や花びらがスプーン状の品種もあります。多花性で斑入り品種もあり、葉っぱと花を両方楽しめる品種もあります。寄せ植えなどにも大活躍する育てやすい草花です。
▼オステオスペルマムの花言葉はこちら
スカビオサ(マツムシソウ) ~マツムシソウ科 耐寒性多年草~
スカビオサは寒さに強く、3月~6月頃までふんわり丸い花を次々に咲かせます。花色は薄紫、紫、赤、白、ピンクなど。日なたと水はけの良い用土を好みます。過湿に弱いため、土が乾いてから水を与えます。比較的涼しい気候を好むので、温暖地では夏は半日陰の風通しの良い場所に置いてあげると元気に夏を超えられます。
▼スカビオサ(マツムシソウ)の詳しい育て方はこちら
▼スカビオサ(マツムシソウ)の花言葉はこちら
ルピナス ~マメ科 耐寒性多年草~
ルピナスの花期は4月~6月頃。花色は、ピンク、白、黄色、オレンジ、水色、青、紫など。ルピナスは、空に向かって長く伸ばした花茎に鈴なりの花をつけます。藤(ふじ)に似た花が上向きに咲くので「ノボリフジ(登り藤)」「サカサフジ(逆さ藤)」と呼ばれることもあります。冷涼で乾燥した気候を好むため、日本では一年草扱いされることも多いですが、気候が合う地域では多年草として楽しめます。
▼ルピナスの詳しい育て方はこちら
ルピナス
- ルピナスは秋に種をまき、翌年または翌々年の春に花を楽しむ一、二年草です。ルピナスの花色は赤、ピンク、オレンジ、黄、青、紫、白など様々。冷涼で乾燥した気候を好むので、蒸し暑い日本ではほんとんどが一年草になりますが、原産地など気候があう場所では多年草とされています。日本でも冷涼な北海道ではルピナスの群生が観光名所となっているも場所もあります。 品種によっては1m以上に育つこともあり、空に向かって長く伸ばした花茎に鈴なりの花をつけます。ルピナスは、藤(ふじ)に似た花が上向きに咲くことから、「ノボリフジ(登り藤)」「サカサフジ(逆さ藤)」の別名もあります。また、葉の形がうちわに似ているので「ハウチワマメ(葉団扇豆)」と呼ばれることも。ルピナスはマメ科の植物なので、花の後は枝豆によく似たサヤが育ちます。同じくマメ科の植物特有の根粒菌を根に付着させているので土壌が肥沃になります。
▼ルピナスの花言葉はこちら
バーベナ ~クマツヅラ科 耐寒性多年草(非耐寒性一年草)~
バーベナの花期は3月~11月頃。花色は、白、赤、黄色、ピンク、紫など。小さな花が集まって丸い花になってこんもりと咲く特徴があります。耐寒性がなく一年草扱いのものと、比較的耐寒性があって多年草となる品種があります。草姿についても、匍匐性のタイプや立性のタイプなどそれぞれ異なります。夏の暑さで草姿が乱れたときは、8月下旬頃に切り戻しを行います。草丈の1/2~1/3くらいまで切り戻してしばらくすると、しっかりした草姿に育ち、秋に再び花を楽しめます。
▼バーベナの詳しい育て方はこちら
バーベナ
- バーベナはバーベナ属の園芸品種の総称でビジョザクラ(美女桜)ともいいます。品種によって耐寒性がなく一年草扱いのものと比較的耐寒性があって多年草(宿根草)となる品種があります。どちらも桜形の小花をこんもりとした花を花笠状に咲かせます。最近は宿根系バーベナなどの園芸交配種も作られています。這う性質のバーベナは、グランドカバーとして花壇植えコンテナ、ハンギングなどにも利用できます。ハーブのレモンバーベナは同じクマツヅラ科ですが属が異なる落葉低木で別の植物です。 たくさんの品種があるバーベナは、品種によって、1年草・多年草(宿根草)、匍匐性・立性と、生育のリズムや生長の仕方がまったく違います。花丈も匍匐性のものは15~20cm、高性のものは1m50cmほどに生長します。購入したバーベナが、どのタイプのものかを調べてから、植栽する位置などを決めることが大切です。
▼バーベナの花言葉はこちら
ミニバラ ~バラ科 耐寒性落葉低木~
ミニバラの花期は4月~11月頃。ミニバラはバラのカテゴリーの中で小輪咲きで葉も小さく、丈も大きくならない系統のものです。コンパクトな株に小さめの花を咲かせ、大半の品種は四季咲き性です。花色は、ピンク、赤、白、黄色、オレンジなど豊富ですが、芳香性品種は少ない傾向にあります。多くは葉や茎にトゲがあります。
▼ミニバラの詳しい育て方はこちら
ミニバラ
- 本来ミニバラとは、ロサ・キネンシス‘ミニマ’(チャイナ系オールドローズ)の小型の性質を受け継ぐバラのことだと言われますが、実際のところその区別は困難で、一般的には花が小さかったり生長してもそれほど大きくならない系統のバラのことを総称してミニバラと呼ぶのが一般的です。最近では母の日の贈り物にもよく使われ、大きなバラを育てるスペースが無くても室内の窓辺などで気軽に花を楽しむことができるため人気があります。 秋には大苗、春にはポット植えの新苗が出回り、小さな鉢に数本の枝を挿して開花させた挿し木苗はオールシーズンお店に並びます。ミニバラは、品種によっては屋外でも室内でも楽しむことができ、基本的に鉢植えが向いていますが、地植えでも育てられます。花が終わるまでの一年草(草花)として扱われることがありますが、本来は木なので上手に育てると何度も花を咲かせてくれます。 ミニバラは大半の品種は四季咲き性で、一年に何回か花が咲く落葉性の低木です。その多くは葉や茎にトゲを持ちます。
▼ミニバラを使った寄せ植えの組み合わせ方はこちら
花かんざし ~キク科 非耐寒性多年草(一年草)~
花かんざしの花期は3月~5月頃。ドライフラワーのような質感の不思議な手触りが魅力的な花を咲かせます。小さな可愛い花が次々と咲き、軽やかに揺れている姿から「冬の妖精」とも呼ばれています。蒸れと湿気に弱いので、梅雨前までの一年草として扱われることもあります。
▼花かんざしの詳しい育て方はこちら
▼花かんざしの関連記事はこちら
ネメシア ~ゴマノハグサ科 非耐寒性一年草~
ネメシアは、大きく分けて一年草と宿根ネメシアと呼ばれる多年草があります。通常、一年草のネメシアを「ネメシア」、多年草のネメシアは「宿根ネメシア」と呼び分けています。一年草のネメシアは耐寒性が無く、花期は3月~5月頃。花色は、ピンク、赤、白、黄色、オレンジ、青紫などがあります。
▼ネメシアの詳しい育て方はこちら
ネメシア
- ネメシアとは、ゴマノハグサ科の一年草あるいは多年草です。ネメシアには大きく分けて、一年草と宿根ネメシアと呼ばれる多年草があります。通常、一年草のネメシアを「ネメシア」、多年草のネメシアは「宿根ネメシア」と呼び分けられています。一年草のネメシアは主に赤や黄色、オレンジなどの色鮮やかな花を咲かせるものが多く、花壇に彩りを与えてくれます。宿根ネメシアは薄紫やピンク、白等、淡く静かな色合いの花が多いのが特徴です。他にも一年草のネメシアと宿根ネメシアの掛け合わせで作られた改良品種もあります。 一年草は高温多湿に弱く、夏に枯れてしまうのが特徴です。宿根ネメシアは真夏と真冬以外は四季咲きです。多年(宿根)草とはいえ、2~3年で枯れてしまいます。地植えにしておくと、こぼれ種で良く増え、気が付くと群生しているような可愛らしさがあります。
▼ネメシアの花言葉はこちら
ワスレナグサ(忘れな草) ~ムラサキ科 耐寒性一年草~
ワスレナグサ(忘れな草)は、3月~6月頃に可愛らしい小花を咲かせます。花色はブルーのほか、白やピンク色などがあります。ワスレナグサ(忘れな草)は暑さと過湿を嫌い、夏越しが難しいことから日本では一年草として扱われていますが、こぼれ種でどんどん増える繁殖力の強い植物です。最近では草丈が高い品種も出回り、切り花としても人気があります。
▼ワスレナグサ(忘れな草)の詳しい育て方はこちら
▼ワスレナグサ(忘れな草)の花言葉はこちら
ナスタチウム(キンレンカ) ~ノウゼンハレン科 非耐寒性一年草~
ナスタチウムは、春から秋まで黄色やオレンジ、赤色の花を咲かせます。花は一重、八重のものがあり、葉に斑が入る品種もあります。蓮のような丸い葉をつけ、鮮やかな花をつけることから、金蓮花(きんれんか)とも呼ばれています。
葉、花、果実、種子を食べることができます。葉はピリッとした辛みがあり、フランスではクレソンの代わりに用いられています。花は葉よりは少しマイルドな辛さで、エディブルフラワー(食用花)として利用されます。
▼ナスタチウム(キンレンカ)の詳しい育て方はこちら
▼ナスタチウム(キンレンカ)の花言葉はこちら
春の寄せ植えのデザイン例
春の草花でリースの寄せ植えを作ろう
2種のペチュニアをメインにする
リースの寄せ植え春夏秋冬|花や土の選び方、作り方とデザイン、管理のコツ
写真は、2種のペチュニア、バコパ、シュガーバイン、アイビーを使ったリースの寄せ植えです。リースは乾きやすいので、水やりを忘れずに、適宜切り戻しをして上手に夏越しすると、秋まで咲かせることができます。真夏は直射日光を避け、半日陰くらいで管理するとよいです。
▼リースの寄せ植えのコツはこちら
シレネ・ユニフローラを同系色のカラーリーフと合わせて
幸運を呼び込む「育てるリース」を作ろう
写真は、シレネ・ユニフローラ、ラミウム、アイビーを使ったリースの寄せ植えです。シレネ・ユニフローラは4月~6月頃に花が咲きます。夏の蒸し暑さが苦手なので、夏に半日陰に移動させて上手に夏越しできると周年楽しめます。
▼育てるリースの作り方はこちら
セダムのグラデーションを活かして
セダムを使ったリースや様々な寄せ植えアレンジの作り方
写真は、数種類のセダムを使ったリースの寄せ植えです。
セダムの植え付け適期は春と秋。セダムは、切った茎を土にまいておけば自然に根付いてどんどん増える丈夫な植物です。水やりの回数も少なく済むので手入れが楽です。数種類のセダムを使うことで、葉色の美しいグラデーションが作れます。
高温多湿が苦手なため、夏は風通しの良い明るい日陰で管理しましょう。また、寒さに強いタイプのセダムを選ぶと、屋外で周年楽しめます。
▼セダムを使ったリースの作り方はこちら
アイアンの器や手つきのバスケットに春の草花を植えてみよう
アイアンバスケット
3月の寄せ植えに使いたい花12選
写真は、春らしい白のアイアンバスケットにミニバラ、花かんざし、ワスレナグサなどを植えた寄せ植え。パステルカラーのやさしい色の花に、ツルニチニチソウと小葉のワイヤープランツを合わせてふんわり仕上げています。このタイプの器は、植え付けしやすく、置いても掛けても飾ることができるのでおすすめです。
ビニールバスケット
春におすすめ!ペチュニアを使ったおしゃれな寄せ植えの作り方
写真は、手つきのビニールバスケットにペチュニア、カリブラコア、ブラキカム、アイビーを植えています。母の日のプレゼントにもぴったりな寄せ植えです。バスケットの内側に不織布や、穴を開けたビニールを敷いてから土を入れることで、水やりしても土がこぼれ出ることはありません。
▼ペチュニアを使ったおしゃれな寄せ植えの作り方はこちら
高さのある大きめの寄せ植えを飾ろう
洋風の器
花の寄せ植えレッスン | 透明感が美しいハーデンベルギアの寄せ植え
写真は、アネモネ、エレモフィラ、ハーデンベルギア、アステリア、銅葉のキンギョソウなどを合わせた寄せ植えです。高さのある洋風の鉢を使い、背の高いエレモフィラを背景にしてメインのアネモネを植え、垂れ下がるハーデンベルギアでバランスをとっています。銅葉のキンギョソウなどのアクセントをプラスすることで、全体のバランスを引き締め、大人っぽく仕上げています。
▼渋谷園芸の樺澤智江さんに教わったハーデンベルギアを使った寄せ植えの作り方はこちら
ナチュラルなテラコッタ
花の寄せ植えレッスン!|どんな組み合わせにする?
写真は、オステオスペルマム、フェアリーピンク、フレンチラベンダー、レースラベンダーなどを合わせています。
鉢の直径よりも高さがある胴長タイプのナチュラルなテラコッタに、背の高い植物を伸びやかに配置することで、ラインを活かしたかっこいい寄せ植えになっています。
高さのある大きめの寄せ植えは、ひとつあるだけでその場の雰囲気を素敵に変える魅力があります。玄関前をすっきりと、かつ華やかに飾りたい方はぜひ、こんな寄せ植えをひとつ置いてみてはいかがでしょうか。
▼渋谷園芸の樺澤智江さんに教わったオステオスペルマムを使った寄せ植えの作り方はこちら
春の寄せ植えの管理ポイント
置く場所
寄せ植えは、屋外の風通しの良い日なた~半日陰に置きます。日当たりを好む花は日陰に置くと咲きにくくなるので注意しましょう。
水やり・肥料
土が乾いたら株元にたっぷりと水を与えます。雨が降って土が乾いていない日は水やり不要です。植え付けるときに肥料入りの培養土を使った場合は、1か月後から液肥や固形肥料を与えましょう。
花がら取り
咲き終わった花(花がら)や古い葉は、見た目も悪く病害虫の発生の原因となるので早めに取り除きます。花がらを取ることで、次の花が咲きやすくなります。
花後の管理
春は生長のスピードが速く、寄せ植え全体がすぐボリュームアップします。風通しが悪くなってきたら、すくようにカットしたり、切り戻して整えましょう。
花かんざしやネメシアなどの一年草は夏に枯れてしまうことも多いので、枯れてしまった部分は新しい苗に植え替えます。その他の夏が苦手な草花は、夏の間は半日陰の涼しい場所に移動させて管理し、秋になったら日なたに移すと再び美しく育ちます。
▼寄せ植えの植え替え方法はこちら
寒い冬を越えて春が来ると、外に出て花を眺めたり、植物に触れたくなりませんか。私は春が来るたびに、冬に生長を止めていた草花たちが活動し出す姿を見つけては植物の生命力に感動し、喜びを感じてしまいます。きっと、同じ気持ちを経験されている方が多いのではないでしょうか。
春にはカラフルな花苗がどんどん出回り、苗売り場が盛り上がります。苗を選んでいるとワクワク楽しい気持ちになりますよね。寒さがなくなり、暖かい日差しの下で人が過ごしやすい春は、草花たちも育ちやすい季節。庭やベランダで寄せ植えを作ってガーデニングを思い切り楽しみましょう!
▼編集部のおすすめ
シレネ・ユニフローラ
- シレネ・ユニフローラは、ヨーロッパに分布するナデシコ科の耐寒性多年草。春、伸びた茎の先に釣鐘状の可愛い花を咲かせます。沿岸部の崖や砂地などに自生していることもあり、高温多湿が苦手で乾燥気味の環境を好みます。這うように生長するので、寄せ植えやハンギングバスケット、少し高さのある花壇の縁などに植えると垂れ下がるように育って美しいです。 シレネ・ユニフローラの葉色は緑色の他、クリーム色の斑入り品種もあります。斑入り品種は花が咲かない季節も美しい葉色を楽しめるカラーリーフプランツとしても人気があります。 シレネ・ユニフローラは耐寒性があり、温暖地では戸外で冬越しできますが、夏の暑さに若干弱い性質があります。夏越しを上手に行うと周年楽しめる植物です。
- 梅(ウメ)は、初春のまだ寒い時期に香りのよい花を咲かせる落葉高木です。日本には中国からかなり古い時代に薬用として渡来しました。梅(ウメ)の樹高は10mに達しますが、3~5m程度で管理され、古くから花、香り、果実の3拍子揃った春を告げる落葉花木として全国各地で植栽され広く親しまれています。 梅(ウメ)の枝は広く張り、葉は長さ5~8cm程度で二重鋸歯があります。花は2年枝の細く短い枝に2.5センチ程度の花をつけます。梅(ウメ)は品種によって開花期に違いがあります。性質上、野梅性・緋梅性・豊後性・杏性の4系統に分けられますが園芸上は花を観賞する梅と果実の収穫を目的とする梅に分けられます。 果樹としては各地に産地があり、観賞樹としては庭や公園に春を告げる木として好んで植えられます。また、梅(ウメ)は花もの盆栽の代表格です。