野菜の花に注目♪カレーに使う野菜の花言葉と由来、育て方のコツ
とまつあつこ
このライターの記事一覧
野菜の花を見たことがありますか?野菜の花は楚々とした小さな花が多いですが、よく見ると可愛くてとっても親しみ深く、中には変わった形や華やかな色をしているものもあります。そして、野菜の花にもちゃんと花言葉があるんです。普段、何気なく料理に野菜を使っていますが、その野菜の花言葉を思い浮かべながら料理ができたら面白くありませんか。そこで今回は、大人も子供も大好きなカレーに使う野菜の花言葉と花言葉の由来、育て方のポイントについて紹介します!
目次
カレーに使う野菜といえば
カレーを作る時に使う野菜は、お家によって違いがあると思いますが、ジャガイモ、玉ねぎ、ニンジンは定番でしょうか。トマト(ミニトマト)やナスを入れる家庭も多いのでは。レストランのカレーには、トッピングとしてオクラ、ズッキーニ、ゴーヤなどがおしゃれに添えられていることもありますよね。我が家では、ピーマンもよく使います。
それでは早速、カレーに使う野菜の花に注目しながら野菜の花言葉などをお話ししていきましょう。
ジャガイモ
どんな花
ジャガイモは、春植えの場合は5月~6月頃、秋植えの場合は10月~11月頃に、ナスの花に似た白や薄紫色の花を咲かせます。
花言葉
ジャガイモの花言葉は、「恩恵」「慈愛」「情け深い」
花言葉の由来
土地を選ばず、寒い環境や痩せた土でもよく育つことや、ジャガイモは腹持ちが良く、古くから主食の穀物が不作の時などに飢えをしのぐ救いの食べ物とされてきたことが由来です。
▼ジャガイモの花言葉など詳細
育て方のポイント
種イモが大きすぎる場合は、切ってから植え付けます。芽の数が均等になるように切り分け、切った種イモが腐らないように切り口に草木灰を付けてから植えましょう。ジャガイモは光に当たると緑色になり、有毒物質(ソラニン)が発生して食用に適さなくなります。種イモの上に伸びた根茎の先端が太ってイモになるので、育ったイモに光が当たらないよう土寄せしましょう。
▼ジャガイモの詳しい育て方
玉ねぎ(タマネギ)
どんな花
玉ねぎは、収穫せずにそのままにしておくと春に白い花を咲かせます。ネギ類の花のことを葱坊主と言いますが、坊主頭のような丸い形をしています。葱坊主は咲かないうちに取ると、天ぷらにして美味しく食べられます。
花言葉
玉ねぎの花言葉は、「不死」
花言葉の由来
栄養価が高くて体力や疲労回復に効果があることや、古くから薬用として使われていたことが由来です。昔、玉ねぎは魔除けに使ったりするなど神秘的な物として扱われていたそうです。
▼玉ねぎ(タマネギ)の花言葉など詳細
育て方のポイント
元肥にリン酸成分を多めに施し、冬までに根張りをよくしておきます。病気にならないように排水の良い土壌で高畝を作り、間隔をあけて育てましょう。暖かくなった頃、玉ねぎが大きくなって地表にせり上がり、株の7~8割の葉が倒れたら収穫適期のサインです。天気の良い日に引き抜きます。
▼玉ねぎ(タマネギ)の詳しい育て方
人参(にんじん)
どんな花
人参は、寒い時期に収穫しないでそのままにしておくと、6月頃にレースフラワーに似た繊細な白い花を咲かせます。
花言葉
人参の花言葉は、「幼い夢」
花言葉の由来
カレーやシチュー、ハンバーグの付け合わせなどによく使われ、子供が好むメニューに欠かせない野菜であることや、人参の可憐で純朴な花姿から「夢にあふれていた幼少期」を連想して付けられたのではと言われています。
▼人参(にんじん)の花言葉など詳細
育て方のポイント
人参は直根性のため移植が苦手なことから、プランターや畑に種を直接まいて育てます。発芽に光を必要とする好光性種子のため、土は薄くかける程度にします。発芽するまで水を切らさないようにしましょう。夏まきの場合は、雨が降った後か、水やりしてから種まきすると安心です。球状に加工されたコーティング種子を使うと種まきが手軽に行え、発芽の失敗が減少します。
▼人参(にんじん)の詳しい育て方
ミニトマト
どんな花
ミニトマトは、5月~8月頃小さな黄色い花を咲かせます。
花言葉
ミニトマトの花言葉は、「完成美」「感謝」
花言葉の由来
「完成美」は、ミニトマトが丸くてつやがあり、この上なく美しいことから付けられたそうです。「感謝」は、栄養豊富で健康に良い成分が多く含まれていることが由来とされています。
▼ミニトマトの花言葉など詳細
育て方のポイント
植え付けてから根づくまでは水をしっかり与え、その後の水やりは控えめにしましょう。梅雨時期は、ミニトマトが肥大しすぎる原因になったり、病気を発症しやすい環境になります。プランターで栽培している場合は、梅雨時は雨の当たらない軒下に移動することが好ましいです。生長に応じて不要なわき芽を取り除き、主枝に栄養を行きわたらせて充実した実を育てましょう。
▼ミニトマトの詳しい育て方
ナス
どんな花
ナスは、5月~10月頃に紫色の花を咲かせます。ナスの状態が良い時は、花色がきれいな濃い紫色で、花の中心にある雌しべが雄しべより長くなります。
花言葉
ナスの花言葉は、「希望」「つつましい幸福」
花言葉の由来
ナスは実がなりやすく、花が咲けばほぼ実がつくと考えられていることが由来とされています。
▼ナスの花言葉など詳細
育て方のポイント
ナスは寒さに弱いので、春先の寒い日の遅霜に当たると枯れてしまいます。しっかり暖かくなってから植え付けるか、苗が小さいうちは寒冷紗の中で育てましょう。とても肥料を好む野菜のため、植え付けた2週間後から追肥を始めます。なり疲れしてきたら枝を大きく切り戻して追肥し、勢いを回復させて秋ナスを収穫します。
▼ナスの詳しい育て方
オクラ
どんな花
オクラは7月~9月頃、ハイビスカスやフヨウに似た美しい花を咲かせます。野菜の花の中で特に美しいと言われています。花は一日花で、咲いた花は一日でしぼんで落ちてしまうので、オクラの花が咲いている姿を見ることができたらとてもラッキーです。
花言葉
オクラの花言葉は、「恋で身が細る」
花言葉の由来
大きく美しく咲いた花が、花後にスラリとした細い実に姿を変えることからイメージして付けられたそうです。
▼オクラの花言葉など詳細
育て方のポイント
オクラは、苗が小さい頃は寒さに弱い性質があります。しっかり暖かくなってから植えるか、植えたての時は寒冷紗の中で育てましょう。実が大きくなりすぎるとすじができて固くなってしまうので、大きくなりすぎないうちに収穫し、収穫した実から下の葉はカットして風通し良く管理します。
▼オクラの詳しい育て方
ズッキーニ
どんな花
ズッキーニは5月~8月頃、6cm~8cmくらいの大きさの黄色い花を咲かせます。雌花と雄花があり、雌花には小さなズッキーニの赤ちゃんが付いているので見分けができます。花ズッキーニ料理に使われるのは小さな実が付いた雌花が多いですが、雄花も同じように食べられます。花を料理に使う際は、開花前に収穫します。写真は手前が雄花、奥に写っているのが雌花です。
花言葉
ズッキーニの花言葉は、「ほのかな恋」
花言葉の由来
由来は明らかにされていません。ズッキーニの実の表面が柔らかくて皮が薄く傷がつきやすかったり、花がついたままの未熟な果実も食用にできることから、まだ幼い頃のほのかな恋をイメージしたのではないでしょうか。
▼ズッキーニの花言葉など詳細
育て方のポイント
多湿を嫌うので排水の良い土壌で育てます。葉が大きいため、風に振り回されてつるが反転したり、折れて傷口から病気になることがあります。必ず短い支柱を立てて固定して育てましょう。開花後の生長が早いので取り遅れないように注意します。
▼ズッキーニの詳しい育て方
ゴーヤ
どんな花
ゴーヤは、7月~9月頃に5枚の花びらを持つ小さな黄色い花を咲かせます。雌花と雄花があり、雌花の中心部は黄緑色、雄花の中心部は黄色です。雌花の下には小さなゴーヤがついています。写真の黄色い花は雄花です。
花言葉
ゴーヤの花言葉は、「強壮」
花言葉の由来
生育旺盛につるを長く伸ばして次々と花を咲かせ、食べると疲労が回復する実をたくさんつける、丈夫で強いイメージから付けられたのではと言われています。
▼ゴーヤの花言葉など詳細
育て方のポイント
細いつるが数メートルにも伸びるので、支柱を立てたりフェンスを使って誘引します。巻きひげを伸ばしてよく巻き付くので、初期に1回~2回縛り、あとはおおまかに方向づければ大丈夫です。基本的に人工授粉しなくても実をつけますが、マンションなどでなかなか虫がやってこない環境の場合は、人工授粉に挑戦してみましょう。晴れた日の午前中早いうちに、雌花にその日に咲いた新鮮な雄花を受粉させます。
▼ゴーヤの詳しい育て方
ピーマン
どんな花
ピーマンは、6月~10月頃白い小さな花を咲かせます。うつむき加減で咲く花が楚々として可愛らしいです。
花言葉
ピーマンの花言葉は、「海の恵み」「海の利益」
花言葉の由来
ピーマンが赤く熟すと海の珊瑚のように見えることが由来です。ピーマンが海を渡ってきた野菜であることや、海のそばで多く栽培されていたからという説もあります。
▼ピーマンの花言葉など詳細
育て方のポイント
寒さに弱く、苗が小さいうちに低温にあうと育ちが悪くなります。植え付けは暖かくなってから行うか、植え付け当初は寒冷紗の中で育てましょう。茎が細いので風に弱く、実がたくさん付くと枝折れしやすいので支柱を立ててしっかり誘引しましょう。実がいっせいになりすぎて草勢が弱ったときは、実が小さいうちに収穫して株を回復させます。
▼ピーマンの詳しい育て方
野菜の花を楽しもう♪
野菜の花は華やかではないので、普段あまり目につくことがないかもしれません。また、花が咲く前に収穫してしまうものもあるので、普通は見れないこともあります。
でも、見れば見るほど、知れば知るほど興味深くなる野菜の花たち。その飾り気のない自然な美しさや可憐さ、実を結ぶたくましい力強さに魅了されます。今後も野菜の花をみかけたら、そっと近づいてその可愛い姿を愛でたいと思います。食べる面では日頃から親しみのある野菜たちですが、その花を思い浮かべたり、花言葉を思い出したりしながら料理したらちょっと面白くないですか。また、家庭菜園で野菜を育てたら、野菜の花を見る機会も増えてもっと野菜と近づけそうですね。
▼編集部のおすすめ
関連ワード
今月のおすすめコンテンツ
「野菜の花に注目♪カレーに使う野菜の花言葉と由来、育て方のコツ」の記事をみんなにも教えてあげよう♪