エケベリアとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- エケベリア
- 学名
Echeveria
- 英名
- Echeveria
- 科名
- ベンケイソウ科
- 属名
- エケベリア属
- 原産地
- メキシコ・中米・南米の北西部
エケベリアの特徴
エケベリアはベンケイソウ科エケベリア属のメキシコ・中米などを原産とする春秋型種の多肉植物です。丈夫で育てやすい品種も多く、初心者から趣味家まで幅広く人気があります。5,6cmの小型から40cm近くにもなる大型種まで、葉の形も様々あり種類は豊富です。栽培難易度も品種によって異なります。
正面から見た時の美しいロゼット型の姿は花のようで華やかな印象があり、フラワーアレンジやaブーケに使われることも多くあります。
エケベリアの詳細情報
園芸分類 | 多肉植物、エケベリア |
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草丈・樹高 | 5cm~ |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い(品種によって弱いものもある) |
花色 | オレンジ、黄色、赤、ピンク、複色 |
開花時期 | 2月~8月 |
エケベリアの種類
エケベリア 七福神
緑色の葉が幾重にも重なる姿が美しい、おめでたい和名のエケベリア。冬には葉の先端部分が紅葉し、春から夏の終りにかけては黄色やオレンジ色の花を楽しむことができます。
エケベリア 花うらら
ブルームがかった葉と縁の赤いラインが特徴の葉をしており、気温が落ちると葉先がより赤く染まります。エケベリアの中でも丈夫で育てやすく、寄せ植えにも使いやすい種類です。
エケベリア キュービックフロスト
葉に厚みがあり、反ったような形はエケベリアの中でもとてもユニークで目を引きます。紅葉すると全体的に紫色に染まります。
エケベリア 桃太郎
1年を通し赤く色づく葉先がピンととがっているのが特徴。秋から冬はよく日に当ててあげると色が濃くなります。
エケベリアの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
開花 |
エケベリアの栽培環境
日当たり・置き場所
エケベリアは春秋型種の多肉植物なので、春から初夏と秋にかけて生育します。日当たりと風通しの良い場所で管理しましょう。真夏は半日陰程度の場所に移動します。
品種によって耐寒性が異なります。冬でも戸外で管理できる種もありますが、基本的には5℃以下になったら室内に取りこんで管理するのがよいでしょう。
温度
エケベリアの耐寒温度は5℃くらいまでです。5℃以下になる場合は室内に取りこんでの管理がよいでしょう。室内で管理する時期も、昼間はできるだけ日光を当てるようにしましょう。冬の夜の窓辺は、気温が下がるので注意が必要です。
用土
土は水はけの良いものを使います。多肉植物・サボテン専門店で取り扱いの専用土や市販の多肉植物の土でも栽培可能です。
エケベリアの育て方のポイント
水やり
エケベリアの水やりは季節ごとに変えます。基本の水やりは、土が乾いたら鉢底穴から流れるくらいジョウロでたっぷりと与えましょう。
春・秋
日当たりの良い場所に置き、土が乾いたら鉢底から水が出るくらいたっぷりと水やりをします。
夏
ほぼ断水します。夕方など涼しくなってから、葉水か、土が半日くらいで乾くくらいの水を与えます。高温多湿が苦手なので、下手に水を与えることで蒸れて株が痛んだり、根腐れを起こしやすくなるので気を付けましょう。
冬
ほぼ断水します。水を切ることで耐寒性を高めることができます。
肥料
植え替え時に緩効性化成肥料を少量与えてもよいでしょう。休眠期の冬は施しません。秋に肥料を与えすぎると、紅葉の発色が悪くなることがあるので注意しましょう。
エケベリアの詳しい育て方
選び方
エケベリアを選ぶ時は、葉に傷や害虫がついていないか確認しましょう。
ギュッとしまって、葉と葉が開いていない色艶のあるものを選びましょう。歪みや変色がなく、しっかりと根が張り、全体的に鉢と株のバランスが取れているものが良い株です。株元がグラグラとしたものは避けましょう。
植え付け
エケベリアの植え付けは、春か秋の暖かい日に行います。鉢の中心に穴を開け、植え付けます。歪みやすいため、まっすぐになるよう心がけながら植え付けましょう。
植え付け後すぐに水やりはせず、1週間から10日経過してから水やりを行います。植え付け後すぐに水やりをすると根腐れの原因となります。
植え替え・鉢替え
エケベリアの植え替え時期は春と秋の生育期が適しています。梅雨時期や真夏の植え替えは、根が傷む原因になるので避けたほうがよいでしょう。
土を充分に乾かしておくと、植え替えた後に根が張りやすいくなります。水やりは植え替えてから1週間後くらいに与えましょう。
【根詰まりしている場合】
古い根はカットし整理してから植え付けます。その際、太い根はカットしないように気をつけましょう。万が一、切ってしまった場合はしっかりと乾かしてから植え付けます。カットする時は、ハサミは消毒してから使用し、使用後も消毒をしてから片づけましょう。
花
初春から夏にかけて、株元から花茎をのばし、オレンジ、黄色、赤、ピンク、複色などのうつむきがちな小さな花を咲かせます。花が終わったら花茎を根元で切りましょう。
夏越し
エケベリアの夏越しは、夏は半日陰の場所で管理をし、なるべく風通しの良い環境で育てましょう。水やりも控え、与えても月に1度程度、表面の土が湿る程度の量にします。高温多湿が苦手で、与えすぎると蒸れて株が痛んだり、根腐れを起こしやすくなるので気を付けましょう。
冬越し
品種にもよりますが、エケベリアは寒さにそれほど強くないため、気温が5℃以下になる場合は室内の明るい場所に移動させましょう。冬の水やりは、ほぼ断水することで耐寒性を高めることができます。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
エケベリアは株分けと葉挿しで増やすことができます。
【株分け】
子株がついたら、外して増やすことができます。ハサミなどでカットして外します。外した部分から雑菌が入らないように、すぐに植えず1,2週間は切り口を乾燥させます。その後、新しい清潔な土に植えつけます。1週間から10日が経過したら、水やりします。
【葉挿し】
2つのやり方をご紹介します。
やり方①
株から丁寧に葉を取ってすぐに土に挿すのではなく、半日陰の場所で根と芽が出てくるまで風通しの良いところで放置し、根や芽が出てきたら植え付けます。
やり方②
葉挿し用の葉を土の上に置きます。土は大粒ではなく小粒が向いてます。写真上くらいに葉挿しする葉の付け根が軽く土に埋まるように置きます。
すぐには水やりはしないで、根がでるまではこのまま管理します。発根してからは根を埋めて、水やりをしましょう。最初は優しく霧吹きなどで行います。生長してきたら、乾燥のしすぎに気を付けて管理しましょう。芽が出てきたら鉢に植え付けます。
エケベリアを使った寄せ植え
エケベリアと他の多肉植物を組み合わせた寄せ植えも素敵です。丈夫で水やりの頻度も少なく、時に葉が紅葉したり、ユニークな花を咲かせてくれるので周年様々な雰囲気を楽しめます。