春を包もう、お庭のお花で手作りミニブーケの作り方と生け方

峰亜由美
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春一番が吹く季節、どこからともなく甘いお花の香りが運ばれてきたり、日差しも明るい芽吹きの季節、植物達は蕾を咲かせて目を覚ましはじめます。お庭やプランターの植物達も可愛い新芽を見せはじめ、花々も春の陽気の中、明るく咲き始めますね。今回は春に咲く草花で作る、ギュッとかわいいブーケの作り方と徒長したビオラの剪定と生け方をご紹介致します。
目次
お庭のお花を摘んで花束を作ろう
春になるとお庭やプランターに植えた植物達が芽を出して、かわいい花々を咲かせます。新芽ならではの色合いや、蕾のかわいらしさは、お庭やプランターでしか見られない愛おしい姿です。
新緑も溢れる様に芽吹き、明るいグリーンと爽やかな風に急かされる様に心も弾みます。気持ちのいい春の陽気に誘われるように、ガーデンパーティやご自宅に招かれてのティーパーティーも多くなってきませんか?
そんな時のお土産に、手作りのブーケはいかがでしょう?ホッコリ優しい気持ちと一緒に、お庭に咲いた小さな花々をギュッとブーケにつめこんで季節のプレゼントにするのも素敵ですね。
春を楽しみながら、かわいいお花達にふれてみましょう。
お庭の草花を摘んでみよう
1.花を摘んでみましょう。
花はお庭を見渡して入れたいお花を選びましょう。
お花の選び方ですが、お庭にあるお花ならどんなお花でもかわいいブーケに仕上がります。
マスフラワー(面の大きな花)とフィラフラワー(小さなお花が集まる様に咲いている花)を合わると、よりバランス良く仕上がると思いますが、無い場合でも一緒に合わせるグリーンを花の形に合わせて小さな葉の物を合わせたり、大きめの葉の物を合わせたりすると全体が整ってきます。
背丈の低いお花しかなくても、大丈夫です。掌の中で包めるほどの小さなブーケもまた素敵です。
お水が入ったグラスなどを用意して、どのお花も摘んだらすぐにお水に入れるようにしましょう。
2.花に合わせてグリーンを摘みます。
ハーブ等、ミントの葉やゼラニウムの葉、ユーカリ、ミモザの葉など、葉の色や形が少し違う種類を集めると、色々な花に合わせやすく、草花のふわっと優しい雰囲気に仕上がります。
3.花に水を吸わせます。
摘んだお花は、葉が水につかると腐りやすくなる為、水につかる部分の葉を落とします。
葉をおとしたら、新聞紙や包装紙を花の丈に合わせて準備で軽くまいて30分程、吸水させて下さい。
お庭の草花を束ねてみよう
1. 花を種類別にならべる。
2.マッスフラワー(面の広いお花)を手にもちます。その周りにフィラフラワー(細かい花が集まる様に咲いているお花)又は細かい葉のグリーンを合わせます。
3.最初に持った花を中心に周りに好みで花を合わせてみましょう。
4.花を合わせたら、花の丈を切り揃えて、麻紐で花束を作っているときに手で持っていた支点の部分をしばります。
完成したブーケを包んでみよう
1.準備するもの
・ワックスペーパー(花束の丈に対して縦1.5倍×幅2倍の大きさのもの)
・アルミホイル(茎の1/3が隠れる大きさ)
・キッチンペーパー
・リボン又は麻紐
2.準備したキッチンペーパーを、花束の茎に巻き、お水を吸わせます。
3.茎に巻いたキッチンペーパーを包むようにお水が外に漏れないようにアルミホイルを巻きます。
4.ワックスペーパーでお花を包みます。
・ワックスペーパーをテーブルの上に広げます。
・ワックスペーパーの中央にブーケを上から2cm程下に下げて置きます。上を2cmあけるのは花がワックスペーパーの内側に花が収まる様に保護するために下げます。
・ワックスペーパー下の部分をアルミホイルが隠れる位置までブーケとは垂直に折り曲げます。
・ワックスペーパーの両端を中央に向かって丸くブーケに沿わすように包みこみます。
・麻紐をとめたあたりで、ワックスペーパーをしぼってリボン又は麻紐で結びます。
LOVEGREEN編集部のバルコニーで育てているお花を集めたブーケ。
お庭のビオラを摘んで生けてみよう
お庭で育てたビオラの花が徒長してきたら剪定して生けてみましょう。
冬に植えた苗は暖かい季節になってくると少しずつ、茎が伸びてしまい徒長してきます。
生長期を迎える、春の始まりから次々と花芽を出し始めますので、伸びてしまった枝はカットします。
カットしたビオラを花器に生けてみましょう。
カットしたビオラは短い為、ガラスのお皿に生けてみます。
ビオラはガラスの器に水を入れて添わす様に、一本ずつ生けていきます。器いっぱいにビオラを寄り添わす様に生けてみましょう。色々な方向に向いても自然でかわいらしいと思います。
器いっぱいに生けたら出来上がりです。テーブルの上に小さなお花畑を飾ったみたいに、お部屋に春を運べます。
お庭に植えたいブーケに入れると素敵な草花をご紹介
パンジー
スミレ科スミレ属
ビオラ
スミレ科スミレ属
ミモザ
マメ科オジギソウ属
「ミモザ」はギンヨウアカシアやフサアカシアなど、黄色い房状の花を咲かせるマメ科アカシア属の総称です。シルバーリーフと呼ばれる銀色がかったグリーンの葉が特徴的な半落葉~常緑高木です。本来の「ミモザ(mimosa)」はオジギソウの学名ですが、黄色の房状の花が咲くアカシアの仲間の呼び名として使われています。
ミモザ(アカシア)は庭木としても人気です。銀色がかったグリーンの葉と、春先に咲く明るい黄色の花のコントラストが美しい樹木です。ただしミモザ(アカシア)は庭植えにすると非常に大きくなるので、植える場所を考える他に毎年の剪定が必要になります。
3/8は国際女性デーといって、女性の政治的自由と平等を訴える日として国連が制定しています。この日はイタリアでは「女性の日」とされ、女性への日頃の感謝を込めて、男性から女性へミモザ(アカシア)の花を贈る習慣があります。日本でも「ミモザ(アカシア)の日」とされ、女性へミモザ(アカシア)の花を贈る習慣が定着しつつあります。
ノースポール
キク科フランスキク属
アゲラタム
キク科アゲラタム属
アゲラタム(カッコウアザミ)
さわやかな青や紫を中心に、アザミに似たつつましく、1~1.5㎝程の可憐な花を咲かせる熱帯アメリカ原産の、非耐寒性の多年草です。日本では冬越しできないため1年草として扱います。 花期が長く、花つきもよいので花壇から切り花として飾ったり、使い勝手のよさが特長です。青系の花でこれほど花期が長いものはアゲラタムだけでしょう。矮性種と高性種の二系統があり、特に高性種は切り花向き。寄せ植えや前景としても活躍します。 真夏以降は開花ペースが落ち、花色もやや鮮やかさが無くなるので、よりきれいに咲かせたい場合は開花を秋に合わせます。 英名は「プッシーフット」。激しく自己主張せず咲き続ける姿は、まさに忍び足(プッシーフット)ですね。
イベリス
アブラナ科マガリハナ属
ホワイトセージ
ホワイトセージ
ホワイトセージは正式名称がサルビア・アピアナで高さ1.5mほどになる常緑の低木です。アメリカのカリフォルニア州南西部に分布しており、茎や葉など全体が白っぽく見えることからホワイトセージと呼ばれています。葉は長さ15センチほどの楕円形で両面に細かな毛が生えています。葉には油分を含み、こするとセージの香りを一層強くしたような芳香があります。1mほど花茎をのばした先端に春に咲く花は白から淡いラベンダー色になり、ミツバチにとっての蜜源植物でもあります。特にネイティブアメリカンの生活に利用される機会が多く、宗教儀式の香として焚いたり薬草として葉を食べたり煙をかぶったり、また食用にも用いられています。
アイビー
ウコギ科キヅタ属
アイビー
アイビーはウコギ科キヅタ属に分類されるツル性植物で、属名のヘデラの名前でも流通しています。葉の模様が様々あり、白い斑が入っているものやグレーやライトグリーンなどのマーブル模様の葉などがあります。アイビーは性質も非常に強健で屋外で難なく越冬することができます。そのためグランドカバープランツとして使用されることもあります。
また、地面に植えたアイビーは家屋の壁に活着し、外壁を覆いつくしてしまうこともあります。アイビーは水耕栽培でも育てることが出来るため、いろいろな模様のアイビーを少量ずつビンやビーカーなどに水挿しにするとインテリアにもなります。アイビーは耐陰性もあるため、出窓のある洗面所などに置くこともできます。
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さわやかな青や紫を中心に、アザミに似たつつましく、1~1.5㎝程の可憐な花を咲かせる熱帯アメリカ原産の、非耐寒性の多年草です。日本では冬越しできないため1年草として扱います。 花期が長く、花つきもよいので花壇から切り花として飾ったり、使い勝手のよさが特長です。青系の花でこれほど花期が長いものはアゲラタムだけでしょう。矮性種と高性種の二系統があり、特に高性種は切り花向き。寄せ植えや前景としても活躍します。 真夏以降は開花ペースが落ち、花色もやや鮮やかさが無くなるので、よりきれいに咲かせたい場合は開花を秋に合わせます。 英名は「プッシーフット」。激しく自己主張せず咲き続ける姿は、まさに忍び足(プッシーフット)ですね。