おすすめ春植え球根15種!植えっぱなしOKな種類は?水耕栽培できる?
山田智美
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春植え球根とはどんな種類がある?いつ花が咲く?水耕栽培はできる?そんな春植え球根のあれこれにお答えします。
球根は秋に植えるものだけではありません。育てやすくおすすめの春植え球根を15種類紹介します。
目次
春植え球根とは
春植え球根とは、文字通り春に植えつける球根類のこと。秋に植える球根と違い、暖かい季節に植えつけるのが特徴です。
植物にはそれぞれ好みの季節や環境があります。適期に植え付けをするのは大切なこと。春植え球根は暖かい季節を好む種類が多いので、秋や冬に植え付けをすると寒さで腐ってしまうことや芽吹かずに枯れてしまうことがあります。
春植え球根の選び方
- よく太っていて、しっかりと重さのあるものが栄養をたくさん蓄えた良い球根
- カビが生えている球根は避ける
- 傷がある球根も避ける
春植え球根の花が咲く時期
春植え球根の花が咲くのは夏から秋にかけてです。春に球根を植えて、早いものは6月頃から咲き始め、秋まで楽しめます。
クルクマのように開花期の長いものや、ダリアのように真夏に一度切り戻しを行って、秋にまた花を楽しめるような種類もあります。
春植え球根の植え方と育て方
春植え球根は草丈高く生長するものが多いのも特徴です。春植え球根を植えつける際には、それぞれの球根の説明書きをよく読んで植えつけてください。
一般的には球根同士の間隔は少なくても、球根2つ分以上は空けるようにするとよいでしょう。また、植えつける深さが浅すぎると倒れてしまったり、芽吹いてからしっかりと育ってくれない心配があります。球根2つから3つ分程度の深さが目安です。
ただし、種類によって特性があります。大きく間隔をあけた方がいい種類や浅植えを好む球根あるので、それぞれの特性に合った植え付けを行ってください。
おすすめ春植え球根15種
グロリオサ
- 植えつけ時期:3月~4月
- 開花期:6月~8月
グロリオサは花びらを反り返らせるように咲く花が特徴的なイヌサフラン科の球根植物。花色は赤、黄、白、ピンク、紫などがあります。
葉の先に巻きひげを出し、周囲のものに絡みついて生長します。
モントブレチア(クロコスミア)
- 植えつけ時期:3月~4月
- 開花期:7月~8月
モントブレチアは、クロコスミアやヒメヒオウギズイセンとも呼ばれるアヤメ科の球根植物。赤やオレンジ、黄の暖色系の花を咲かせます。
日当たりが良ければ土壌はあまり選びません。植えっぱなしで毎年花を咲かせます。
ゼフィランサス
- 植えつけ時期:3月~4月
- 開花期:6月~10月
ゼフィランサスは初夏から秋にかけてかわいらしい花を咲かせるヒガンバナ科の球根植物。花色は白やピンク、黄などがあります。
水はけさえ良ければ、土壌をあまり選ばない育てやすい花です。タマスダレなど耐寒性の強い品種は数年植えっぱなしで毎年花を咲かせます。
ユーコミス(パイナップルリリー)
- 植えつけ時期:3月~4月
- 開花期:7月~8月
ユーコミスは花の形がパイナップルに似ているということからパイナップルリリーという別名を持つユリ科の球根植物です。花色は白あるいはグリーン。
日当たりと水はけの良い場所を好みます。
アマリリス
- 植えつけ時期:3月~4月
- 開花期:5月~6月
大きな花が印象的なアマリリスはヒガンバナ科の球根植物。赤や白、ピンクなどの多様な花色と、ユリと見紛うほどの豪華な花が人気です。
アマリリスは耐寒性が弱いので、18℃を越すようになってから戸外に出します。
ツルボ
- 植えつけ時期:3月~4月、9月~10月
- 開花期:8月~9月
ツルボは日本に自生するキジカクシ科の球根植物で、山野草の1つにも数えられます。
夏の暑い時期を避け、春か秋に球根を植えつけるようにしましょう。日当たりの良い場所から明るい半日陰を好みます。植えっぱなしで数年花を咲かせます。
ディエラマ
- 植えつけ時期:3月~5月
- 開花期:6月~7月
ディエラマは釣鐘状の花を咲かせるアヤメ科の球根植物。花色は白、ピンク、紫などがあります。細く華奢な茎にぶら下げるように花を咲かせる姿は美しく、いつまでも眺めていたいくらいです。
アガパンサス
- 植えつけ時期:3月~5月
- 開花期:6月~8月
夏に青や白の涼しげな花を咲かせるアガパンサスはヒガンバナ科の球根植物です。草丈1mほどまで生長します。
アガパンサスは耐寒性が高く、植えっぱなしで毎年花を咲かせます。
ダリア
- 植えつけ時期:3月~5月
- 開花期:7月~10月
大きな花が印象的なダリアはキク科の球根植物。花色、咲き方共にバリエーションが豊富なのが魅力。
初夏の開花の後、8月に切り戻しを行うと、秋にまた見事な花が楽しめます。
サンダーソニア
- 植えつけ時期:3月~5月
- 開花期:6月~8月
オレンジ色の提灯のような花を咲かせるサンダーソニアはユリ科の球根植物。加湿を嫌うので、水はけの良い土壌で育てます。
リアトリス
- 植えつけ時期:3月~5月
- 開花期:7月~9月
リアトリスはキク科の球根植物。花色は白や紫があります。まっすぐに伸びた茎の先に穂のような花を咲かせます。植えっぱなしで毎年花を楽しめます。
クルクマ
- 植えつけ時期:4月
- 開花期:8月~10月
クルクマはショウガ科の球根植物。ウコンやターメリックと呼ばれるスパイスは、クルクマの仲間です。花のように見える部分は包葉で、中に小さな花を咲かせます。
カラー
- 植えつけ時期:4月~5月
- 開花期:6月~8月
カラーはサトイモ科の球根植物。花色は白の他、黄、ピンク、オレンジ、紫など豊富です。湿地を好む湿地性と乾燥気味を好む畑地性があります。
カンナ
- 植えつけ時期:4月~5月
- 開花期:7月~10月
草丈高く生長するカンナはカンナ科の球根植物。ビビットな花色は南国を思わせるような雰囲気です。植えっぱなしで毎年花を咲かせます。
グラジオラス
- 植えつけ時期:4月~5月
- 開花期:7月~9月
グラジオラスは育てやすいアヤメ科の球根植物。すっと伸びた茎に縦に連ねるように花を咲かせます。花色は赤、白、ピンク、黄など。育てやすい球根植物です。
水耕栽培ができる春植え球根
残念ながら、春植え球根は水耕栽培はできません。絶対にできないとは言いきれませんが、春から夏は水が腐りやすい季節です。球根が傷んでしまう心配があります。
草丈が高くなる種類が多いのも理由の一つ。水耕栽培では、土のようにしっかりと根を張ることができないので倒れてしまいます。
何より春植え球根は春から夏の太陽をたくさん浴びて生長し花を咲かせるものばかりなので、屋外でしっかり日に当てることが大切です。
植えっぱなしでOKな春植え球根はこれ!
植えっぱなしOKな春植え球根を紹介します。
モントブレチア
モントブレチアは霜除けに気をつければ、たいした手間もいらずに植えっぱなしで花を咲かせます。
ゼフィランサス
ゼフィランサスは霜が当たらない場所で育てれば、毎年花を楽しめます。
ツルボ
ツルボは日本の山野に自生している植物。植えっぱなしでどんどん分球して増えていきます。
アガパンサス
アガパンサスは非常に強健な植物。植えっぱなしで毎年花を楽しめます。
リアトリス
リアトリスは乾燥にも強く、植えっぱなしで毎年花を咲かせる育てやすい花です。
カンナ
カンナはあまり土壌も選ばず、植えっぱなしで数年花を咲かせます。
これらの春植え球根たちは、植えっぱなしで何年も花を楽しめる種類です。土の中で分球して増えていくので年々花数が増えていきます。増え過ぎたら掘り返して株分けすれば、さらにたくさんの花が楽しめます。
春植え球根は植え付けから開花までが早いので、すぐに花を楽しめるのが魅力。暖かい季節に球根の植え付けをしてみませんか。夏の青空に映える色鮮やかな花を自宅で楽しめます。
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