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1月の庭で咲く花とやっておきたい庭仕事

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山田智美

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1月の庭を明るく彩る草花や花木、鮮やかに色づく果実たちと、やっておきたい庭仕事を紹介します。寒さが厳しくなる1月の庭で、粛々と春の準備を進めていきましょう。

目次

1月の庭で見られる多年草と一年草

アリッサム

スイートアリッサム 秋から春の寄せ植え 寄せ植えに使う小花

アリッサムは、秋から春まで楽しめる、アブラナ科の一年草。白やピンク、アプリコットカラーの花が咲きます。花壇に植えると、春までの間にたくさんの花を咲かせます。横に広がって増えていくので、コンテナの縁取りにしても素敵です。

クリスマスローズ

クリスマスローズ

クリスマスローズは、うつむくように咲く花が印象的な、キンポウゲ科の多年草。早春から晩春まで長く楽しめるのが魅力です。1月頃から春咲きのクリスマスローズの苗がたくさん店頭に並びます。苗選びも、育てるのも、楽しい季節です。

スイセン(水仙)

スイセン

スイセンは、すっとした茎に香りの良い花を咲かせる、ヒガンバナ科の球根植物。まだ寒い1月の庭に、春の花の香りを漂わせます。1月はスイセンの苗の流通が増える時期です。新しいスイセンを増やして、もっと香りの良いお庭にしてみませんか。

パンジー、ビオラ

ビオラ

パンジー、ビオラは、秋から春までかわいらしい花を咲かせる、スミレ科の一年草。花色、咲き方ともに種類が豊富で、パンジー、ビオラだけでも、素敵な景色ができるくらいです。最近は芳香のある品種などもあり、眺めるだけでなく、香りも楽しめます。

バコパ

パコパ

バコパは、冬から春にかけて花を楽しめる、オオバコ科の常緑多年草。常緑ですが、暑さと蒸れに弱く、夏には地上部がなくなってしまうこともしばしば。5枚の花びらの小さな白い花は、いつまでも眺めていたくなるようなかわいらしさです。

 

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1月の庭で咲く花木

ウメ(梅)

ウメ

ウメは、新春に香りの良い花を咲かせる、バラ科の落葉低木。早春にいち早く咲くこと、香りが良いこと、花色が紅白であることなどの理由から、縁起の良い花としてお正月の花生けにも使用されます。梅の花は1月の柔らかいお日様の下で、輝くように咲き誇ります。

ロウバイ(蝋梅)

ロウバイ

ロウバイは、黄色の香りの良い花を咲かせる、ロウバイ科の落葉低木。花びらに、ロウをコーティングしたような光沢があるというのが、名前の由来です。甘く爽やかな香りは、寒いのに花から離れたくないと思わせるような魅力があります。

 

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1月に実がなる庭木

アオキ

アオキは、日陰に強いミズキ科の常緑低木。大きな光沢のある葉が特徴で、日陰のお庭の強い味方です。普段は、あまり自己主張もなく、ひっそりとたたずんでいる木ですが、冬に真赤な実を実らせ、突然主張をしてきます。グリーンの葉と真赤な実のコントラストが美しい庭木なので、ぜひ、この時期にアオキの一年で一番美しい姿をご覧ください。

キンカン

キンカン

キンカンは、ミカン科の常緑低木。丸く小ぶりな実を実らせます。キンカンの実は生では酸味が強いので、甘苦い果皮をそのままかじり、甘露煮やジャムにして楽しみます。

コトネアスター

コトネアスター

コトネアスターは、冬に赤い実を実らせる、バラ科の常緑低木。地面を這うように枝を伸ばしていくので、広い範囲のグランドカバーに向いています。冬に真赤な実を実らせた姿は、絵本の中の世界のようなかわいらしさです。

セイヨウヒイラギ

セイヨウヒイラギ

セイヨウヒイラギは、冬に赤い実を実らせる、モチノキ科の常緑低木。節分に飾る、日本のヒイラギとは別種です。冬の間、光沢のあるグリーンの葉と、赤い実のコントラストを楽しめます。

ナツミカン

ナツミカン

ナツミカンは、冬に大きな黄色の実を実らせる、ミカン科の常緑低木。葉の密度が高く、常緑なので目隠しにも使用されます。酸味が強く、生食に不向きなためか、枝に残ったままの状態を見かけますが、もったいない。ナツミカンで作るマーマレードは酸味、苦味ともに絶品です。果皮を乾燥させて保存しておけば、お茶に入れて楽しむこともできます。

ホソバヒイラギナンテン

ホソバヒイラギナンテン

ホソバヒイラギナンテンは、黄色い花と黒い実が特徴の、メギ科の常緑低木。生垣に使用されているのを見かけます。一見地味な庭木ですが、ブルームをまとった黒い実が美しく、冬の寂しくなりがちなお庭の景色に変化をつけてくれます。

レモン

レモン

レモンは、爽やかな香りと酸味のある果実で有名な、ミカン科の常緑低木。黄色いラグビーボールのような果実は冬に黄色くなります。あまり熟しすぎると酸味が弱くなるので、好みの熟し具合で収獲しましょう。

 

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1月にやっておきたい庭仕事|冬越しと剪定

ノイバラと雪

落葉樹の剪定

1月の落葉樹は、すっかり葉を落として、すっきりした姿になって休眠しています。休眠中というのは、枝も伸ばさなければ、根もあまり動かさず、来る春に向けてエネルギーを温存している時期です。この時期に剪定を行うと、庭木への負担が少なくて済むということで、一般的に落葉樹の剪定は、落葉している休眠期に行います。混み合った枝や伸びすぎた枝を整理したり、全体的な樹形を整えたりします。庭木の種類によって、剪定の仕方に多少の差があるので、詳しくはそれぞれの剪定方法を調べてから行ってください。

バラの誘引

つるバラの誘引は、落葉している1月に行います。余計な枝を落とし、アーチやパーゴラに誘引していきましょう。暴れている枝も切り落として、すっきりさせてしまいます。この時期にしっかり整えておけば、開花時期には美しい姿を眺められます。

寒肥

寒肥とは、落葉樹が休眠している冬に施す肥料のこと。春の芽吹きのための栄養です。根の先を狙って、ぐるっと1周施します。根の先は、土の中で枝の先と同じように広がっているので、枝の先端の下あたりを狙ってまいていきます。

マルチング

マルチングとは、霜による根の凍結や、根腐れを防ぐために施す霜よけです。バークチップや木の実の殻、落ち葉など、有機質のマルチング剤を選べば、美観も損ねず、最終的には土に還っていきます。マルチングで、ふかふかの土を守り、根に安心して冬越ししてもらいましょう。

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1月は、暦の上では小寒と大寒のある、一年で一番寒い時期であり、果実の実りを楽しむことができる時期でもあります。冬越し作業をしたあとは、お庭の果実を収穫して、温かい部屋でジャムや甘露煮を作って楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

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山田智美

植物が好きで好きで、植栽設計、ガーデナー、生花店勤務を経て現在は、フリーランスの花屋「花や蜜」として活動中。「てのひらに森を」がテーマの花屋です。森の中にいるような、見ているだけで力が抜けていくようなお花を作り続けたいと思ってます。街中で突然お花を配る、「花ゲリラ棘」というゲリラ的花配り活動も不定期決行しています。

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