秋冬のベランダ菜園|プランター栽培・秋冬野菜の苗の植え付け
LOVEGREEN編集部
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ベランダ菜園では春夏野菜の収穫が終わったら、今度は秋冬野菜を育てる季節です。ミニトマトやキュウリなど次々収穫できる春夏野菜に比べて、秋冬はじっくり育てて、一気に丸ごと収穫というスタイルが多いのが特徴です。種類によっては1度しか収穫できない秋冬野菜をベランダ菜園初心者だからって失敗したくないですよね。
秋以降のベランダ菜園。プランター栽培でどんな野菜を育てられるのか、今後秋冬野菜を育てていく上でどんなことに注意したらよいのかご紹介します。
目次
プランター栽培|秋冬野菜の苗の準備
秋冬野菜〜16種類
〜アブラナ科の野菜〜
〜その他の科の野菜〜
秋冬野菜といえば、アブラナ科の野菜が代表的です。アブラナ科の幼苗時代は本当によく似ていて見分けが付きません。
ここで問題です!下の3つの代表的なアブラナ科の野菜は何でしょうか?
1
2
3
みなさんは分かりましたか?正解は後ほどご紹介しますね♪
秋冬野菜の苗の選び方
ホームセンターや園芸店で野菜の苗を購入する時、どんなことに注意して選んだら良いのでしょうか。
葉の緑が濃く、厚みがある。
しっかりと日差しを浴びて育てられた苗は、葉の緑が濃くて、厚みがあります。
節間がしまっている。
日差しが足りない苗は、太陽を探してひょろひょろと伸びる性質(徒長)があります。日が当たる環境で育てられた苗は、節と節の間が狭く、しっかりしています。
病害虫が付いていない。
ハモグリバエ
上の画像は通称エカキムシ(ハモグリバエ)が葉の中にいます。どんなに元気そうな苗でも、この時期は葉の裏や新芽に1匹や2匹いてもおかしくありません。見つけ次第早急に駆除しましょう。
苗の先端に勢いがある。
勢いのある新芽は、上に向かってピンとしてしています。見た目の印象で分かりますので、勢いのある苗を選びましょう。
プランター栽培|苗の植え付け・種まきの手順
秋冬野菜の植え付けで大事なことは野菜の種類や品種にもよりますが、9月上旬には植え付けを済ませるということです(主に関東温暖地)。
「秋の苗の植え付けが1週間遅くなると、収穫は1か月遅くなる」と言っても過言ではありません。初期生育が良好な野菜は、実り多い収穫となります。まだ秋冬野菜を植え付けていない方は、天候をみながら植え付けましょう。
苗の植え付けの手順
1. 苗に充分水分を与える。
2. プランターに苗と同じくらいの穴を開け苗を軽く手で押さえ、根鉢を崩さないように植え付ける。
3. 苗の周りを少し凹まして苗にしっかり水が浸透するように植え付けてから、最後にお水をしっかり与える。
植えたばかりの苗は、土に活着するまでに少し時間がかかります。その際、根が乾燥してしまわないためにも、植え付けから1週間位はしっかりと水を与えます。
4. まだ苗が小さく寒冷紗に納まるうちは出来るだけ寒冷紗の中で育てる。
秋冬野菜の成功の秘訣は、害虫から苗を守ることです。寒冷紗はとても心強いアイテムですね。
種まきの手順
水菜の種
野菜の種なのに鮮やかな緑色をしているのはなぜでしょう?
このカラフルな種の正体は、病気を防ぐために薬剤で殺菌された種子です。種袋の裏をよく見てみると「薬剤消毒処理がされているので、この種を食用にはしないで下さい」と記載されてあります。
薬剤処理をされていることで育てやすくなりますが、反面このような注意書きされていることを把握してからご使用ください。
種のまき方
種のまき方は、大きく分けて3つのまき方があります。育てる野菜の種類によって、まき方が変わります。
1. すじまき〜溝に種を1cm位の等間隔でまく
コマツナやホウレンソウ等の葉物野菜、ニンジンなどの根菜類の主なまき方がすじまきになります。まきすじの深さや条間は野菜の種類によって異なりますが、だいたい1cm間隔で均等に1粒ずつまいていきましょう。
覆土の土は湿り気のあるものを、手で土をもみほぐすように細かくしながら軽く上にかけていきましょう。その後、土の表面を軽く抑え、種と土をなじませましょう。
最後に上から水をかける時には、勢いよくかけすぎて種が流れ出すことのないよう注意しましょう。
2. 点まき〜種を数粒ずつ等間隔にまく
女性の握りこぶし程の円の凹みを作り、数粒ずつまきます。トウモロコシやインゲン、タマネギなどの、株間を必要とする野菜の種をまくときに、この方法を使います。
円の中に均等になるように3~4粒前後まいていきます。覆土や水のやり方は、すじまき同様丁寧に行いましょう。
3. ばらまき〜土の上に直接種をばらまく
発芽に光が必要な植物は、直接土の上に種を振りかけるだけです。
発芽に光が必要の無い植物の場合は、必要に応じた土を上からかぶせます。他のまき方と同じように土をかぶせ、お水をやりましょう。
一度にたくさんの種をまくことが出来るため、一つの芽に対しての労力が減りますが、大量に発芽した芽を間引きくことを考えれば、逆に労力のいる作業になります。
ベビーリーフなど幼苗のうちに収穫する場合にはおすすめしますが、その後何か月もかけて育てる作物は、丁寧に一粒づつまいた方が良いでしょう。
害虫チェック
害虫の被害にあったプチヴェール
9月に一番注意することは害虫のチェックです。植え付けたときには全く気が付かなくても、じつは苗に若齢幼虫がついていることがあります。
このプチヴェールの苗も植え付けたときには全く気が付かなかったのですが、3日後にはこんなに食害されてしまいました。早速害虫を探します。
葉の裏を見てみると…モンシロチョウの幼虫「アオムシ」がこんなに大きく成長していました。
病害虫の予防・駆除
苗が小さいうちの害虫被害はダメージが大きいので、できるだけ避けたいものです。9月から11月にかけて害虫による食害で一株丸ごと食べられてしまうなんてことも珍しくありません。しっかり、病害虫の予防・駆除を心がけましょう。
アブラナ科野菜の正解発表
…の前に先ほどの正解発表!先ほどの3つの代表的なアブラナ科の野菜は…
1. ブロッコリー
2. キャベツ(赤)
3. カリフラワー
葉の色や形に若干の違いはありますが、苗の全体のフォルムを比較してみるとアブラナ科は本当によく似ています。
これから生長するにしたがって、それぞれ本来の形になっていきますので育てていくのが楽しみですね。
プランター栽培|秋冬野菜の植え付け・種まき~まとめ
・苗を植え付けてから根が新しい土に活着するまでの期間、少なくとも1週間位は根が乾燥しないように、しっかり水を与えましょう。
・根が活着した後は、土が乾いてからの水やりを心がけましょう。春夏野菜に比べ、どちらかといえば秋冬野菜は乾燥気味に育てましょう。
・9~11月までは、害虫が盛んに活動する時期です。葉が食べられてしまわないように、しっかり観察しましょう。
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