カスマグサ
- カスマグサは、マメ科ソラマメ属のつる性越年草です。田畑の畔や野原、道端、空き地など、開けた日当たりの良い場所で見かけます。カラスノエンドウやスズメノエンドウの近縁種で、カラスノエンドウよりも小さく、スズメノエンドウよりは大きい、ちょうど2種の中間くらいのサイズです。カスマグサという名前は、この2種の頭文字を取って、その間(ま)のサイズだからということに由来します。冗談のようですが、本当の話です。 カスマグサは草丈20~60cm程度、葉は羽状複葉、葉の先から巻きひげを出して周囲に巻きつくように伸びていきます。4月~6月に、上の花びらに縞模様が入った、直径5mm程度の小さな淡紫色の花を咲かせます。花の後には、7~15mm程度のさやができ、中には小さな豆が通常4粒入っています。豆は熟すと茶色くなり弾けます。 カスマグサは、それほど強健ではないのか、カラスノエンドウやスズメノエンドウに比べて見かける機会は少ないようです。それでも、開けた日当たりの良い草地で、ずっと下を向いて歩いていると見られることがあります。スズメノエンドウが生えているような場所があれば、同じような環境を好むカスマグサに出会えるかもしれません。


































