ヒメウズ
- ヒメウズは、キンポウゲ科ヒメウズ属の多年草。本州の関東以西の道端、山林などで見られる、小さな白い花を咲かせる野草です。早春に鋸歯のある小さな葉と細い茎を地上に出して、その先に数個の花を咲かせます。花の後にできる実は2~4つの袋に分かれ、熟すと弾けて種子を周囲に飛ばします。種子を飛ばし終わると、夏前には地上部が枯れてなくなります。 名前の由来は、トリカブト(鳥頭)に似ているけど、小さいのでヒメウズ(姫鳥頭)とされています。ヒメウズの花をよく見ると、トリカブトというよりもオダマキに似ています。属名の Semiaquilegia も、オダマキに似ているけど別であるという意味です。ヒメウズの花の特徴は、花径5mm程度、色は白で、うつむくように咲く花の基部にコブのような距があります。距はとても小さいので、よく見ないとわかりません。オダマキの花は、反り返るようなはっきりとした距があるという点がヒメウズとの違いです。ヒメウズは、オダマキによく似ていますが、オダマキ属には分類されておらず、1属1種の花です。 ヒメウズは、茎が細く、花も小さく色も白という、非常に地味な見た目のためか、あまり注目されませんが、よく見ると非常にかわいらしい姿をした春の野草です。
 
         
        










 
        

















 
           
           
           
          










