1月といえば?行事や風物詩、季節の花、季節の食べ物を一覧で紹介
山田智美
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1月ってどんな季節?和名や暦、行事や風物詩、食べ物、花などを紹介します。
目次
1月といえば?|和名や暦
- 和名:睦月
- 暦:小寒(1月5日)、大寒(1月20日)
- 祭日:成人の日
1月といえば?
1月は、一年の始まりであり、正月のある月です。1月1日は元日、1月1日の朝のことは元旦と呼びます。家族や親族、友人同士で集まり、新しい年の始まりを祝い合います。初詣に始まり、成人式、小正月と何かとイベントの多い季節です。
和名と由来
1月の和名は睦月(むつき)です。月の和名は、和風月明といって、まだ暦が旧暦(太陰暦)だった頃の月ごとの名前です。現在の太陽暦とは1~2か月の差があります。
睦月とは、正月に家族、親族一同が集まって睦まじく(仲良く)することに由来しています。
暦
1月は、二十四節気の小寒と大寒のある月です。小寒は、寒さが厳しくなっていく頃、大寒は、一年でもっとも寒くなる頃とされています。
1月といえば?|行事やイベント、風物詩
正月
正月とは、年神様をお迎えし、新しい年の始まりを家族みんなで祝う行事。1月1日から7日の松の内までの期間です。ただし、現在の日本では、正月休みを1月3日までとしている企業やお店が多いようです。国で祝日と定められているのは、1月1日の元日のみです。
若水迎え
その年一番最初に汲む水を若水といいます。昔は井戸から汲み上げていたので、井戸の神様に感謝の気持ちを伝えてからいただいていたそうです。今は井戸へ行かずとも、水道の蛇口から水が出る便利な生活になりましたが、水回りに感謝の気持ちを込めて、花や正月飾りを飾ってみてはいかがでしょうか。
初詣
初詣は、その年初めてのお詣りのことです。1月1日に行っても、3日に行っても、最初であれば初詣です。氏神様のもとを訪れ、一年の健康と幸せを願って手を合わせます。
七草摘み
1月7日の松の内が明ける日には、七草粥を食べて、正月の御馳走を食べ過ぎたお腹を休ませるという習慣があります。昔は寒いなか、山野に七草を摘みに行っていたそうです。今では小売店で七草粥セットを購入することができます。
鏡開き
鏡開きとは、1月11日に、正月の間飾っていた鏡餅を下げて開く儀式のこと。木槌や手で小さく割って、揚げ餅や雑煮、ぜんざいにしていただきます。神様の依り代だった鏡餅を体内に取り入れ、幸せのおさがりをいただきましょう。
成人の日
成人の日は、国民の祝日の一つ。毎年1月の第二月曜日です。「大人になったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます日」とされています。
小正月
小正月は、1月15日、あるいはその前後3日間ともいわれている期間。元々は旧暦の1月の満月の日を小正月としていたといいます。繭玉と呼ばれる、紅白の餅をあしらった枝を飾ったり、どんど焼きなどの火祭りで正月飾りを焚き上げたり、小豆粥をいただいたりします。
小正月は、別名を女正月ともいわれます。昔の日本では、正月に来客や家族をもてなすのは女性の仕事でした。年末から正月まで休みなく働き続けた女性たちが、この日は家事を休み、楽しく過ごす日だったということです。
1月といえば?|季節の食べもの
お屠蘇(おとそ)
お屠蘇は、正月に飲む薬酒のこと。屠蘇散という生薬を浸した日本酒やみりんを、新年のあいさつの後、お節の前に飲む習慣です。年長者から順に飲み始め、厄年の人は最後というルールもあります。やみくもに日本酒をあおるのは、お屠蘇とは少し違うようです。
おせち料理
おせち料理とは、御節料理と書き、節句などの節目や祝い事に食べる料理のこと。今では、正月料理を指す言葉になっています。三段の重箱を使用するのが一般的で、一の重は祝い肴、二の重は焼き物、三の重は煮物という風に決まりごとがあります。この決まりごとはお作法や教養の話です。守らなかったからといって罰が当たるというような話は聞いたことがありませんので、ご安心ください。
雑煮
雑煮は、餅をメインの具とした汁椀のこと。正月料理の一つとして有名ですが、どの季節に食べても問題ありません。地方によって具材や汁の種類に違いがあります。餅を焼くか、焼かないかも家庭によって違いがあるようです。
七草粥
七草粥は、1月7日に食べる、春の七草とお米を炊いたお粥のこと。春の七草とは、せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろです。七草粥は、正月料理を食べ過ぎて、疲れた胃腸を休ませ整えることを目的として食べるものです。
鏡餅
正月の間、年神様の依り代として飾った鏡餅は、1月11日の鏡開きに下げていただきます。刃物を使わないように、木槌や手で細かくして、調理します。乾燥して固くなっているので、揚げ餅やぜんざいにします。神様の依り代だったお餅を下げていただくことは、「おさがり」という言葉の由来になっています。
小豆粥
小豆粥は、小正月に食べる料理です。小豆の色には邪気を払う力があると信じられていたので、健康と幸せを願って小豆粥をいただく習慣ができたそうです。
1月といえば?|咲く花
まだ寒い1月に咲く花を紹介します。
ウメ(梅)
ウメはバラ科の落葉低木です。冬至梅や野梅などの早咲きは1月から香りの良い花を咲かせています。梅は、春の訪れを報せる縁起の良い花として愛されてきました。正月飾りや新春の花生けにもよく使用されます。
クリスマスローズ
クリスマスローズは、キンポウゲ科の常緑多年草。ニゲルのようなクリスマスの頃から咲く品種は、1月に花の盛りを迎えています。レンテンローズと呼ばれる彩り豊かな品種たちも少し遅れて次々と花を咲かせます。
スイセン(水仙)
スイセンは、ヒガンバナ科の球根植物。ニホンズイセンやガリルのような早咲き品種は12月から咲き始め、1月に香りの良い花を楽しむことができます。切り花にして部屋の中に生ければ、室内で春を感じることができます。
シクラメン
シクラメンは、サクラソウ科の球根植物。色鮮やかな花を温かい部屋の中で楽しむことができます。ガーデンシクラメンといって、冬に屋外で花を咲かせる小ぶりな品種も人気があります。
ツバキ(椿)
ツバキは、ツバキ科の常緑高木。たくさんの園芸品種が作出されていて、色や咲き方の種類が豊富です。海外から逆輸入されてきた品種は、バラと見紛うかのような豪華さです。1月の極寒期に花数を減らしますが、寒椿のような、寒い時期にたくさん花を咲かせる品種もあります。
パンジー、ビオラ
パンジー、ビオラは、スミレ科の一年草。秋から春まで花を楽しめる、冬の花壇の味方です。花の大きさ、咲き方、色、サイズと、種類が豊富なので、選ぶのに迷ってしまうほどです。
フキノトウ
フキノトウは、キク科の多年草であるフキの花のこと。まだ寒い季節に土から明るいグリーンのつぼみを出します。花が開く前のつぼみを食用にします。
ロウバイ(蝋梅)
ロウバイは、ロウバイ科の落葉低木。花びらにロウを引いたような、しっとりとした質感と香りの良さが魅力です。1月の空気が乾燥した青空の下で見る、明るい黄色のロウバイは、なんとも言えない美しさです。
1月は一年でもっとも寒い季節であり、新年の慶びを祝い合い、たくさんのひとと会う機会の多い月です。新年の行事を楽しんで、おいしいものをたくさん食べて、気持ちよく新しい年をスタートさせましょう。
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