12月の寄せ植えに使いたい花10選
とまつあつこ
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12月の寄せ植えに使いたいメインの花と小花、カラーリーフをご紹介!12月は寒さが本格的になり、寄せ植えに使える花の種類は少なくなりますが、ガーデンシクラメン、パンジー・ビオラなどの冬の定番苗の様々な品種が揃う嬉しい月でもあります。クリスマスをイメージした寄せ植えもおすすめです。12月の寄せ植えづくりのポイントや管理方法についてもお話しします。
目次
12月の寄せ植えづくりのポイント
12月はいよいよ寒くなり、これから咲く花の種類は少なくなっていくシーズンと言えます。でも、12月に入ると園芸店には冬の間も美しく咲くガーデンシクラメン、パンジー・ビオラ、スイートアリッサム、ハボタン、ストックなどの冬のガーデニングの定番花苗の様々な色や形の品種がそろうので、花苗売り場は華やかで苗選びのワクワク感は変わらないのではないでしょうか。
クリスマスの雰囲気は、赤と緑に雪をイメージした白をプラスして苗を合わせるとあっという間にできます。真っ白な花とシルバーリーフで上品なホワイトクリスマスを演出しても素敵ですね。
クリスマスツリーとなるコニファーやモミの木の株元に草花を植える寄せ植えもおすすめです。置く場所によってコニファーのサイズを変えたら、小さなものから大きな寄せ植えまで作れます。玄関やお庭に飾ると一気にクリスマスムードを楽しめます。
これはガーデンシクラメン、イベリス、チェッカーベリー、カルーナ、ハツユキカズラを使った、育てるタイプのクリスマスリース。リース型のバスケットに苗を植えています。リース型のバスケットは寄せ植えに比べて水が乾きやすいですが、秋冬は乾くスピードが遅いので管理も比較的簡単です。クリスマスはもちろん、お正月の雰囲気にも合うので長い期間飾れます。
定番のクリスマスカラー以外では、白のハボタンにペールトーンのビオラとシルバーリーフをちりばめてホワイトクリスマス。白のガーデンシクラメンにブルーのビオラをメインに組み合わせてホワイト×ブルーのクリスマスなど、組み合わせは好みでいくらでもバリエーションが作れます。ぜひ、とっておきの組み合わせを見つけて12月の寄せ植えづくりをお楽しみください。
▼12月におすすめの育てるリースの作り方はこちら
12月の寄せ植えに使いたい花10選
それでは、12月の寄せ植えに使いたい草花を紹介していきます。
12月はクリスマスや年末のイベントで盛り上がるシーズン。12月ならではの草花を使って、家族やお客様はもちろん、道行く人の目も楽しませることができる寄せ植えが作れたら素敵ですね。
ガーデンシクラメン ~サクラソウ科 半耐寒性球根植物~
ガーデンシクラメンは冬に毎年育てたい花苗のひとつ。花色は赤、白、桃、紫などがあり、咲き方も一重、八重、フリル咲きなどバリエーションが豊富です。シンプルな一重咲きタイプはすっきりとした上品さが感じられます。どんな草花とも相性が良いので寄せ植えにとても使いやすいです。
シクラメンといえばお歳暮や贈答用にも用いられる室内で楽しむ鉢花の代表ですが、それに対してガーデンシクラメンは耐寒性があり、寒い冬も屋外で楽しむことができる特長があります。
ガーデンシクラメンは毎年のように新しい品種が登場しています。
フリル咲きタイプはとても愛らしく、フリルの咲き方も品種によって様々あります。
八重咲きで、花弁の先端がグリーンがかっている珍しい品種もあります。
このように、傘咲きの花がたくさん咲く品種もあります。
ガーデンシクラメンの咲き終わった花は、茎の根元からひねるようにして抜き取ります。茎が途中で切れてしまうとそこから病気にかかることがあるので、茎は根元から取り除くことがポイントです。
▼ガーデンシクラメンの詳しい育て方はこちら
▼「ガーデンセンターさにべる」の間室みどりさんに教わったガーデンシクラメンを使った寄せ植えはこちら
ハボタン(白) ~アブラナ科 耐寒性多年草(一年草)~
ハボタンは和のイメージが強く思われるかもしれませんが、見方によってはバラのようにも見えるので洋風にアレンジすることもできます。白いハボタンを使うと清楚な雰囲気に。ホワイトクリスマスも演出できます。リース型のバスケットに植える時は、背が低めのハボタンを選ぶとバランスよく仕上がります。
ハボタンは寒い間はあまり生長しないので、密植ぎみに植えてもそのまま美しい状態が保てます。春になると背丈が伸びたり葉色も悪くなってしまうため一年草扱いされていることが多いです。
▼ハボタンのさらなる魅力についてはこちら
シキミア(スキミア) ~ミカン科 耐寒性常緑低木~
シキミア(スキミア)は秋にぷちぷちした蕾をつけ、3月頃に小さな白い花がまとまって咲きます。蕾の期間も合わせて秋から春まで長い期間楽しめます。赤い蕾と緑色の葉の組み合わせがクリスマスカラーであることから、海外ではクリスマスシーズンの植物として人気があります。赤い蕾の他にグリーンの品種や、葉にクリーム色の縁取りが入る品種なども流通しています。
ヘーベ ~ゴマノハグサ科 半耐寒性常緑低木~
ヘーベは様々な種類がありますが、今回紹介するヘーベはカラーリーフとして葉色も楽しめるヘーベです。
ヘーベは秋になり温度が下がるとともに葉色が変わります。緑からピンク→赤→紫に変化するものや、緑から薄茶→赤茶→こげ茶に変化するものなど、品種によって様々です。
これはヘーベの春の葉色です。春になると緑色の斑入り葉に戻り、夏の初め頃には小さな紫色の花が咲きます。ヘーベは一年を通じて色々な表情が楽しめるところが魅力的です。
ヘーベは温暖地であれば屋外で冬越しできるので、寄せ植えのアクセントに人気です。株分けして使うこともできます。暑い時期の多湿が苦手なので、夏越しが上手にできると周年楽しめます。
イベリス ブライダルブーケ ~アブラナ科 耐寒性多年草~
イベリスは、白い花をブーケのように株いっぱいに咲かせます。寄せ植えでは、上品さや爽やかさを出したいときや、雪のイメージを作りたいときに重宝します。白いスイートアリッサムに雰囲気が似ていますが、イベリスを使った寄せ植えは少し大人っぽい雰囲気に仕上がります。
イベリスブライダルブーケは秋冬に出回り、6月頃まで花を楽しめます。多年草タイプで毎年咲く丈夫な品種です。
アイビー白雪姫 ~ウコギ科 耐寒性常緑木本~
アイビー白雪姫は、本葉はグリーンで、寒い時期に新しい葉は雪が積もったように白くなります。グリーンの葉と白い斑が入った葉のグラデーションが上品で美しく人気です。寄せ植えでは株分けして何ヵ所かに植えることもでき、茎が伸びてくると鉢全体に美しい流れを作ってくれます。
▼イベリスとアイビー白雪姫を使った寄せ植えはこちら
コニファー ~ヒノキ科、マツ科など 耐寒性常緑低木・高木~
園芸用に用いられるヒノキやマツなどの針葉樹の総称をコニファーと呼びます。コニファーには様々な種類があり、こんもりと生い茂るものから円錐形の姿のもの、シルバーリーフと呼ばれる銀色を帯びた葉や明るい黄緑色、新緑のものまで色も豊富です。
コニファーを使った寄せ植えは、小さな森のイメージを作ることができます。コニファーの株元の草花を季節ごとに植え替えると周年その一鉢で楽しめます。株元の草花は春は明るい色、夏は涼し気な色、秋はシックな色を選んだり、冬はコニファーに飾り付けして、クリスマスカラーの草花を植えるといいですね。
プラチーナ(クッションブッシュ) ~キク科 半耐寒性常緑低木~
プラチーナ(クッションブッシュ)は、銀白色の細い紐のような茎葉を分枝させて育ちます。寄せ植えにちりばめると、雪が積もった小枝のようなイメージで冬景色を作ることができておすすめです。温暖地では外で冬越しできます。
プラチーナ(クッションブッシュ)は、夏に枝葉と同じ銀白色の丸い蕾から球形で黄色の小さな花を咲かせます。高温多湿を嫌うので、夏に風通し良く上手に管理すると翌年も楽しめます。
▼シルバーリーフについてもっと詳しくはこちら
ストック ~アブラナ科 耐寒性一年草~
ストックは草丈が20~80cmほどで、優しい香りのある花。すっとした花茎に穂状に花が咲きとても華やかです。秋から春まで開花期が長く、香りも同じように長く続きます。寄せ植えに高さを出したい時に使いやすい花苗です。ストックの花は、一重咲きから八重咲きまであり、花色はピンク、紫、赤、黄色、白などがあります。
ストックは本来は多年草ですが、夏の暑さに弱く日本では一年草として扱われています。
▼ストックを使った寄せ植えはこちら
キンセンカ(カレンジュラ) ~キク科 耐寒性一年草~
キンセンカ(カレンデュラ)といえば、オレンジや黄色のビタミンカラーの花を次々と咲かせる一年草。花色は新しくコーヒークリーム色なども出てきています。一重咲きの他、八重咲き品種もあります。
キンセンカ(カレンジュラ)は丈夫で育てやすく、冬から春まで開花して寒い間もお庭を明るくしてくれる花です。
これは、コーヒークリームという品種です。蕾のときは暗めのオレンジ色をしていますが、咲くとその名のとおり優しいコーヒークリーム色をしています。コーヒークリーム色のキンセンカ(カレンデュラ)は、ナチュラルな雰囲気でどんな草花とも合うので寄せ植えづくりにおすすめです。
12月の寄せ植えの管理ポイント
置く場所
寄せ植えは屋外の風通しの良い日なたに置きます。日があまり当たらないと、花が咲きにくくなります。
水やり・肥料
土が乾いたら株元にたっぷりと水を与えましょう。水やりは土が凍ってしまわないように、日中の暖かい時間帯に行います。
植え付けるときに肥料入りの培養土を使った場合は、1カ月後から液肥や固形肥料を与えましょう。
花がら取り
咲き終わった花(花がら)や古い葉は、見た目も悪く病害虫の発生も促すので早めに取り除きます。花がらを取ることで、次の花が咲きやすくなります。
冬越し
今回紹介した冬から春まで咲く花苗を使った寄せ植えは、温暖地では屋外で春まで楽しむことができます。日当たりの良い場所に置き、雪が降ったり霜がとても強い場合は軒下に移動させるなど対策をすると状態良く育ちます。
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