秋の花25選~季節の花散歩・秋編
金子三保子
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水引(ミズヒキ)
水引(ミズヒキ)は糸のような細い花茎に秋に赤い小さな花を咲かせる多年草です。お正月飾りや慶事の熨斗(のし)に添える水引に似ていることから、この名前で呼ばれるようになったと言われています。水引(ミズヒキ)は山野の他、都心部でもいたるところで育つたくましい植物です。落葉樹の足元など、明るい半日陰になる場所を好みます。
萩(ハギ)
萩(ハギ)は夏の終わりから秋にかけて花が開花する落葉低木です。花の色はピンクや白など数種類あります。秋の七草のひとつで、万葉集のいくつもの歌の中にも登場するほど日本人にはなじみが深い花のひとつです。
コキア
コキアは、ふんわりとした球状のユニークな姿がかわいらしく、夏の緑から秋になると赤く紅葉する人気の一年草です。
最近は秋の花の名所として、コキアを一面に植えた植物園が全国に何か所もあります。ちょっと動物みたいなまん丸なコキアが地面一面赤く色づく光景は圧巻です。
サフラン
サフラン
サフランはクロッカスの仲間のアヤメ科の球根植物です。10月~12月の秋に開花します。草丈が10cmくらいしかありませんが、淡い紫が地面一面に広がると、とても目を引きます。
イヌサフラン(コルチカム)
イヌサフラン(コルチカム)
イヌサフランはイヌサフラン科(ユリ科)の球根植物です。サフランと名前がつきますが、植物分類的には科が違うので別種です。
イヌサフランの品種(種類)はたくさんあり、園芸名だとコルチカムと呼ばれることが多いかもしれません。春に咲く種もありますが、ほとんどは秋が開花時期。サフランと似た花姿のものもあれば、写真のように八重で大型種もあります。
イヌサフランの球根や葉は有毒で、ニンニクやタマネギと間違えて誤食したことによる死亡事故が複数起きています。花が咲いたあとの葉っぱと球根の姿がギョウジャニンニクと似ていることも事故が多い原因だと思われます。
とてもかわいい花ですが、家庭菜園の近くには植えないようにするとよいでしょう。
サフランとイヌサフランの葉っぱの違い
イヌサフランはユリ科なので、葉っぱがユリの葉に似た細長い葉をしています。一方、サフランは松の葉のような細い葉をしています。
桔梗(キキョウ)
桔梗(キキョウ)
秋の七草にも含まれる桔梗(キキョウ)はキキョウ科の多年草。日本でも古くから親しまれている植物です。
▼桔梗(キキョウ)について詳しくご紹介しています。
リンドウ
リンドウ
リンドウはリンドウ科の多年草で、日本原産の植物です。リンドウは日本のほぼ全域に生息しています。秋の野山に釣鐘型の花を咲かせます。
▼リンドウの育て方など詳しい情報はこちら
ススキ
ススキ
秋の野原と言えばススキをイメージする方も多いのでは。秋ならではの植物、ススキはイネ科の多年草。秋の七草の一つでもあります。
パンパスグラス
パンパスグラス
パンパスグラスはイネ科の多年草。ススキの大型版のようなパンパスグラス。2種は科は同じイネ科ですが、属は違う分類です。矮性種で1m、高性だと3m以上にもなる大型の草花で、最近では生花としても流通しています。
▼ススキの種類やパンパスグラスとの違いを詳しくご紹介しています。
原種シクラメン
原種シクラメン・ヘデリフォリウム
原種のシクラメンはサクラソウ科の球根植物。通常のシクラメンからは想像もつかない小型のシクラメンです。よく見ないと見落としてしまうサイズながら、発見すると思わずしゃがみこんで写真を撮りたくなる、そんな魅力的でかわいい草花です。種類によって開花の時期が違いますが、ヘデリフォリウムは秋に咲く原種のシクラメン。小さくて楚々とした花も魅力ですが、原種シクラメンのもうひとつの魅力はくるんとした花茎。株もとにくるくるのコイルのような茎が密集し、そこからすっと花茎が伸びてきます。
▼原種シクラメンの魅力をご紹介しています。
金木犀(キンモクセイ)
秋の花と言えば甘い香りが魅力の金木犀(キンモクセイ)も外せません。花の期間は短いですが、どこからともなく漂ってくる金木犀(キンモクセイ)の香りは秋が来たと感じさせてくれる香りです。
▼金木犀(キンモクセイ)の様々な楽しみ方をご紹介しています。
散歩日和の日が多い秋。秋の花を探しに出かけてみませんか?
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