育てて作ろう!ドライフラワーになる花|秋の花編

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金子三保子

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夏から秋まで咲き続ける花や秋に咲く花の中から、ドライフラワーになる花と作り方をご紹介します。自分で育てた花をドライフラワーにして楽しんでみませんか?

目次

ドライフラワーになる秋の花

1.アナベル

ドライフラワー・アナベル

秋にかけて徐々にアンティークグリーンに変化するアナベル。白い花のうちにドライフラワーにするのは難しいですが、秋色に変化してからは簡単にドライフラワーにすることができます。大輪をそのまま飾ってもいいですし、小分けに分解してリースを作ってもいいですね。

アナベルは、アジサイの仲間です。普通のあじさいと違うのは剪定の時期。アジサイは花が終わってすぐの7月ですが、アナベルは年明けの2月~3月なので、ゆっくりと秋色になるのを楽しめます。

▼アナベルのドライフラワーの作り方

2.千日紅

ドライフラワー・センニチコウ

千日紅は生花の状態でもカサカサとした触感なので、ドライフラワーにしやすい花です。初夏から秋深くまでと長期間咲く花なので、たくさんのドライフラワーを作ることができます。

▼千日紅の育て方

3.帝王貝細工(ヘリクリサム)

canva ヘリクリサム(ムギワラギク、帝王貝細工)

生花の時点でもカサカサとした触り心地で、ドライフラワーのような帝王貝細工。6月から10月くらいまでの開花の一年草です。色彩が鮮やかで水分が少ない花なので、短期間でドライフラワーになります。

▼帝王貝細工(ヘリクリサム)の育て方

4.ブルーサルビア

ブルーサルビア

初夏から秋深くまで咲く開花期間の長いブルーサルビアは、ドライフラワーにすることもできます。たくさん咲いた状態だと、花がポロポロと落ちやすいので、花が開きだす前に収穫してドライフラワーにした方がきれいです。出来上がりはラベンダーの様になりますよ。

▼サルビアを長くたくさんの花を楽しむ育て方のコツ

5.エキナセア

エキナセア

初夏から秋まで長く咲く宿根草、エキナセア。花の咲き始めは、中心が平面的ですが、花びらが散り始めるころには、中心がぷっくりと膨れてきます。花びらがついている時点でもドライフラワーにできますが、花が終わった後の中心が膨らんで実のような状態になった時が、ドライフラワーにするのに最適です。

▼エキナセアの育て方

6.ケイトウ(セロシア)

ケイトウ 種類 育て方 特徴 セロシア

ケイトウは、丈が高くなるものから矮性まで、品種豊富な秋の花。品種によってケイトウという名前で出まわっているものと、セロシアという名前で出まわっているものがありますが、すべてケイトウの仲間です。色、咲き方も豊富で、ドライフラワーにしても色がきちんと残りやすい花です。

 

ケイトウ 種類 育て方 特徴 クルメケイトウ

クルメケイトウ

▼ケイトウの育て方

7.ヒマワリ

ひまわり

ヒマワリの花びらが散った状態は、形のおもしろいドライフラワーになります。

▼ヒマワリの育て方

8.マリーゴールド

マリーゴールド

初夏から秋までと開花期間が長いマリーゴールド。ドライフラワーにしてもきれいに色が残る花です。

▼マリーゴールドの育て方

9.モナルダ

モナルダ 花言葉

初夏から秋まで開花するモナルダは、ドライフラワーにしてもきれいに色が残る花です。

▼モナルダの育て方

10.野バラの実

野バラの実

切り花としても流通量の多い野バラの実。晩夏はグリーン色、季節が進むにしたがって赤く色づきます。乾燥してから丸めると折れやすいため、野バラの実がベースのリースを作る場合は、収穫したらすぐに枝を丸めて土台を作りましょう。

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ドライフラワーの作り方

1.花の収穫から乾燥まで

・ドライフラワーを収穫する時間帯は、夕方か朝のうちにしましょう。昼間は植物にとっては水分を発散する時間帯なので水が下がりやすくなります。

・自然乾燥できれいなドライフラワーを作るには、花が新鮮なうちに作業をすることがポイントです。花が咲き進んでからだと、色がきれいに出なかったり、花びらがぽろぽろと落ちてしまったりします。かと言ってつぼみが固すぎるのも早すぎ。ちょうど良いタイミングを見極めましょう。

・花を収穫したら一度バケツに入れて、水分をたっぷりと吸水させてからドライフラワーにする作業に入ります。

・花屋さんで買ってきた生花をドライフラワーにする場合も、一度しっかりと吸水させてから作業に入ります。

2.自然乾燥でのドライフラワーの作り方

ドライフラワーの飾り方アイデア|吊るす

・直射日光の当たらない風通しの良い室内を乾燥場所に選びます。

・不要な葉を取り、1本ずつ頭を逆さにして吊り下げます。たくさんの本数をいっぺんに吊り下げて作ることもできますが、1本ずつ吊り下げるよりは乾燥するのに時間がかかります。

・吊り下げて数日後は、花を触るとフニャフニャで柔らかい感じです。(触りすぎると傷みますのでご注意)

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ドライフラワーにした時の花の色と大きさの変化

スプレーバラの生花と、それをドライフラワーにしたもの。花によって差がありますが、ドライフラワーにすると、色が濃いめになり、花のサイズも縮みます。色の変化は、白っぽい花はベージュ・茶系に、赤は黒っぽい赤になったりと、元の色とは違った色に変色します。

左がスプレーバラの生花の状態、右が完全にドライフラワーになったものです。バラはドライフラワーにすると花色がとても変化する花です。とても同じ花には見えませんよね。

花によって差がありますが、ドライフラワーにすると、色が濃いめになり、花のサイズも縮みます。色の変化は、白っぽい花はベージュ・茶系に、赤は黒っぽい赤になったりと、元の色とは違った色に変色します。ただし、千日紅のように、生花とドライフラワーの状態の色にほとんど変化がない花もあります。

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ドライフラワー作りに向く季節って?

湿度が低めで乾燥した時期が向きます。時期としては、春と秋から冬がドライフラワー作りに適しています。花の種類によって、乾燥までの時間は違いますが、1~3週間が一般的です。天気予報を見て、最初の数日間、晴れが続きそうな日に作業をすると、素早く水分が蒸発するのできれいなドライフラワーができます。

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秋はドライフラワー作りに向いている季節です。自分で育てた花で作ったドライフラワーで、リースやスワッグを作ってみませんか?

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金子三保子

フラワーコーディネーター、フォトグラファー、ライター。 2022年6月、日東書院本社より「植物のきもち ~がんばりすぎないガーデニング」出版。 ギフトや装花などのフラワーコーディネート、自身でコーディネートした作品の撮影、雑誌や会員情報誌への提案など幅広く活動中。現在は植物に関する記事の執筆にも携わる。庭仕事はライフワーク。映画「余命1ヶ月の花嫁」ブーケ製作。

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