パンジー、ビオラ|冬から春のガーデニングに欠かせない人気の草花
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10月ごろから苗の流通が始まるパンジーとビオラ。庭、花壇、寄せ植えなど、冬から春のガーデニングには欠かせない人気の草花のひとつです。次々と咲かせる育て方のコツ、おしゃれな寄せ植えの作り方、お部屋での楽しみ方をご紹介します。
目次
パンジー、ビオラの魅力と特徴

パンジー、ビオラは、スミレを園芸用に改良したスミレ科の草花。本来の開花時期は春ですが、最近は10月頃から苗の流通が始まります。上手に育てれば半年以上も開花が続き、冬から春のガーデニングの代表的な草花として人気があります。
1ポット100円を切る価格で売られている苗もあれば、700~800円くらいするブランド苗もあります。安い苗は手軽に購入でき、たくさん植えたいときに重宝します。一方、ブランド苗は高いだけあって花色や咲き方が豊富、丈夫で病害虫にも強いなど、品質が優れている利点があります。
近年は、個人育種家によって育種されたパンジーとビオラのブームにより品種が増え、さらに認知度が上がっています。その魅力について、育種家の川越ROKAさんにお話を聞きました。
魅力的な新品種が毎年登場し、色や咲き方のバリエーションが豊富。色合わせや他の草花との組み合わせ次第で、さまざまな雰囲気の植栽や寄せ植えを作ることができます。注目の素敵な品種について、ぜひ関連記事もご覧ください。

左:パンジー 右:ビオラ
植物分類学的には仲間であるパンジーとビオラの違いと見分け方をご紹介します。
パンジー、ビオラの育て方

苗の購入と植え付けの時期
パンジー、ビオラの苗は、10月頃から出回ります。ただし、まだ気温が高い時期に植えると、どうしても秋に徒長しがち。お住まいの地域の気温に合わせて、朝晩が涼しくなってから苗を購入することをおすすめします。
また、地植えにするなら、本格的な寒さがやってくる前までか、霜が降りなくなってから植え付けましょう。
買ってきたポットのままで育てても大丈夫?
ポットの限られた土で育てるより、植え替えて土を増やし、しっかりと根を張らせた方がたくさんの花が咲く株に生長します。
育て方の詳細は、パンジーとビオラの植物図鑑でご紹介しています。
パンジーとビオラは、種から育てることもできます。こだわりの品種がある方や、たくさんの苗が必要な方は種まきにチャレンジしてみませんか。
長期間、開花し続けるパンジーとビオラは、肥料のやり方次第で花数が大きく左右されます。タイミングよく肥料を与え、たくさんの花を咲かせましょう。
もともとは春に開花する植物であるパンジーとビオラ。買った時は花がたくさん咲いていたのに、冬になったら花が咲かない、少ない……こんな風に感じている方はいらっしゃいませんか? 冬のパンジー、ビオラの扱い方についてご紹介しているのでご覧ください。
パンジーとビオラは、育て方次第でワンシーズンで咲く花数がかなり違います。長くたくさんの花を咲かせる育て方のコツをご紹介します。
パンジー、ビオラの寄せ植え

おしゃれに仕上げるコツ|色合わせのポイント
ニュアンスカラーでまとめる、同系色を使う、黄色と青などの反対色を合わせるなど、テーマを決めることが大切。色数は少なめにして濃淡を意識するとおしゃれに仕上がります。
さいたま市の園芸店「フローラ黒田園芸」の黒田健太郎さんにおしゃれな寄せ植えの作り方を教えていただきました。
おしゃれに仕上げるコツ|他の花やカラーリーフ、実ものと合わせる
パンジー、ビオラだけで寄せ植えにするのも華やかで素敵ですが、花の大きさや形が違う他の花や、カラーリーフや実ものなどと組み合わせると、それぞれの良さを引き立て合う美しい景色ができます。「背が高い」「中くらい」「低い」など、草花の高さに変化を出すと、自然な雰囲気の寄せ植えに仕上がります。
パンジー・ビオラと合わせやすい草花は?

おすすめは、チューリップ、スイセン、ムスカリなどの秋植え球根。秋にパンジー、ビオラの寄せ植えを作るときに、株元に秋植え球根を仕込んでおくと、春に球根が花を咲かせてさらに華やかな寄せ植えになります。
ガーデンシクラメン、ハボタン、ストック、宿根ネメシア、スイートアリッサム、イベリス、カラーリーフなどもとてもよく合います。
パンジー、ビオラを使った寄せ植えをご紹介しています。組み合わせる草花や色合わせで仕上がりは無限。お気に入りの寄せ植えを作ってみませんか。
パンジー、ビオラを暮らしに取り入れよう
切り花として楽しむ

クリスマスローズとビオラの花あしらい
庭で育てたパンジー、ビオラは、収穫してお部屋に飾ることができます。気温が低い時期は茎が短いですが、春になってくると茎が伸びてくるので切り花として活躍します。
パンジー、ビオラを主役にしたり、大きめな花と組み合わせて脇役としても楽しめます。育てた花で、素敵な花あしらいを作ってみませんか。
ドライフラワーにして楽しむ
ドライフラワー用乾燥材(シリカゲル)を使ったドライフラワーの作り方をご紹介します。ボトルに詰めれば、季節感のあるインテリアになります。
キャンドルや押し花を作って楽しむ
押し花にしたり、押し花を忍び込ませたボタニカルキャンドル作りなど、庭だけでなく、お部屋の中にもパンジー、ビオラを取り入れましょう。キャンドルから透ける押し花は、ふんわりとした砂糖菓子のようなかわいらしさ。見ているだけで幸せな気分になります。
押し花の楽しみ方やボタニカルキャンドルの作り方をご紹介します。
花言葉
パンジーの花言葉は「もの思い」「私を思って」。そのほかに色別の花言葉もあります。
ビオラの花言葉は「誠実」「信頼」「少女の恋」
花言葉を添えて、お友達に贈ってみませんか。
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