7月の庭で咲く花や花木とやっておきたい初夏の庭仕事
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7月の庭では、日差しに強い花たちが咲き誇る様子を楽しむことができます。7月の庭で咲く花と、やっておきたい庭仕事を紹介します。
目次
7月の庭で咲く一年草
アガスターシェ
アガスターシェは、ピンクや紫、オレンジなどの色の花を咲かせます。本来は多年草ですが、日本では一年草として扱われている花です。アニスヒソップの園芸種なので、葉に香りがあるのも魅力です。
アメリカンブルー
アメリカンブルーは、ブルーの小さな花を咲かせます。花は一日花ですが、毎日たくさん咲くので、寂しくなることはありません、枝を横に広げる草姿で、花壇や寄せ植えの縁に植えると、こぼれるように咲く姿を楽しめます。
ジニア
ジニアは、花期が長いことで有名な一年草です。赤や黄色など、夏の太陽に負けないような鮮やかな花色の品種や、見ているだけで和むようなアンティークカラーの品種など、バリエーションが豊富です。
ヒマワリ
ヒマワリは、夏の太陽を思わせるような大きな花を咲かせます。背丈より高く伸びるヒマワリの他に、育てやすい矮性種もあります。お庭に合わせて選んでください。
フウセンカズラ
フウセンカズラの魅力は、何といっても、あの風船のような実です。初夏から小さな白い花を咲かせ始め、7月には花と実の両方を楽しめます。
ニチニチソウ
ニチニチソウは、5枚の花びらのサクラソウのような見た目がかわいい一年草。本来は多年草ですが、日本では一年草として扱われています。花の色やサイズなど種類が豊富で、お庭の雰囲気に合わせやすい花です。
カリブラコア
カリブラコアは、ペチュニアを小さくしたような花を咲かせます。よく分枝し、たくさんの花を咲かせるので、夏のお庭を賑やかにしてくれます。多年草の品種もあります。
7月の庭で咲く多年草
アガパンサス
アガパンサスは、暑い夏に、白やブルーの涼しげな花を咲かせます。草丈高く生長し、大きな花を咲かせるので、遠くからでも目を引く花です。
アマクリナム
アマクリナムは、ベランナリリーとクリナムを交配して作出された品種。アマリリスを思わせるような草姿と、淡いピンクの花が、とてもエレガントです。
キキョウ
秋の七草に数えられるキキョウは、7月の太陽の下で咲きます。すっと伸びた茎と青紫や白、ピンクの花色は、暑さを忘れさせてくれるような涼やかな雰囲気です。
ギボウシ
7月になると、日頃は葉を観賞しているギボウシに、花が咲きます。花は一日花ですが、茎の下の方から次々と開花するので、長く楽しむことができます。
キョウカノコ
キョウカノコは、ピンク色のふわふわとした花を咲かせます。木漏れ日が当たるような明るい日陰が大好きな花なので、日陰に庭に植えると、景色を華やかにしてくれます。
ダリア
ダリアは、大輪の花と鮮やかな色が魅力の夏の花です。7月にきれいに咲いた後、真夏に少し休んで、また晩夏から初秋に花を楽しめます。
モナルダ
モナルダは、香りの良い花を咲かせるハーブの1種です。蜜を求めてミツバチが集まってくることから、ビーバームという別名があります。夏の日差しに負けない真赤な花を咲かせる品種から、涼しげな淡い紫のものなど、バリエーションが豊富にあります。
ユーパトリウム
ユーパトリウムは、そよそよと風に揺れるような草姿が涼やかな花です。色は白や淡い紫などがあります。
ルドベキア・マキシマ
ルドベキア・マキシマは、花の中心が突き出したようなフォルムがおもしろい花です。草丈高く生長し、夏の強い日差しの中でたくさんの花を咲かせます。
ロシアンセージ
ロシアンセージは、くすんだグリーンの葉茎に淡い紫色の花を群れるように咲かせる姿が美しい花です。セージと名に付きますが、セージの仲間ではありません。枝が大きく伸びるので、夏の花壇の中で柔らかな存在感を放ちます。
7月の庭で咲く花木
セイヨウニンジンボク
セイヨウニンジンボクは、淡い紫色の穂のような花を咲かせる落葉低木です。樹高2~3m程度と小ぶりで、枝を横に広げるような樹形が美しいことから、庭木として人気があります。花にはほのかに芳香があるのが魅力です。
ノリウツギ
ノリウツギキは、別名ピラミッドアジサイとも呼ばれるアジサイの仲間の落葉低木です。アジサイが終わった頃に咲き始めます。
ムクゲ
ムクゲは、夏に白やピンクの大きな花を咲かせる落葉低木です。花は一日花ですが、毎日たくさんの花を咲かせるので、夏の間中楽しむことができます。花は一重咲き、半八重咲き、八重咲きとあり、花色も白や紫、ピンクなど、品種が豊富にあります。上に枝を伸ばす樹形なので、お庭の中で場所を取らず、手入れやすい花木です。
7月の庭仕事
水やりは早朝か夕方に
夏の水やりは、気温が上がる前の早朝か、夕方涼しくなり始めてから行うようにしてください。日中の気温が30度を超えるようになると、土の中の水分の温度も上昇し、結果として根に負担をかけることになってしまいます。健やかな植物の生長のためにも、水やりの時間に気を配るようにしましょう。
風通しの確保と暑さ対策
最近の酷暑は、植物にとっても辛いもの。せめて風通しを良くし、負担を減らすように心がけて、混みあった枝をすいたり、枯れてしまった枝を整理するような剪定を行ってください。植物によっては、夏の剪定が苦手なものもあるので、確認してから行いましょう。
また、鉢植えで管理しているものは、照り返しや地面の熱で、鉢が下からも温められてしまう心配があります。下にレンガなどを置いて、鉢の下の風通しを確保するようにしましょう。
アジサイの剪定
花が終わって、茶色くなり始めたアジサイを剪定しましょう。アジサイは、花芽の準備に入るのが早いので、花が終わったらなるべく早めに剪定します。秋色になり始めたアジサイは、吊るしてドライフラワーとして楽しむことができます。
果実や野菜の収獲
7月は、ブルーベリーやブラックベリーが色づき始める頃です。涼しい時間にお庭に出て、確認してみてください。しっかりと熟した果実があったら、鳥に食べられてしまう前にいただきましょう。
雑草除去
夏は雑草が生き生きと繁茂する季節。うっかりしていると、足の踏み場もないようなことになってしまいます。雨の後や、曇りの日はお庭のパトロールをして、生長している雑草を見つけたら引き抜くようにしてください。
害虫対策
暑さでお庭に出るのを控えていたら、いつの間にか庭木が丸坊主になっていた、なんてことがあるかもしれません。夏は、様々な害虫が卵を産み付けたり、葉を食害したりする季節です。油断せず、涼しい時間にお庭を確認して、見つけ次第駆除するようにしてください。まずは、被害にあう前に、木酢液を撒くなどして防ぐようにしましょう。
7月のお庭は、暑さとの闘いです。お庭に出るのは涼しい時間を選んで、水分をしっかり取って、自分を大切にしながら、庭仕事を楽しんでください。
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