- ノイバラは日本全国の河原や野原に自生する、つる性の落葉低木。日本に野生しているバラの代表です。トゲのある低木を総称してイバラと呼ぶことから、野に自生するイバラということで、ノイバラとつけられたそうです。別名では野薔薇(ノバラ)と呼ばれます。大変丈夫なので、栽培品種のバラの台木によく用いられます。樹高は1~2mほどで枝がよく分枝してトゲがあります。 花色は白で、花径は2.5cmほど。花には芳香があり、5月~6月頃にまとまって咲きます。花びらは5枚で、素朴ながら上品な一重咲きです。良い香りは香水などに使われます。 花後に赤い実ができますが、実に見える部分はガクの下の筒が肥大した偽果です。1cmくらいの丸形で、9月~12月頃に赤く熟します。食用にできるので果実酒に用いられたり、利尿・便秘などの漢方薬としても使われます。リースを作る際の花材としても役立ちます。