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「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑

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レンゲソウ(蓮華草)

  • レンゲソウ(蓮華草)は、春にピンク色の花を咲かせるマメ科の越年草です。原産は中国と考えられ、日本には古くに渡来しました。中国名は紫雲英、レンゲソウ(蓮華草)という和名は、花が咲く様子が蓮の花を連想することに由来します。ゲンゲという呼び方もあります。 レンゲソウ(蓮華草)は、長さ10~15cmほどの花茎に小さなマメの花を放射状に咲かせます。花の付け根近くは白く、花びらの先にかけてピンクは濃くなっていく花色が美しく、小さな花ながら見ていて飽きることがありません。葉は丸みを帯びた小葉が集まって、8~15cm程度、草丈10~30cm、横にほふくするように広がっていくので、花が咲く季節には群生している光景を楽しむことができます。 レンゲソウ(蓮華草)といえば、春のピンクの絨毯のような、満開の様子を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。マメ科の植物であるレンゲソウ(蓮華草)は、根に根粒菌を共生させているので、土中の窒素を根に蓄えて土壌を肥沃にするという性質があります。この特性から、以前は休耕中の田畑を肥沃にする目的で植えられていました。また、花後はそのまま田畑にすき込んで緑肥としても使用されていました。化成肥料が使用されるようになった最近では、春に一面ピンクの絨毯のようなレンゲソウ(蓮華草)畑を見かけることも少なくなりました。 レンゲソウ(蓮華草)から作られるレンゲ蜂蜜も有名です。春の田畑一面にレンゲソウ(蓮華草)が植えられていた頃は、レンゲソウ(蓮華草)は大切な蜜源でもありました。クセがなく、食べやすいレンゲ蜂蜜は今でも人気のある蜂蜜の一つです。

アザミ(薊)

  • アザミとは、キク科アザミ属の多年草や越年草の総称です。北半球の温帯から寒帯まで、世界に約300種が分布していて、その中でも日本は60種以上が確認されているアザミ大国です。日本のアザミは北から南まで日本全国に分布していて、咲き方やフォルムなど、変化の具合も多様です。さらに自然交雑もしやすいので、品種の判別が難しいとも言われています。 アザミは葉茎にトゲがあり、多くが赤や赤紫、ピンクの花を咲かせますが、まれに白い花を咲かせるものもあります。アザミの特徴は品種ごとに差が大きく、書ききれないほどです。開花時に根生葉(こんせいよう)があるもの、枯れてなくなるもの、総苞片が開いているもの、ウロコのように閉じて重なっているもの、総苞に粘つきがあるもの、ないもの、花が上を向いて咲くもの、下向きに咲くものなど、きりがありません。さらに花の色や大きさ、草丈などの違いがあります。新芽や若い茎は食用にされます。また、モリアザミの根は「ヤマゴボウ」という名前で漬物にされ、流通しています。乾燥させたアザミの根は、生薬として利用されています。 日本には60種以上のアザミが自生していますが、多くは野に咲く花として愛されています。園芸品種として流通しているものは、日本産のノアザミから改良された品種で、ドイツアザミとも呼ばれ、切り花や鉢植えで人気があります。丈夫で花付きが良く、育てやすいのが特徴です。 ※根生葉(こんせいよう)とは、茎の基部についている葉のこと。地面から直接出ているように見えるのが特徴です。

ノアザミ(野薊)

  • ノアザミは、キク科アザミ属の多年草で、日本固有種のアザミです。アザミの仲間の多くは、夏から秋にかけて開花しますが、ノアザミは春から初夏まで咲く品種で、春の季語にもなっています。田畑の畔、野原など、身近な場所で見かける草花。園芸種として流通しているドイツアザミは、このノアザミを改良して作出された園芸品種です。 ノアザミの花は、花径3~4cmの赤紫色、花径の先に上向きに咲きます。総苞と呼ばれる花の下の部分は、球形に近いフォルムで直径2cm程度、総苞片はウロコのように閉じていて、触るとベタベタと粘着きます。白い花を咲かせるシロバナアザミという品種もあります。よく似た品種にノハラアザミがありますが、こちらは総苞に粘着きがない点で見分けられます。

ローズマリー

  • ローズマリーは、地中海沿岸地方原産の常緑性低木のハーブ。全草に爽やかな芳香があり、薬用、料理やお茶、化粧品、香料として幅広く利用されています。 ローズマリーは、肌のターンオーバーを促す効果や疲労回復、血行促進などに効果があると言われています。体調を崩した中世ハンガリーのエリザベート王妃がローズマリーのハーブチンキを使用したところ、元気と若さを取り戻し、ポーランド王に求婚されたことから「若返りの妙薬」「若返りのハーブ」などの別名があります。 近年は、ローズマリーの香りが脳を活性化し、認知症予防に効果的であることがメディアで紹介され、介護の現場などでも使われています。 性質は非常に強健で、乾燥した痩せ地でも育ちます。刈り込みにも耐えるため、生垣などにも利用されます。ハーブの花の中では比較的開花期間が長い部類で、品種によって多少違いがありますが、晩秋から初夏に枝先に小さなかわいらしい花を咲かせます。花の色は青紫のほか、ピンクや白があります。そのほか葉を楽しむ品種として斑入り種も流通しています。

ヒトリシズカ(一人静)

  • ヒトリシズカは、センリョウ科チャラン属の多年草。日本では北海道から九州まで自生が確認されています。山林の湿り気のある、明るい半日陰を好んで自生しているような植物です。地下茎を横に伸ばし、そこから何本も茎を直立させて伸ばし、花を咲かせます。群生している姿を見かけることが多いのはこのためです。茎は枝分かれすることなく真直ぐに伸び、先端に十字になるように葉を対生させ、4枚の葉に守られるように、ブラシのようなフォルムの白い花を咲かせます。花びらのように見える白い部分はおしべで、花びらは退化しています。 ヒトリシズカ(一人静)という名前は、白く控えめな花を、源義経の側室だった静御前(しずかごぜん)が舞う様子に例えたことに由来しています。育てやすく、花のかわいらしさから人気のある山野草です。

オカメヅタ(ヘデラ・カナリエンシス)

  • オカメヅタは、ウコギ科キヅタ属のつる性常緑木本。スペインのカナリア諸島から北アフリカの地中海沿岸が原産です。ツタと名前に付きますが、ブドウ科のツタの仲間ではなく、アイビーの仲間になります。ヘデラ・カナリエンシスやカナリーヅタという名前でも流通しています。オカメヅタという和名の由来は、幅が広く、ふっくらとした葉が、オカメの面を連想させることに由来します。 オカメヅタは、若い葉の先が3裂し、3本の葉脈がはっきりと見えるのが特徴です。やがて生長するにつれ、葉の先は3~5裂します。葉のサイズは5~10cmほど、光沢があり、色は濃いグリーンの他に、明るい印象の斑入り種もあります。周囲の木などに絡みついて生長しますが、平坦な場所に植えると地面を這うように伸びていきます。日陰に強く、常緑で生育旺盛、あまり手をかけずとも育つので、日陰のグランドカバーとして人気があります。気根を出して壁を登っていく性質があるので、建物の近くに植える際には注意が必要です。

ミントブッシュ

  • ミントブッシュは、オーストラリア原産のシソ科の半耐寒性常緑低木。春から初夏に口唇状の淡い紫色の花が開花します。ミントに似た爽やかな香りがあり、若い苗はカラーリーフプランツとして寄せ植えの材料に使われています。地植えにすると1m以上になり、横にも広がりながらブッシュ状に生長し、葉が密集し刈り込みに耐えるため、生垣として利用することもできます。葉が細かく繊細な見た目ですが、病害虫の害はほとんどなく、丈夫で管理がしやすい植物です。

シャクナゲ(石楠花)

  • シャクナゲは、ツツジ科ツツジ属の中のシャクナゲ亜属と呼ばれるグループの総称です。日本では、常緑で革質の葉を持ち、枝の先に複数の花が固まって咲くものをシャクナゲと呼びます。ヒマラヤから中国大陸、日本、北アメリカの、主に山岳地帯に自生している常緑低木から高木で、日本には6種が分布しています。 樹高は50cm程度の小ぶりなものから、5m以上に生長するものまであります。花のフォルムは漏斗状で、複数の花をまとめて咲かせるのが特徴です。花色は、赤、ピンク、紫、白、黄、オレンジなど、バリエーションが豊富。葉は長楕円形で厚みがあり、表面には光沢があります。葉裏に軟毛が生えている品種もあります。 シャクナゲは、欧米でも人気の花木です。その昔、中国や日本に自生する美しい花を咲かせる品種が、欧米に持ち込まれて人気を博し、4000を超える園芸品種が作出されました。シャクナゲは高山に自生するものが多く、高温多湿が苦手とされてきましたが、平地でも育てやすい園芸種が生まれたおかげで、庭木として美しい花を楽しむことができるようになりました。

月桂樹(ローリエ)

  • 月桂樹(ローリエ)は、地中海沿岸が原産のクスノキ科の常緑高木。丈夫で育てやすく、耐陰性もあり、刈り込みにも耐えることから、庭木や生垣、公園樹として植えられています。 月桂樹(ローリエ)の葉には、清涼感のある爽やかさと甘さを感じる香りがあります。ハーブとしてはローリエやローレルの名で呼ばれ、スパイスとして流通し、さまざまな料理の香りづけや臭み消しに利用されています。また、葉には消化促進、食欲増進、肩こりや関節痛などの炎症の緩和、血流促進、防虫など、さまざまな効果や効能があり、ヨーロッパでは古くから薬草としても利用されています。 月桂樹(ローリエ)は雌雄異株ですが、日本で見かけるのは雄株が多いようです。春にクリーム色の花を咲かせ、雌株は秋に紫色の8~10mmくらいの実をつけます。自然樹形で育てると10m近くになる高木ですが、刈り込みが自由にできるので鉢植えで栽培することも可能です。  

マロウ

  • マロウは、アオイ科の宿根草。マロウの種類には、ゼニアオイ、コモンマロウ(ウスベニアオイ)、ムスクマロウなどがありますが、一般的にはマロウというとコモンマロウのことを指します。 マロウは、春になると株元から新芽が芽吹き、初夏から夏にかけて、たくさんの花が開花します。背丈が高くなるので、庭や花壇の後方に植えると見栄えがします。とても丈夫で植えっぱなしで管理でき、ゼニアオイやコモンマロウは野生化している姿も見かけます。 ハーブとして扱われているコモンマロウは、エディブルフラワーとして料理やデザートの飾りつけやお茶として利用することができ、ドライハーブは市販されています。 こちらの図鑑ではコモンマロウの育て方をご紹介します。

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