- ハギは、マメ科ハギ属の落葉低木。秋の七草にも数えられ、万葉集に最も多く登場するといわれるハギは、日本の秋を代表するような花です。ところが、実は夏から咲き始め、秋が深まるころには花数を減らしているというおもしろい特徴があります。 ハギというのはマメ科ハギ属の総称で、ヤマハギやミヤギノハギ、マルバハギ、ツクシハギ、キハギ、ケハギなど多くの品種があり、日本には約10種が分布しています。 樹高1~2mほどの低木で、ブッシュ(茂み)のようなフォルムを成すこと、葉がクローバーのような3枚葉であることから、「Bush clover(ブッシュクローバー)」という英名があります。早くから花が咲くキハギは6月頃から咲き始め、あとを追うように他の品種も7月頃から咲き始めます。枝の先を枝垂れるように伸ばし、枝いっぱいに小さなマメ科特有の蝶形花をたくさん咲かせます。ハギの花色は主に赤紫、他にピンクや白、黄などもあります。 非常に生育旺盛で、短く切り詰めてもすぐに大きく枝を伸ばします。他のマメ科の植物と同じように根に根粒菌を保持しているので、土壌を肥沃にする特性があります。