「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑81-90件 / 全1474件

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イキシア

  • イキシアは、アヤメ科イキシア属の半耐寒性球根植物です。南アフリカ原産で、オランダで多くの改良品種が作出されました。和名を槍水仙(ヤリズイセン)というように、針金のように細い葉茎が特徴です。草丈30~60cm、すっと伸びた茎に小ぶりな花を密集させるように咲かせます。花の色は、青、紫、ピンク、白、黄、オレンジと多様で、花の中心が濃い色をしています。花は、夜間になると閉じて、日中に開きます。花色の豊富さと、すっとした草姿が人気で、切り花でも流通しています。 イキシアは寒さに弱い半耐寒性球根植物なので、霜が当たらない場所に植え付けます。また多湿も苦手なので、水はけの良い土壌に植え付けるようにしましょう。

シャコバサボテン

  • シャコバサボテンは、ブラジル原産、サボテン科スクルンベルゲラ属の半耐寒性多年草です。現在シャコバサボテンとして流通しているのは、シャコバサボテン(Schlumbergera truncata)の他に、カニバサボテン(Schlumbergera russeliana)、交配種のクリスマスカクタス(Schlumbergera × buckleyi)などがあります。いずれも葉(茎節)が肉厚で平たく、その先に花を咲かせるという特徴があります。花の色は赤、白、ピンク、オレンジ、黄色、複色など、鮮やかです。 シャコバサボテンは寒さに弱いので、基本的に鉢植えで育て、室内の明るい窓辺で管理します。春に屋外でたっぷり日に当てるとしっかりした株に育ちます。真夏の直射日光が厳しい時期は、風通しの良い明るい半日陰に移動させると株の負担が少なくて済みます。涼しくなってきたら室内に取り込みましょう。 「蝦蛄葉仙人掌(シャコバサボテン)」という和名は、茎節の姿が海に生息する蝦蛄(しゃこ)に似ていることから名付けられたと言われています。英名のChristmas Cactusの由来は、クリスマス頃に咲くサボテン(カクタス)であることにちなみます。学名のSchlunbergeraは、フランスの園芸家シュルムベルガーの名前に由来します。 ※茎節(けいせつ)とは、茎が平たく葉のようになった節で、葉と同じような役割を果たす部位です。

グロリオサ

  • グロリオサは、イヌサフラン科の多年草です。草丈1~2mほどまで大きくなり、地下茎は球根をなします。グロリオサは葉の先端が巻きひげ状になり、他の植物やフェンスなどに絡み付いて伸びていく特性があります。つるが暴れるので支柱などに誘引して育てるようにしましょう。耐寒性の弱い球根植物ですが、夜間温度が15℃を超えるようになったら屋外で育てることができます。 グロリオサの花は、6枚の細長い花びらがすべて反り返ったように咲く、独特のフォルムをしています。花びらは厚みがあり、ちょっとした刺激で折れたり傷ついたりしやすいので、気を付けて扱いましょう。花色は赤や黄色、オレンジ、ピンク、紫、白、グリーン、複色などがあります。 グロリオサは、切り花でも流通しています。よく分岐した枝と炎のようなフォルムの花は存在感があり、大きな花瓶に生けて飾ると華やかです。明治の末期に渡来したころは、花形が独特なためかほとんど人気はありませんでしたが、今では色鮮やかで個性的な花が人気となっています。

シコンノボタン

  • シコンノボタンは、ノボタン科シコンノボタン属の常緑性熱帯花木です。シコンノボタンは漢字にすると「紫紺野牡丹」、名前の由来は深い紫色の花色にちなみます。花は大きくベルベットのような光沢があり、長く伸びたしべの先が曲がっている様子が美しく優雅です。一日花ですが、開花期間中は次々と咲かせるのでたくさんの花を楽しめます。葉は楕円形で縦にくっきりと葉脈が入っているのが特徴です。樹高は1~3mですが、原産地では数mにもなります。 シコンノボタンは、寒さに弱い熱帯花木なので、鉢植えで管理し、秋から春は日当たりの良い室内で管理します。関東以南の暖地では葉を落としますが、屋外で越冬が可能です。

リコリス

  • リコリスは、ヒガンバナ科ヒガンバナ属の球根植物です。リコリスの仲間には、秋の彼岸の頃に真赤な花を咲かせるヒガンバナの他に、夏に淡いピンクの花を楽しめるナツズイセンや初夏に鮮やかなオレンジ色の花をつけるキツネノカミソリなどがあります。山野や身近な場所に自生している種類が多く、日本の風土になじみやすく育てやすいのが魅力で、たくさんの園芸品種が作出されています。 リコリスは、種類によって開花時期が異なります。最も早いのがキツネノカミソリで7月、次にナツズイセンが8月、ヒガンバナが9月、ショウキズイセンは10月といった具合です。 リコリスの特徴は、真直ぐに伸びた茎の先に数個の花を放射状に咲かせるフォルムです。遠くから見ると花火のようにも見えます。花の色は、赤、ピンク、オレンジ、黄、白、紫、複色と彩り豊か。花が咲いていた後に葉が出てくることから「葉見ず花見ず」や「不義草」などといわれます。

ペチュニア

  • ペチュニアの花期は3月~11月頃。花期が長く、タイミング良く剪定すると枝分かれしてたくさんの花を咲かせます。寄せ植えやハンギングバスケット、コンテナ栽培にもよく用いられます。 色幅が豊富で一重咲きや八重咲きなど咲き方も様々あり、花の大きさも大輪から小輪と多様で毎年新品種が発売されています。 本来多年草ですが、寒さに弱いため一年草扱いされていることが多い花です。暖地では霜に当たらないように注意すれば戸外で冬越しさせることもできます。 ペチュニアの語源はブラジル先住民のPetun(たばこ)が語源になっています。たばこの花に似ていることからこの語源になったと言われています。

メリアンサス・マヨール

  • メリアンサス・マヨールは、南アフリカ原産のフランコア科メリアンサス属の常緑低木です。メリアンサス属は、以前はメリアンサス科でしたが、分類体系の変更に伴いフランコア科になりました。メリアンサス属の中でも、メリアンサス・マヨールなど数種が観賞用に栽培されています。 メリアンサス・マヨールは青みがかったグリーンの大きな葉が美しく、印象的な庭木として人気があります。葉は長さ50cm程度の大きな羽のようなフォルムで、縁はギザギザとしています。樹高は2~3m程度、生長が早く、1年で2m程まで大きくなります。暑くて乾燥した環境を好むので、水はけが悪い場所には不向きです。また、常緑ですが寒冷地では落葉することもあります。 メリアンサス・マヨールは、初夏に咲く花も印象的です。赤褐色とも暗赤色とも言い難い大きな穂のような花を咲かせます。青みがかったグリーンの葉と深い赤褐色の花のコントラストが美しく、見ていて飽きません。メリアンサス・マヨールの花は蜜線が発達していてたくさんの蜜を作ることから、honey flower や honey bush という英名を持ちます。また、学名 Melianthus も「蜜の花」という意味のギリシャ語に由来します。ちょっと素敵な英名や学名のメリアンサス・マヨールですが、幹や葉を傷つけると独特の悪臭を放ちます。

ナガミヒナゲシ

  • ナガミヒナゲシは、ケシ科の一年草。オレンジ色よりも優しい、サーモンカラーの花を咲かせます。ケシ科の花らしく、アイスランドポピーをコンパクトにしたような姿をしています。ナガミノヒナゲシと呼ばれることもあります。 花期は4月~5月、春も深まり暖かくなった頃に開花します。草丈20~60cm程度、すっと伸びた花茎の先に直径3cm程度の花を咲かせます。花が終るとケシ科特有の特徴的な実をつけます。実は、幅1cm、長さ2cm程度で縦に長いフォルムが特徴です。花に比べて地味なためあまり記憶に残らないようですが、ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)という名前の由来となっています。 ナガミヒナゲシは、地中海沿岸地方が原産の花で、世界中に雑草として広がっています。日本でも帰化植物となって各地で花を咲かせています。日本にやってきた経緯ははっきりとしませんが、観賞用のワイルドフラワーにまざっていたのではないか、あるいは輸入の穀物などに種が紛れ込んでいたのではないかなどの説があります。特定外来生物には指定されていませんが、繁殖力が強く、他の植物の生育を邪魔をするなどの影響があるとされ、各自治体から駆除を推奨されている植物です。 繁殖力が強く、厄介な雑草と言われていますが、春の風に頼りなく花を揺らす姿は可憐そのもの。その愛らしさは立ち止まって眺めてしまうほどです。花を愛でた後、種ができる前に駆除するようにすれば、繁殖させずに楽しめるのではないでしょうか。ナガミヒナゲシは一年草なので、放っておけば秋には枯れてしまいます。土中に根が残っていても翌年また生えてくる心配はありません。 ナガミヒナゲシの葉茎を傷つけると、黄色の乳液が出てきます。この乳液にはアルカロイドが含まれているので、手がかぶれたり、はれたりすることがあります。駆除する際には軍手を着用するなどしてください。

水引(ミズヒキ)

  • 水引(ミズヒキ)は、夏から秋にかけて糸のような細い花茎に小さな花を咲かせる多年草で、茶花としても好まれています。お正月飾りや慶事の熨斗(のし)に添える水引に似ていることが名前の由来です。 赤花が一般的ですが、ギンミズヒキと呼ばれる白花種もあります。なお、名前が似ているキンミズヒキAgrimonia pilosaという黄花を咲かせる植物はバラ科なので、水引(ミズヒキ)とは分類的には違う植物です。 雑草のように山野に生えているたくましい植物で、落葉樹の足元など、明るい半日陰になる場所を好みます。湿った場所を好みますが、乾燥にもよく耐えます。こぼれ種で増えるため、放っておくと広がって群生します。増えすぎて困る場合は、数年に一度は株を整理しましょう。さらに水引(ミズヒキ)の種は、動物や人の衣服に付いて移動します。「こんなところから?」という場所から水引(ミズヒキ)が生えてきたら、服に種を付けて持って帰ってきてしまったのかもしれません。

ザクロ(石榴・柘榴)

  • ザクロはミソハギ科ザクロ属の落葉高木です。夏に咲くオレンジ色の花も、秋に熟す果実も観賞用とされています。果実は食用になり、生食ができる他、ジュースや果実酒にして楽しめます。 ザクロは、幹や枝が細く、灰褐色で、光沢のある明るいグリーンの小さな葉をつけます。枝に小さなトゲがあるのも特徴です。日当たりが良ければ花付きが良く、実もたくさん収獲できるので、昔から庭木として好まれてきました。八重咲きの花を咲かせるハナザクロと呼ばれる種類は、結実しませんが花が美しいので観賞用として人気があります。他にも、ヒメザクロや一才ザクロと呼ばれる樹高30~50cm程度の矮性種もあります。 ザクロの花が咲くのは初夏、肉厚なオレンジ色のガクの間から飛び出すように鮮やかな赤に近いオレンジ色の花びらを広げます。花後に雨が降ることが多く、木の周辺にタコウィンナーを思わせるオレンジ色のガクが落ちているのを見かけます。ザクロの実は、直径5~10cmほどの赤褐色やオレンジがかった赤色のボールのような果実で、熟すと果皮が裂けて果肉が見えるようになります。なかには半透明で赤紫色の果肉がたくさん入っています。この小さな果肉は一つの果実に多いと800粒も含まれていると言われています。

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