ナス
- ナスの原産はインドで、日本には奈良時代に中国から伝わり、古くから栽培されてきた野菜のひとつです。ナスの形は、丸や卵、中長、長形など様々な品種が栽培されています。幅広く料理にも使えるので、和洋中を問わず、色々な料理に使うことができます。 みなさんがよくご存じの縁起の良い初夢の順番「一富士、二鷹、三茄子」ですが、江戸時代の初物のナスは1個がなんと1両。そのため庶民が正月に初物のナスを食べることは、夢のまた夢……叶わぬ夢でした。初夢にナスが登場すると縁起が良いとされるのもこのことからうかがえます。 現在のようにハウス栽培がない江戸時代で、冬に高温作物のナスを作るためには、油紙障子でハウスのようなものを作り、馬糞や麻屑(あさくず)などを踏み込んだ発酵材でエコに温度を上げるなどして、手間暇かけて栽培していたそうです。 現在は、秋まで長く収穫でき、畑のほかプランター栽培もできるため、ミニトマト、キュウリと並んで、家庭菜園で育てる人気野菜のひとつです。