ハハコグサ(母子草)
- ハハコグサは、キク科ハハコグサ属の一年草。春になると、野原や花壇、道路脇など、身近な場所で見かける野草です。ハハコグサは、全草に軟毛があり、全体的にくすんだ銀葉という印象の野草です。春に黄色のつぶつぶとした花を咲かせます。ハハコグサには花びらがないので、花らしく見えず、あまり目立たない印象ですが、よく見るとこの花はフランネルのような質感で、軟毛のある葉茎と合わせて、フェルトで作った手芸作品のようなかわいらしさがあります。 ハハコグサは、「ごぎょう」や「おぎょう」と呼ばれ、春の七草の一つに数えられます。漢字で書くと「御行」、細かいことですが、正式には「おぎょう」であって「ごぎょう」は間違った読み方だそうです。ハハコグサという名前の由来については、「ほうこぐさ」という昔からの呼び名が変化したものだという説、古くの記述に「母子草」とあったという説、葉の軟毛が「ほほけだっているから」という説など、諸説あります。 春の七草として七草粥に入れるほか、昔は草餅の材料にも使用されていました。そのため、地方によっては「餅草」という名前でも呼ばれます。今でこそ、あまり目立たない野草のように扱われていますが、古くには食用や薬草として利用される有用植物だったようです。