春分の日|2026年はいつ?決め方やすること、秋分の日との違いは?
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春分の日ってそもそも何をする日?という疑問から、2026年の春分の日、日付の決め方、春分の日と秋分の日の違い、おすすめの食べ物や花まで。春分の日についての疑問や、楽しみ方をわかりやすく紹介します。
目次
春分の日とは?2026年はいつ?
春分の日とは?
春分の日とは、国で定められた国民の祝日の一つです。何の為の祝日かというと、「自然をたたえ、生物をいつくしむ」と目的が定められています。また、二十四節気の春分の節気の始まりの日でもあります。
さらに春分の日は、太陽が真東から上がって真西へ沈む為、昼の明るい時間と、夜の暗い時間がほぼ同じくらいになるという日です。夜が長かった冬が終わり、段々と日が長くなっていく、ここから暖かい季節が始まるよという日です。
2026年の春分の日はいつ?
春分の日は毎年変わります。2026年の春分の日は3月20日金曜日です。祝日が土曜日に当たった場合は月曜に振替えられることはありません。
2025年の春分の日は、3月20日木曜日でした。
春分の日の由来
春分の日は、現在の国民の祝日に定められる以前は「春季皇霊祭」といって、宮中の先祖の霊を祀る日であり、祭日とされていました。春分の日と改められた今でも、春のお彼岸としてお墓参りに行く慣習が残っています。
二十四節気の春分とは?
二十四節気での春分は、立春から始まって4番目の節気(中気)であり期間を示すもので、次の清明節までの15日程度を指します。2026年の春分の期間は、3月20日から4月3日まで。いよいよ春を肌で実感できるようになる節気です。
二十四節気とは昔に中国から渡ってきた暦で、太陽の位置を基準にして、一年を15日前後の24の時期に分けたものです。季節の移り変わりを知り、農耕や暮らしに役立てられてきました。
春分の日と春のお彼岸の違いは?
春分の日は国が定めた祝日、春のお彼岸は生活の中に残っている慣習です。春分の日を春のお彼岸の中日とし、前後3日程度をお彼岸の期間とします。お彼岸は日本独自の行事で、先祖供養を目的とし、お墓参りや仏壇の掃除などを行います。
春分の日の決め方
春分の日は毎年変わります。春分の日の決め方は、国立天文台が定めた日付を前年の2月1日に政府が発表します。
太陽の通り道である黄道と、地球の赤道を延長した線が交わる2ヶ所の点を、それぞれ春分点、秋分点といいます。春分点、秋分点の上を太陽が通過する瞬間を、春分、秋分と呼びます。この春分が含まれる日が春分の日です。
地球が太陽の周りを1周するのにかかる時間は、きっかり365日ではありません。このため春分の日も毎年同じではありません。少しのズレが生じます。これを国立天文台が観測し、毎年春分の日を定めています。
春分の日と秋分の日の違いは?
春分の日も秋分の日も、太陽が真東から上がって真西に沈む為、昼夜がほぼ同じ時間になるという点では変わりません。春分の日と秋分の日の大きな違いは季節です。
春分の日は、冬の間短かった昼が春分の日を境に夏至に向かって長くなっていく、つまり春から夏への始まりの日です。秋分の日は、夏の間長かった昼が秋分の日を境に冬至に向かって短くなっていく、つまり秋から冬の始まりの日です。
春分の日と秋分の日の祝日としての違い
春分の日と秋分の日の違いは、どちらも国が決めた国民の祝日であり、春分の日は3月、秋分の日は9月です。
春分の日
- いつ:3月
- 目的:「自然をたたえ、生物をいつくしむ」
秋分の日
- いつ:9月
- 目的:「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」
春分の日は何をするの?
春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」です。具体的に何をしたらよいのでしょうか。
春分の日は、春のお彼岸に当たります。せっかくですからお墓参りに行き、先祖の霊に感謝をしましょう。また春分の日は春の始まりのような日です。啓蟄を過ぎ、目を覚まして動き出した生き物をいつくしみ、芽吹き始めた植物を愛で、春を満喫する日として過ごすのが幸せなのではないでしょうか。
春分の日には、新しい春を受け入れ、わくわくする春の喜びを全身で感じましょう。
春分の日の頃の食べ物
春分の日にいただきたい食べ物を紹介します。
フキノトウ
フキノトウはフキの花のつぼみです。花のつぼみを食べるというのは、春ならではの楽しみです。春分の日にはフキノトウを食べて、ほろ苦い春を味わいましょう。
つくし
つくしはスギナの胞子ばら撒き担当部分です。春になると顔を出すつくしは、柔らかい春の味です。きんぴらやお浸しにして食べられます。春分の日には春の味覚をたくさん味わいたいものです。
菜の花(ナバナ)
菜の花はアブラナ科の野菜のつぼみです。フキノトウと同じく、花のつぼみを食べるのは、春ならではの楽しみです。菜の花は安定して流通しているので手に入れやすい春の野菜です。春分の日には菜の花も楽しんでみてください。
ぼたもち(おはぎ)
春分の日はお彼岸の中日です。昔からお彼岸にはぼたもち(おはぎ)をお供えする習慣があります。お供えしたぼたもち(おはぎ)は、下げてから自分たちでいただくものです。
春分の日に飾りたい花
春分の日におすすめの春を告げる花たちを紹介します。
スミレ(菫)
スミレの可憐な花は、小さな声でひっそりと春を告げるように咲き始めます。春分の日には小さなスミレのブーケを飾ってみるのはいかがでしょうか。ほんのりと淡い芳香も楽しめます。
タンポポ
春分の日あたりから、タンポポの花は咲き始めます。道端で元気よく咲く咲いている黄色のタンポポには立ち止まって眺めてしまうような可愛らしさがあります。
菜の花(ナバナ)
菜の花の柔らかい黄色は、見ているだけで明るい気持ちになれます。春を告げる花として、お墓参りに持って行くのもおすすめです。
スイセン(水仙)
水仙はすっと伸びた茎の先に香りのよい花を咲かせる球根植物です。水仙を部屋に飾って、その芳香まで満喫しませんか。
アネモネ
アネモネは初春から春にかけて流通するキンポウゲ科の花です。色っぽい花芯が印象的なアネモネは、春しか出回らない花です。春分の日にアネモネを部屋に飾って、春を楽しみませんか。
ラナンキュラス
ラナンキュラスはアネモネと同じくキンポウゲ科の球根植物です。バラを思わせるような幾重にも花びらを重ねた美しい花を咲かせるラナンキュラスも春にしか会えない花です。
ライラック
ライラックが戸外で開花するのは、春分の日を過ぎて、もう少し気温が上がってからですが、切り花は春分の日の頃に出回っています。優しい芳香のあるライラックを部屋に飾ってみませんか。
ミモザ
ミモザは明るい黄色の花色、優しく甘い香り、ふわふわの花、春の幸せを全身で表現しているよう花です。ふわふわのミモザを自宅に飾ってみましょう。部屋の中が一気に優しい香りでいっぱいになります。ミモザの花はそのままドライフラワーにしても楽しめます。
コブシ
コブシの花は春に枝の上の方で咲き誇ります。私たちの頭上で咲いているのでわかりませんが、実はとてもよい香りの花を咲かせます。コブシを切り花で飾ると、今まで知らなかったコブシの花の香りを楽しむことができます。コブシの花は春分の日の頃に流通しています。
春分の日の意味を知って、楽しく過ごしましょう
春分の日は国民の祝日であり、二十四節気の4番目の節気(中気)、また昼と夜がほぼ同じ時間になる日です。春のお彼岸であり、春の喜びを甘受する日でもあります。
春分の日の意味がわかると、もっと楽しくなるのではないでしょうか。春分の日を大切に過ごしてください。
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