夏の花壇におすすめ!青い花の宿根草、一年草23選
金子三保子
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気温が高く暑さ厳しい夏。庭や花壇を花の色で少しでも涼やかな雰囲気にコーディネートしてみませんか。庭や花壇がすっきりとさわやかに見える青い花、紫色の宿根草(多年草)と一年草をご紹介します。
目次
夏の青い花の宿根草、一年草23選
アガパンサス
開花時期 6月~7月
アガパンサスは、ユリ科の多年草。光沢と厚みのある葉からすっと花首を立ち上げて薄紫色の美しい花を花火のように咲かせます。性質が丈夫で育てやすいため、公園や花壇の植え込みなどにもよく使われています。アガパンサスが咲き始める季節は、梅雨で雨の多い季節。アジサイと並んで雨や曇りの中でも美しく見える花色です。夏の前半の庭や花壇におすすめ。
キキョウ
開花時期 6月~10月
秋の七草で知られ秋の花のイメージが強いキキョウですが、真夏の暑い時期でも涼しげに咲き続ける丈夫な花です。日本の気候に適した草花なので、一度根付けば植えっぱなしで大丈夫です。
バタフライピー
開花時期 6~9月
バタフライピーは、マメ科のツル性の草花。原産地では多年草扱いですが、冬の寒さに弱いため、日本では一年草として扱われています。暑さにとても強く、真夏でもツルをぐんぐんと生長させ、たくさんの花を咲かせます。澄んだ青い花はとてもきれいです。ツル性で地植えにすると3m以上伸びるので、フェンスやトレリスに這わせると素敵な青い花のグリーンカーテンを作ることができます。
ラベンダー
開花時期 5月~
人気のハーブ、ラベンダー。初夏になると、たくさんの花茎を伸ばして開花します。ラベンダーは種類がとても豊富なハーブのひとつ。イングリッシュ系、フレンチ系など、系統によって花の形が違います。
夏から秋まで咲かせたいなら園芸種のレースラベンダーがあります。花が四季咲きなのが特徴ですが、残念ながらラベンダー特有の香りはしません。
アジサイ
開花時期 6~7月
6月の花と言えばアジサイ。アジサイは、もともとはガクアジサイが日本原産の植物でしたが、西洋にわたり西洋アジサイとして人気が出て、日本に逆輸入されてきました。最近は西洋アジサイ、ガクアジサイともに、品種、形、色の種類も豊富にあり、毎年、新品種が登場します。主に夏の前半の花ですが、一部の品種では四季咲きのアジサイがあり秋にも返り咲く種もあります。
ブルーサルビア
開花時期 5~11月
ブルーサルビアは原産地では宿根草ですが、耐寒性がないため日本では一年草として分類されています。開花期間が長く、暑さにも強いので夏から秋にかけての公園や街路などの公共花壇でもよく用いられます。
セージ
開花時期 5~10月
たくさんの品種があるセージ。セージはおおむね開花期間が長いですが、品種によって初夏から咲くもの、夏の終わりごろから咲くものなどがあるので、プランツタグなどで開花期間を調べましょう。
サルビア・アズレア
開花時期 8~10月
サルビア・アズレアは、宿根草のサルビアです。サルビア類の中では遅い開花で夏の終わりごろから開花が始まります。透明感のある空色で、背丈の高い空色の花が穂状にびっしりと咲く姿がとても美しく、庭や花壇に植栽すると目を引きます。葉の色のシルバーグリーンも涼し気です。
チコリ
開花時期 6~9月
チコリは、キク科のハーブ。初夏から夏の間、とても美しい透明感のある淡い青い花を咲かせます。この花の特徴は、お昼ぐらいまでで花が閉じてしまうこと。草丈1~1.5mくらいには生長し、枝のあちこちに毎朝開花します。
最近、カラーリーフやサラダ用ハーブとして「リーフチコリ」が苗もので流通するようになりましたが、リーフチコリもそのまま生長させると写真のような青い花が開花します。
ルリタマアザミ
開花時期 6~8月
まっすぐに伸びた茎の上に丸いボール状の青い花を咲かせるルリタマアザミ。フォルムの面白さが花壇に植えると目を引きます。品種によって背丈は様々ですが、高性のものは広い空間に植栽すると涼し気な印象を演出できます。
エリンジウム
開花時期 6~8月
さまざまな多年草を何層にも混植したボーダーガーデンでは、エリンジウムがよく使われています。花にとどまらず苞や茎も青く色づき、長持ちをするので、ドライフラワーとしても利用されます。
ゲラニウム・ロザンネイ
開花時期 5~10月
もともとのゲラニウムの花の時期は主に初夏であるのに対して、ゲラニウム・ロザンネイは初夏から晩秋までと開花期間が長いゲラニウムです。最近はロザンネイ以外の品種でも、晩秋まで開花する品種がいくつかあります。東京の夏でも問題なく開花しているので耐暑性もあります。庭や花壇に植えておくと、初夏から秋まで次から次へととてもきれいな紫色の花を咲かせてくれます。
ルリマツリ
開花時期 5~10月
ルリマツリは、春から秋までさわやかな青い花を繰り返し楽しめるイソマツ科の半耐寒性常緑低木。別名プルンバゴとも呼ばれます。半ツル性で伸びてくると枝先が垂れてくるので、支柱やトレリスなどに絡ませると涼やかな立体的な空間に仕立てることができます。
キャットミント
開花時期 4~10月
キャットミント(ネペタ)は、シソ科の宿根草で鑑賞用のハーブ。初夏から秋まで開花期間がとても長い草花です。色は淡い紫系、ピンク、白があります。横に広がって生長するのでグランドカバーとしても利用できます。
クリーピングボリジ
開花時期 4~10月
クリーピングボリジは、一般的なボリジとは違い匍匐性の多年草です。株全体がゴワゴワとした固い剛毛に覆われています。
一年草のボリジは立性で地植えにすると1m近くに生長しますが、クリーピングボリジは横に這うように広がって生長するため花丈は20~30cmほどです。花の開花時期もボリジは春に咲くのに対して、クリーピングボリジは春から秋のとても長い期間花を咲かせます。花色は褪せたデニムのような淡い水色で、一年草のボリジに比べると目立たない色です。クリーピングボリジは性質がとても強く、環境に合えばこぼれ種で増えていきます。
コンボルブルス
開花時期 5~7月
コンブルブルスは品種がたくさんあり、品種によって一年草から多年草、低木のものなど生態が様々です。多くはツル性で這うように生長するので、庭や花壇に植えると地面一面に広がるように生長していきます。
アルカネット
開花時期 5~7月
アルカネットは、ムラサキ科の多年草。初夏にとてもきれいな深い青い花が開花します。草丈が50~100cmくらいにはなるので、庭植え向きの草花です。
ヒソップ
開花時期 6~9月
ヒソップは、ヤナギハッカの名前を持つミントに似た香りがするシソ科のハーブ。花の色は、紫、ピンク、白があり、6月頃から秋までの長期間花が開花します。暑さ、寒さにも強く、一度庭や花壇に植えたら毎年花を楽しめる宿根草です。
トケイソウ
開花時期 6~10月
中南米原産のトケイソウは花の形がユニークなことで知られ、世界中で観賞用として広く栽培されているツル性の多年草です。青系の花を中心とした花壇なら写真のような花びらとしべの色あいが涼やかな品種はいかがでしょう。ツル性の植物なので花壇の後ろ側のトレリスやフェンスなどに這わせて立体感のある空間を作ることができます。
グラジオラス
開花時期 6~9月
すらりと伸びた花茎に整然と並んで咲く姿が凛とした雰囲気のあるグラジオラス。品種もたくさんあって花の色も豊富で写真のような薄紫色のものもあります。
イソトマ
開花時期 5~10月
イソトマは星形の花を初夏から秋まで多数開花させる一年草です。本来は多年草ですが、寒さには弱いため、日本では一年草として扱われるのが一般的です。星の形、涼し気な色合いは寄せ植えや花壇に使うと、涼やかな雰囲気を演出してくれます。
アサガオ
開花時期 7~9月
アサガオはたくさんの品種が流通しています。西洋アサガオ系の「ヘブンリーブルー」は8月から晩秋まで開花し続けます。グリーンカーテンの材料としても人気です。
中には矮性種もありますがほとんどはツル性です。青、紫系だけでもとてもたくさんの種類があるので、好みの色あいをセレクトしてみては。
アメリカンブルー
開花時期 5~10月
アメリカンブルーは、ヒルガオ科の半耐寒性多年草です。暖地では屋外で冬越しできますが、霜にあたると枯れてしまうため、日本では一年草として扱われています。這うように伸びながら、1~3cmのかわいらしい青い花を次々と咲かせます。花壇の前側やグランドカバー、ハンギング仕立てなど幅広く楽しめます。
春の花壇も青い花!
夏だけでなく、春に咲く青い花は素敵な草花がいっぱい!
球根類は夏が過ぎると販売が始まり、花苗は晩秋から年明けにかけて流通が始まります。
もしも若い未開花株が霜の降りる前に手に入るなら、晩秋までに庭に植え付けると春植えにするよりしっかりと根付いてたくさんの花が楽しめるのでおすすめです。
▼春の青い花
年々気温が上がり続ける日本の夏。青い花とグリーン類でお庭やベランダを癒しの空間にしてみませんか。
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