芽出し球根を使ったセンスのいい寄せ植え8選|作り方のポイント
とまつあつこ
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アネモネ、ラナンキュラス、ヒヤシンス、ムスカリなどの芽出し球根を使ったセンスのいい寄せ植えをご紹介!芽出し球根とは「芽を出した状態の球根」のこと。園芸家の先生に教わった芽出し球根を使ったおしゃれな寄せ植えや、センス良く作るポイントや苗の組み合わせについてもお話しします。
目次
芽出し球根とは
ムスカリ
芽出し球根とは「芽を出した状態の球根」です。
春に花が咲く球根は、秋に植え付ける必要がありますが、その作業を生産者さんが行ってくれて、ある程度まで育てられた状態で苗としてお店に並んでいます。
ヒヤシンス
球根植物は、春に花が咲いてから咲き終わるまでの花期が短いですが、まだ寒い2月頃に苗を植えると、暖かくなるのをじっと待つ固い蕾の姿から、春に思い切り咲き誇る姿までを存分に楽しめます。
アネモネ
芽出し球根の苗は、芽がちょこっとだけ顔を出したもの、花芽がわかるもの、葉が茂って花も咲いている状態のものなど様々です。アネモネ、ムスカリ、ラナンキュラス、ヒヤシンス、チューリップ、クロッカス、スイセン、スノードロップなど花の種類も豊富です。
ムスカリ
花によっては、芽出し球根の苗の土を落としてきれいに洗って、ガラスの器に入れて切り花として楽しむこともできます。
芽出し球根を使ったセンスのいい寄せ植えを作るポイント
テーマを決めて色合わせをする
「ナチュラルテイストに」「華やかに」「アンティーク風」など、テーマを決めて色合わせすることが大切です。
基本的には、色をたくさん使いすぎるとごちゃごちゃして美しさが半減することが多いので、色数は少なめにして色の濃淡をつけるとおしゃれに仕上がるのですが、春であれば、多少カラフルな組み合わせでも明るくて可愛いと思います。
メインの花、小花、カラーリーフをバランスよくセレクト
メインになるような華やかな花、背の高い花、脇役としてちりばめる小花、背の低い花、葉が丸い形のリーフ類、細い形のリーフ類などをバランスよく組み合わせます。
球根の可愛いフォルムを見せる
ヒヤシンスやムスカリなどの芽出し球根を使って寄せ植えを作ると、株元に葉が少ないため球根や土がむき出しになります。球根の株元にセダムなどを植えて、球根の可愛いフォルムが見え隠れするくらいに作るといいですね。株元をコヤシファイバーでふんわり覆ってもおしゃれです。
寄せ植えに使いやすい芽出し球根
アネモネ八重咲き
- アネモネ
- ムスカリ
- ラナンキュラス
- スイセン
- チューリップ
芽出し球根に合わせやすい花
ムスカリ
- パンジー・ビオラ
- プリムラ
- ネモフィラ
- イングリッシュデージー
- 宿根ネメシア
- イベリス
- ローダンセマム
- スカビオサ
- スイートアリッサム
芽出し球根に合わせやすいカラーリーフ
- シロタエギクなどのシルバーリーフ
- ロータス・ブリムストーン
- ロニセラなどの明るいライム色のリーフ
- 斑入りのクローバー
- 斑入りのワイヤープランツ
- フォックスリータイム
- ツルニチニチソウ
- ラミウム
- アイビー・白雪姫
芽出し球根を使ったセンスのいい寄せ植え8選
アンティークカラーの寄せ植え
八重のアネモネ3ポット、パンジー・パルムディール、プリムラ・アンティークマリアージュに、カラーリーフ3ポットを合わせて寄せ植えを作りました。株元はセダムで覆って仕上げています。
寄せ植えに使っている草花
- アネモネ(八重咲き・芽出し球根)
- パンジー・パルムディール
- プリムラ・アンティークマリアージュ
- バロータ
- ラミウム・スターリングシルバー
- ヘリクリサム・ライムミニ
- セダム
イエロー×ホワイトの花束みたいな寄せ植え
「渋谷園芸」樺澤智江さんの寄せ植えです。
ラナンキュラスを中心に、イエロー×ホワイトの草花でコーディネートし、差し色にパープルのブラキカムを入れました。カラーリーフは葉色の明るいものを選んでいます。
寄せ植えに使っている草花
- ラナンキュラス(芽出し球根)
- マーガレット
- コロニラ・バレンティナバリエガータ
- ネメシア
- スーパーアリッサム
- ロータス・ブリムストーン
- アイビー・白雪姫
- ブラキカム
- ミスキャンタス
雪どけの季節に咲く花たちの寄せ植え
「渋谷園芸」樺澤智江さんの寄せ植えです。
少しうつむいたクリスマスローズと可愛らしい球根のムスカリが印象的。森の中からそっと切り取ってきたようなナチュラルで可愛い寄せ植えです。冬から春へと移り変わる季節に彩りを添えます。
寄せ植えに使っている草花
- ムスカリ(芽出し球根)
- クリスマスローズ
- プリムラ
- タイム
- ビオラ
- コロキア
2色のアネモネが主役の冬の寄せ植え
「エコマルシェオニヅカ」井上盛博さんの寄せ植えです。
ピンクの小花が可愛いローダンセマムを背景に使い、ピンクとブルーのアネモネを合わせてブリキの鉢に寄せ植えしました。
寄せ植えに使っている草花
- アネモネ・オーロラ(芽出し球根)
- ビオラ
- ローダンセマム
- 斑入りジャスミン
- ヘデラ
- ゴンホスティグマ
小さな森のような寄せ植え
アネモネ、ヒヤシンス、ムスカリの芽出し球根をメインにして、わき役はあまり背の高くならない草花を使いました。晴れて少し寒さが和らぐような日に、少しずつ生長して花茎が伸び、春になると勢いを増します。
寄せ植えに使っている草花
- アネモネ(芽出し球根)
- ヒヤシンス(芽出し球根)
- ムスカリ(芽出し球根)
- イングリッシュデージー
- シレネ・ユニフローラ
- ロータス・ブリムストーン
- ベロニカ・オックスフォードブルー
- ワイヤープランツ(斑入り)
- ベビーティアーズ
ブルー×ホワイトの寄せ植え
アネモネ、ネモフィラ、スカビオサのブルーをメインに、ホワイトの草花を合わせてブリキの器に可愛く寄せ植えしました。アイビー・白雪姫は、株分けして4か所にちりばめています。
寄せ植えに使っている草花
- アネモネ・ポルト(芽出し球根)
- ネモフィラ
- スカビオサ
- イベリス・ブライダルブーケ
- イングリッシュデージー
- アイビー・白雪姫
ヒアシンスとアネモネのアンティークポット
この寄せ植えは、初めはピンク色のクモマグサが目立つ、全体的に緑色の多い寄せ植えでしたが、暖かくなってアネモネとヒヤシンスの芽出し球根が同時に開花すると、こんなに華やかな雰囲気に変わりました。ヒヤシンスの爽やかな甘い香りも漂って春の訪れを感じます。
寄せ植えに使っている草花
- アネモネ(芽出し球根)
- ヒヤシンス(芽出し球根)
- クモマグサ
- セダム2種
- クッションブッシュ(プラチーナ)
紫のグラデーションが美しい寄せ植え
「渋谷園芸」樺澤智江さんの寄せ植えです。
高さのあるヨーロピアン調の鉢を使って、背の高いエレモフィラを背景に植え、紫系のアネモネをメインに、ハーデンベルギアを垂れ下がるように入れて動きを出しています。
寄せ植えに使っている草花
- アネモネ八重(芽出し球根)
- エレモフィラ
- ハーデンベルギア
- キンギョソウ銅葉
- アステリア・ウエストランド
芽出し球根を使って寄せ植えを作ろう♪
「渋谷園芸」樺澤智江さんの寄せ植えです。
2月頃に出回っている芽出し球根の苗は、固い花芽と少しの葉っぱがあるだけだったり、葉は茂っていてもまだ花は1つしか咲いていないものが多いです。
寒い間は春の訪れを待ちながら暖かい日に少しずつ生長するくらいですが、春になると急に勢いを増して思い切り咲き誇ります。冬から春に季節が変わりゆく期間は、球根たちのそんな健気で美しい姿をゆっくり見て楽しめるので寒くてもワクワクが止まりません。
ぜひ、少し暖かい日の日中に、芽出し球根を使って寄せ植えを作ってみてくださいね。
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