1月、2月、3月のおすすめ切り花|春の花屋さんは幸せいっぱい
山田智美
このライターの記事一覧
1月、2月、3月は春の花の流通量が増える時期。花屋さんの店頭は色とりどりの花でいっぱいになり、店内は花の香りで満たされています。この時期におすすめの切り花を紹介します。早春の花屋さんに行って、春を連れて帰りませんか。
目次
1月のおすすめ切り花12種
アマリリス
アマリリスは、12月から3月に切り花での流通が増えます。豪華で華やかな姿は、圧倒的ともいえる存在感を放ちます。花びらに傷がつきやすいので、優しく取り扱っていただきたい花です。
スイセン
スイセンは、12月頃から流通が始まり、4月頃には姿を消していきます。ぜひ、この時期にスイセンの芳香を楽しんでください。
スイートピー
スイートピーの切り花が美しいのは、手がかじかむくらい寒い1月から3月です。豊富な花色と香りで、まだ花が少ない1月に春を感じさせてくれます。
スズラン(鈴蘭)
スズランの花が露地で咲くのは4月ですが、切り花は1月頃から流通し始め、スズランの日である5月1日頃まで続きます。この時期のスズランは根付きのものが多く、長く楽しめるのが魅力です。
ゼンマイ
ゼンマイは、シダの新芽。1月から2月頃に流通します。春の生命力と躍動感を感じる切り花です。花束やアレンジメントに入れると地味ながらも存在感を発揮します。流通時期が短く、この時期にしか楽しめないというのがおすすめポイントです。
カラー
カラーは比較的通年流通している花ですが、切り花の旬は10月から5月頃です。露地植えで開花するのは夏なのでちょっと違和感を感じるかもしれませんが、切り花のカラーは気温が高い時期は茎が傷みやすく、日持ちしないので、冬がおすすめ。少なめの水で生けるとより長持ちします。
チューリップ
チューリップの切り花は、1月から3月が旬です。チューリップの花は、光や温度に反応して開きますが、1月はまだ寒いので、つぼみから花が開いていく様子をゆっくり楽しむことができます。
ヒヤシンス
ヒヤシンスの切り花は、12月頃から4月頃まで流通します。室内を春の香りでいっぱいにしてくれる花です。花の重さで茎が折れてしまうことがあるので、茎の中の空洞に竹串などを挿し込んで補強してから生けると長く楽しめます。
フリージア
フリージアは、香りの良さが魅力の春の花。12月頃から3月頃まで流通します。1本生けておくだけで、室内に優しい香りが漂います。
アオモジ
アオモジは、グリーンの小さなつぼみの状態で12月から3月頃にかけて流通します。明るいグリーンのつぼみは、他の花との相性が良く、合わせやすい枝物です。
ツバキ(椿)
露地のツバキは、極寒の1月に少し開花を休みますが、切り花のツバキは1月に流通が増えます。花の近くにある霜よけ葉は、花びらを傷つけてしまうので、取ってから生けるようにしましょう。きれいな花をたくさん楽しむための一工夫です。
ロウバイ(蝋梅)
ロウバイは、香りの良さと淡い黄色の花が魅力の枝物です。12月の後半から2月頃に流通します。
2月のおすすめ切り花14種
アイリス
球根付きのアイリスが流通するのは、2月から3月頃です。サイズが小さく、飾りやすいのが魅力。小さくきゅっとしたつぼみの状態で店頭に並んでいたとしても、数日で茎が伸び、鮮やかな色の花を咲かせます。
アネモネ
アネモネは、12月から3月にかけて流通します。一重咲きや八重咲きといった咲き方や、赤やピンク、紫、白、グリーンなどの花色の豊富さが魅力の花です。
クリスマスローズ
クリスマスローズの切り花は、12月頃から流通し始め、2月~3月に流通量が増えます。色、咲き方、フォルムが豊富で見ていて飽きない花です。
コロニラ・バレンティナ
コロニラ・バレンティナは、ぷくぷくとした黄色の花がかわいらしく、花瓶に生けると流れるように枝垂れる姿が美しいつる植物。2月から4月頃に流通します。葉に斑が入っている品種もあります。
バイモユリ
バイモユリの切り花は、1月から3月にかけて流通します。華奢で楚々とした雰囲気がはかなげで美しい花です。開花時期も流通時期も短いので、見つけた時が買い時です。
パンジー、ビオラ
パンジーやビオラの切り花の流通が増えるのは、1月から3月。切り花で流通しているものは、庭植えのものより茎が長く、花瓶に生けやすいのが特徴です。脇のつぼみも次々と咲くので、長く楽しめます。
フリチラリア・メレアグリス
フリチラリア・メレアグリスは、春を代表するような球根花。切り花も球根付きの状態で流通しています。流通時期は、1月から3月頃です。
ムスカリ
ブドウを逆さにしたような花がかわいらしいムスカリは、12月から3月頃に、球根付きの切り花として流通します。ツクシのように小さな状態で購入しても、ぐんぐん茎を伸ばして花を咲かせる様子が楽しめます。
ラナンキュラス
ラナンキュラスの切り花が流通するのは、12月から3月頃です。晩春になり、初夏の花が増え始めると姿を消していきます。また、光と温度に反応して花が開くので、まだ寒い2月はラナンキュラスの切り花を長く楽しめる時期です。
カワヅザクラ(河津桜)
カワヅザクラは、濃いピンクの花色が魅力の早咲きのサクラです。露地のカワヅザクラが咲くよりも少し早く、2月に切り花が出回ります。気温の低い室内で管理すれば、ゆっくり咲いていくので、花を長く楽しむことができます。
コブシ
コブシの切り花の流通時期は、2月から3月頃です。小さなつぼみをたくさん付けた枝の状態で店頭に並びます。たっぷりの水で生けておけば、次々とたくさんの花を咲かせます。コブシの花は傷がつきやすいので、ぶつけないように気をつけて扱ってください。
ヒュウガミズキ
ヒュウガミズキの切り花の流通時期は、12月から2月です。華奢な枝につぼみがついた状態で出回ります。小さなつぼみが春らしい雰囲気を演出してくれます。
ミモザ
黄色くふわふわとした花が人気のミモザ。ミモザは12月頃からシンジュバアカシアなどが流通し始め、ギンヨウアカシア、フサアカシア、アカシアフロリバンダと続き、4月頃まで楽しむことができます。一番流通が増えるのは、2月から3月前半です。
モモ(桃)
3月3日の桃の節句に欠かせないのは、モモの花です。モモの切り花は、節句に合わせるように2月の後半から3月頭に流通量が増えます。
3月のおすすめ切り花10種
スカビオサ
スカビオサの切り花は、比較的安定して通年流通していますが、旬の季節は春です。2月から4月には、色とりどりのスカビオサの花が店頭に並びます。夏になると流通量が減っていくので、楽しむならこの時期です。
ストック
寒い早春から香りの良い花を咲かせるストック。12月から3月に流通量が増えます。
ポピー(アイスランドポピー)
ポピーはワックスをかけたような艶やかな花びらが特徴の花。ポピーの切り花は、1月から3月が流通時期です。軟毛のあるつぼみの状態で店頭に並んでいることが多く、目立ちませんが、開くとびっくりするくらいカラフルでかわいらしい花を楽しめます。
マメの花(エンドウ)
マメの花という名前で出回っているのは、エンドウの花です。12月から4月頃まで流通します。花はすぐに萎れてしまいますが、葉やつるの巻きひげがかわいらしく、他の花との相性も良いのが魅力。この時期しか楽しめないので、ぜひおすすめしたい草花です。
ルピナス
ルピナスは、フジを逆さにしたような姿がかわいらしい草花です。切り花では、花瓶に生けやすい矮性種が多く流通します。ルピナスの切り花の流通時期は2月から4月頃です。
黄色い花が咲くキバナルピナスもあります。
ワスレナグサ(勿忘草)
小さな水色の花がかわいらしいワスレナグサは、切り花でも流通します。切り花のワスレナグサの流通時期は、1月から3月頃。あまり寒いと茎が萎れたようにぐったりしてしまうので、自宅で生けて楽しむなら3月頃がおすすめです。
コデマリ
枝に白い毬がたくさん付いたように咲く姿が美しいコデマリは、2月から4月に流通します。春の花との相性が良いので、生けやすい枝物です。
サクラ(桜)
ソメイヨシノをはじめとした多くのサクラの切り花が流通するのは、3月から4月です。サクラは、暖かい室内に生けておくとあっという間に花が散ってしまうので、少し涼しい場所で管理することをおすすめします。たくさん水を吸い上げるので、たっぷりの水で生けるようにしましょう。
モクレン、ハクモクレン
モクレンやハクモクレンの切り花が流通するのは、2月から4月。多くはつぼみの状態で店頭に並んでいますが、たっぷりの水と暖かい室内に生けておけば、すぐにきれいな花を楽しめます。
早春から春の花の多くは、1月から3月や、2月から4月といった風に月をまたいで流通します。そのなかでも一番流通量が増える時期、または生けやすい時期を紹介しました。
1月、2月、3月のおすすめ切り花は、まだまだあります。1年で一番花の種類が多いこの時期に、花屋さんに足を運んでみてください。見たこともなかった花に出会えるかもしれません。
▼編集部のおすすめ
関連ワード
今月のおすすめコンテンツ
「1月、2月、3月のおすすめ切り花|春の花屋さんは幸せいっぱい」の記事をみんなにも教えてあげよう♪