ドライハーブの使い方とレシピ|ハーブの種類ごとに紹介
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ドライハーブの使い方とレシピを一覧で紹介します。種類ごとに画像付きで解説しているので、ドライハーブの特徴がわかります。
目次
ドライハーブの使い方とレシピ
ローズマリー
特徴
ドライのローズマリーの葉は、そのまま食べると少し固くて、飲み込みづらいもの。料理に入れるなら、フードプロセッサーなどで粉末やみじん切りにする他、不織布やガーゼの小袋に入れて煮込み料理に使用します。
使い方
肉、魚どちらとも相性が良いので使い方は多様です。煮込み料理の香り付け、刻んで焼き菓子やドレッシング、ハンバーグなどに使用します。他にもガーゼや不織布の小袋に入れて、お風呂に入れれば、贅沢なバスタイムを楽しめます。
ローズマリーのスコーンとクッキーのレシピ
ドライのローズマリーでもフレッシュでも作ることができます。
▼料理から掃除まで、ドライローズマリーの使い方を紹介
ミント
特徴
ドライのミントは、フレッシュのものよりも清涼感は減りますが、甘い香りが強くなります。にんにくやレモングラスとの相性が良く、エスニック料理の香り付けに重宝します。
使い方
ドレッシング、肉料理やエスニック料理の香り付け、ミントティーなどに使用します。乾燥した葉は、指でつまむだけで粉々になるので、料理に使いやすくて便利です。
ドライミント入り蒸し餃子のレシピ
材料
- 牛ひき肉200g
- たまねぎみじん切り 1/4個
- すりおろしにんにく 少々
- ドライミント 大さじ1
- ドライコリアンダー 大さじ1
- 塩こしょう 少々
- 餃子の皮
作り方
1. すべての材料をフードプロセッサーで攪拌し、餃子の皮で包む
2. 蒸し器で蒸して出来上がり
きゅっとレモンを絞っただけ、あるいはナンプラーとライムを混ぜたソースを付けていただきます。
▼おかずになるミントのレシピ
タイム
特徴
ドライのタイムは、鼻から抜けるような清涼感と、少し苦味のある香りが特徴です。魚介との相性が良く、魚のハーブといわれるほど。ただでさえ小さな葉は、乾燥させるとさらに小さくなります。
使い方
魚料理と相性が良いので、グリル、オイル煮、煮込みなどの香り付けに使用ます。ドレッシングやオイル付けにして使うことができます。
ドライタイム入り、イワシのオイル煮のレシピ
材料
- イワシ1パック
- にんにくのスライス1片
- ドライタイム小さじ1
- 塩少々
- オリーブオイル大さじ2~3
作り方
1. フライパンに塩をふったイワシを並べ、その他の材料をすべて入れて、弱火~中火で15~20分加熱
2. イワシに火が通ったら出来上がり
香りの良いイワシのオイル煮の出来上がりです。
バジル
特徴
ドライのバジルは、フレッシュよりも甘い香りが強くなるのが特徴。なんといってもトマトとの相性が良いのが魅力です。
使い方
トマトソース、鶏肉料理、スープの香り付け、ドレッシングなどに使用します。ドライのバジルの葉は、指ですぐに粉々にできるので、いろんなものに混ぜやすく、使いやすいハーブです。
ドライバジルたっぷりのトマトパスタのレシピ
材料
- トマトの水煮 1/2缶
- ドライバジル 大さじ1
- すりおろしにんにく 少々
- アーモンド 数粒
- オリーブオイル 大さじ1
- 塩 1~2つまみ
作り方
1. すべての材料をフードプロセッサーに入れて攪拌する
2. ゆでたパスタと和えて、器に盛って出来上がり
3. 塩は好みで調節してください。
セージ
特徴
ドライのセージは、肉の臭み消しに使われることで有名なハーブ。ソーセージの原料で有名です。フレッシュでもドライでも使用できますが、乾燥させると清涼感が増し、あくが出にくくなるので、料理に使いやすくなります。
使い方
肉料理の臭み消し、煮込み料理の香り付け、ドレッシングやハーブティーなど。特に豚肉との相性が良いことで有名です。
セージとバターのパスタのレシピ
ドライのセージでも同様に作ることができます。風味豊かな一皿です。
レモングラス
特徴
ドライのレモングラスは、独特の爽やかな香りが特徴です。繊維が強く、噛んでも飲み込めないので、刻んで料理に入れるか、食べる直前に取り出します。
使い方
ドライミントやにんにくとの相性が良いので、合わせて使用すると、エスニックな香りを楽しめます。ドライのレモングラスの葉は、フレッシュよりもさらに固いので、無理して食べようとせず、みじん切りするか、小袋に入れて調理し、食べる直前に取り出すようにしましょう。
ドライレモングラス入りのつくねのレシピ
材料
- ドライレモングラス5cmを5~6本
- ドライミント小さじ1/2
- 鶏ひき肉200g
- たまねぎ1/8個
- ナンプラー少々
- 砂糖少々
作り方
1. ドライレモングラスはみじん切り、ドライミントは粉々にしておく
2. ボウルにすべての材料を入れて、よくこねる
3 .柔らかいようであれば、片栗粉を少量入れて調節する
4. 小判型に成型し、フライパンで焼いたら出来上がり
いつものつくねが一気にエスニック料理に早変わりします。
▼レモングラスのシロップのレシピ
▼レモングラスティーの作り方
オレガノ
特徴
ドライのオレガノは、牧草を思わせるような爽やかな香りが特徴。肉や魚の臭み消しや、煮込み料理の香り付けに使用します。ローズマリーやセージと相性が良いので、ブレンドすると、また違った香りを楽しめます。
使い方
肉や魚の下味、シチューやポトフなどの煮込み料理、ドレッシングなどに使用します。しっかりと存在感のある香りなので、加減がわからないうちは少量ずつ加えていきましょう。
ドライオレガノと唐辛子を漬け込んだオイルのレシピ
材料
- ドライオレガノ
- 唐辛子
- オリーブオイル
作り方
1. 煮沸消毒したガラス瓶にすべての材料を入れ、漬け込む
2. 数日経って香りが移ったら出来上がり
パスタにかけたり、ドレッシングに利用したりして楽しみましょう。
パクチー
特徴
ドライのパクチーは、生のパクチーとは味も香りも別物。ちょっと香りに甘みが出るので、料理の仕上げに使用すると効果的です。
使い方
エスニック料理の薬味、フォーやパッタイなどの薬味、肉料理の下味、ドレッシングなどに使用します。ドライのパクチーは、そのまま薬味として振りかけて使用します。温かいスープにかけると、ふわりと香りが広がるのでおすすめ。ドレッシングやマリネ液に使用して楽しむこともできます。
コリアンダーシード
特徴
コリアンダーシードは、パクチーの種子を乾燥させたもの。パクチー特有の香りはなく、ナッツのような香ばしい風味が特徴です。細かく砕いて薬味や香り付けに使用したり、そのままパラパラとサラダに乗せたりして使用できます。
使い方
肉料理の臭み消し、香り付け、薬味、ドレッシングなどに使用します。フレッシュの葉のような主張の強い香りではないので、いろんな料理に香ばしさを加えたいときに入れます。粒のまま歯ごたえを楽しむことも、挽いたものを香り付けに入れても楽しめます。
ドライコリアンダーをたっぷり入れたレバーパテのレシピ
材料
- ドライコリアンダー大さじ1
- 粒こしょう小さじ1
- オールスパイス少々
- ローリエ1枚
- 鶏レバー300g
- たまねぎのみじん切り1/4個
- 白ワイン50cc
- オリーブオイル少々
- 牛乳少々
作り方
1. レバーは洗って血抜きをし、細かく切る
2. 牛乳以外のすべての材料を小鍋に入れて、蒸し煮にする
3 .レバーに火が通ったら火から下ろし、粗熱が冷めたらフードプロセッサーで攪拌する
4. 途中で柔らかくなり過ぎないように様子を見ながら、牛乳を加える
5. 滑らかになるまで攪拌したら出来上がり
コリアンダーとこしょうを粒のまま使用することで、歯ごたえと香りを楽しめるのでおすすめです。粉砕されきれていないものを噛んだ時に、ふわっと口の中で香りを楽しめます。白ワインをシェリー酒にすると、さらに香りに奥行きが出ます。
フェンネルシード
特徴
フェンネルシードは、フェンネルの種子を乾燥させたもの。干し草のような爽やかさと甘さが特徴です。肉や魚料理の臭み消しや香り付け、お菓子に使用します。特に羊肉との相性が良いとされています。
使い方
肉や魚料理の臭み消し、香り付け、ピクルス、お菓子に使用します。ホールのまま使用することが多いハーブですが、口の中で違和感を感じるようであれば、小袋に入れて調理し、食べる前に取り出してもよいでしょう。
ナッツのスパイス!デュカのレシピ
材料
- ミックスナッツ大さじ5
- フェンネルシード小さじ1
- コリアンダーシード小さじ1
- クミン小さじ1
- 塩少々
作り方
1. すべての材料をフードプロセッサーで攪拌する
2. 粉にならなずに、ナッツが粗挽きで残る程度で出来上がり
デュカは、中東発祥といわれるミックススパイス。ざくざくとした食感と、異国感溢れる香りが魅力です。サラダや肉料理の薬味にしたり、パスタに振りかけたり、冷ややっこの薬味にするのもおすすめ。我が家では、にんじんや赤キャベツのマリネに欠かせない調味料となっています。
▼フェンネルシードが入ったクッキーのレシピ
ディルウィード
特徴
ディルウィードは、ディルの葉を乾燥させたもの。グリーンの糸のような細い葉と甘い香りが特徴。ピクルスや魚の酢漬けに欠かせないハーブです。
使い方
ピクルス、魚料理の香り付け、薬味、マリネ、ドレッシングなどに使用します。葉は細く柔らかいので、そのまま食べても問題ありません。
ドライディルのドレッシングのレシピ
材料
- ドライのディル小さじ1
- オリーブオイル大さじ1
- レモン果汁小さじ1
- 塩少々
- こしょう少々
作り方
1. すべての材料をボウルに入れて、泡立て器でよく混ぜて出来上がり
サラダはもちろん、白身魚や青みの魚、サーモンの刺身などに使用できます。
レモンバーム
特徴
ドライのレモンバームは、少しの酸味と甘さを感じる爽やかな香りが特徴。晩夏の草原を抜ける風を連想させるような、すがすがしい香りがします。もっともポピュラーな使い方は、ハーブティーです。個人的には、はちみつを入れて飲むのが好きです。
使い方
ハーブティー、ドレッシングなどに使用します。
▼ハーブティーの作り方
マロウ
特徴
ドライのマロウは、コモンマロウの花を乾燥させたもの。マロウの花は一日花で、初夏から夏にかけて咲き続けます。咲いているときはピンク色ですが、ドライにすると青くなります。マロウのハーブティーは、鮮やかな青色が魅力です。
使い方
ハーブティー、料理やお菓子の彩り、アイスキューブなどに使用します。鮮やかな青のマロウティーは、冷ましてアイスキューブにすれば、見た目に涼やかです。
カレンデュラ
特徴
ドライのカレンデュラは、キンセンカやポットマリーゴールドと呼ばれる花の花びらを乾燥させたもの。春の花らしい、甘く優しい香りが魅力です。明るい黄色の花びらは、ハーブティーの他、料理の彩りに使用できます。
使い方
ハーブティー、料理やお菓子の彩りなどに使用します。柔らかい黄色の花びらは、アイシングクッキーに入れてもきれいです。
ローズヒップ
特徴
ローズヒップは、ドッグローズというワイルドローズの実を乾燥させたもの。ハーブティーにするのが一般的で、ビタミンCが豊富といわれ、人気があります。ローズヒップティーというと真赤というイメージが強いようですが、あれはハイビスカスとのブレンドによって出る色。ローズヒップ単体のハーブティーはもっと茶色っぽい色をしています。
使い方
ハーブティー、ジャム、はちみつ漬け、料理やお菓子の彩りなどに使用します。
ドライハーブの作り方
ハーブをたくさん収穫したら、ドライハーブにして、長く楽しみましょう。秋から冬には枯れてしまうようなハーブは、きれいなうちに摘み取ってドライにすることで、冬の間も楽しめるようになります。作り方は、湿気の少ない天気の良い日を選んで、数日干しておくだけ。出来上がったドライハーブは、密閉できる容器に入れて、湿気の少ない場所で保存しましょう。
▼ドライバジルの作り方を詳しく紹介しています。他のハーブも同様にドライにできます。
ちょっと持て余し気味なドライハーブたち。香りの特徴をつかんでしまえば、使い道はたくさんあります。いくつかの種類を混ぜ合わせることで、料理の香りに奥行きを出すこともできます。ドライハーブを使いこなして、日々の料理を香り豊かなものにしませんか。
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