冬の花でガーデニング!冬のお庭を明るく彩るおすすめの花28種
山田智美
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冬のガーデニングの楽しみ方とポイント、冬に楽しめる花を多年草、一年草、球根、花木に分けて紹介します。冬には冬の花でガーデニングを楽しみましょう。
目次
冬の花でガーデニング!楽しみ方と気を付けたいポイント
冬のガーデニングは五感を使って楽しむ
冬に咲く花は、寒い季節に目には明るさと楽しみを、鼻には香りを、手には生命力を与えてくれます。寒さで家の中にこもりがちになる冬にガーデニングをすれば、五感を使って季節の移ろいを肌で感じられるようになります。
冬に咲く花は、色も明るく柔らかく、可憐なものが多いのが魅力。花を眺めてほっとするような幸福感を味わってみませんか。
冬のガーデニングで気を付けたいポイント
冬のガーデニングを楽しむために、気を付けたい2つのポイントです。
水やり
冬の水やりは晴れている日の午前中にしましょう。
夕方以降気温が下がってくると、土の中で水分が凍り、根を傷めてしまう心配があります。根が凍ってしまうとほとんどの場合、そのまま枯れてしまいます。冬の花を長くたくさん楽しむためにも水やりの時間帯に気をつけてください。
根をいじらない
購入してきた冬の花たちを植え付ける際のポイントは、暖かい日の昼間に行うことと、あまり根をいじらないことです。ポット苗ならポットから出してそのまますぽっと植え付けます。
冬に咲く花といえども寒さは負担。根が傷ついてしまうと、うまく土に馴染めずに枯れてしまうことがあります。ビオラやパンジーのように根をほぐした方がいいものもありますが、わからなければいじらずにそのまま植え付けるのが安全です。
冬の花でガーデニング|多年草7種
皇帝ダリア
- 開花期:11月~12月
皇帝ダリアは、キク科の多年草。11月~12月に花を咲かせます。草丈5~6mに達し、茎の頂点に15~20cmほどの大きさでピンク、薄い紫色、白、赤などの花を咲かせます。
育て方ポイント
肥沃な土壌を好みます。腐葉土をたっぷりすき込んだ肥沃な土壌で育てましょう。
ユリオプスデージー
- 開花期:11月~2月
ユリオプスデージーは、キク科の常緑低木。秋から春にかけて、マーガレットに似た黄色いかわいらしい花を咲かせます。
育て方ポイント
多年草のように流通していますが、数年放っておくと株元が木化してきます。コンパクトに育てるなら、花後に切り詰めるようにしてください。
イソギク
- 開花期:11月~2月
イソギクは、黄色い花がかわいいキク科の多年草。銀葉がかった葉も魅力です。
育て方ポイント
乾燥を好むので水やりは控えめに。株で大きくなっていくので、適宜剪定や株分けを行いましょう。
ツワブキ(石蕗)
- 開花期:11月~2月
ツワブキは、キク科の常緑多年草。明るい黄色の花と光沢のある葉が魅力です。
育て方ポイント
ほとんど手間はかかりません。大きくなり過ぎたら適宜株分けを行いましょう。
クリスマスローズ
- 開花期:12月~2月
クリスマスローズは、冬から春まで花を楽しめるキンポウゲ科の常緑多年草。一重咲きから八重咲き、花色も多様で冬の庭を賑やかにしてくれる花です。
育て方ポイント
夏の高温多湿が苦手。風通しの良い場所で育てましょう。
クレマチス・アンスンエンシス
- 開花期:12月~1月
クレマチス・アンスンエンシスは、冬に白い花を咲かせるクレマチス。キンポウゲ科の常緑多年草です。葉は常緑ですが、夏に少し葉を落とします。
育て方ポイント
夏の蒸れが苦手。風通しの良い場所に植え付けましょう。
シロタエギク
シロタエギクは、キク科の多年草。シルバーリーフの代表格です。白く美しい葉を観賞します。冬の花壇や寄せ植えに彩りを与えてくれる、冬のガーデニングに欠かせない植物です。
育て方ポイント
花が咲くと株が弱ってしまうので、葉を長く楽しむなら花芽は摘み取るようにしましょう。
冬の花でガーデニング|一年草6種
パンジー、ビオラ
- 開花期:10月~4月
パンジー、ビオラはスミレ科の一年草で、秋から春まで花を咲かせます。冬の花壇の強い味方です。
育て方ポイント
購入してきたポット苗は根が詰まっていることが多いので、植え付けるときに下の方を少しほぐすと根が張りやすくなります。
ノースポール
- 開花期:12月~4月
ノースポールは、キク科の一年草。マーガレットを小ぶりにしたような花を咲かせます。
育て方ポイント
日光が足りないと花付きが悪くなるので、日当たりが良い場所で育てましょう。
アリッサム(スイートアリッサム)
- 開花期:10月~4月
アリッサムは、アブラナ科の一年草。こんもりと小花をたくさん咲かせます。花色は白やピンク、オレンジなど。花壇の縁や寄せ植えに入れると、他の花を引き立てる名脇役となります。
育て方ポイント
生長するとこんもりと大きくなるので、植え付ける時に少し広めにスペースを取りましょう。
バコパ
- 開花期:10月~4月
バコパは、オオバコ科の多年草。夏の蒸れに弱いので、日本では一年草として扱われています。ほふくするように生長していくため、花壇や寄せ植えの縁に植えると垂れるように咲く姿を楽しめます。
育て方ポイント
日光が足りないと花数が減るので、日当たりの良い場所に植え付けましょう。
プリムラ・ジュリアン
- 開花期:11月~4月
プリムラ・ジュリアンは、サクラソウ科の一年草。プリムラの仲間を交配して作られた品種です。冬の寒い時期にも香りが良く、明るい色の花を咲かせます。
育て方ポイント
こまめに花がらを摘むと、次々と花を咲かせます。プリムラ・ジュリアンは花の香りが良いので、花がらつみはとても楽しい作業です。
ハボタン
- 開花期:10月~4月
ハボタンは、アブラナ科の葉を観賞する植物。お正月に人気の花材でもあります。白やピンクなど葉の色が明るく、バラのようなフォルムも魅力です。
育て方ポイント
春になってとうが立ってきたら(中心から花芽が上がってきたら)、観賞時期はおしまいです。
冬の花でガーデニング|球根3種
ガーデンシクラメン
- 開花期:10月~4月
ガーデンシクラメンは、サクラソウ科の球根植物。ミニシクラメンを冬でも屋外で育てられるように改良されたものです。草丈15~20cm程度と小ぶりなので、花壇や寄せ植えで活躍します。
育て方ポイント
夏の高温多湿が苦手なので、夏に枯れてしまうこともしばしば。夏越しを上手に行えば、翌年も楽しめます。
スイセン(水仙)
- 開花期:11月~4月
スイセンは、ヒガンバナ科の球根植物。冬から春にかけて香りの良い花を咲かせます。特にニホンスイセンは早咲きで11月には咲き始めます。
育て方ポイント
花が終わったら葉を残し、しっかりと光合成をさせることで、翌年もたくさんの花を楽しめます。
スノードロップ
- 開花期:2月~3月
スノードロップは、2月~3月に白い花を俯くように咲かせる球根植物。分球してよく増えるので、群生する姿は見事です。
育て方ポイント
分球して良く増えるので、邪魔にならない場所に植え付けましょう。
冬の花でガーデニング|花木12種
イチゴノキ
- 開花期:11月~12月
イチゴノキはツツジ科の常緑高木。ドウダンツツジのような白い花を咲かせます。名前の由来は赤いクサイチゴのような果実を実らせるからとされています。花が咲くのと結実が同じ時期なので、花と実を同時に楽しめるのが魅力です。
育て方ポイント
ツツジ科ですが土壌も選ばず、育てやすい庭木です。
ジュウガツザクラ(十月桜)
- 開花期:10月~4月
ジュウガツザクラは、バラ科の落葉高木。早咲きの桜です。晩秋から先始め厳寒期を少し休んで、初春にまた開花します。
育て方ポイント
日光が足りないと花付きが悪くなります。日当たりの良い場所で育てましょう。
コブクザクラ(小福桜)
- 開花期:10月~4月
コブクザクラは、バラ科の落葉高木。早咲きの桜です。小さな花を咲かせる姿は枝に舞った雪のようです。
育て方ポイント
日光が足りないと花付きが悪くなります。日当たりの良い場所で育てましょう。
フユザクラ(冬桜)
- 開花期:10月~4月
フユザクラは、バラ科の落葉高木。寒い冬に小さな花を咲かせます。
育て方ポイント
日光が足りないと花付きが悪くなります。日当たりの良い場所で育てましょう。
マホニア コンフューサ
- 開花期:10月~12月
マホニア コンフューサは、メギ科の常緑低木。ホソバヒイラギナンテンの近縁種です。晩秋から冬にかけて黄色の花を咲かせます。
育て方ポイント
日陰でも育つ樹木ですが、たくさんの花を楽しむなら明るい半日陰がよいでしょう。
ローズマリー
- 開花期:11月~5月(品種により四季咲き)
ローズマリーは、シソ科の常緑低木。香りが良いことで人気のあるハーブです。青紫色の小さな花を咲かせます。この花から採れる蜂蜜も有名です。
育て方ポイント
乾燥気味を好み、多湿が苦手です。風通しの良い場所で育てるようにしましょう。
カルーナ
- 開花期:10月~4月
カルーナは、ツツジ科の常緑低木。乾燥気味を好み、日本の高温多湿が苦手で、夏に枯れてしまうこともしばしば。ピンク色の小さな花を咲かせます。寄せ植えや花壇で活躍します。
育て方ポイント
乾燥気味を好みます。風通しの良い場所で育て、水やりは控えめに管理しましょう。
ボケ(木瓜)
- 開花期:11月~5月
ボケは、バラ科の落葉低木。厳寒期を休んで、晩秋から春まで花を咲かせます。花色は白やピンク、赤。梅が咲き出す前に梅のような花を楽しめます。
育て方ポイント
枝にトゲがあるので、手入れや剪定の際には手袋を着用するなどしてください。
サザンカ(山茶花)
- 開花期:11月~4月
サザンカは、ツバキ科の常緑低木。晩秋から初春まで楽しめる花木です。白やピンクの色鮮やかな花を咲かせます。
育て方ポイント
風通しが悪いと病害虫が発生する心配があります。適宜整枝をして、風通し良く管理しましょう。
ツバキ(椿)
- 開花期:12月~4月
ツバキは、ツバキ科の常緑高木。花の少ない冬に色とりどりの大きな花を咲かせます。特に八重咲きの椿はバラの花を思わせるような豪華さです。
育て方ポイント
風通しが悪いと病害虫が発生する心配があります。適宜整枝をして、風通し良く管理しましょう。
ウメ(梅)
- 開花期:12月~3月
梅はバラ科の落葉高木。日本の春を代表するような花です。まだ寒い時期から咲き始め、2月の後半に見頃を迎えます。花を観賞する花梅と果実の収穫を楽しむ実梅とがあります。
育て方ポイント
梅は新梢に花を咲かせます。花後に剪定を行うことで、翌年もたくさんの花を楽しめます。
ロウバイ(蝋梅)
- 開花期:1月~2月
ロウバイは、ロウバイ科の落葉低木。明るい黄色の香りの良い花を咲かせます。花の中心部が赤紫色をしているロウバイの他に、中心部が黄色や白のソシンロウバイという園芸品種があります。
育て方ポイント
日当たりが悪いと花付きが悪くなります。日当たりの良い場所で育てましょう。
冬の花は明るく優しい色のものがいっぱい。冬の花でガーデニングを楽しみながら、やって来る春の準備をしませんか。五感で季節を感じる、とっても贅沢な楽しみ方です。
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