冬の花壇や寄せ植えに！春まで長く咲くおすすめの花12選

更新 2025.11.01

公開 2018.11.30

金子三保子

冬から春の花壇や寄せ植えにおすすめの花をご紹介します。冬のガーデニングに取り入れて、庭の彩りにしてみませんか。

冬から春まで長く咲く！おすすめの花12選目次

1．パンジー・ビオラ
2.スイートアリッサム
3.プリムラ
4.ガーデンシクラメン
5.宿根ネメシア
6.クリスマスローズ
7.ストック
8.ハボタン
9.ルピナス
10.カレンジュラ
11.番外編・球根の花

1．パンジー・ビオラ

ビオラ寄せ植え

パンジー・ビオラ　

パンジー・ビオラは開花期間がとても長く、適切に手入れをすれば次々と花を咲かせるため、冬から春のガーデニングには欠かせない花です。品種が豊富で、黄色、オレンジ、ピンク、紫、赤、白、黒、ベージュ等。単色の他、複色も数多くあり、その数は数えきれないほどです。毎年、新しい品種が次々と作り出されています。

ビオラとパンジーの違いは花のサイズ。ビオラの方がパンジーよりサイズが小さく、花の大きさは3～4cm程度で、多花性のものが多いのが特徴です。パンジー・ビオラは本来春に咲き始める花ですが、年々流通し始める時期が早くなり、最近では10月ごろから店頭で見かけるようになりました。

暑さや湿気は苦手なので、11月以降の気温が下がってきたころに購入した方が、株が徒長することなくしっかりと育ち、春まで長持ちする傾向にあります。冬の間は花数は少なめですが、一輪一輪が長持ちします。やがて本来の開花時期を迎えると、たくさんの花が次から次へと咲き始めます。ひと苗で半年以上咲くというパフォーマンスの良さが魅力で、冬から春の花壇や寄せ植えにおすすめです。

左・パンジー　右・ビオラ

左・パンジー　右・ビオラ

▼長くたくさんの花を楽しむためのコツをご紹介しています。

2.スイートアリッサム

2月に咲く花アリッサム

スイートアリッサムは、小花がたくさん咲き、こんもりと生い茂る姿が何ともかわいらしい草花です。本来の開花時期は春ですが、苗は秋ごろから出回っています。横に広がる性質を持つので、グランドカバーの他、寄せ植えや花壇の縁取りにする花として人気があります。

ピンク、白、紫、オレンジと豊富な花色があるので、花壇や寄せ植えの素材として重宝します。本来は多年草ですが、湿気に弱いため日本では一年草扱いされることが多いですが、うまく環境に合えば多年草化することもあります。

秋の公園の花壇で見かけた地植えのアリッサム。

秋の公園の花壇で見かけた地植えのスイートアリッサム

最近スーパーアリッサムというアリッサムより夏に強い品種も登場しています。

最近スーパーアリッサムというスイートアリッサムより夏に強い品種も登場しています。

▼スイートアリッサムの育て方

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#草花

アリッサム（スイートアリッサム）の育て方・栽培方法 | 植物図鑑

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3.プリムラ

プリムラ

プリムラは数百品種以上からなる非常に種類が多い草花で、毎年次々と新しい品種が誕生する人気の草花です。本来は多年草ですが、日本の夏の暑さに弱いため、種類によっては一年草として扱われることがあります。色のバリエーションが多く、寄せ植えや花壇を鮮やかに彩る草花として広く親しまれています。

▼プリムラの育て方

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#草花

プリムラ・ジュリアンの育て方・栽培方法 | 植物図鑑

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4.ガーデンシクラメン

ガーデンシクラメン　ピンク　花言葉

ガーデンシクラメンは、室内で育てられているシクラメンを品種改良し、屋外での栽培に耐えるように開発された耐寒性の高い種類で、10月頃から流通しています。

一般的なシクラメンより小ぶりで、冬の屋外でも楽しむことができ、寄せ植えの素材として人気の花です。本格的な寒さを迎えてから植え付けると、根が張りにくく花つきが悪くなってしまうので、花壇への定植は秋のうちに済ませましょう。霜に当たっても枯れることはありませんが、-5℃を下回る寒さでは枯れる危険性があるため、寒冷地では防寒対策が必要です。

▼ガーデンシクラメンの育て方

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#球根

ガーデンシクラメンの育て方・栽培方法 | 植物図鑑

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5.宿根ネメシア

宿根ネメシア

ネメシアには、一年草と宿根草のタイプがあります。宿根ネメシアは、寒さに強く3℃以上の気温があれば1年中開花する四季咲きの性質があります。

苗は1年中流通していますが、春から初夏と秋から初冬が出回り量が多くなります。一年草に比べて花色はやや少ないものの、開花期間が長いため、寄せ植えの素材として活躍します。

何度も霜にさらされると株が弱ってしまうため、花壇などに地植えにする場合は、遅くとも10月中に植え付けるか、暖かくなってからの植え付けをおすすめします。

▼宿根ネメシアの育て方

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#草花

宿根ネメシアの育て方・栽培方法 | 植物図鑑

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6.クリスマスローズ

クリスマスローズ白

丈夫で、寒い冬から早春にかけて開花する人気の花、クリスマスローズ。毎年新品種が登場し、色や咲き方などがとても豊富でマニアも多い常緑多年草です。原産がヨーロッパなので寒さにもとても強い花です。

クリスマスローズという名前は、ヨーロッパの気候だと、クリスマスの頃に咲くことから名前がついていますが、実際にクリスマスの頃に咲くのは、「クリスマスローズ・ニゲル」の系統です。

流通するクリスマスローズのほとんどの開花時期は年明けで、ニゲルの系統が11月中旬くらいから出回り始め、年明けに様々な品種が流通します。年内に開花し始めるニゲルの系統と春に開花するその他の系統をうまく組み合わせると、12月から春まで常にクリスマスローズが咲いているというように、長期間花を楽しむことができます。

▼クリスマスローズの育て方

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#草花

クリスマスローズの育て方・栽培方法 | 植物図鑑

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7.ストック

寒さに強い花ストック

ストックの草丈は20cm～80cmで、ほのかに甘い香りがする春の花です。花の日持ちがよく、香りも同じように長く続きます。花の色は赤、白、ピンク、紫、クリームイエローがあります。

春の花の中では出回り始めが早く、11月頃から流通し始め、冬の花壇にパンジー、ビオラとともに使われることが多い草花です。

▼ストックの育て方

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#草花

ストックの育て方・栽培方法 | 植物図鑑

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8.ハボタン

ハボタン　寄せ植え　冬　育て方

キャベツのような見た目で寒さに強いハボタン。冬の装飾やお正月飾り、そして冬の花壇を彩る素材として使われてきました。最近は、従来のイメージを覆すような新品種が次々に生み出され、非常に豊富なバリエーションがあります。

丈の低い品種や高性種、ツリー風の仕立て、葉の切れ込みの美しさを追求したものなど、多様な品種があり、冬の花壇や寄せ植えの優秀なカラーリーフ素材として人気を集めています。

葉っぱとしての観賞期は3月くらいまでですが、その後、株元から花茎が立ち上がり、4月頃花が開花します。スペースに余裕のある方は、そのまま抜かずに花を楽しんではいかがでしょうか。

葉の観賞期は3月くらいまでですが、株元から花茎が立ち上がり、4月頃に黄色い花が開花します。スペースに余裕のある方は、抜かずに花を楽しんでみてはいかがでしょうか。

▼ハボタンの育て方

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#草花

ハボタンの育て方・栽培方法 | 植物図鑑

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9.ルピナス

ルピナス・ピクシーデライト

ルピナス・ピクシーデライト

マメ科らしい花と葉がかわいいルピナス。春から初夏にかけて、ブルー、ピンク、白の穂状の花穂を立ち上げ、下から上に順に咲き進みます。花には、ほんのりと優しい香りがするものもあります。本来は多年草ですが、日本の暑さを嫌うため、一年草として扱われることが多いようです。

ルピナス

高性から矮性まであり、庭や花壇、寄せ植えなどに幅広く利用できます。花がらをこまめに摘み取ると、次から次へと花が開花し、切り花としても楽しむことができます。

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#草花

ルピナス・ピクシーデライトの育て方・栽培方法 | 植物図鑑

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#草花

ルピナスの育て方・栽培方法 | 植物図鑑

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10.カレンジュラ

カレンジュラ

花びらがキラキラと艶のある黄色やオレンジ色の草花、カレンジュラ。丈夫で育てやすく、開花期間も長いので、冬から春の花壇や寄せ植えに使われています。秋ごろから出回り始める春の一年草です。

カレンジュラ・冬知らず「冬知らず」と言う品種名のカレンジュラは、小輪で冬でもたくさんの花を咲かせる品種です。

カレンジュラ・冬知らず

「冬知らず」という小輪のカレンジュラは、冬でもたくさんの花を咲かせる品種です。

カレンデュラ

写真のようなシックな花色が登場し、色のバリエーションは年々多様化しています。

▼カレンジュラの育て方

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#草花

キンセンカ（カレンデュラ）の育て方・栽培方法 | 植物図鑑

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番外編・球根苗

ポット苗に球根を植え付けた開花株が12月ごろから出回り始めるので、苗で購入してみるのはいかがでしょうか。春の球根花の中で、開花期間が長く、春までゆっくりと楽しめる花を2種ご紹介します。

11.ラナンキュラス

切り花でも人気のラナンキュラス。苗でもたくさんの種類のラナンキュラスが12月～3月くらいまで出回ります。一般的なラナンキュラスは翌年も咲かせることが難しく、一年草として扱われることが多い草花ですが、「ラナンキュラス・ラックス」の系統は、植えっぱなしで宿根草として扱えるため、最近人気が急上昇中です。

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#球根

ラナンキュラス・ラックスの育て方・栽培方法 | 植物図鑑

花びらの枚数が多いラナンキュラスは、つぼみと開花した時の色がかなり変化します。開花している状態で色を確認することをおすすめします。

切り花でも人気のラナンキュラス。苗でもたくさんの種類のラナンキュラスが12月～3月くらいまで出回ります。ポット苗のサイズなら、もしかしたら生花よりお得に買えることもあります。１苗で複数の花がつくので、つぼみがたくさんあがっている苗なら、ある程度長い期間楽しめます。苗選びでひとつ注意した方がいいことは、花びらがたくさんあるタイプのラナンキュラスは、つぼみの時と開花した時の花の色がかなり違います。一輪咲いている状態の苗で花色を確認すると確実です。色合いにこだわった寄せ植えの素材として使いたい時は意識してみてください。