6月の庭で咲く花や花木と梅雨の晴れ間の庭仕事
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6月の庭は、初夏の花が美しく咲き誇り、草木が生き生きと生い茂る、生命力溢れる場所。6月の庭で咲く花と、梅雨の晴れ間に楽しみたい庭仕事を紹介します。
目次
6月の庭で咲く一年草
ヤグルマギク
ヤグルマギクは、コーンフラワーやセントーレアという別名でも流通している一年草。草丈30~100cm、青や白、ピンク、紫などの花を咲かせます。
シャーレーポピー
シャーレーポピーは、ポピーの仲間の一年草。花色が豊富で、鮮やかな赤から、白、ピンク、ちょっとめずらしいグレイッシュカラーなどがあります。風にそよぐような姿が美しい草花です。
フロックス
フロックスは、一年草と多年草の品種がある草花。一年草のなかでも、クリームブリュレやチェリーキャラメルなど、くすみカラーの花を咲かせる品種は、お庭の色の調和を取るのに役立ちます。
ニゲラ
ニゲラは、花の周りにレースをまとったようなフォルムが特徴の一年草。風に揺れる姿が涼しげで美しい花です。
オルレア
オルレアは、白く繊細な印象の花を咲かせる一年草。春から初夏まで楽しめる花期の長い花です。
アガスターシェ
アガスターシェは、アニスヒソップと呼ばれるハーブの園芸品種。本来は多年草ですが、一年草として扱われています。清涼感のある香りが魅力の草花です。
6月の庭で咲く多年草
クレマチス
クレマチスは、花色、咲き方など、品種によって違いの多いつる植物。春から初夏にかけて美しい花を楽しめます。
アストランティア
アストランティアは、個性的なフォルムが魅力的な多年草。花色は白やピンク、赤で、草丈40~80cm、花壇の中央から後方に植えるとバランス良く配置できます。
キャットミント(ネペタ)
キャットミントは、薄紫色の花が美しいハーブ。花の香りで、猫が酔ったようになるというのが名前の由来です。株で大きくなり、毎年たくさんの花を咲かせてくれます。
アガパンサス
アガパンサスは、白やブルーの涼しげな花を咲かせる多年草。草丈1m以上になる大型の草花ですが、育てやすい矮性種もあります。アガパンサスは土中でしっかり根を張るので、傾斜のある場所の土留めとしても有効です。
アスチルベ
アスチルベは、綿菓子のようなふわふわとした花がかわいらしい多年草。明るい半日陰でも花を楽しめるので、シェードガーデンにおすすめの花です。
ホタルブクロ
ホタルブクロは、釣鐘型の花が印象的な多年草。花色は、薄紫やピンク、白など、あまり土壌を選ばず、日当たりの良い場所から半日陰まで育てられるので、梅雨から初夏のお庭で活躍します。
6月の庭で咲く花木
アジサイ
アジサイは、日本の梅雨を代表するような花木。6月に青や紫、ピンクなどの見事な花を咲かせます。
アナベル
アナベルは、白からグリーンへと花色を変化させるアジサイ。丸みを帯びた柔らかい葉も美しく、優しい印象の花木です。
カシワバアジサイ
カシワバアジサイは、ピラミッド型の大きな花を咲かせるアジサイ科の花木。縁が波打ったような葉のフォルムが、カシワの葉に似ていることが名前の由来です。花も葉も大きく、6月の庭の中で存在感を発揮します。
マートル(ギンバイカ)
マートルは、真白な梅に似た花を咲かせる花木。葉に芳香があるのが特徴です。光沢の小葉は常緑で、秋にはオリーブに似た黒い実をつける、一年を通して楽しめる花木です。
ジャカランダ
ジャカランダは、紫色の花を咲かせる花木。枝いっぱいに花を咲かせる様子が美しく、紫雲木(シウンボク)という別名もあります。大きくなる木ですが、樹高2~3mの育てやすい矮性種もあります。
ナツツバキ(シャラの木)
ナツツバキは、別名シャラの木とも呼ばれる花木。6月にツバキに似た真白な花を咲かせます。花は一日花ですが、毎日のように咲かせるので、たくさんの花を楽しめます。
6月の庭仕事
6月は挿し木のシーズン
6月は挿し木を楽しむ季節です! バラやセージ、ローズマリー、ミントなど、剪定した枝を使って挿し木をすれば、どんどん増やせます。暖かく雨が多い6月は、挿し木に最適な季節。この季節に、ぜひチャレンジしてみませんか。
バラのお礼肥
4月~5月に美しい花を咲かせたバラは、6月に花数を減らしていきます。バラは、花を咲かせる為にたくさんの栄養を必要とする花木。花を咲き終えて、消耗しているバラの株元に緩効性肥料をまくようにしましょう。
つるバラの誘引と剪定
花が終わったつるバラは、来年花を咲かせるためのシュートを伸ばし始めます。若いシュートは柔らかく誘引しやすいもの。固い枝になる前に好きな場所に誘引して、麻ひもで固定しましょう。
この時一緒に、花を付けなかった枝や、黒くなっている枝、混みあっている枝などを剪定して、すっきりと健康な株に整える作業も行うようにします。
蒸れ防止や草姿維持の剪定
梅雨は気温が高く、雨も多いので、植物が蒸れやすい季節です。また、梅雨時に大きく伸びた枝葉は、夏の高温多湿や乾燥でダメージを受けてしまうことも。
夏に草丈高く生長する花は、この時期に半分以下まで切り戻すことで、草姿を整え、秋にまたたくさんの花を楽しめるようになります。タイムは6月に一度短く切り戻せば、株元まで風通しが良くなり、蒸れを防ぐことができます。ローズマリーも内側の混みあった枝を透かすように剪定しておくと、蒸れによるダメージを避けることができます。
梅雨時の病害虫対策
梅雨は、植物が大きく生長する時期であり、病害虫の被害も増える時期。風通し良く管理することと、梅雨の晴れ間を見つけて木酢液をまくなど、対策をしっかり行うことが大切です。
雑草抜きは雨上がりがおすすめ
雨が多い季節は、雑草も生き生きと生長します。放っておくと夏にかけて生い茂ってしまうので、まだ芽が小さいうちに除去するようにしましょう。雨上がりの地面は柔らかく、おもしろいくらいにするすると根から引き抜けます。
6月は気温が上がり、雨が多く、植物が生育しやすい時期であり、また多年草たちが生き生きと大きく枝葉を伸ばす時期。本格的な夏が始まる前に、しっかりとお庭の手入れをしながら、雨を浴びて心地よさそうに生長する草木を眺めて楽しみましょう。
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