初心者も育てやすいハーブ40選 おすすめポイントと育て方のコツ
戸松敦子
このライターの記事一覧
育てやすいハーブ40選(11.シソ~20.ニンニク)
11.シソ ~シソ科 非耐寒性一年草~
おすすめポイントと特徴
シソは日本を代表するハーブの一つです。すがすがしい香りとほんのりした苦みで、薬味として用いられます。香りの成分には防腐作用や臭み消しの効果があるといわれ、古くから刺身のツマに添えられています。漢方でも広く用いられます。
育て方のコツ
シソは日がよくあたる場所を好みますが、明るい日陰でも育ちます。乾燥と過湿に弱いので、水やりは土の表面が乾いたらたっぷり行いましょう。夏の水切れに注意が必要です。夏の直射日光、高温と乾燥で葉色が悪くなったり葉が固くなります。夏は風通しの良い明るい日陰で管理することがおすすめです。
12.スープセロリ ~セリ科 半耐寒性二年草
おすすめポイントと特徴
スープセロリは茎が細く、イタリアンパセリやパクチーと葉の形が似ています。一般のセロリは葉柄が肥厚しますが、スープセロリは細いままです。外側の茎から収穫して、料理の臭み消しやサラダなどに手軽に使えます。
育て方のコツ
スープセロリは、日当たり、風通し、水はけ、水もちの良い肥沃な環境で栽培します。真夏は直射日光の当たる場所よりも、明るい半日陰で育てた方が葉がやわらかく育ちます。
13.タイム ~シソ科 耐寒性常緑低木~
おすすめポイントと特徴
タイムはやや厚みのある細かい葉がたくさん付き、清々しい強い芳香があります。
種類が多く、直立するタイプと這うように広がるほふくタイプ(クリーピングタイプ)に分かれます。料理によく使われるのは立ち性のコモンタイム、ガーデンを彩るにはほふく性のワイルドタイムなど、目的によって品種を選びましょう。
肉料理や魚料理の臭い消しや香り付けによく使われます。ローリエなどと一緒に束ねたブーケガルニは、煮込み料理などに活躍します。ハーブティーにも使えます。
育て方のコツ
タイムは日なたと水はけの良い用土を好みます。生育が旺盛で栽培は容易です。高温多湿に弱いので、まめに切り戻しをしたり、込み合った茎葉をすくなどして風通しをよくしましょう。挿し木、株分けでふやせます。
14.チェリーセージ ~シソ科 耐寒性多年草~
おすすめポイントと特徴
チェリーセージは葉をこするとさくらんぼのようなフルーツ系の香りがします。とても丈夫で地植えにするとぐんぐん育ちます。6~10月に花が咲きます。
切り花として部屋に飾ると香りを楽しめます。ハーブティーやポプリ、押し花としても使えます。
育て方のコツ
チェリーセージは日なたと水はけの良い用土を好みます。春に切り戻しして草姿を整えましょう。挿し木で増やすこともできます。
15.チャービル ~セリ科 耐寒性一年草~
おすすめポイントと特徴
チャービルはシダのような細かい切れ込みのたくさん入った葉が爽やかで美しく、サラダ、スープ、肉、魚、スイーツなど何にでも使えます。見た目はパセリに似ていますが、パセリよりマイルドで甘い香りが特長です。「美食家のパセリ」とも呼ばれます。
育て方のコツ
チャービルは半日陰とやや湿気のある用土を好みます。半日陰で育てると柔らかい葉に仕上がります。 乾燥に弱いので水切れに注意しましょう。
16.チャイブ ~ヒガンバナ科 耐寒性球根~
おすすめポイントと特徴
チャイブは日本のアサツキの仲間です。春から夏にはポンポンのような薄紫色の花を咲かせ、ガーデンをやさしく彩ります。
葉が繊細で香りがマイルドなので、生ネギが苦手な方でも味わいやすく、様々な料理に向いています。
育て方のコツ
チャイブは日なたと水はけの良い用土を好みます。寒さに強く丈夫です。2~3年ごとに掘り上げて株分けでふやします。
17.ディル ~セリ科 耐寒性一年草
おすすめポイントと特徴
ディルの葉は、サーモンを使った料理のスパイスとしてよく用いられます。種は「ディルシード」として販売されているように、ピクルスやマリネなどに使えます。花もオイル付けや飾りなどに利用できます。
育て方のコツ
ディルは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。根をいじられるのが苦手なので、植え付けるときは根を崩さずに植え、移植はしないようにします。また、同じセリ科のフェンネルを近くで育てると交雑しやすいので、植え付け場所には注意しましょう。
18.トウガラシ ~ナス科 非耐寒性一年草
おすすめポイントと特徴
トウガラシは果実をスパイスとして使います。生のままでも、乾燥させても美味しくいただけます。完熟前の緑色のトウガラシも食べられます。日本産の乾燥トウガラシはあまりみかけないので、自分で育てて乾燥させておくと長期間使えて便利です。
育て方のコツ
トウガラシは、日当たりと水はけの良い用土を好みます。風通し良く育てましょう。
19.ナスタチウム ~ノウゼンハレン科 非耐寒性一年草~
おすすめポイントと特徴
ナスタチウムは咲いたばかりの花や若い葉を生で食します。サラダやサンドウィッチなどに添えると、ピリッとした辛味がアクセントになります。風味がクレソンにも似ています。
育て方のコツ
ナスタチウムは日なたと水はけの良い用土を好みます。摘芯すると分枝が増え、ボリュームアップします。蒸し暑さに弱く、高温多湿時に花を休みますが、短めに切り戻して猛暑を乗り切れば、秋に再び開花します。
20.ニンニク(ガーリック) ~ユリ科 耐寒性多年草
おすすめポイントと特徴
ニンニクは、球根の部分を刻んだりすり下ろしたりして料理の香りづけに使います。若い葉や芽の部分は炒め物にして美味しくいただけます。国産のニンニクを自分で育てられたら嬉しいですよね。
育て方のコツ
ニンニクは、日当たりと水はけの良い用土を好みます。ニンニクの種球は、9月中旬~下旬に休眠から覚めます。休眠が覚めてから植え付けましょう。収穫は初夏になりますが、晴天日に収穫した方が良い状態で収穫できます。