クサイチゴ
- クサイチゴは、バラ科キイチゴ属の落葉低木です。日本在来種の野生のキイチゴで、本州から九州まで自生しています。クサイチゴは、低木といっても樹高20~50cm程度ととても小さく草本類のような趣きがあり、名前の由来も草のように見えることにちなみます。 クサイチゴの繁殖方法は、栄養繁殖といって種子から発芽して増えるだけでなく地下茎でも広がって増えるのが特徴で、山野の明るい半日陰や草地で群生している姿を見かけます。全体に細かいトゲがあり、花の近くは3枚葉、他の枝は羽状複葉といって、枝の両側に小葉を展開する鳥の羽のようなフォルムをしています。3月~5月に5枚の花びらの白い花を咲かせ、5月~6月に真赤に熟す果実は甘く、生食できます。小さなつぶつぶとした実をボールのように集合させた果実の中に小さな種がたくさん入っていて、口に入れるとプチプチとした食感を楽しめます。