11月のガーデニング|秋から冬への移行時期の庭仕事

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金子三保子

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アキイロミナヅキ

11月は秋から冬への移行期。前半と後半ではかなり気温も変わってくる時期です。球根の植え付けや宿根草の冬越しなど、11月の庭仕事をご紹介します。

目次

11月のガーデニング|球根の植え付け

春に開花する秋植え球根の植え付け時期です。

チューリップ、アネモネ、ラナンキュラス、スイセン、ムスカリ……。秋植え球根は魅力的なものがいっぱい!鉢植えで育てる場合は水やりが必要ですが、庭植えの場合は土に埋めればあとは自然に任せて花が咲くのを待つだけ。寒い冬を乗り越えて、初春にツノのような球根の芽を発見した時の嬉しさは格別です。春を夢見て今年は球根栽培にチャレンジしてみませんか?

▼おすすめの球根とチューリップの育て方

球根の植え付け時期

地域によって球根の植え付け時期は変わりますが、同じ地域でも毎年の秋の気候は年によってかなり違いがあります。その年の球根の植え付け時期の目安になるのが「紅葉」。あたりの木々が色づいてきたら、ちょうどその年の球根の植え付けの適度な気温です。毎年の目安にしてみてください。

地域によって球根の植え付け時期は変わりますが、同じ地域でも毎年の秋の気候は年によってかなり違いがあります。その年の球根の植え付け時期の目安になるのが「紅葉」。あたりの木々が色づいてきたら、ちょうどその年の球根の植え付けの適度な気温です。毎年の目安にしてみてください。

春に咲く球根の花は、寒さを感じて花芽をつける性質を持つものが多いので、遅くても年内には必ず植え付けを済ませましょう。

植えっぱなし球根

球根の中には、花が終わったら球根を堀りあげて管理する球根があります。それに対して植えっぱなし球根は、一度植え付けたら掘り起こす必要がなく、そのまま植えっぱなしにしておくと翌年も花が開花します。球根の植え付けってなんだか難しそうと思われがちですが、ガーデニング初心者さんにおすすめなのが「植えっぱなし球根」。植え付けさえすれば、あとは自然が育ててくれる、ガーデニング初心者さんにはおすすめの植物です。

球根の中には、花が終わったら球根を堀りあげて管理する球根があります。

それに対して植えっぱなし球根は、一度植え付けたら掘り起こす必要がなく、そのまま植えっぱなしにしておくと翌年も花が開花します。

球根の植え付けってなんだか難しそうと思われがちですが、ガーデニング初心者さんにおすすめなのが「植えっぱなし球根」。植え付けさえすれば、あとは自然が育ててくれる、ガーデニング初心者さんにはおすすめの植物です。

▼植えっぱなしで毎年開花する球根をご紹介しています。

原種系チューリップ

最近人気の原種系チューリップ。春の花屋さんでは球根つきの小さなチューリップが切り花として出回るようになりました。チューリップの球根は一般的には毎年球根を購入しますが、原種系チューリップは庭植えなら植えっぱなしでも数年は毎年開花するのも魅力のひとつ。水栽培もできますよ。

最近人気の原種系チューリップ。春の花屋さんでは球根つきの小さなチューリップが切り花として出回るようになりました。チューリップの球根は一般的には毎年球根を購入しますが、原種系チューリップは庭植えなら植えっぱなしでも数年は毎年開花するのも魅力のひとつです。

球根の水栽培(水耕栽培)

おうちで育てられる球根と言えば、「水栽培」。水栽培と言えば、ヒヤシンスが一般的ですが、ちょっとしたテクニックを施すと、ムスカリやチューリップなども水栽培で育てることができます。チャレンジしてみませんか?

おうちで育てられる球根と言えば、「水栽培」。水栽培と言えば、ヒヤシンスが一般的ですが、ちょっとしたテクニックを施すと、ムスカリやチューリップなども水栽培で育てることができます。チャレンジしてみませんか?

▼水耕栽培の記事はこちら

 

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11月のガーデニング|宿根草の植え付け

耐寒性の強い宿根草が秋のうちに手に入ったら、ぜひ10月くらいまでにお庭や花壇に植え付けてみてください。秋から冬の間にしっかりと根を張って生長し、春にたくさんの花を楽しむことができます。

耐寒性の強い春に開花する宿根草が手に入ったら、霜が降りる前までに花壇に植え付けてみてください。秋から冬の間にしっかりと根を張って生長し、1年目の春からたくさんの花を楽しむことができます。

また、9月~10月に種をまいた草花の種の定植も霜が降り始める前までに済ませましょう。

 

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11月のガーデニング|宿根草の冬越し

初夏から秋までの夏の宿根草類はそろそろ冬越し作業の季節です。一年草と違って、宿根草は年々株が大株になり、花がたくさん咲くようになります。適切な冬越し作業で来年の開花を待ちましょう。

初夏から秋まで開花する宿根草やハーブはそろそろ冬越し作業の季節です。宿根草は一年草と違って年々株が大株になり、花がたくさん咲くようになります。適切な冬越し作業で来年の開花を待ちましょう。

耐寒性って?

一般的に植物の寒さに耐えられる区分(耐寒性)は下記の3つに分類されます。

育てている宿根草の耐寒性を調べて、その植物にあった冬の管理方法をすると越冬する確率が高まります。

耐寒性あり

0度以下の寒さでも外で耐えらえる宿根草

半耐寒性

0度前後の寒さでも大丈夫だけど霜には弱いので霜よけが必要

非耐寒性

最低でも7~10度以上の温度が必要なので、地植えの宿根草は鉢上げをして軒先や室内に取り込む必要がある

冬越し作業の時期

育てている宿根草が上記のどれに区分するかを調べておいて、朝晩の気温が10度を切ったらそれぞれの宿根草にあった管理場所に移動するなどの冬越し対策を始めます。  温度で管理する方法以外としては、紅葉が始まる時期は朝晩と昼間の寒暖差が激しくなる時期なので、紅葉を目安に作業に入ると、その年にあった時期に作業ができます。木枯らし一号が吹く前までに、だいたいの作業を終えるとよいでしょう。

育てている宿根草が上記のどれに区分するかを調べて、朝晩の気温が10度を切ったらそれぞれの宿根草にあった管理場所に移動するなどの冬越し対策を始めます。

温度で管理する方法以外としては、紅葉が始まる時期は朝晩と昼間の寒暖差が激しくなる時期なので、紅葉を目安に作業に入るとその年にあった時期に作業ができます。木枯らし一号が吹く前までに、だいたいの作業を終えるとよいでしょう。

色々試して自分の栽培環境にあった冬越しを見つけよう

宿根草が露地で越冬するかどうかは、育てる地域、日当りや霜が降りるかなどの栽培環境、その年の気象によって一概には言えない部分です。

例えば非耐寒性のハーブのレモンバーベナ。一般的には鉢植えで育て、冬は室内で管理した方がよいとされていますが、東京で育てている実体験として、鉢を軒下に移動して露地で管理する方法で毎年越冬しています。

色々と試して自分の栽培環境の中でそれぞれの宿根草の冬越しの方法を見つけていくのも園芸の楽しみのひとつかもしれません。

寒冷地の宿根草の冬越し

ひとくちに寒冷地と言っても、冬の間に雪が積もるエリアと、さほど雪が積もらないエリアでは、同じ宿根草でも冬を越せないものと越せるものが出てきます。雪が常にある場所に植え付けられた宿根草は、雪の中は意外に温度が保たれるのに対して、雪が積もらず寒風や土が凍結したりするエリアでは霜などによって根がやられてしまう場合があるからです。

ひとくちに寒冷地と言っても、冬の間に雪が積もるエリアと、さほど雪が積もらないエリアでは、同じ宿根草でも冬を越せないものと越せるものが出てきます。雪が常にある場所に植え付けられた宿根草は雪の中は意外に温度が保たれるのに対して、雪が積もらず寒風や土が凍結したりするエリアでは霜などによって根がやられてしまう場合があるからです。

ただし雪が積もるエリアでは、雪の重みで枝が折れてしまうこともあるので、雪囲いや適切な刈り込みなどで雪対策をする必要があります。

もし冬越しで迷ったら、近所で育てている方に聞いてみるのもおすすめです。その地域ならではの冬越しのアイデアをお持ちのはずです。

季節最後のお礼肥え

シーズン最後に来年綺麗な花を咲かせてくれるようお礼肥えを与えましょう。

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11月のガーデニング|家庭菜園

「マルチ」徹底活用!

農業や家庭菜園で使うマルチは「根を覆う」目的で使われます。家庭菜園初心者さんには聞きなれない資材ですが、作物にマルチをすると生育に良い影響を与え、日頃の管理も楽になります。

▼マルチについて詳しくご紹介しています。

 

いつでもどこでもできる家庭菜園「スプラウト栽培」

スプラウト栽培は、ご自宅のキッチンでできる家庭菜園です。スプラウトは短期間で収穫できるのが利点です。おまけに栄養価も高いとメディアでもよく取り上げられていますよね。  冬は水が腐りにくくなるのでスプラウト栽培はより簡単です。好みの野菜やハーブのスプラウトを育てて、料理の彩にしてみませんか?

スプラウト栽培は、ご自宅のキッチンでできる家庭菜園です。スプラウトは短期間で収穫できるのが利点です。おまけに栄養価も高いとメディアでもよく紹介されていますよね。

冬は水が腐りにくくなるのでスプラウト栽培の管理が簡単です。好みの野菜やハーブのスプラウトを育てて、料理の彩にしてみませんか?

▼スプラウトについて詳しくご紹介しています。

 

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11月のガーデニング|落葉樹の植え付け

ブルーベリーなどの落葉樹の植え付けは、葉が落ちた落葉期(休眠期)から春先までが適時です。

ブルーベリーなどの落葉樹の植え付けは、葉が落ちた落葉期(休眠期)から春先までが適時です。

 

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秋から冬に以降していく11月。冬と春の準備でガーデナーは忙しい季節です。春にたくさんの花が開花するのを目指して、今月もガーデニングを楽しみましょう。

 

 

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金子三保子

フラワーコーディネーター、フォトグラファー、ライター。 2022年6月、日東書院本社より「植物のきもち ~がんばりすぎないガーデニング」出版。 ギフトや装花などのフラワーコーディネート、自身でコーディネートした作品の撮影、雑誌や会員情報誌への提案など幅広く活動中。現在は植物に関する記事の執筆にも携わる。庭仕事はライフワーク。映画「余命1ヶ月の花嫁」ブーケ製作。

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