落葉樹とは?シンボルツリーにおすすめの種類30選!花木や実がなる木まで

山田智美
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シンボルツリーや庭木としてもおすすめの落葉樹をご紹介。落葉樹の特徴や常緑樹との違い、メリットデメリットも含めてわかりやすくご説明します。花が咲く落葉樹や実がなる落葉樹まで、庭木におすすめの種類をずらり30種類揃えました。
目次
落葉樹とは?落葉樹基本情報
落葉樹とは、冬季または乾季になると葉を落とし休眠する樹木のことを言います。
温帯の日本では、春には新芽を出して夏の間にさかんに繁り、光合成をして生長を続けます。また秋になり、気温が下がってくると落葉するというサイクルです。
熱帯では雨季の間に葉を茂らせ生長を続け、乾季に入ると一斉に落葉する樹木も多くあります。
落葉樹は、気温や日照など好条件の季節に活動し、不利な季節になると葉を落として休眠するというサイクルで1年を過ごします。
落葉樹には大きく分けて、3m以下の低木と、3m以上の高木があります。
落葉樹と常緑樹との違いとは?
常緑樹は文字通り通年緑の葉を絶やさない樹木のことを言います。落葉樹と違って冬になっても緑の葉を繁らせていますが、落葉しないわけではありません。古くなった葉は新しい葉に役目を譲り、落葉していきます。
落葉樹と常緑樹の違いは、寒い季節には葉を落として休眠するのが落葉樹、冬でも緑の葉を絶やさないのが常緑樹です。
落葉樹のメリットデメリットを紹介
落葉樹のメリット
落葉樹は春に芽吹き、夏の間は緑の葉を繁らせる樹木です。落葉樹のメリットは陽射しが強い夏の間は木陰を作り、心地よい場所を提供してくれます。秋には落葉する前に葉が赤や黄色に色付き、私達の目を楽しませてくれます。冬になるとその葉を落とし、冬の弱い陽射しを取り込んでくれます。
落葉樹の足元は、夏の直射日光が苦手な花や球根を植えるのに向いています。夏の強い陽射しを遮り、冬の間は暖かいお日様を当てて暖めてくれます。クリスマスローズなどは落葉樹の足元に植えると1年を通して生き生きとした姿を見せてくれます。落葉樹のメリットは春から夏の強い陽射しを遮り、冬には暖かいお日様を入れてくれるというところです。
落葉樹のデメリット
落葉樹のデメリットは冬になると葉が落ちてしまうことです。つまり、秋から冬にかけての落葉掃除が大変だということです。他にも落葉してしまうと枝だけになってしまうので、目隠しには向きません。また、茶色の枝だけになった姿は寒々しさを感じさせるというデメリットもあります。
花が咲く落葉樹9選
梅
- 花期:2月~3月
- 樹高:3~5m
梅は初春を代表する香りのよい花を咲かせる落葉樹です。花色は白の他にピンクや濃いピンクなどがあります。梅には花を観賞する花梅と、実の収穫を目的とする実梅があります。実梅も十分に香りの良い花を咲かせます。
- 梅(ウメ)は、初春のまだ寒い時期に香りのよい花を咲かせる落葉高木です。日本には中国からかなり古い時代に薬用として渡来しました。梅(ウメ)の樹高は10mに達しますが、3~5m程度で管理され、古くから花、香り、果実の3拍子揃った春を告げる落葉花木として全国各地で植栽され広く親しまれています。 梅(ウメ)の枝は広く張り、葉は長さ5~8cm程度で二重鋸歯があります。花は2年枝の細く短い枝に2.5センチ程度の花をつけます。梅(ウメ)は品種によって開花期に違いがあります。性質上、野梅性・緋梅性・豊後性・杏性の4系統に分けられますが園芸上は花を観賞する梅と果実の収穫を目的とする梅に分けられます。 果樹としては各地に産地があり、観賞樹としては庭や公園に春を告げる木として好んで植えられます。また、梅(ウメ)は花もの盆栽の代表格です。
ミツマタ
- 花期:2月~3月
- 樹高:2m
ミツマタはどこまでいっても枝が三叉に広がることから名付けられました。早春に淡い黄色の花を咲かせます。ミツマタの花は独特の形をしていて、ふんわりとした砂糖菓子のような可愛らしさがあります。
桜
- 花期:2月~4月、10月
- 樹高:3m~10m
桜は日本の春の代名詞のような花です。海外でもSAKURAで通るくらい有名です。中でも3月~4月に開花するソメイヨシノは毎年開花予想をされるくらいの人気の花です。
- 桜(サクラ)はバラ科サクラ属の総称です。 日本の春の花代表である桜(サクラ)は種類が多く、日本に自生している種類だけでも10種類前後、園芸用に品種改良された桜(サクラ)は300品種以上もあります。民家の庭から公共施設の公園や街路にも植えられている樹木です。早咲きの桜(サクラ)は2月くらいから、それに続くように3月から4月にかけて多くの種類が次々と咲き続けます。さらに秋に咲く品種もあります。 桜(サクラ)は非常にバリエーションが豊富で、花色は白から薄桃色、濃い桃色、薄黄色やグリーンなどがあります。咲き方も一重のものから八重咲まで多様です。サクランボが実る西洋実桜(セイヨウミザクラ)も桜(サクラ)の一種です。 春のお花見シーズンに華やかに咲く桜(サクラ)は染井吉野(ソメイヨシノ)という品種です。この染井吉野(ソメイヨシノ)は若木でも花を咲かせる特徴があり、戦後日本中に植えられました。今では日本の桜(サクラ)の代名詞のようになっています。
ハナミズキ
- 花期:4月~5月
- 樹高:5m~10m
ソメイヨシノが散り始めた頃に開花するハナミズキ。春の花、夏の葉、秋の紅葉と赤い果実と、四季を通して美しい落葉樹です。花色は白、ピンクなどがあります。
- ハナミズキはミズキ科の落葉樹で、桜(ソメイヨシノ)が咲き終わるころ、白やピンクの美しい花が開花します。北米原産でアメリカを代表する花のひとつで、別名「アメリカヤマボウシ」とも呼ばれています。 昔は桜やイチョウなどが多かった街路樹ですが、令和4年4月現在、東京都内の街路樹で一番多いのがハナミズキです。樹齢が古くなると10m以上まで生長しますが、桜やイチョウほど大きくならないのも最近の街路樹として利用される原因かもしれません。現在は全国各地に分布し、極端に寒さの厳しい地域以外なら栽培可能です。寿命は桜と同じく80年程度と言われています。 花だけでなく、花が終わった後に出てくる葉も美しく、枝は横に広がるように生長します。 秋になると赤い実がなり、紅葉した後に落葉します。落葉樹の中では、色づきだすのと葉が落ちるのが早いほうです。自然樹形が美しく、花、青葉、実、紅葉、樹形と、一年を通して見どころの多い樹木なので、街路樹のほか庭木にもよく利用されます。
ライラック
- 花期:4月~6月
- 樹高:2m~5m
ライラックは春から初夏にかけて香りの良い花を咲かせる落葉樹です。ライラックという名前の他にリラとも呼ばれます。花色は白、ピンク、薄紫などがあります。
- ライラックは4月~6月に開花する落葉小高木で、葉はハート形、花は円錐形に小花が房咲きになります。ライラックの花は、紫色、薄紫色、ピンク色、白色などの一重や八重の花をつけます。香りがよいので、世界中で愛されている花木です。 ライラックはフランス語でリラ、和名は紫丁香花(ムラサキハシドイ)といい、ハシドイは日本に自生する近縁種の落葉小高木のことです。ライラックは冷涼な気候を好み、特に夏の夜温が下がるところを好みます。日本では東北北部や北海道、本州の高原地帯が適地といえます。ライラックは風通しがよく、湿気の少ない環境を好みます。暖地に植える場合は西日が当たらない日当たりのよい場所を選んで植えましょう。 ライラックの属名のSyringa(シリンガ)はギリシア語で笛やパイプを意味するsyrinxに由来し、枝の髄の部分をくりぬいて管にし笛をつくって古代ギリシャでは羊飼いたちがライラックの笛を吹いていたそうです。トルコではこれをパイプにしていたそうです。
マグノリア
- 花期:3月~4月
- 樹高:5m
マグノリアはモクレンやコブシ、その他モクレン科の樹木の総称です。どれも香りの良い花を咲かせます。
- モクレン(木蓮)は早春に鮮やかな紫やピンクの花を咲かせるモクレン科の落葉樹です。その花が蓮を連想させることから「木蓮」と書かれるようになりました。 一般的にモクレン(木蓮)というと、紫色の木蓮(モクレン)をさすことが多く、樹高が10~20mになる白いモクレン(木蓮)はハクモクレンと呼ばれています。花びらの枚数はモクレン(木蓮)は6枚、ハクモクレンは9枚の違いがあります。 開花中に出てくる葉は、花の終わりごろには花を隠してしまうくらいになります。樹丈は5m前後位で横に広がりやすい樹形です。 モクレン(木蓮)は生長が早いので、植え付けをしてから数年で4~5m位まで生長します。暑さ、寒さに強いので育てやすく、園芸種も多数あります。 木蓮(モクレン)は、マグノリアという名前で流通していることがあります。マグノリアとは、モクレン類の学名で、シモクレン、ハクモクレン、コブシ、シデコブシ、キモクレン、タイサンボクなどを含んだ総称です。
エゴノキ
- 花期:5月~6月
- 樹高:7m~15m
エゴノキは初夏に白い星形の花を咲かせる高木です。放っておくと10mを超すこともあります。華奢な枝ぶりや柔らかい葉が美しい落葉樹です。
エゴノキ
- エゴノキとは、樹高は7~15m前後になる落葉高木で日本にも広く分布しています。雑木林などにも自生している他、庭木としても親しまれています。樹皮は暗紫褐色でつるんとしてなめらかです。 エゴノキの葉は長さ4~8cmで互生します。5~6月頃に直径2cmほどの5弁の白い花が鈴なりにぶら下がって咲き、独特の美しさがあります。エゴノキの花の散り方は、花びらを散らさずに、咲いていた形のままで落下していきます。白い花がくるくると回りながら落ちていく姿は、とても可愛らしい趣きがあります。秋早めに果実が熟して、1果に1つだけ入っている種を出します。 株立ちのエゴノキは華奢な幹と風が抜けるような涼し気な姿が美しく、シンボルツリーとして人気があります。暑さ、寒さに強い丈夫な樹種で自然樹形のままで整うのも、庭木として人気の理由です。緑陰樹にはなりませんが花が美しいので公園や緑地にも植えられます。ピンクの花が咲く品種もあります。
スモークツリー
- 花期:5月~8月
- 樹高:5m~10m
スモークツリーは名前の通りふんわりと煙ったような花を咲かせる落葉樹です。羽毛のようにふわふわとした花が特徴的です。雨が降った後の花に残った水滴の光る姿はいつまででも眺めていたくなるような可愛らしさです。スモークツリーの花色はピンクの他、白のようなグリーンがあります。
- スモークツリーは、初夏になると穂状の花序に小さな黄色の花が無数に開花します。雌雄異株で、タネを結ばない不稔花である雌木の軸の部分(花柄)が長く伸びて、羽毛のようなふわふわとした触感と見た目になります。雄木の花柄は雌木に比べて小さいので、煙がくすぶっているようには見えません。切り花や庭木として植栽されているのは雌木です。花柄は長いもので20cm以上にもなります。開花後のスモークツリーの花柄が、煙がたっているかのように見えることが名前の由来です。庭木の他、花柄が付いた枝ものとして初夏に多数流通しています。 スモークツリーは花柄だけでなく、葉も魅力的で、紅葉も美しい樹木。暑さ寒さにも強く、手入れが簡単なこともあり、おしゃれな庭木として人気です。ウルシ科のため、剪定した際の切り口に素手で触れるとかぶれることがあります。ヤニもあるので、作業で触る際には手袋をするようにしましょう。 ▼スモークツリーの関連記事はこちら スモークツリー|初夏に花が咲くおしゃれな庭木 スモークツリー トゥデイズプランツ、今回ご紹介するのは「スモークツリー」。初夏に咲く、ふわふわした花が魅力的… 戸松敦子 2022.05.31 庭木・シンボルツリー
サルスベリ
- 花期:7月~10月
- 樹高:3m~10m
サルスベリは和名を百日紅というように夏から秋まで咲き続ける花期の長い落葉樹です。サルスベリの花は縮れたような特徴のある花びらをしています。花色はピンクの他に、白や紫などがあります。
実がなる落葉樹8選
ジューンベリー
- 花期:3月~4月
- 収穫期:6月
- 樹高:3m~10m
ジューンベリーは名前の通り6月頃に果実が熟す落葉高木です。果実は黒に近いくらい赤く熟すと酸味もなく甘く、生食もできます。春には桜を小さくしたような白い花を咲かせます。ジューンベリーは丸い柔らかいグリーンの葉も可愛らしく、庭木として人気の落葉樹です。
ジューンベリー
- ジューンベリーは、名前の通り6月に赤い果実をつける落葉小高木。春に咲く白い花、新緑の葉、初夏の小さな宝石のような果実、秋の紅葉と四季折々に楽しむことのできる果樹です。果実はほんのりとした酸味と甘み、芳香があります。耐寒性・耐暑性があり、自家結実性があるので1本で収穫することができます。 ジューンベリーの花は直径1~2㎝程度と小さく、花びらが5枚あり桜のような形状をしています。花の見頃は3月下旬から4月地上旬頃、桜のソメイヨシノが咲き始めるよりも少し早く満開を迎えます。華奢な枝の先に小さな花をたわわに咲かせるのが特徴です。風で散ってしまう花びらの儚さも魅力の一つです。 ジューンベリーの果実の食べ頃は5月後半~6月です。4月に花が終わった後、段々と果実が色づき始め、5月には真赤になります。さらにもう少し辛抱強く待って、黒んずんだ赤になった頃がジューンベリーの果実の食べ頃です。 ジューンベリーはシンボルツリーとしてよく使われる他、街路樹としても植栽されています。白い花とかわいい赤い実、紅葉、樹形が美しいことなど、1年を通して楽しみがたくさんあることが庭木として好まれる理由です。
ヤマボウシ
- 花期:6月~7月
- 収穫期:9月~10月
- 樹高:5m~15m
ヤマボウシは初夏にハナミズキに似た花を咲かせる落葉樹です。常緑の品種もあります。ヤマボウシの果実は秋になると赤く熟し、その果実は生食できます。
ブルーベリー
- 花期:4月
- 収穫期:5月~6月
- 樹高:0.5m~3m
ブルーベリーは北米原産の落葉樹です。春には小さな白いつぼ型の花を下向きに咲かせます。初夏に収穫できる果実は甘く生食でき、秋には紅葉も楽しめます。
カリン
- 花期:4月
- 収穫期:10月
- 樹高:2m~5m
カリンは春に可愛らしいピンク色の花を咲かせ、秋には洋梨のような果実を収穫できる落葉樹です。カリンの果実は生食には向かないので、果実酒などにして楽しみます。
アロニア
- 花期:4月~5月
- 収穫期:10月~11月
- 樹高:2m~5m
アロニアは春の小花と秋の果実が可愛らしい落葉樹です。アロニアには大きく分けて、黒い実がなる種と赤い実がなる種とがあります。黒い実がなるアロニアは2m~3m程度の落葉低木です。
- アロニアは北米原産の落葉低木です。四季を通して観賞価値が高く、日本の風土で育てやすい為、人気の庭木です。春には白から薄紅色の小さな花を房状に咲かせ、夏にはグリーンのきれいな葉、秋には赤や黒の果実を結実させます。 アロニアには大きく分けて2種類あり、赤い果実をつけるのがAronia arbutifolia(アロニア・アルブティフォリア)、黒い果実を結実させるのがAronia melanocarpa(アロニア・メラノカルパ)です。この黒い果実をつけるアロニア・メラノカルパは、最近チョコベリーやブラックチョコベリーと呼ばれ、人気の果実です。 アロニアはあまり枝が暴れるようなこともなく、すっと真直ぐで華奢な樹形が美しいので、庭の中で主要な場所に植えると庭全体に軽やかな印象を作ってくれます。株立ちに仕立ててあるものも出回っています。株立ちのアロニアは、風が抜けるような柔らかさがあります。
ガマズミ
- 花期:3月~5月
- 収穫期:10月
- 樹高:5m
ガマズミは春に白い小花の集合させて咲かせ、秋には真赤な宝石のような果実を付ける美しい落葉樹です。ガマズミの実は酸味が強く生食には向かないため、果実酒などにして利用されます。
ザクロ
- 花期:6月~7月
- 収穫期:9月~10月
- 樹高:3m~5m
ザクロは秋に熟す果実が印象的な落葉樹です。柘榴の果実は熟すと果皮がはじけ、中から宝石のような赤紫色の果肉が現れます。ザクロの果実は水分が多く甘く、生食できます。
ザクロ(石榴・柘榴・ざくろ)
- ザクロはミソハギ科ザクロ属の落葉小高木です。夏に咲くオレンジ色の花も、秋に熟す果実も観賞用とされています。果実は食用にもなります。生食ができる他、ジュース果実酒にして楽しめます。 私たちがよく見かけるザクロの実は、直径5~10cmほどのオレンジ色のボールのような果実ですが、これは熟れる直前のものです。木に実るザクロは熟すと果実がはじけ、果皮が裂けて果肉が見えるようになります。中には小さな種子を包む半透明で赤紫色の果肉がたくさん入っています。この小さな果肉は一つの果実に多いと800粒も含まれていると言われています。 果実ばかりが注目されますが、ザクロの花も観賞価値があります。花は緋色のようなオレンジ色で一重咲きから八重咲まであります。また、淡い黄色がかった白い花が咲く品種もあります。 ザクロは落葉性小高木に分類されますが、大きなものは5m以上にもなります。反対にヒメザクロや一才ザクロのように、小さなままで開花、結実する品種もあります。 意外と知られていないことですが、ザクロの木には鋭いトゲがあります。枝に触れるときには気を付けるようにしてください。
クラブアップル(ヒメリンゴ)
- 花期:4月~6月
- 収穫期:10月~11月
- 樹高:3m~5m
クラブアップルはヒメリンゴなど、小さなリンゴの実を付ける果樹の総称です。春に桜に似た可愛らしい花を咲かせ、秋には真赤な小さなリンゴのような果実を実らせます。
葉がきれいな落葉樹4選
イロハモミジ
- 花期:4月~5月
- 樹高:5m以上
イロハモミジは夏の緑の葉と秋に真赤に紅葉する様子が美しい落葉樹です。春には誰にも気づかれないくらい小さな赤い花を咲かせます。
カツラ
- 樹高:~30m程度
カツラはハート形の葉が可愛い落葉樹です。放っておくととても大きくなるので剪定をして樹高を管理します。自然樹形でも整いやすく、育てやすいのが特徴です。
ネグンドカエデ・フラミンゴ(Acer negund ‘Flamingo’ )
- 樹高:5m以上
ネグンドカエデ・フラミンゴは白、グリーン、ピンクのトリカラーが美しい落葉樹です。カエデの仲間で、大きくなるのが特徴です。明るい葉色は周囲の景色に彩りを与えてくれます。
ナンキンハゼ
- 花期:6月~7月
- 樹高:10m
ナンキンハゼは秋に真赤に紅葉する葉が美しい落葉樹です。秋には小さな実を付けます。この実のサヤがはじけて中の白い実が突出したものはドライフラワーとしても人気があります。
低木の落葉樹9選
ロウバイ
- 花期:1月~2月
- 樹高:2m~4m
ロウバイは梅の花と同じか少し早くにクリーム色の小さな花を咲かせる落葉樹です。花には蝋をコーティングしたような艶があります。ロウバイの花にはすっきりとした芳香があります。
ヒュウガミズキ
- 花期:3月~4月
- 樹高:2m~3m
ヒュウガミズキはハートに似た葉が可愛らしい落葉樹です。春、葉が出るよりも先に小さなクリーム色の花を俯くように咲かせます。ヒュウガミズキは華奢な枝と自然樹形の美しさが人気の低木です。
ドウダンツツジ
- 花期:4月~5月
- 樹高:2m~5m
ドウダンツツジは春に白いスズランのようなつぼ型の花を咲かせる落葉樹です。秋に真赤に紅葉する葉も魅力です。刈り込みにも耐えるので、生垣としても人気があります。
カルミア
- 花期:5月~6月
- 樹高:1m~3m
カルミアは初夏に星形の可愛らしい花を咲かせる落葉樹です。カルミアは花が終わった後の光沢のあるグリーンの葉もきれいです。
ムラサキシキブ
- 花期:6月
- 樹高:2m~3m
ムラサキシキブは秋に色付く紫色の実が美しい落葉樹です。華奢な枝を横に伸ばし、その先に紫色の実を付けます。秋には紅葉する葉も美しく、風情のある人気の庭木です。
- ムラサキシキブ(紫式部)は、秋の紫の実が美しい日本原産の落葉低木です。古くから山地の湿地や森林に自生しています。葉の色は実がなりだす初秋の緑から、秋が深まってくると黄色く紅葉し、紫色の実との色合いがとても美しい光景で、英名ではJapanese beautyberryとも言われています。実は葉が落葉した後もしばらくついていますが、冬に自然に落下します。 ムラサキシキブ(紫式部)の近縁にコムラサキがあり、流通上はコムラサキも含めてムラサキシキブ(紫式部)として販売されていることが多く、園芸店で販売されているムラサキシキブ(紫式部)はコムラサキであることの方が多いため、個人宅や公園などの公共スペースの植栽で見られるのはコムラサキです。それぞれは樹高や実の付き方に違いがありますが(下記参照)、育て方に違いはありません。 コムラサキの園芸種でシロシキブ(白式部)と言って、実が白の種類もあります。
カシワバアジサイ
- 花期:5月~7月
- 樹高:1m~2m
カシワバアジサイは柏に似た大きな葉が特徴のアジサイの仲間の落葉樹です。大きなピラミッド型の花を咲かせます。
アナベル
- 花期:6月~7月
- 樹高:1m~2m
アナベルはセイヨウアジサイやアメリカアジサイと呼ばれる、アジサイの仲間の落葉樹です。アナベルの花は咲き始めは真白、咲き進むに従ってグリーンに変化していきます。アナベルの花はドライフラワーとしても人気です。
セイヨウニンジンボク
- 花期:7月~9月
- 樹高:3m
セイヨウニンジンボクは夏に薄紫色の花を咲かせる落葉樹です。花が少なくなる夏の庭で涼し気な薄紫色の花は印象的に残ります。セイヨウニンジンボクの花には芳香があるのも特徴です。
マルバノキ
- 花期:11月
- 樹高:1.5m~4m
マルバノキはハート形の葉が可愛らしい落葉樹です。葉は秋には赤く紅葉し、同じころに小さな赤い花を咲かせます。自然樹形が美しく、手入れも簡単なので庭木として人気です。
お庭に植えたい落葉樹は見つかりましたか。落葉樹は四季を感じさせてくれる美しい樹木です。春の新芽、夏の瑞々しいグリーン、秋の紅葉、落葉樹の魅力を知って、お気に入りの落葉樹を見つけてください。
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