新生活のスタートはデスクに観葉植物を置くことから始めよう。
小野寺葉月
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デスクに植物を置きたい!と思った時、最適な植物って何なんでしょう?置いちゃダメな植物もあるのかしら?どんな植物を置いたらいいんでしょうか?
目次
デスクに観葉植物を置くメリット
もしあなたが大自然の中で生活しているとしたら、家の中に植物は必要ない・・・と思うかもしれません。
また、広いお庭があるおうちに住んでいたら。オフィスが公園の中にあって、仕事に行き詰ったら公園を一回りして、アイデアを整理して・・・。
なかなかそうはいかないのが現実です。そんな時、パソコンから目線を少しずらすだけで、植物の緑が目に飛び込んできたらどうでしょうか。
あたらしい芽が出てきてる?うわあ、小さいけどちゃんと葉っぱのかたちしてる!つやつやで柔らかいんだ。すごい!植物ってすごいなあ、かわいいなあ。
・・・と、デスクに植物を置くだけで、リラックスできちゃうんです。
デスクに置く観葉植物を選ぶポイント
耐陰性がある植物を選ぶこと
耐陰性がある植物とは、光が少なくても育つことができる、または光が強すぎる環境が苦手な植物のことを言います。デスクは常に明るいわけではないので、耐陰性がある植物がおすすめです。
乾燥に強い植物を選ぶこと
例えばオフィスのデスクでは、空調が常に稼働しているために乾燥している場合が多いですよね。また、こまめな水やりが必要な植物だとつい忘れてしまい管理が難しい場合があります。週に何度かの水やりでよいもの、霧吹きで水やりができる植物がおすすめです。
ミニプランツがかわいい
ミニサイズな手のひらサイズの植物がかわいくておすすめ。ミニサイズなので、いくつか並べておいてもかわいいく、トレイやかごにまとめて入れておくのも素敵です。
テラリウム
テラリウムは蓋をしたガラス容器の中で植物を育てるものです。起源は19世紀に発明された「ウォードの箱」。中に入れる植物は観葉植物から苔まで幅広く楽しめます。すでに出来上がった状態のものを買ってくれば、置くだけで楽しむことができますし、自分で作ることもできるのがおすすめ。
▼テラリウムの詳しい作り方はこちらから
▼苔テラリウムの詳しい作り方はこちらから
▼テラリウムの管理方法やテラリウムにおすすめの植物はこちらから
観葉植物やハーブを水挿しで楽しむ
「植物を育ててみたい!でもマメじゃないし、育てられるか自信がない・・・」
わかります。何を隠そう、この記事を書いている私も、育てることがとにかく苦手、水やりも忘れてしまいがちです。そんな私でも続けられたのがこの方法!ハーブや観葉植物の葉や枝を水に挿しておくだけで、そこから発根し育成が可能な種類があります。気が付いたタイミングで水を交換するだけで育つので、植物を置きたい、しかし枯らしそうで怖くて買えない、鉢物を買うまでの勇気がない!というあなたにおすすめです。数か月、うまくいけば年単位でそのまま管理ができる場合もあります。
▼水耕栽培で植物を増やす方法はこちらから。
▼さまざまな水耕栽培。
水挿しにおすすめな植物
茎をカットして水挿しで発根(根が出てくること)したら、土やハイドロカルチャーを入れた容器に植え替えてあげると更によく育ちます。
ハーブ類
ローズマリー、ミント、バジル、クレソン、イタリアンパセリ、アロマティカス、レモンバームなど。茎がしっかりしているものを使います。スーパーなどで売っているカットされたフレッシュハーブでも、少し切り戻して(茎の下の方をカットする)水に挿しておくと長持ちしますし、ある程度育てることもできますよ。
観葉植物
ヘデラ、アイビー、ポトス、ワイヤープランツ、パキラ、フィカスウンベラータなど。
球根植物
ヒヤシンスに代表される球根植物はいわゆる水栽培が可能です。ただ日当たりを必要とするので、窓際に置いておくことが必要です。
ヒヤシンス以外にもムスカリ、クロッカス、チューリップなど楽しむことができます。
ただ球根を水栽培するときは、秋口のスタートが基本なので、時期に注意しましょう。
▼ヒヤシンスの実録!水耕栽培の生長の様子。
▼チューリップの水耕栽培の生長の様子。
ハイドロカルチャーを使った観葉植物
「植物を育てると虫がわくからいやだ・・・」そんな声を聞くことがあります。植物は生きているので、虫がつくことがあります。発生要因は様々で、土の中に卵が産み付けられていたり、鉢の下に水受けで置いた皿に水がたまり、虫がそこに卵を産み付けて孵化してしまう場合。アブラムシやカイガラムシなど、風に乗って飛んできたものが植物に付着し、増えてしまう場合。飛んでくるものは防ぎようがありませんが、土についてはこんな方法もあります。
ハイドロカルチャーを使った観葉植物をおすすめ
ハイドロカルチャーとは、水耕栽培のことです。土を使用するのではなく粘土を高温で焼いたものや、木炭、カラーサンドなどの用土を利用して植物を育てます。はじめて育てる場合は、水の量を管理することが課題ですが、ガラスの容器を利用したり、水位計を利用することで手軽に始めることができます。また、水を腐りにくくする根腐れ防止剤を使うのも効果的です。
▼ハイドロカルチャーの使い方。
▼ハイドロカルチャーに似た、セラミスの使い方。
ハイドロカルチャーにおすすめな植物
アスプレニウム
アスプレニウムはシダの仲間でつやつやした葉が特徴的な植物です。明るい日影を好むため、室内でも管理しやすいです。ただ、シダの仲間なので乾燥にはあまり強くありません。エアコンが直接当たる場所などは避けましょう。サイズが小さいうちは特に乾燥しやすいので、こまめに水をあげるようにしましょう。
▼アスプレニウムの植物図鑑
ペペロミア
ペペロミアは種類が多く、1500種類近くが報告されています。ペペロミアはPeperomiaと書くのですが、語源はpiper(pepper)で、「ペッパーのような」という意味を持ちます。コショウ科のペペロミアはコショウと近縁種。
ペペロミアの葉は水分をためやすい多肉質で、厚みがあります。よく見ると葉にはシアーのような光沢があります。葉に筋模様がはいっていたり、茎に赤みがあるなど、品種によって変わってくるのでお気に入りの品種を探してみてくださいね。
▼ペペロミアの植物図鑑
パキラ
観葉植物と言えばパキラ!「簡単、育てやすい、放っておいても大丈夫、どんどん生長する」とよく言われますが、私は水をあげすぎて枯らしたことがあります・・・。室内で育てる場合は風通しと水の量が大切です。あげすぎないように確認しましょう。
▼パキラの素敵な花言葉など
カポック(シェフレラ)
カポックは丸みのある葉が明るく元気な印象の観葉植物です。耐寒性がわりとあるので、大きくなると0度以上の屋外ならば管理も可能です。室内でも管理しやすいですが、枝が増えたり生長が早いため、その点は管理が必要になります。
▼カポックの植物図鑑
▼カポックの管理方法
サンスベリア
サンスベリアはトラノオとも呼ばれる、葉がとても固く剣のような形状の観葉植物です。空気清浄効果があるとして、公共空間で植栽として利用されることが多いサンスベリア。デスクの上で空気をきれいにしてくれそうです。
▼サンスベリアの素敵な花言葉など
ポトス
育てやすいと言われる植物の中で、パキラが木質性なのに対しこちらのポトスはつる性。上に伸びていく品種と、下に伸びていく品種があります。葉の色味や葉の大きさも品種によってさまざまで、レモンイエローのように明るく黄色い葉から、斑入りのスタイリッシュな葉まで様々です。長くなってきた葉はカットして水栽培に切り替えられるので、一鉢購入して家とオフィスで楽しむこともできますし、家の中に何か所か置くこともできますよ。
▼ポトスの管理方法
アイビー(ヘデラ)
レンガ造りの洋館によく似あいそうなアイビー。葉の形がまずおしゃれですが、こちらもポトスのように斑入りから葉の大きさなどいろいろなタイプがあります。寄せ植えなどでも人気なアイビーは、ほかのお花や植物と組み合わせがしやすいので、今すでにデスクに鉢があるけれど、もう一鉢足したいな、という場合にもおすすめです。
▼アイビーの植物図鑑
種類が豊富!多肉植物やサボテン
「そもそも多肉植物ってなに?サボテンってなに?どう違うの?」とげがあるのがサボテン?ないのが多肉?いえいえ、多肉植物にもとげを持つ種類はあります。そもそも、バラやハリエンジュなど、植物にもとげがある種類はありますよね。正解は、「刺座(しざ)」の有無!刺座とは、サボテンのとげの根元に密集して生えている、白くて細かい毛のことです。
▼詳しくはこちらの記事で説明しています。
多肉植物もサボテンも、水をあげなくてもいいイメージですが全くそんなことはありません。実は種類によって違った管理が必要な植物です。
サボテンと多肉植物には日当たりが大切
管理場所としては窓辺が最適。窓際にデスクがある場合は問題ないですが、もし窓からの光が当たらない場所にデスクがある場合は、1日4~5時間程度日光にあてるなど、日光浴が必要です。ただし、真夏の直射日光は日焼けのような状態になってしまうことがあるため、避けたほうが良いです。
サボテンと多肉植物の水やり
サボテンや多肉植物はもともと乾燥した土地に生育している植物なので、湿気に弱く、水のあげすぎは根腐れにつながってしまいます。また、季節によって水やりの量や頻度を調整することが必要です。春は生長期なのでたっぷりお水をあげて、夏は春の半分ぐらいの量。秋もまた生長期なので、春と同じぐらいの量をあげます。冬は休眠期に入るため、だいたい月に一度程度の水やりで大丈夫です。
サボテンの詳しい育て方はこちらから
多肉植物の詳しい育て方はこちらから
華奢なフォルムが魅力のエアプランツ
「エアプランは水がいらない植物です!」という説明がよく見られますが、間違っています。エアプランツも水は必要です!通常の水やりは「ミスティング」。週2回、霧吹きを使って全体がしっとり濡れた状態になるようにします。月に1回から2回、ボールに水を張り、エアプランツを4,5時間つけておきます。これをソーキングと言います。ソーキング後はしっかり乾かすことが必要です。乾かすときには窓際にハンギングしてみたり、ラックに飾りながら置くのもいいでしょう。
▼エアプランツの管理方法についてはこちらから
植物はどこで購入できるの?
植物専門店で購入できます。ホームセンターやお花屋さんでも取り扱いがある場合があります。切り花が中心の生花店や、鉢植えが基本の生花鉢物店、多肉やサボテンの専門店などいろいろなタイプのお店があるので、どんな植物がいいのかイメージしてお店に行ってみましょう。お店の人は植物を育てる専門家なので、置く場所や育て方についての質問、相談などもしてみてくださいね!お近くのショップはこちらから検索できます!。最近は雑貨店や100円ショップでもたくさん売っています。いろいろな種類があるので、好きなタイプを探してみましょう。
▼100円ショップでよく見る植物の種類についてはこちらから
デスクで観葉植物を管理するときに気をつけたいこと
・パソコン周りに水やりグッズを置かない
・葉にホコリがついていたらこまめに拭きとる
・受け皿に溜まった水はこまめに捨てる
・枯れ枝・葉は都度取り除く
・机の上にスペースを作ってから植物を購入する
自分の好きな植物がデスクにあるとデスクに向かうのが楽しくなります。また、ふとした瞬間、緑が視界に入るだけで気持ちが緩むのを実感できると思います。新しい環境は緊張するものですが、植物が和らげてくれます。ぜひお気に入りの植物を見つけてくださいね。
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