クリスマス&お正月にも!春まで楽しめるハボタンを使った「育てるリース」の作り方
とまつあつこ
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ハボタンとビオラをメインに、小花とシルバーリーフをちりばめた「育てるリース」の作り方をご紹介します。ペールトーンの草花を集めてリースを作って飾り付けを工夫すると、ホワイトクリスマスをイメージしたクリスマスリースとして飾れます。ハボタンを使っているのでお正月にはお客様をお迎えするリースとしてもぴったり。イベントが終わった後は、飾り付けをはずして春までたっぷり楽しめます。
目次
■ハボタンを使ったペールトーンの「育てるリース」
・ハボタンを使ったのペールトーンの「育てるリース」におすすめの植物
・ハボタンを使ったのペールトーンの「育てるリース」の作り方
・ハボタンを使ったのペールトーンの「育てるリース」の管理方法
■ハボタンを使ったペールトーンの「育てるリース」を作った植物のその後
■クリスマスにもお正月にも飾れるペールトーンの「育てるリース」
ハボタンを使ったペールトーンの「育てるリース」
今回のリースのテーマは「クリスマスにもお正月にも、そして春まで楽しめる」です。
ホワイトクリスマスなイメージで、白やクリーム系、シルバーなどの淡い色合いの草花だけを集めてみました。和の雰囲気が強いハボタンも、クリームイエロー系をセレクトすると、クリスマスもお正月もオシャレに飾ることができるのでおすすめです。
寒い季節は植物の生長がゆっくりなので、リースの美しい形がくずれにくく、暖かくなる春まで長い間楽しめます。
ハボタンを使ったペールトーンの「育てるリース」におすすめの植物
ハボタンを使ったペールトーンの「育てるリース」を作る時の苗選びのポイントは、似たような淡い色合いの中にも、白が強い、少し黄色が強い、少しオレンジに近い、ブラウンに近いなど、それぞれ微妙に違う色があることを良く見て、それぞれを生かすように合わせることが大切です。
ペールトーンに合わせるカラーリーフは、シルバー系がおすすめ。何種類かを株分けしてちりばめます。
それでは、リースに使った植物を、選んだ理由も含めてご紹介していきます。
ハボタン ~アブラナ科 耐寒性多年草(一年草)~
この苗を選んだ理由
寒さに強く11月~4月まで楽しめます。ハボタンは和のイメージがあるためお正月にぴったりですが、バラのようにも見え、洋風にアレンジすることもできます。今回はホワイトクリスマス風に作りたいと思い、白・グリーン系を選びました。リースを作る時は、背が低めのハボタンを選びましょう。
育て方のコツ
日なたと水はけのよい用土を好みます。寒い時期はあまり生育しないので密植ぎみに植えてそのままの形を楽しみます。下葉が枯れてきたら取りましょう。肥料はそれほど必用としません。水やりは土の表面が乾いたら株元にたっぷりとあげます。暖かくなってくると背丈が伸びたり葉色があまり美しくなくなってしまうので、一年草扱いされていることが多いです。
ビオラ ~スミレ科 耐寒性一年草~
この苗を選んだ理由
寒さに強く9月~5月まで次々と花を咲かせるビオラは本当にかわいいですよね。花色も豊富なのでお好みの色が見つかるのではないでしょうか。今回は淡いアンティークカラーのビオラを選びました。写真のように、葉っぱがきれいな緑色で株がしっかりしているものを選びましょう。徒長して株元がぐらついていたり、葉が黄色いような苗は良くありません。
育て方のコツ
日なたと水はけのよい用土を好みます。花がらを摘み、次の花をどんどん咲かせましょう。定期的に追肥します。
▼ビオラの花をたくさん咲かせるコツはこちらの記事でご紹介しています。
スイートアリッサム ~アブラナ科 耐寒性一年草~
この苗を選んだ理由
寒さに強く10月~5月まで楽しめます。今回はペールトーンで合わせるため、白と、淡いイエロー、淡いオレンジ系を選びました。クッション状に広がるのでリースを作るのに最適です。花は良い香りがします。
育て方のコツ
日なたと水はけのよい用土を好みます。花後に刈り込み、追肥すると再び開花します。
シロタエギク ~キク科 耐寒性多年草~
この苗を選んだ理由
シルバーリーフの1つ目として、寒さに強く、ふわふわした感触が冬にぴったりなシロタエギクを選びました。株分けして使います。
育て方のコツ
日なたと水はけのよい用土を好みます。蒸れに注意すれば夏越しもできます。古株になると葉色が悪くなるので、切り戻して枝を更新させて新しい葉を楽しみましょう。
シルバーレース ~キク科 耐寒性多年草~
この苗を選んだ理由
シルバリーフの2つ目として、寒さに強く、レースのような葉をしたシルバーレースを選びました。シロタエギクとはまた違った繊細な質感で、合わせて使うことでお互いが引き立ちます。こちらも株分けして数ヵ所に植えます。
育て方のコツ
日なたと水はけのよい用土を好みます。高温多湿の蒸れに弱いので、夏越しを上手にできれば周年観賞できます。
クッションブッシュ ~キク科 半耐寒性常緑低木~
この苗を選んだ理由
シルバーリーフの3つ目として、半耐寒性をもちキラキラしている冬のイメージにぴったりなクッションブッシュを選びました。株分けが少し難しいかもしれませんが、リースを作る際はできたら株分けした方が繊細に美しく仕上がります。
育て方のコツ
日なたと水はけのよい用土を好みます。高温多湿を嫌います。東京以西では霜に当てなければ戸外で冬越しできます。
斑入りワイヤープランツ ~タデ科 ほふく性常緑低木~
この苗を選んだ理由
シルバーリーフに加えて、ニュアンスカラーのリーフを繊細にちりばめたく思い、斑入りのワイヤープランツを選びました。こちらも、株分けして何ヵ所かに植えます。
育て方のコツ
日なたから半日陰の場所を好みます。乾燥に弱い性質です。
ハボタンを使ったペールトーンの「育てるリース」の作り方
それでは、「育てるリース」を作っていきましょう。
準備するもの
・ポット苗
おすすめは、ハボタン4、ビオラ3、スイートアリッサム3、その他株分けできるリーフ2~4種類です。丸く植える配置をイメージして苗を決めましょう。
ハボタン、ビオラ、スイートアリッサムをすべて3でそろえても良いですが、今回はハボタンを4か所に配置してバランスをくずし、ナチュラル感をアップさせたいと思います。
苗の根をくずして土の部分を小さくして植えていくのですが、根をくずす作業が難しい方は少し苗の数を減らすと苗がリースに入りきります。
・リース型の器(今回は直径30㎝ほどのサイズ)
・不織布
・肥料入り培養土
・水苔(水でふやかしておきます。)
・土入れ
・はさみ
・ジョーロ など
作り方
リース型の器に不織布を敷き、培養土を器の高さの1/3ほど入れます。不織布は、土がこぼれ出ないようにするためと、保水性を高めるため、器の劣化を防ぐために敷くことをおすすめします。敷かなくても作ることはできます。
まず、ポイントになるハボタンから植えていきます。ポットの底の部分はあまり根がはっていないので土を取ってしまいます。
ハボタンの根をくずして、土の部分を小さくします。
葉と葉をキュッと寄せるイメージでコンパクトに植えていきます。
ハボタンを4か所に分けて配置します。
ビオラも、底の部分の土は取り除き、土の部分を小さくしてから植えていきます。
ハボタンの間にビオラを植えます。
スイートアリッサムは根をいじられるのが苦手です。とはいえ、少し土の部分を小さくしないとリース型の器に入りきらないので、私はいつも、ポットの底の部分だけ土を取り、苗の土の部分を優しくつぶして少しだけ薄くして植えていきます。
場所を決めて植えたら、根っこをもういじめたくないので、なるべく動かしません。
クッションブッシュの株分けは少し難しいかもしれませんが、土の部分を両手で持ち、優しくもみほぐして根っこが分かれているところを探していきます。
細かい根が絡みあっっていて、しかも土がどんどん落ちてしまうのですが、スピーディーに株分けし、植える位置を決めてすぐに植えて落ち着かせてあげます。根っこがむき出しの状態でそのまま放置したりしなければ、枯れてしまうことはありませんので挑戦してみてくださいね。
隙間をみつけて、手早く植えます。
シルバーレースも同様に株分けします。
シルバーレースは、クッションブッシュより株分けしやすいですよ。
シロタエギクも、根が分かれやすいところを見つけて株分けして隙間にバランスよく植えていきます。
斑入りワイヤープランツも株分けします。すべて根っこがついている状態で分けることができたら株分け成功です。今回は、リーフ類を繊細にちりばめたかったので贅沢に4種類を株分けして使いました。株分けしたリーフ類は、リースが美しいバランスになる分だけ使って、多ければ残して別の寄せ植えに使ってくださいね。
苗を全部配置したら、苗と苗の間に土を入れます。外側から一周、土を入れては指でつっつきながらしっかりと入れていきます。
内側にも、苗がぐらつかないように一周しっかり土を入れます。
土がしっかり入ったら、内側と外側の不要な不織布を1cm幅くらい残してカットします。
水でふやかしておいた水苔をひとつかみ持ってリースのふちにはさみ込んでいきます。
不織布を内側に織り込んで見えないようにし、その上から水苔をはっていきます。
内側にも同様に水苔をはりましょう。
完成です。はじめは水が浸透しにくいので、ゆっくりと、リースの底から流れ出るくらいたっぷりのお水を株元からあげて下さい。
ハボタンを使ったペールトーンの「育てるリース」の管理方法
クリスマスには、リボンやキラキラパーツをつけて、お庭やベランダ用のクリスマスリースとして飾りましょう。
お正月には、和風の飾り付けに変えてみましょう。ハボタンがぐっと和の雰囲気を盛り上げてくれますね。
置く場所
屋外の日なたに置きます。日があまりあたらないと、ビオラが咲きにくくなります。
肥料
肥料入り培養土を使うので、1カ月後から水やりをかねて液肥や固形肥料を与えます。
花がら取り
ビオラの花びらがくるんと丸まってきたら花がら取りのサインです。こまめに花がらを取って、次の花をどんどん咲かせましょう。
切り戻し
ビオラやスイートアリッサムは生長して姿が乱れることがあります。その際、リースの美しい形になるように茎を短くすると再び美しく楽しむことができます。切り戻しに合わせて薄めの液肥を施すと、新芽の生長がよくなります。
水やり
基本的にリースは乾きやすいです。壁にかけて飾る場合は毎日お水をあげましょう。
ハボタンを使ったペールトーンの「育てるリース」を作った植物のその後
ハボタン、ビオラ、スイートアリッサムは4~5月頃まで美しいのですが、暑くなってくると姿も乱れて元気もなくなってきます。その頃がこのリースの植え替え時です。
シロタエギク、シルバーレースは多年草、クッションブッシュ、斑入りワイヤープランツは常緑低木なのでその後も育てられます。根を切らないようにリースから抜き取って、まとめて一つの鉢に植えると、シルバーリーフのみの繊細な寄せ植えができます。暑い季節にはシルバーリーフから黄色や白の花が咲いてきます。葉の美しさを保つには花をカットしてしまった方が良いとも言いますが、シルバーリーフから咲く花の姿を見るのも楽しいですよね。また、夏にはシルバーリーフとブルー系の花を合わせると爽やかで涼しい気持ちで過ごせますよ。
クリスマスにもお正月にも飾れるペールトーンの「育てるリース」
今回、ハボタンとビオラをメインに「育てるリース」を作ると決めて、では全体の色を何色にするか考えていた時、この淡いアンティークカラーのビオラに出会い、「このビオラの色を生かしてリースを作りたい!」と思いました。全体的に淡い色を集めてみましたが、淡い、似た雰囲気の色合いの草花の中にも、白に近いか、クリーム色に近いか、イエロー系か、オレンジ系か、ブラウン系か、など、様々な色を発見して面白く感じました。
写真の撮り方によっても色合いが違って見えますよね。
クリスマスにもお正月にも飾れるペールトーンの「育てるリース」は冬から春まで楽しめます。ぜひ、作ってお楽しみください。
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