初心者も簡単に育てやすい人気のハーブ42選|おすすめポイントと育て方のコツ
とまつあつこ
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初心者でも簡単に育てやすい人気のハーブ42種類のおすすめポイントと育て方のコツを紹介します。ハーブをお庭やベランダで育てて、料理やハーブティーなど様々なことに使って楽しめたら素敵ですよね。
今回紹介する42種類のハーブは、私がガーデニング初心者の頃から今まで育ててきたハーブです。丈夫で育てやすく、すべてプランターでも栽培できます。収穫した後の利用方法も簡単なものが多いので初心者の方にもおすすめです。
目次
ハーブとは
古来より、人々は身近な植物の持つ様々な力を暮らしの中に取り入れてきました。薬や沐浴(もくよく)、染色や防虫、防臭、殺菌など、野草を幅広く利用する工夫が重ねられてきたのです。
今日では、「ハーブ」という言葉は、「暮らしに役立つ香りのある植物」を総称する言葉として使われています。
ハーブは主に温帯に生育する植物で、それぞれの植物によって葉や茎、つぼみ、花、根などが使われます。
料理、お茶、クラフト、アロマ、ハーブバスなどのリラクゼーションや美容などにも利用されています。
ハーブを食用として用いる際は、無農薬栽培の苗を使うと安心です。また、ハーブは妊娠中、授乳中、乳幼児、持病などのある方は使用に注意が必要な場合があります。主治医に相談してから使用しましょう。
▼ハーブの寄せ植えについてはこちら
ハーブが好む環境は?
ハーブが育つために大切な要素は、主に4つです。
・日当たり
・風通し
・水やり
・温度
ハーブとして利用されてきた植物は、もともと荒れた野や山岳地などの厳しい自然環境でも育つ植物なので、丈夫で育てるのも簡単。マンションのベランダなどでも楽しめます。毎年楽しめる多年草が多く、あまり手をかけなくてもどんどん生長します。
ただし、多くは地中海地方原産で冷涼な気候を好み、日本の夏の高温多湿はやや苦手。栽培や環境を工夫して上手に夏越ししましょう。
「このハーブを育てたい!」と思ったら、まずは、そのハーブがどんな環境を心地よく感じるのかを考えて、日当たりや水の加減、耐寒性、耐暑性の有無を調べてみましょう。それぞれのハーブに応じて適する場所を選び、適した手入れをすることが大切です。
▼育てたハーブで料理を楽しもう!
育てやすいハーブ42選(1.アロマティカス~10.サントリナ)
1.アロマティカス ~シソ科 非耐寒性多年草~
おすすめポイントと特徴
アロマティカスはベルベットのようなふんわりした手触りで、葉を触るとミントに似た爽やかな香りがします。丸くて多肉質のぷにぷにした葉が愛らしく、見ていると心がなごみます。お菓子や紅茶などの風味付けやリキュールの材料として知られます。
育て方のコツ
アロマティカスは日なたを好みますが半日陰でも育ちます。室内の窓辺でも育てられます。寒さに弱く冬は5℃以上必用なので、室内に取り込みます。挿し木で簡単にふやせます。
2.イタリアンパセリ ~セリ科 半耐寒性二年草~
おすすめポイントと特徴
イタリアンパセリは葉が縮れていない平葉種のパセリです。見た目はミツバに似ていますが、パセリ特有のすっきりした味がします。肉料理、魚料理から、スープ、生葉はサラダなど様々な料理にも使いやすく、美味しくいただくことができます。
育て方のコツ
イタリアンパセリは日なたから半日陰、水はけの良い用土を好みます。夏の高温と乾燥で葉色が悪くなります。夏の直射日光は避けて、適度に日が当たる風通しの良い場所で管理しましょう。
3.エキナセア ~キク科 耐寒性多年草~
おすすめポイントと特徴
エキナセアはとても丈夫で手入れが簡単です。カラフルな色合いの花が初夏から秋まで長く咲き続けるので、その姿を観賞するだけでも元気がもらえます。エキナセアには免疫力を高める効能があり、エキナセアのハーブティーを飲むことで風邪などを予防し、感染症を鎮めることができるといわれていますが、実はよく出回っているエキナセアは観賞用として作られたものが多く、ハーブとしての薬効はありません。エキナセアをハーブとして飲食用に使う場合は、ハーブとして使える苗かどうか確認して購入することをおすすめします。
育て方のコツ
エキナセアは日なたと水はけの良い肥沃な用土を好みます。暑さには強いのですが、過湿にすると株が腐りやすいので注意します。冬は地上部が枯れますが、春になると再び新芽が出て育ちます。
4.オレガノ ~シソ科 半耐寒性多年草、耐寒性多年草~
おすすめポイントと特徴
オレガノはチーズやトマト、肉料理によく合い、イタリアなどの地中海料理にはおなじみのハーブです。花色が白、ピンク、紫など様々あり、観賞用としても楽しめます。
育て方のコツ
オレガノは日当たりと水はけの良い用土を好みます。開花直前が最も香りが良く、最適な収穫時期です。葉を茎ごと刈り取り、乾燥させてから葉を取ってピザなどにふりかけるのもおすすめです。
5.カモミール ~キク科 耐寒性一年草、耐寒性多年草~
おすすめポイントと特徴
ジャーマンカモミールは一年草で草丈30cm~60cmほど、ローマンカモミールは多年草で草丈20cm~30cmほどです。3~5月頃に花が咲きます。リンゴに似た甘く優しい香りが気分を落ち着かせてくれます。香りはジャーマン種とローマン種でそれぞれでやや異なり、ジャーマン種は葉に香りが無いので花のみ、ローマン種は葉や茎も利用します。お菓子の飾りやハーブティー、ハーブバスなどに使えます。いずれもこぼれ種で増えるほど生育が旺盛で、特にローマン種は踏まれても育つとして芝生がわりに利用されていたほどです。
育て方のコツ
カモミールは日なたと水はけの良い用土を好みます。ローマン種は横に広がって育ちます。ジャーマン種は花後、夏前で終わる一年草です。多年草のローマン種は、夏の暑さで株が弱ることがあります。花後に収穫をかねて短く刈りそろえておくと、秋に再び緑の新芽が伸びて美しく整います。
6.カレープラント ~キク科 耐寒性常緑低木~
おすすめポイントと特徴
カレープラントはその名のとおりカレーの香りがします。葉に触れるとさらに香ります。ピクルスやシチューなどの香り付けに使うことができますが、煮込むと苦みが出るので料理の仕上げに使って香りを楽しみましょう。ふわふわしたシルバーリーフが美しく、ドライにしてリースの材料などにも使うことができます。
育て方のコツ
カレープラントは日なたと乾燥気味の用土を好みます。株元が蒸れると葉が落ちやすくなるので、まめに切り戻して草丈を低く仕立てると新芽がたくさん出ていつも美しい葉色を堪能できます。
7.カレンデュラ ~キク科 耐寒性一年草科~
おすすめポイントと特徴
カレンデュラの和名はキンセンカで、ポットマリーゴールドの名でも流通します。花色はオレンジや黄色が多く、最近ではコーヒークリーム色のカレンデュラや小さめの花が咲くもの、八重咲のカレンデュラもあります。丈夫で育てやすく、開花期間は12月~5月ととても長いので、冬の花壇や寄せ植えに人気があります。カレンデュラはハーブティーや料理の彩りに使ったり、ポプリや化粧水にも使われています。よく出回っているカレンデュラは観賞用として作られたものが多いので、カレンデュラをハーブとして飲食用に使う場合は、ハーブとして使える苗かどうかを確認して購入することをおすすめします。
育て方のコツ
カレンデュラは日当たりと風通しの良い場所を好みます。まれにうどんこ病になるので、花がらを早めに切り、茎をすかして風通しよく育てましょう。
8.クレソン ~アブラナ科 非耐寒性多年草~
おすすめポイントと特徴
クレソンは、爽やかな香りとピリッとする辛みがある水生植物。肉料理の付け合わせとしてよく用いられます。
育て方のコツ
クレソンは、ハーブや野菜用の培養土で育てることができます。日当たりを好みますが、冷涼な気候を好むため真夏の直射日光は避けましょう。冬場に5℃を下回らなければ冬も収穫できます。
9.クレベラントセージ ~シソ科 耐寒性常緑低木~
おすすめポイントと特徴
クレベラントセージは初夏から秋にかけて、淡い紫色の美しい花を咲かせます。茎は柔らかい毛に覆われていて、葉には甘い香りがあります。シルバーリーフと淡い紫色の花の色合わせがきれいで観賞するだけで爽やかな気持ちになれます。花をドライにしてポプリなどに使うこともできます。
育て方のコツ
クレベラントセージは日当たりと風通しの良い場所を好みます。数年で大株になるので、隣の植物との株間は余裕をもって植え付けましょう。
10.サントリナ ~キク科 耐寒性常緑低木
おすすめポイントと特徴
サントリナは、細かい葉が綿毛におおわれている美しいシルバーリーフ。葉をさわると特有の香りがします。長い花茎が伸びて5~7月頃に球形の可愛い黄色い花が咲きます。茎葉を乾燥させると、リースやポプリ、虫よけなどに使うことができます。
育て方のコツ
サントリナは日なたと乾燥気味の用土を好みます。春と秋に丈を半分に刈り込むと蒸れを防ぎ、風通し良く育てられます。
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