忙しい人にもオススメ!乾燥に強い植物12選

松本卓
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仕事、家事、試験勉強・・・忙しい毎日で緑で癒されたい・・・でも、お水やりとかうっかり忘れてしまいそうだったり、毎日そんな時間がない。
そんな方でも、乾燥に強い植物は育てることができるのでは?毎日お水やりしなくても育つ、乾燥に強い植物をご紹介します。
目次
■パキラ
■ユッカ
■オリーブ
■ユーカリ
■サボテン
■多肉植物
■クロトン
1.パキラ
観葉植物の中でも人気のパキラ。中南米原産のアオイ科の観葉植物です。原産地からみても、乾燥に強いことがわかりますね。土を手で触ってみてカサカサだったら、鉢の底からお水が溢れるくらいたっぷりあげましょう。まだ土が乾いていないのに、水をあげ続けると根腐れしてしまうので注意。
2.ユッカ
北アメリカから中央アメリカが原産のリュウゼツラン科の観葉植物です。乾燥に強いのでお水は控えめに上げましょう。与えすぎると根腐れを起こして枯れる原因に。目安としては鉢土の表面が乾いてからあげましょう。
3.サンスベリア
サンスベリアはキジカクシ科サンスベリア属に分類される多肉植物です。主な原産地はアフリカで、乾燥に強く湿潤な環境に弱い傾向があります。そのため、管理するときは水やりを少なくして乾燥気味に育てるといきなり枯れてしまうということが起こりにくいようです。
一般的にサンスベリアとして販売されているものはトラノオとも呼ばれているサンスベリア・トリファスキアタ・ローレンティというものです。
サンスベリア・トリファスキアタ・ローレンティ
サンスベリア(サンセベリア)はキジカクシ科サンスベリア属に分類される熱帯アフリカが原産の観葉植物です。
和名はチトセランで、トリファスキアタ・ローレンティは覆輪斑であるためフクリンチトセランとも呼ばれています。しかし、ローレンティもフクリンチトセランもあまり一般的ではないようで、流通する場合はサンスベリアやトラノオ(虎の尾)という名前が多いようです。
トラノオはそのままの意味で、見た目が虎の尾に似ているからそう呼ばれるようになったそうです。
サンスベリアは空気清浄能力が高く、さらには金運をアップさせる開運植物として売られることもあります。
葉に水分を蓄えることが出来るため、乾燥に強く、逆に蒸れに弱いです。
4.オリーブ
オリーブはモクセイ科オリーブ属の常緑高木です。地中海が原産ということもあり乾燥を好みます。一年を通じて、土の表面が乾いたらたっぷり与えてください。
オリーブを結実させたい場合は、別のクローンのオリーブを用意する必要があります。というのも、オリーブは自家受粉(自分の花粉と雌しべで結実すること)が出来ず、他家受粉しかできないからです。
オリーブ
オリーブは常緑の高木です。太陽と温暖な気候、水はけの良い土壌とたっぷりの水が大好きです。
オリーブは初夏に白や黄白色の小さな可愛い花をたくさん咲かせます。その様子は同じモクセイ科のキンモクセイとよく似ています。その後、丸くて可愛らしいグリーンの実をつけ、その実は赤、紫、黒へと成熟します。実はそのまま食べるととても渋いのですが、加工することで美味しいオリーブオイルやピクルスなどになります。
そのように家庭の食卓でも日常的に利用されているオリーブですが、植物としてのオリーブの魅力は何といっても樹形と葉の形です。葉の表面は光沢のある緑色、裏面には白い細毛が密生していて、風が吹くときらきらと銀灰色に輝きます。
「平和の象徴」としてハトが葉を口にくわえているデザインをラッキーモチーフなどで見たことがあるかもしれませんが、あの葉はオリーブです。「平和のシンボル」とされるのは「旧約聖書」のノアの箱舟のエピソードに由来します。ハトがくわえてきたオリーブの枝を見て、ノアは洪水が引いたことを知ったのです。
また、オリーブは萌芽力にも優れ、樹齢もとても長く、地中海沿岸地域では1000年を超える老木が今だに実をつけるそうです。
オリーブグリーンと言われる色もありますが、他の植物にはなかなかないような葉色や、スモーキーで乾いた感じの枝や幹の色など、様々な魅力があります。
オリーブは違った品種を2本以上植えた方が実がつく確率が俄然アップします。
5.ユーカリ
挿し木などで増やすことができ、丸い葉が可愛らしい人気のハーブ・ユーカリはオーストラリア、タスマニア島、ニュージーランドが原産の常緑高木。過湿を嫌い乾燥気味を好みます。丸い葉が可愛らしく、日当たりのいい室内に置いておくとインテリアプランツとしても良さそうですね。
ユーカリ
ユーカリはフトモモ科ユーカリ属の常緑高木です。自生地では100m程の高木になるものもあります。ユーカリは非常に種類が豊富で現在確認されているものだけでも800種は優に超していると言われています。
ユーカリは枝葉の他、花や果実にも芳香があるのが特徴です。リラックス効果や虫除け効果があると言われ、精油やハーブティー、化粧品などで利用されています。
最近ではユーカリの切花も人気で、生花店の店頭でも頻繁に見かけるようになりました。ドライフラワーになりやすいというのも人気の理由で、スワッグやリースなどの花材としても多く利用されています。
ユーカリは品種を選べば日本でも庭木として楽しむことができる樹木です。ただし庭植えにすると思いのほか高木になるので、植える場所を考えてからにしたほうがいいでしょう。鉢植えのユーカリは剪定を行うことで、ある程度サイズの管理ができます。
ユーカリの葉はコアラが食用にすることでも有名ですが、ユーカリの葉であれば何でもいいということはありません。実際にコアラが食用とするのは800種以上もあるユーカリのうちの数種類だそうです。
6.ユーフォルビア(多肉型)
ユーフォルビアは別名をトウダイグサと言い、非常に数が多く普通の草花のような見た目のものからサボテンのような多肉型のものまで幅広くあります。
乾燥に強いのは主に多肉型で、パキポディウムの様に幹に棘があり葉が生えているものや、コーデックス(塊根植物)に分類されているものなどがあります。
7.サボテン
サボテンも乾燥には強いです。土が乾いたらお水をたっぷりとあげます。冬場は気温が低いため蒸発するのも遅いです。水やりの量は控えめでもよいです。
8.リプサリス
サボテンには珍しく森林に分布しており、独特な形状をしている、葦(アシ)サボテンの仲間です。種類も豊富なので好みのものを選んでみてください。乾燥には比較的強いほうですが、葉が細いものは葉水を与えてもよいでしょう。夏と冬は水を控えめにして管理するようにします。
9.多肉植物
多肉植物とは茎や根、葉などに水を溜めておくことが出来る植物の総称です。人気なもので言えばハオルチアやエケベリア、セダムなどがあります。トラディスカンティア(ムラサキツユクサ)の中でも多肉植物に分類されているものが多数あります。
10.ティランジア・テクトラム
エアプランツの中でも特に乾燥に強い品種になります。中南米の岩石砂漠に分布しており、トリコームと言われるとても長い毛をもっています。
水の停滞を嫌い、美しく育てるには乾燥気味に育てることがポイントです。
11.クロトン
乾燥には強いですが水切れが続くと下葉を落とします。鉢土の表面が乾いたら水やりをします。沖縄などでは地植えにもされており、日光によく当てると模様が綺麗に出ます。耐陰性もあるので室内の明るい場所ならば置くことが出来ます。
クロトン
クロトンはマレー半島~太平洋諸島が原産の常緑低木で、葉の模様に富んでいます。現在観葉植物として流通しているクロトンは園芸品種がほとんどです。クロトンの別名に変葉木(ヘンヨウボク)というものがあり、葉の形や色が変化に富んでいて葉色は鮮やかな緑色をもとに黄、赤、白、紫などが混じり、葉形には広葉系、長葉系、らせん系、細葉系、鉾葉系、有角系、飛び葉系などがあり観賞価値が高いです。
クロトンは雌雄同株ですが花にはあまり観賞価値はありません。光が不足すると葉色があせたように悪くなるため、できるだけ光の良く当たる場所に置きましょう。繁殖は挿し木かとり木で行います。
暖かい地域であれば屋外で越冬することができ、沖縄などでは路肩に挿し木で増やされていたり、生垣からクロトンが生えたりしています。
12.ローズマリー
ローズマリーは地中海沿岸地方が原産のハーブで、乾燥した日当たりと風通しのよい場所を好みます。真夏の直射日光でも元気に育ちますので、忙しい方でも育てやすいハーブです。
梅雨時など湿度の高い時期は蒸れて株元が枯れこんで汚らしくなってしまうので、思い切って剪定することをおすすめします。
ローズマリー
ローズマリーは、地中海沿岸地方が原産の常緑性低木です。ローズマリーは食用から化粧品まで幅広く利用されているハーブです。清々しい香りが特徴のハーブで、煮込みからグリルまで色々な料理に使われています。
ローズマリーは非常に強健で、乾燥した痩せ地でも育ちます。また強風にもよく耐える性質なので、非常に育てやすい植物です。ローズマリーには真っ直ぐ上に伸びる木立性と地面を這うように伸びるほふく性があります。ほふく性のローズマリーはグランドカバーとしても人気があります。ローズマリーは春から秋にかけて、青から青紫、またはピンクの小さな花を咲かせます。ローズマリーの花は環境さえあえば四季咲きです。
乾燥に強いとはいっても、適宜水やりはお忘れなく!いつも、目に入る場所に置くなどすれば、健康状態も見れるのでよいですね。これを参考に気になった植物にチャレンジしてみてくださいね!
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