ハーブティーとは?ハーブティーの作り方や効果効能、人気の種類20選
山田智美
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ハーブティーって何?カフェインは?そんなハーブティーについて、ハーブティーとは何か、ハーブの意味や由来、人気の種類や珍しい種類、色がきれいな種類、期待できる効果効能、基本的な作り方、おすすめのブレンドなど、多岐に渡って紹介します。
目次
- ハーブティーとは?
- ハーブとは?意味や由来を知ろう!
- ハーブティーの効果
- ハーブティーの作り方、入れ方4種
- ハーブティーの人気種類13種
- ハーブティーの珍しい種類4種
- 色がきれいなハーブティー3種
- ハーブティーのブレンド人気5種
ハーブティーとは?
ハーブティーとは、植物の葉や茎、花、果実などを煎じた飲み物です。ハーブは乾燥させたもの、あるいはフレッシュのものを使用します。いわゆるお茶と呼ばれるチャノキ(Camellia sinensis)を使用した緑茶や抹茶、紅茶、烏龍茶などはハーブティーには含まれません。
ハーブティーはチザンとも呼ばれます。これはフランス語のハーブティーを意味する単語チザン(Tisanes)に由来します。
ハーブティーのカフェインは?
ほとんどのハーブティーにはカフェインが入っていません。緑茶や抹茶、紅茶、烏龍茶などチャノキ(Camellia sinensis)を原料としているお茶はカフェインを含んでいます。ハーブティーはチャノキ以外の植物が原料なのでカフェインは含まれないものがほとんどです。
カフェインが苦手な人や健康上の理由からカフェインを避けているような場合も安心して飲用できます。
※お茶の葉(チャノキ)とブレンドしたハーブティーにはカフェインが含まれます。
ハーブとは?意味や由来を知ろう!
ハーブの意味
ハーブとは薬草や香草など人間にとって有用な植物のことです。薬用にされたり、香りや味を楽しむことができたりと、観賞目的だけでなく有効利用が可能な植物を意味する言葉です。
ハーブの由来
「herb(ハーブ)」という英語は、ラテン語で草という意味を持つ「harba(ハーバ)」に由来するとされています。
薬草としてのハーブ
私たち人間は古代より、生活のさまざまな場面でハーブを用いてきました。東西問わずハーブの利用法は多岐に渡ります。民間療法における薬や食用のみならず、ミイラを作る際の防腐剤として、また宗教儀式、魔術、果ては媚薬としても利用されていました。現在でもハーブから作られた薬品が多く存在します。
食用としてのハーブ
ハーブは薬草の他に食用としても利用されてきました。始まりは中世の頃、修道院などで薬草としてハーブが盛んに栽培されるようになりました。薬草として利用されていたハーブは肉や魚の防腐・防臭に使用されるなど、次第に私たちの生活のなかで身近な存在となっていきました。
さらに発展してスパイスとして味に奥行きを出したり、香り付けに利用されたりと薬としてだけでなく、食用にも欠かせない存在に変化していきました。
現在でもハーブティーの他、煮込み料理に使用するローリエの葉やソーセージには欠かせないコモンセージなど、ハーブは日々の食卓を豊かにしてくれています。
ハーブティーの効果
ハーブティーの効果は使用するハーブによって様々です。
例えばカモミールを使用したハーブティーには不安を和らげ安眠を促す効果があると言われています。ローズヒップを使用したハーブティーはビタミンCを多く含むので美肌効果が期待できると言われています。他にも便秘や冷え性に良いと言われているものや、免疫力を高めると言われているものなどがあります。
また多くのハーブティーにはカフェインが含まれないので、カフェインによる刺激が苦手な人でも飲用できるというメリットがあります。
ハーブティーの作り方、入れ方4種
ハーブティーの主な作り方4種類を紹介します。
※使用するハーブは、食用として販売されているものをご使用ください。
ハーブティーの作り方、入れ方|ポット
オーソドックスで手軽な作り方です。
用意するもの(2カップ分)
- ティーポット
- ドライハーブ ティースプーン3杯くらい
- お湯 (95~98℃程度) 300cc
- 茶漉し
- ティーコゼー(あれば)
作り方、入れ方
- ポットにドライハーブを入れて、95~98℃程度のお湯を注ぐ
- 葉や花びらなら3~5分程度、実や茎なら5~10分蒸らす(あればティーコゼーを被せて保温する)
- 茶漉しを使ってカップに注いで召し上がれ
ハーブティーの作り方、入れ方|煮出し
煮出す時間はハーブの種類によって異なります。香りが上がってきた頃が火を止める目安です。
用意するもの(3~4カップ分)
- 小鍋
- ドライハーブ ティースプーン4~5杯
- 水 500cc
- 茶漉し
作り方、入れ方
- 小鍋に水とハーブを入れて5~10分煮出す
- 蓋をして5~10分蒸らす
- 茶漉しを使ってカップに注いで召し上がれ
ハーブティーの作り方、入れ方|水出し
水出しのハーブティーは少し濃く入れると氷を入れても楽しめます。
用意するもの(2カップ分)
- ポット
- ドライハーブ ティースプーン3~4杯くらい
- 水 300cc
- 茶漉し
作り方、入れ方
- ポットにドライハーブを入れて、水を注ぐ
- 冷蔵庫で半日~一晩置いておく
- グラスに注いで召し上がれ
※水出しのハーブティーはその日のうちに飲み切ってください。
ハーブティーの作り方、入れ方|フレッシュハーブ
カップから立ち上るフレッシュな香りを楽しんでください。
用意するもの(2カップ分)
- ティーポット
- フレッシュハーブ ポットの1/3くらいの量
- 熱湯 300cc
- 茶漉し
- ティーコゼー(あれば)
作り方、入れ方
- ポットにフレッシュハーブを入れて熱湯を注ぐ
- 葉や花びらなら3分程度、実や茎なら5~10分蒸らす(あればティーコゼーを被せて保温する)
- 茶漉しを使ってカップに注いで召し上がれ
※フレッシュハーブは種類によっては灰汁が出ることがあります。
ハーブティーの人気種類13種
人気のハーブティーを、植物の名前や期待できる効果効能と共に紹介します。
カモミール
- 学名:Chamaemelum nobile(ローマンカモミール)、Matricaria chamomilla(ジャーマンカモミール)
- 科名:キク科
- 使用部位:花
- 効果効能:カモミールティーには消化器官の不調の改善、不安を和らげ安眠を促す効果が期待できると言われています。
ミント
- 学名:Mentha
- 科名:シソ科
- 使用部位:葉
- 効果効能:ミントティーの清涼感ある香りにはリフレッシュ効果や呼吸器のトラブルを改善する効果が期待できると言われています。
レモングラス
- 学名:Cymbopogon citratus
- 科名:イネ科
- 使用部位:葉
- 効果効能:レモングラスは柑橘系のような爽やかな香りが特徴です。レモングラスのハーブティーにはリフレッシュ効果や消化器系の不調を整える効果が期待できると言われています。
ラベンダー
- 学名:Lavandula
- 科名:シソ科
- 使用部位:花
- 効果効能:ラベンダーは甘い芳香が特徴のハーブです。ラベンダーのハーブティーにはリラックス、不安やいらだち、不眠などの症状に効果が期待できると言われています。
レモンバーム
- 学名:Melissa officinalis
- 科名:シソ科
- 使用部位:葉
- 効果効能:レモンバームはレモンのような爽やかな香りが特徴のハーブです。レモンバームティーには神経を落ち着かせ、リラックスさせる効果が期待できると言われています。
タイム
- 学名:Thymus
- 科名:シソ科
- 使用部位:全草
- 効果効能:タイムには多くの種類がありますが、食用にされるのはコモンタイムです。タイムのハーブティーは呼吸器系の不調の改善に効果が期待できると言われています。
ローズ
- 学名:Rosa
- 科名:バラ科
- 使用部位:花びら
- 効果効能:ローズティーは女性の不調への働きかけを期待できると言われています。その他、美容や若返りの効果があると信じられ、昔から愛されてきたハーブティーです。
ローズヒップ
- 学名:Rosa
- 科名:バラ科
- 使用部位:果実
- 効果効能:バラの果実を乾燥させて使用するローズヒップティーは、ビタミンCの含有量が多いことで知られています。若返りの効果が期待できると言われているハーブティーです。
セージ
- 学名:Salvia officinalis
- 科名:シソ科
- 使用部位:葉
- 効果効能:セージは浄化のハーブとも言われる植物。セージのハーブティーには消化器系や呼吸器系の不調を整えてくれる効果が期待できると言われています。
ローズマリー
- 学名:Rosmarinus officinalis
- 科名:シソ科
- 使用部位:葉や茎
- 効果効能:ローズマリーのハーブティーには血行を良くし、集中力を高める効果が期待できると言われています。
ポットマリーゴールド(カレンデュラ、キンセンカ)
- 学名:Calendula officinalis
- 科名:キク科
- 使用部位:花
- 効果効能:マリーゴールドのハーブティーは、抗菌作用があると言われていて、眼病予防や粘膜のトラブルへの効果が期待できると言われています。
エリカ(ヒース)
- 学名:Erica vulgaris
- 科名:ツツジ科
- 使用部位:花
- 効果効能:エリカのハーブティーには、美白や利尿作用への効果が期待できると言われています。
フェンネル
- 学名:Foeniculum vulgare
- 科名:セリ科
- 使用部位:種子
- 効果効能:フェンネルは和名をウイキョウというハーブです。フェンネルのハーブティーは消化器系に働きかけ、消化を助け胃痛を和らげる効果が期待できると言われています。
ハーブティーの珍しい種類4種
ちょっと珍しいハーブティーを、植物の名前や期待できる効果効能と共に紹介します。
リンデン
- 学名:Tilia
- 科名:シナノキ科
- 使用部位:花
- 効果効能:リンデンは優しい香りのハーブ。リンデンのハーブティーには心を落ち着かせ、リラックスさせる効果が期待できると言われています。
ラズベリーリーフ
- 学名:Rubus idaeus
- 科名:バラ科
- 使用部位:葉
- 効果効能:ラズベリーリーフティーとはラズベリーの葉を乾燥させたものです。ラズベリーリーフのハーブティーには女性特有の不調を整える効果や安産を促す効果が期待できると言われています。
エルダーフラワー
- 学名:Sambucus nigra
- 科名:レンプクソウ科
- 使用部位:花
- 効果効能:エルダーフラワーは白く細かい花を咲かせる樹木です。エルダーフラワーのハーブティーには解熱や発汗作用があると言われ、初期の風邪に効果が期待できると言われています。
ネトル(イラクサ)
- 学名:Urtica
- 科名:イラクサ科
- 使用部位:葉
- 効果効能:ネトルはイラクサ科の植物。ネトルのハーブティーはミネラルやビタミンを多く含み、利尿作用の他、血行促進、消化器系に働きかける効果が期待できると言われています。
色がきれいなハーブティー3種
おもてなしにも使用したい色のきれいなハーブティーを、植物の名前や期待できる効果効能と共に紹介します。
ハイビスカス
- 学名:Hibiscus
- 科名:アオイ科
- 使用部位:花
- 色:赤
- 効果効能:ハイビスカスのハーブティーはカクテルのように鮮やかな赤色をしています。美容や若返り、疲労回復効果などを期待できると言われています。
マロウ
- 学名:Malva
- 科名:アオイ科
- 使用部位:花
- 色:青
- 効果効能:マロウは和名をゼニアオイというハーブです。マロウのハーブティーは澄み切った空のような青色をしています。さらにレモン果汁を加えるとピンク色に変化します。マロウのハーブティーには消化器系や呼吸器官のトラブルを改善する効果が期待できると言われています。
バタフライピー(チョウマメ)
- 学名:Clitoria ternatea
- 科名:マメ科
- 使用部位:花
- 色:青
- 効果効能:バタフライピーのハーブティーの色はコバルトブルーのようなきれいな青色です。マロウと同じくレモン果汁を加えるとピンク色に変化します。バタフライピーのハーブティーは目や美肌への効果が期待できると言われています。
ハーブティーのブレンド人気5種
人気のハーブティーのブレンドを、期待できる効果効能と共に紹介します。
ブレンドハーブティー|ハイビスカスとローズヒップ
ハイビスカスとローズヒップのブレンドは美肌効果が期待できる組み合わせ。この2種をブレンドしたハーブティーは鮮やかな赤色とローズヒップの酸味を楽しめるハーブティーです。
ブレンドハーブティー|ジンジャーとエルダーフラワー
体を温めると言われているジンジャーとエルダーフラワーのブレンドは、風邪の予防効果が期待できるハーブティーです。
ブレンドハーブティー|カモミールとリンデン
カモミールとリンデンのブレンドは、リラックス効果が期待できるハーブティーです。就寝前や気持ちが落ち着かない時に飲むと良いと言われています。
ブレンドハーブティー|ペパーミントとレモングラス
ペパーミントとレモングラスのブレンドは清涼感を楽しめるハーブティーです。暑い夏にアイスティーにしも楽しめます。
ブレンドハーブティー|エルダーフラワーとオレンジピール
エルダーフラワーとオレンジピールのブレンドは甘く爽やかな香りが魅力のハーブティーです。風邪の予防効果が期待できると言われています。
ハーブティーは植物を煎じた飲み物です。香りや色を楽しみながら、植物の持つエッセンスを体内に取り入れることを目的とします。カフェインを含まないものがほとんどなのも魅力。
気分転換や育てた植物の楽しみ方の一つにハーブティーを取り入れてみませんか。ハーブのある日常をもっと楽しんでいただけますように。
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