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こぼれ種で毎年咲く花32種【手間がかからない庭づくり】

一度植えると、自然にこぼれ種で増える花やこぼれ種で増えることのメリットとデメリットをご紹介します。ほったらかしで毎年咲く花をうまく利用して、手間がかからない庭づくりを楽しみませんか。

目次

こぼれ種とは|メリットとデメリット

シレネカロリニアナ ピンクパンサー

コンクリートの割れ目から発芽したシレネ・ピンクパンサー

こぼれ種とは、一度苗を植え付けると、翌年からは元々植えた場所の周囲に種がこぼれ、自然に発芽することを言います。ときには上の写真のように庭から道路に種がこぼれ、舗装の割れ目から花が咲くことも。植物の種類としては、一年草のほか、株が増えるとともに種でも増える多年草、分球で増えるとともに種でも増える球根類などがあります。

時間もお金もさほどかからずに毎年花を咲かせることができるメリットがある一方、種類によっては増えすぎると制御不能になる要素も併せ持っています。

こぼれ種で増やしたい

こぼれ種で増える花でも、その植物に合った場所に植えないと発芽しません。また、すでに植物が密に植えられていて、むき出しの土がない場所ではさほど広がることはありません。こぼれ種で増やしたいなら、最初の苗はその植物に適した環境で、周囲にむき出しの土があるような場所に植えましょう。

大量には増やしたくない

少しは増えてもいいけれど、大量は困る方は下記の2通りで管理すると苗数を調節することができます。

①花がら摘みで調節

終わった花(花がら)のあとに種が実るため、ある程度、花がら摘みをしておくと種ができる数が調節できます。

②発芽したての若い芽のうちに整理

元々植えた株の周囲をこまめにチェックし、大量に発芽していたら早めに整理します。若い芽は簡単に抜き取ることができるので、ポットにあげて育苗して、ほかのスペースに植えなおすこともできます。

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こぼれ種で毎年花が咲く花32種|開花時期と特徴

オルレア

オルレア

  • 開花時期:3月~7月

オルレア(オルラヤ)は、清楚でナチュラルな雰囲気が魅力の草花。日本では一年草として扱われています。バラの開花時期と同じなので、下草としても利用されています。背丈が高いので群生すると見事です。

ヤグルマギク

ヤグルマギク

  • 開花時期:4月~7月

ヤグルマギクは、春から初夏に開花するキク科の一年草。ハーブ名ではコーンフラワーと呼ばれています。原種の青のほか、白、ピンク、赤、えんじ、ブラック、紫、複色など花色がとても豊富です。

ビオラ

ビーツとビオラ

  • 開花時期:3月~6月

秋冬の園芸で人気のビオラはスミレ科の一年草。写真は、家庭菜園でエディブルフラワーとして植えたビオラ。毎年あちこちからこぼれ種で発芽しています。最近は流通がどんどん早まり、秋ごろから苗を買うことができますが、こぼれ種の開花時期は春になってからです。

ワスレナグサ

ワスレナグサ

  • 開花時期:4月~6月

ワスレナグサは、春に小さなかわいい青い花を無数に咲かせるムラサキ科の一年草。自生地では多年草として分類されますが、日本では一年草として分類されています。ワスレナグサの種はくっつき虫なので、この種が実る時期は、近くを通ると靴下やズボンに種がくっついてくることもしばしばです。

ニゲラ

ニゲラ

  • 開花時期:4月~7月

ニゲラは、春から初夏が開花時期のキンポウゲ科の一年草。和名のクロタネソウは、花後にバルーン状の果実が膨らみ、その中に黒い種が入っていることに由来します。最近は流通品種が増え、花の形もいろいろとあります。

ギリア

ギリアレプタンサ

ギリア・レプタンサ

 

ギリア・トリコロール

ギリア・トリコロール

  • 開花時期:4月~6月

ギリアは、秋に種をまいて春に花が咲くハナシノブ科の一年草。主に流通している品種は、カピターター、レプタンサ、トリコロールで、それぞれの品種によって草丈や花の趣が違います。

カレンジュラ

カレンジュラ

  • 開花時期:3月~6月

カレンデュラは、花びらに光沢があり、お日様とともに開花するキク科の一年草。最近は冬のうちから花苗が流通していますが、こぼれ種だと花が咲き出すのは春になります。

ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)

ハナビシソウ

  • 開花時期:4月~6月

ハナビシソウは、春から初夏にかけて開花するケシ科の一年草。高温多湿が苦手なので、日本では一年草として扱われています。ただし、梅雨~夏を越すことができれば、二年草、もしくは多年草となることもあります。

リナリア

リナリア

  • 開花時期:3月~7月

リナリアは、金魚草を小さくしたような形のため姫金魚草とも呼ばれる一年草。花色が豊富で流通量も多く、苗は冬から流通が始まります。

ルナリア

ルナリア

  • 開花時期:4月~6月

ルナリアは、春から初夏にかけて紫や白い花を咲かせるアブラナ科の二年草。秋にまくと、開花するまでには二年かかります。花後に実る種のサヤの形がユニークで、庭や花壇に植栽すると植栽として面白い存在に。種を収穫してから、種の間仕切り部分が素敵なドライフラワーになります。

西洋オダマキ

オダマキ

  • 開花時期:5月~6月

オダマキは様々な種類がありますが、西洋オダマキと呼ばれているものは、主に北米やヨーロッパ原産。紫のほか、ピンク、白、黄色、赤、複色など、花色が多種多様です。咲き方も一重咲きから八重咲き、茎の先に複数輪花を咲かせるタイプまでバリエーション豊富です。

シャーレーポピー

シャーレーポピー

  • 開花時期:5月~7月

シャーレーポピーは、ヒナゲシ、コクリコ、虞美人草(ぐびじんそう)の名でも知られる一年草。細い茎の先に、まるで薄紙のような繊細で色鮮やかな花を咲かせます。同じ一年草のアイスランドポピーの開花は早春の3月~4月ですが、シャーレーポピーの見頃は5月以降です。花色が非常に豊富で、赤をはじめ、白、ピンク、複色のほか、グレイッシュポピーと呼ばれるアンティークカラーも人気です。

カンパニュラ・アルペンブルー

canva カンパニュラアルペンブルー2Campanula poscharskyana

  • 開花時期:5月~7月

カンパニュラ・アルペンブルーは、キキョウ科の耐寒性常緑多年草。初夏に淡い紫色の星形の花が無数に開花します。花色は紫以外に白やピンクがあり、カンパニュラ・ポシャルスキアナという学名で流通していることもあります。ほふく性で這うように生長し、株で増えるとともにこぼれ種でも増え、踏みつけないような場所のグランドカバーとして利用されています。

カモミール

カモミール

  • 開花時期:3月~6月

カモミールは、春から初夏にかけて白い小花を咲くキク科のハーブ。こぼれ種で増えるのは、一年草のジャーマンカモミールです。

ストロベリーキャンドル

ストロベリーキャンドル

  • 開花時期:4月~6月

ストロベリーキャンドルはクローバーの仲間で、4月~6月に赤い花を咲かせます。本来は多年草ですが、暑さには弱いため日本では一年草として扱われています。終わった花や葉茎は、刈り込んでマルチングにしたり、土に入れて堆肥として肥料の役目(緑肥)も果たします。

クスダマツメクサ

グランドカバー・クスダマツメクサ

  • 開花時期:春から秋

クスダマツメクサは、春から秋まで黄色いクスダマのような花を咲かせるマメ科の一年草。地面一面に小さな黄色い花が開花している光景は見事です。もともとは野草に分類される草花ですが、最近は「ラッキークローバー」の名で苗が流通しています。

 

クスダマツメクサ

こちらは前年にクスダマツメクサ苗を入れておいたところ、翌年の春、バスケットの底の少量の土から発芽したもの。繫殖力旺盛なので、野生化しないようにチェックしたほうがよい場合があります。

エリゲロン

エリゲロン 特徴 育て方 グランドカバー 寄せ植え

  • 開花時期:5月~11月

エリゲロンは、小菊のような花が初夏から秋まで長くたくさん開花します。丈夫で広がるように生長していくので、グランドカバーや花壇の縁取りのような役割にも最適です。性質が強く、舗装の割れ目のようなところからも発芽しているのを見かけます。

アグロステンマ

アグロステンマ

  • 開花時期:4月~6月

アグロステンマは、ナデシコ科の一年草。地植えにすると70~100cmほどになります。茎は繊細で弱そうに見えますが、丈夫で育てやすい花です。群生させると見栄えがするため、花畑などでもよく見かけます。

シレネ・ピンクパンサー

シレネ ピンクパンサー

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