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虫除けにおすすめのハーブ一覧|効果的な使い方

虫除けになるおすすめのハーブ一覧と、効果的な使い方や虫除けスプレーの作り方を紹介します。

目次

ハーブが虫除けになる理由とは?

ハーブが虫除けになる理由

ハーブが虫除けになる理由は、ハーブにはそれぞれ香りや含有する成分などの特性があり、そのなかには虫が嫌がるものがあるからです。虫が嫌がる特性を持つハーブを使用して、虫を寄せ付けない環境を作る、結果として虫除けになるという仕組みです。

ただし、ハーブは薬ではないので、殺虫効果があるわけではありません。また、虫除け効果が期待できるということであって、完全に虫がいない環境を作ることができるということではありません。天然のものに薬剤と同じ効果を期待しないようにしましょう。

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虫除けにおすすめのハーブ

できるだけ薬剤を使用せずに、虫除けも天然のもので楽しみたいもの。虫除け効果が期待できるハーブを紹介します。

アロマティカス

アロマティカス

アロマティカスは、爽やかな香りのシソ科のハーブ。柔らかい毛に覆われた多肉質の葉がかわいらしく、観賞用としても人気があります。この植物の持つシトロネラールなどの香りを害虫が嫌うため、虫除け効果が期待できるといわれています。

キャットニップ

虫除けにおすすめのハーブ|キャットニップ

キャットニップは、シソ科イヌハッカ属のハーブ。虫が嫌がるネペタラクトンという成分を含んでいるので、虫除け効果が期待できるといわれています。また、猫が好む香りでもあり、喜んでじゃれるといわれてもいますが、我が家の猫はまったく興味を示そうとしません。

コモンセージ

虫除けにおすすめのハーブ|コモンセージ

コモンセージは、シソ科アキギリ属のハーブ。観賞用ではなく、食用になるセージです。葉茎に爽やかな芳香があります。セージに含まれるカンファーは、虫が嫌う成分として有名で、防虫剤などに使用されています。

サザンウッド(アルテミシア、カヨラズ)

サザンウッド Artemisia abrotanum

サザンウッドは、キク科ヨモギ属のハーブで、ニガヨモギの1種。カヨラズ(蚊不寄)やアルテミシア、キダチヨモギという別名でも流通しています。葉にレモンを思わせるような爽やかな香りがあります。欧米では昔から虫除け効果のあるハーブとされてきました。乾燥させた葉を部屋に吊るすなどして虫除けとして利用します。

シトロネラ

シトロネラ

シトロネラは、イネ科オガルカヤ属の多年草。虫が嫌がるシトロネラールを含み、柑橘系を思わせる爽やかな香りがします。苗での流通はあまり多くありませんが、シトロネラの精油は、虫除け効果が高いとされ、人気があります。

ゼラニウム

虫除けにおすすめのハーブ|ゼラニウム

ゼラニウムは、フウロソウ科ペラルゴニウム属の多年草。虫除け効果の高いハーブとして有名で、ヨーロッパの風景写真で窓辺に並べられている花鉢の多くは、このゼラニウムです。日本と違い網戸がない国では、ゼラニウムを窓辺に並べていたそうです。虫除けと景観美の一挙両得な素敵な手法です。

センテッドゼラニウム

虫除けにおすすめのハーブ|センテッドゼラニウム

センテッドゼラニウムは、ハーブゼラニウムやニオイゼラニウムとも呼ばれるゼラニウムの種類。葉茎に爽やかな香りがあるのが特徴で、この香りに虫除け効果があるといわれています。庭仕事をする際に、この葉を揉んだり、こすったりして香りを出してから、帽子やポケットに入れて虫除けにします。

蚊連草(カレンソウ)

カレンソウは、センテッドゼラニウムの1種。ゼラニウムとシトロネラを掛け合わせて作出されたハーブで、虫が嫌がるシトロネラールの香りが強いのが特徴です。葉の香りに防虫効果があるので、庭いじりの際に、葉を揉んだり、こすったりして、虫除けとして利用します。

タイム

虫除けにおすすめのハーブ|タイム

タイムは、シソ科ジャコウソウ属のハーブ。香りが良いことで有名で、なかでもコモンタイムは料理の臭み消しなど、食用に使用されます。タイムに含まれるチモールという成分には虫除け効果があるとされています。庭に植えるほか、乾燥させて吊るしたりして使用します。

タンジー

虫除けにおすすめのハーブ|タンジー

タンジーは、キク科ヨモギギク属キク科のハーブ。独特の香りが特徴で、ヨーロッパでは昔から虫除けに使用されてきました。庭に植えたり、乾燥させて室内や玄関、窓辺に吊るして使用します。黄色のタンジーの花と、他の花を合わせたスワッグを玄関に飾れば、華やかな上に虫除け効果を期待できる飾りになります。

ドクダミ

虫除けにおすすめのハーブ|ドクダミ

ドクダミは、ドクダミ科ドクダミ属の多年草。葉茎を折ると、独特の香りを放つことで有名な和のハーブです。ドクダミには十の効果があるといわれ、生薬やお茶など、様々な形で私たちの暮らしの中で役立てられてきました。ドクダミで作るドクダミチンキには虫除け効果があるといわれています。身近な植物を生活に取り入れてみませんか。

バジル

虫除けにおすすめのハーブ|バジル

バジルは、シソ科メボウキ属のハーブ。香りが良く、イタリア料理を始め、様々な料理で活躍するハーブです。私たちにとっては食欲を刺激する芳香ですが、虫が嫌がる香りといわれ、ヨーロッパでは昔から窓の近くにバジルの鉢植えを設置して、虫除けとして利用されてきました。香りのバリアで虫が室内に侵入するのを防ぐ効果があるそうです。

ミント

虫除けにおすすめのハーブ|ミント

ミントは、シソ科ハッカ属のハーブ。爽やかな香りが人気で、飲み物や料理、お茶、デザートと、用途は多岐にわたります。ミントに含まれるメントールを虫が嫌がることから、虫除け効果があるといわれています。

ペニーロイヤルミント

虫除けにおすすめのハーブ|ペニーロイヤルミント

ペニーロイヤルミントは、シソ科ハッカ属のハーブ。他のミントと違いほふく性なので、グランドカバーとして利用されます。ペニーロイヤルミントに含まれる、メントールやプレゴンという成分を虫が嫌うため、アメリカやカナダでは、虫除けとして庭や窓辺に植えられているそうです。

マリーゴールド

虫除けにおすすめのハーブ|マリーゴールド

マリーゴールドは、キク科の一年草のハーブ。花には甘いような、独特の香りがあり、この香りを虫が嫌うことから虫除け効果があるといわれています。また、根にも特有の成分があり、センチュウを寄せ付けないなどの効果があるといわれ、コンパニオンプランツとしても人気があります。

メラレウカ(ティーツリー)

canva メラレウカ

メラレウカは、オーストラリア原産のフトモモ科メラレウカ属のハーブ。ティーツリーという名前でも広く知られています。殺菌や抗菌の効果があるといわれ、メディカルハーブとして人気があります。精油を虫除けスプレーにするなど使用します。

ラベンダー

虫除けにおすすめのハーブ|ラベンダー

ラベンダーは、シソ科ラベンダー属のハーブ。甘い香りが特徴で、ハーブの女王として有名です。ラベンダーの香りの主たる成分リナロールを虫が嫌うことから、虫除け効果が期待できるといわれています。窓辺や玄関近くにラベンダーを植えたり、乾燥させて吊るしたり、サシェに入れて室内に置いたりして使用します。

レモングラス

虫除けにおすすめのハーブ|レモングラス

レモングラスは、イネ科オガルカヤ属のハーブ。ススキのような細く長い葉と柑橘類を思わせる香りが特徴です。香りに含まれるシトロネラールを虫が嫌がるため、虫除けになるといわれています。レモングラスは、乾燥させて吊るしたり、精油で虫除けスプレーを作るなどして使用します。

レモンバーム

虫除けにおすすめのハーブ|レモンバーム

レモンバームは、シソ科コウスイハッカ属のハーブ。葉に柑橘類のような爽やかな香りがあります。レモンバームに含まれるシトロネラールを虫が嫌がることから、虫除け効果が期待できるとされています。フレッシュな葉を揉んだり、こすったりして香りを出すほか、精油で虫除けスプレーを作ったりします。

ローズマリー

虫除けにおすすめのハーブ|ローズマリー

ローズマリーは、シソ科アキギリ属のハーブ。葉に芳香があり、料理のほか、お茶、ポプリ、香料、化粧品などに使用されます。ローズマリーには、虫が嫌がるカンファーが含まれているため、防虫効果が期待できるといわれています。葉に触れて香りを出したり、乾燥させて窓辺や室内に吊るしたりして使用します。

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虫除けになるハーブの効果的な使い方

虫除けになるハーブの効果的な使い方

玄関や窓辺など、出入り口の近くで育てる

ゼラニウムやバジルのように、香りが強いハーブは、玄関や窓辺など出入口の近くで育てて、虫除けとして使用します。ヨーロッパの街並みを写した風景写真のように、窓辺に並べてみるのもよいでしょう。バジルは、夏の間中、よく繁り、虫除け以外に食卓を賑やかにもしてくれます。

乾燥させて吊るす

タンジーやコモンセージ、ラベンダーなどは、乾燥させたものを室内や窓辺に吊るして、虫除けとして使用します。タンジーの黄色とラベンダーの紫、セージや他のグリーンを混ぜてスワッグにすれば、色のきれいなスワッグになり、おしゃれと実用性の両方を兼ねたインテリアになります。

ポプリにして枕の下や室内に置く

サシェに入れたポプリを、枕の下や寝室、室内に置くことで虫除けにすることができます。昔のヨーロッパでは、ベッドや床にハーブを撒いて、寝室の虫対策をしていたそうです。

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虫除けハーブスプレーの作り方

虫除けハーブスプレーの作り方

精油で作る虫除けスプレーの作り方

用意するもの(出来上がり50ml)

  • スプレー付きガラス容器
  • 無水エタノール 5ml
  • 精製水 45ml
  • ラベンダー精油 7滴
  • セージ精油 5滴
  • ローズゼラニウム精油 3滴

作り方

・容器は煮沸消毒しておく

・無水エタノールをガラス容器に入れる

・精油をすべて入れて、よく振って混ぜる

・精製水を入れ、さらによく振ったら出来上がり

精油はぜんぶで15滴程度が目安です。この他にもシトロネラやミントなど、お好みの精油をブレンドして、好きな香りを作ってみてください。

カーテンや寝具など、リネンスプレーとして使用できます。アルコールや精油の成分が肌に合わないこともあります。いきなり肌に吹きかけるのは止めましょう。また、ブレンド精油など天然精油でないもので作った場合は、肌への使用はお控えください。

細かいことですが、時間が経つと精油が分離してしまうので、よく振ってから使用しましょう。スプレーに精油が詰まって出てこなくなることがあります。

ドクダミチンキの作り方

ドクダミチンキをスプレーボトルに入れれば、手作りの虫除けスプレーを作ることができます。

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「虫は苦手、でもハーブは好き」という人は多いはず。虫除けにおすすめのハーブを上手に使って、虫に怯えることのない生活を手に入れましょう。

 

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