夏の花特集!6月、7月、8月に咲く夏の花木と草花35選

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金子三保子

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6月、7月、8月は、天気、気温、湿度とも変化が激しい時期。梅雨の中、しっとりと美しく咲く花や、夏の強い日差しや高い気温にも負けずに元気に咲く花まで、夏の花木と草花をご紹介します。

目次

夏の花|6月、7月、8月に咲く花木18選

アジサイ・ガクアジサイ

6月、7月、8月に咲く夏の花31選アジサイ

アジサイ

開花時期 6月

6月の花と言えばアジサイアジサイ科の落葉低木のアジサイは、日本原産のガクアジサイが西洋にわたり、西洋アジサイとして人気が出て日本に逆輸入されてきました。最近は西洋アジサイ、ガクアジサイともに、品種、形、色の種類も豊富にあり、毎年新品種が作出されています。梅雨の最中で雨や曇天の日が多いですが、アジサイの花は晴天より曇りや雨の日の光にとてもあう花色です。美しく咲くアジサイの群生を見ると、雨もまたいいかな……そう感じさせてくれる初夏を代表する花木です。

 

6月、7月、8月に咲く夏の花31選ガクアジサイ

ガクアジサイ

ガクアジサイも写真のようにガクの部分が八重咲きなど、従来のガクアジサイの趣とは違った華やかな品種もたくさん登場しています。

シャラの木(夏椿)

夏椿(シャラの木)

開花時期 6月~7月

シャラの木は、別名「夏椿」の名前を持つツバキ科の落葉高木です。ツバキは桜の季節と同じくらいに咲く花ですが、ツバキそっくりの白い花が夏に開花します。ツバキは常緑ですが、シャラの木は落葉樹です。

 

夏椿(シャラの木)

シャラの木の花は一日花で、花の散り方(落ち方)はツバキと同じく花ごと落ちます。一日で見事に花ごと落ちてしまう、ある意味潔い花です。

ヒメシャラ

ヒメシャラ

開花期:5月~6月

ヒメシャラは、初夏に椿に似た白い花を咲かせる落葉高木です。シャラの木より一回り花が小さいことからヒメシャラの名前がついています。

クチナシ

クチナシ

開花時期 6月~7月

クチナシは、アカネ科の常緑低木。6月の湿度が高くて雨が多くなってくる季節に咲くクチナシ。湿度や雨で甘い香りがより濃厚に感じられます。花は、一重の他、八重もあります。

ハイビスカス

夏の花 ハイビスカス

開花時期 5月~10月

夏の花と言えばハイビスカス。世界の熱帯~亜熱帯地方で栽培されています。日本では鉢植えで楽しむのが一般的ですが、暖地では庭木として利用されています。開花期間が長く、赤、ピンク、黄色、白などカラーバリエーション豊富、大輪から小輪種まで品種数は数えきれないほどです。ハイビスカスの花は、朝開いて夜に閉じる一日花ですが、最近は品種改良で1つの花が2~3日咲くハイビスカスも登場しています。

ムクゲ

夏の花 ムクゲ

開花時期 7月~10月

ムクゲは、夏から秋まで大輪の花を次から次へと開花させるアオイ科の落葉低木。昔から庭木や生け垣として植栽されています。暑さが厳しい時期でもたくさんの花を咲かせるので、日本の夏の花の代表のような存在です。

フヨウ

開花時期 8月~10月

ムクゲと同じくアオイ科の落葉低木のフヨウ。フヨウとムクゲは花の見た目がとても似ていますが、一番簡単な見分け方は葉の形です。ムクゲの葉は小さくて細め、フヨウは掌を広げたような大きな葉です。その他の違いとしては、花の咲き始めがムクゲは梅雨のころから、フヨウの花は早くても7月下旬ころ、盛りは8月以降の真夏の花です。

▼フヨウとムクゲの見分け方はこちらをどうぞ

タイサンボク

開花時期 6月~7月

モクレン科の常緑高木のタイサンボク。モクレンというと春に開花するモクレンが一般的に知名度がありますが、タイサンボクは夏の花です。初夏ごろ優しい香りを漂わせながら大きな白い花が開花します。マグノリアの仲間はとても良い香りがする種類が多いですが、「マグノリア」という名前で香水などの成分として使われるのはタイサンボクです。

ブーゲンビリア

ブーゲンビリア 6月、7月、8月に咲く夏の花31選

開花時期 4月〜10月

夏にカラフルな鉢物が多数流通するブーゲンビリアは、オシロイバナ科の常緑のつる性低木。私たちが花と思っている色づいた部分は「苞(ホウ)」と呼ばれる葉の一部、花は中心にある白い筒状の部分です。とてもきれいな葉と花ですが、とげがある植物なので扱いには注意が必要です。熱帯原産で日本の寒さには耐えられないため、冬場は室内で管理します。一部の耐寒性のあるブーゲンビリアは暖地であれば地植えできるものもあります。

 

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ベリー

初夏から夏は、たくさんのベリー類の花と実りの時期です。

夏の花 ブラックベリー

ブラックベリー

ブラックベリーは、バラ科の落葉性のつる性植物で、品種にもよりますが初夏に花が開花した後、7月から1か月ほど実が楽しめる果樹です。生で食べてもおいしいベリーです。

 

夏の花 ブルーベリー

ブルーベリー

生で食べてもおいしいベリーのひとつ、ブルーベリー。自家受粉をしないため、実をつけるためには同一系統、異品種を最低でも1本ずつ近くで育てるのがポイントです。

サルスベリ(百日紅)

夏の花 サルスベリ

開花時期 7月~10月

百日紅という和名の通り、7月ごろから秋まで長期間開花する夏の花です。白、赤、ピンクなど様々な色合いがあります。サルスベリの特徴は木の肌にもあります。樹皮はザラザラしていますが、一度樹皮が剥がれ落ちると、つるつるした肌触りになり、サルが木に登ろうとしても滑ってしまいそうに見える事から「サルスベリ」と名付けられました。晩秋の葉を落とした後の裸の木に実がついた姿もかわいらしいので、機会があったら冬の様子も見てみてください。

キョウチクトウ

置き場所 日当たりの良い場所におきましょう。 日照が不足すると花が咲かず蕾が落ちてしまいます。 水やりと管理 水やりは庭木として植えた場合、よほど雨が降らない日が続かない限り、降水の雨水だけで大丈夫です。 植え替えた場合の若い苗や鉢植えで育てている場合が土の表面が乾いたらたっぷり与えましょう。 土 栄養の少ない土は痩せた土でも良く育ちますが、植え付け時に腐葉土を混ぜたら一度だけで大丈夫です。 水はけのよい土壌に植え付けましょう。 挿し芽、挿し木 挿し芽で増やす事ができます。 1.10cm~20cm切り、葉は土に埋める場所に生えている葉は取り除き、土から上に出る葉は半分にカットします。 2.カットした枝は水に1時間程浮かべて水をよく吸わせます。 3.植木鉢に入れた土を水で濡らし、葉を取り除いた箇所の枝を差し込みます。 挿し芽は水に生けているだけでも発根します。 肥料 肥料は2月頃、化成肥料を少し与える程度で大丈夫です。 肥料をあまり必要としません。 害虫、病気 害虫は殆どつきませんが、日陰や湿度に弱く灰色かび病にかかります。

開花時期 6月~9月

キョウチクトウは、夏から秋まで長期間咲き続ける夏の花です。性質が強健で排気ガスなどにも耐えるので、道路沿いの街路樹や公共空間の植栽などにも利用されます。花は華やかですが、植物自体に毒性があるので扱いは注意が必要です。

ノリウツギ

ノリウツギ

開花時期 7月~9月

ノリウツギは、アジサイ科の落葉低木。アジサイの開花は6月ですが、ノリウツギはアジサイの花がそろそろ見ごろが終わる7月の夏に咲くアジサイです。7月に咲いた花は、秋になって低温に触れると、特に寒冷地ではきれいな秋色に変化します。アジサイと大きく違うのが、ノリウツギは新枝咲きのアジサイであること。そのためノリウツギは秋色になる様子を秋までゆっくりと楽しめるのが特徴です。

 

ミナヅキ

ミナヅキ

ノリウツギの園芸品種のミナヅキは、美しい秋色になり、切り花としての流通も多く、生花やドライフラワーとして利用されています。

ノウゼンカズラ

ノウゼンカズラ 6月、7月、8月に咲く夏の花31選

開花時期 7月~8月

ノウゼンカズラは、真夏にオレンジ色の花を咲かせるつる性植物です。つる性なので、木やフェンス、壁などを絡みながら生長します。

 

ノウゼンカズラ 6月、7月、8月に咲く夏の花31選

ラッパのような形の花が次から次へと開花しますが、ひとつひとつの花は短命です。

アナベル

アナベル 6月、7月、8月に咲く夏の花31選

開花時期 6月~7月

アナベルは、アジサイ科の落葉低木。6月頃に白い花が開花し、秋にかけて花色が秋色グリーンへと変化していく過程も素敵です。アナベルは新枝咲きのアジサイのため、夏に剪定する必要がなく、初夏から秋までゆっくりと秋色になっていく様子を楽しめます。

ランタナ

ランタナ 6月、7月、8月に咲く夏の花31選

開花時期 5月~10月

ランタナは、クマツヅラ科の常緑低木。暖地では冬越しも可能です。次々とわき芽を増やし、横に広がって生長していきます。暑い夏も休むことなく花が開花し、咲き進むたびに花色が変化し、グラデーションのような花色が楽しめます。とてもたくさんの花が楽しめる反面、ランタナは「要注意外来生物リスト」(環境省)に登録されるほど、他の植物を一掃してしまうくらい強い生命力を持っています。花が終わった後の花がら摘みをまめにすることが大切です。

ルリマツリ

ルリマツリは、夏から秋に涼し気なブルーや白い花を長期間咲かせるイソマツ科の半耐寒性常緑低木です。  半つる性なので、支柱やトレリス、お庭の柵などに這わせて仕立てると見事な光景になります。初夏から秋と開花期間が長いため、大株になるとワンシーズンでたくさんの花が開花します。ガーデニングにおすすめの夏の花です。

開花時期 5月~10月

ルリマツリは、夏から秋に涼し気なブルーや白い花を長期間咲かせるイソマツ科の半耐寒性常緑低木。

半つる性なので、支柱やトレリス、お庭の柵などに這わせて仕立てると見事な光景になります。初夏から秋と開花期間が長いため、大株になるとワンシーズンでたくさんの花が開花します。

クレマチス

夏の花

開花時期 品種による

クレマチスは、品種によって花の開花時期がまったく違います。6月の初夏に咲くのは、ヴィオルナ系、テキセンシス系をはじめとした中輪~小輪のクレマチス。夏に咲くのはタングチカ系、フラミュラ系、ビダルバ(ヴィタルバ)系などは、夏の暑い時期が開花のクレマチスです。同じ花でこれだけ開花時期、花の形、生長の姿が違うのもクレマチスの特徴のひとつです。春咲き、夏咲き、四季咲き、冬咲き種を上手に植栽すると、一年中花が楽しめる植物です。

 

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夏の花|6月、7月、8月に咲く草花17選

ヒマワリ

ひまわり

開花時期 7月~9月

夏の花の代表と言えばヒマワリ。元気で明るい雰囲気の夏の一年草です。もともとは背丈の高い草花でしたが、最近は矮性種や分枝性がある性質など、種類がとても豊富です。色も黄色をはじめ、写真のようにちょっとシックな雰囲気のあるもの、レッド系、ブラウン系など、深みのある大人っぽい雰囲気のものもあります。

ハナショウブ

花菖蒲(ハナショウブ)

開花時期 6月

アヤメ、ハナショウブ、カキツバタと見た目が似た花がありますが、5月のゴールデンウィークの頃に咲くのはアヤメ、ハナショウブの花の見ごろは、もう少し遅い6月です。アヤメ、ハナショウブ、カキツバタは見た目が似ていますが、それぞれ生息地が違います。陸地に生えているものはアヤメ、水辺や湿地に生えている水生植物なのはカキツバタ。ハナショウブは花の期間は多くの水が必要ですが、水生植物ではありません。

トケイソウ

トケイソウ

開花時期 6月~10月

中南米原産のトケイソウは、花の形がユニークなことで知られ、世界中で観賞用として広く栽培されているつる性の多年草です。

ホリホック(タチアオイ)

ホリホック タチアオイ

開花時期 6月~8月

梅雨入りの頃に穂状の花の一番下が咲き始めるホリホック(タチアオイ)は、品種によって多年草、二年草、一年草があります。基本種は2mくらいになる背丈の高い花ですが、最近は矮性種もあります。花の咲き方も一重の他、八重咲き種もあり、小さなシャクヤクのような豪華な雰囲気です。花色もブラック系やアプリコットなど、最近はとても豊富です。

ハーブ

初夏から夏は、ハーブの花の開花時期。ハーブの花は園芸種の花より楚々とした花が多いですが、素朴でかわいい花を咲かせるハーブがたくさんあります。

夏の花 ラベンダー

ラベンダー

 

ヤロウ(セイヨウノコギリソウ)6月、7月、8月に咲く夏の花31選

 ヤロウ(セイヨウノコギリソウ)

ハス

ハス 6月、7月、8月に咲く夏の花31選

ハスはインド原産とされていますが、観賞用にも食用にもなるため世界中で育成されています。昔から仏教と深く結びつきのある蓮の花は、花も葉も独特なフォルムで、美しい夏の花のひとつで、日本各地にハスの鑑賞スポットがあります。ハスの花は午前中に開花し、午後には閉じる半日花なので、見に行く時は朝早く出かけることをおすすめします。

開花時期 7月~8月

ハスは、観賞用にも食用にもなるため世界中で育成されています。花も葉も独特なフォルムで、美しい夏の花のひとつで、日本各地にハスの鑑賞スポットがあります。ハスの花は、夏の午前中に開花し午後には閉じる半日花なので、見に行く時は朝早く出かけることをおすすめします。

睡蓮(スイレン)

夏の花 睡蓮

開花時期 5月~10月

世界各地の熱帯、亜熱帯、温帯に約40種類分布するスイレン属スイレン科の多年生の水生植物。葉は長い葉柄をもち、円形や楕円形をして水面に浮いています。睡蓮(スイレン)は、熱帯性スイレンと温帯性スイレンに分類されます。

陽射しが弱まると早々に花を閉じてしまう様子が眠ってしまうように見えたところから、「眠るハス」を意味し「睡蓮」と書きます。

アサガオ

夏の花 朝顔

開花時期 7月~9月

子供の頃、学校で育てたことのある花のひとつ、アサガオ。つる性植物なので、最近ではグリーンカーテンの素材としても人気の夏の花です。

グラジオラス

グラジオラス グリーンアイル_1

開花時期 6月~9月

すらりと伸びた花茎に整然と並んで咲く姿が凛とした雰囲気のあるグラジオラス。品種もたくさんあって花の色も豊富です。園芸素材としての他、切り花としてもたくさんの品種が流通しています。

アガパンサス

アガパンサス

開花時期 6月~7月

アガパンサスはユリ科の多年草。光沢と厚みのある葉が茂った中からすっと花首を立ち上げて花火のように薄紫色の美しい花を咲かせます。性質が丈夫で育てやすいため、公園や花壇の植え込みなどによく使われています。

 

アガパンサス 6月、7月、8月に咲く夏の花31選

多くのつぼみが薄い皮に包まれ、開花直前になると写真のようにつぼみが顔をのぞかせます。開花すると急に大きくなる変化がおもしろい植物です。

半夏生(ハンゲショウ)

夏の花 半夏生

開花時期 6月~7月

半夏生は、ドクダミ科の多年草。花の咲く梅雨のころに、葉の数枚が白になり茎の脇から穂状の白い花穂が立ち上がり開花します。

ダリア

夏の花 ダリア

開花時期 6月~11月

ダリアは、咲き方、色、花のサイズがとても豊富で、品種がたくさんある夏に咲く球根の花です。最近では種から育てるタイプも登場しています。初夏に開花した後、切り戻しておくと秋に再び美しく返り咲きます。

 

ダリア

ダリアは切り花としてもとても人気で、品種もとても豊富です。

キキョウ

キキョウ 6月、7月、8月に咲く夏の花31選

開花時期 6月~10月

キキョウは、夏に花を咲かせる宿根草。秋の七草として知られ、秋のイメージが強いキキョウですが、真夏の暑い時期でも涼しげに咲き続ける丈夫な花です。

ジニア

ジニア 6月、7月、8月に咲く夏の花31選

開花時期 5月~11月

初夏から晩秋まで花期がとても長い一年草のジニア。高性から矮性まで草丈も様々、ポップで元気な色合いから、アンティークカラー、複色カラーと色合いがとても豊富で、夏の花壇や寄せ植えに大活躍です。最近では切り花としての流通も増えています。

ルドベキア

ルドベキア・ヒルタ サハラ

開花時期 6月~10月

ルドベキアはキク科の一・二年草、または多年草で、最近はとても品種が豊富になってきました。性質が丈夫で、夏の暑さにも負けずたくさんの花が咲くので、夏のガーデニングにおすすめの素材です。最近は、切り花の流通量も増えています。

ケイトウ

ケイトウ 種類 育て方 特徴 ウモウケイトウ

開花時期 7月~11月

ケイトウは、丈が高くなるものから矮性まで品種が豊富な夏から秋の花です。品種によってケイトウという名前で出まわっているものと、セロシアという名前で出まわっているものがありますが、すべてケイトウの仲間です。

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ご紹介したのは夏の花のほんの一部。夏の強い光にも負けず元気な夏の花がたくさんあります。いつもより少し意識して、夏の花を探しに出かけてみませんか?

 

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フラワーコーディネーター、フォトグラファー、ライター。 2022年6月、日東書院本社より「植物のきもち ~がんばりすぎないガーデニング」出版。 ギフトや装花などのフラワーコーディネート、自身でコーディネートした作品の撮影、雑誌や会員情報誌への提案など幅広く活動中。現在は植物に関する記事の執筆にも携わる。庭仕事はライフワーク。映画「余命1ヶ月の花嫁」ブーケ製作。

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