花の英語名一覧|春、夏、秋、冬に分けて紹介
山田智美
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身近な花の英語の名前を紹介します。春、夏、秋、冬の季節ごとに五十音順に並べました。花言葉を添えてあるのでプレゼントにも役立ちます。
目次
花の英語名|春
梅(ウメ)
- 梅の英名:Japanese apricot, Chinese plum
梅は、早春に香りの良い花を咲かせるバラ科の花木。英名を訳すと「日本のアンズ」あるいは「中国のプラム」というのがちょっとおもしろいところです。
カーネーション
- カーネーションの英名:Carnation
カーネーションは、母の日を代表するようなナデシコ科ナデシコ属の多年草。日本語の「カーネーション」という名前は、英名がそのまま使われるようになったものです。
クレマチス
- クレマチスの英名:Clematis
クレマチスは、「つる植物の女王」という異名を持つほどに美しい花を咲かせる、キンポウゲ科の多年草。英名は学名がそのまま使用されています。
ケマンソウ(タイツリソウ)
- ケマンソウの英名:Bleeding heart
ケマンソウは、春に変わったフォルムの花を咲かせるケシ科の多年草。弓なりに伸びた茎に、ハート型の花を連ねるように咲かせます。釣り竿に鯛がかかっているように見えるとのことでタイツリソウという別名も。英名は、ハート型の花のフォルムに由来すると言われています。
桜(サクラ)
- 桜の英名:Cherry blossom
桜は、日本の春を代表するバラ科の花木。英名は「Cherry blossom」ですが、近年は「Sakura」でも通じるようです。
芍薬(シャクヤク)
- 芍薬の英名:Chinese peony
芍薬は、豪華な花が印象的なボタン科の多年草。よく似た花の牡丹は低木、芍薬は草花です。英語では、芍薬も牡丹も「peony」と呼ばれますが、特に芍薬を区別するときは「Chinese peony」と呼ぶようです。
ジンチョウゲ(沈丁花)
- ジンチョウゲの英名:Winter daphne
ジンチョウゲは、早春に目が覚めるような方向を放つ常緑低木。英名の由来はわかりませんが、「daphne」とはアポロンの求愛から逃れるために月桂樹に姿を変えたニンフの名前です。
スイートピー
- スイートピーの英名:Sweet pea
スイートピーは、春に香りの良い花を咲かせるマメ科の一年草。英名の「Sweet pea」がそのまま日本語名になっています。
スズラン
- スズランの英名:Lily of the valley
スズランは、白く小さなベルのような花を咲かせるキジカクシ科の多年草。英名の意味は「谷間のユリ」です。
スミレ
- スミレの英名:Violet
スミレは、小さく可憐な花を咲かせるスミレ科の多年草。英名の「Violet」はとても有名です。女性の名前や色の名前など、多くの場面で使用されています。
タンポポ
- タンポポの英名:Dandelion
- タンポポの綿毛の英名:Dandelion fluff
タンポポは、春に黄色い花を咲かせるキク科の野花。春の訪れを教えてくれるようなかわいらしい花です。
チューリップ
- チューリップの英名:Tulip
チューリップは、咲き方や色数の豊富な球根植物。学名は「Tulipa」なので、英名とよく似ています。
バラ
- バラの英名:Rose
バラは、花の女王とも言われるバラ科の花木。色、咲き方、香り、どれも魅力的な花です。バラの学名は「Rosa」なので、英名とよく似ています。
藤(フジ)
- 藤の英名:Wisteria, Japanese wisteria
藤は、晩春に香りの良い花を咲かせるマメ科のつる性木本。日本では藤棚をよく見かけますが、海外では壁面に這わせるように仕立てている様子も見かけます。英名は学名がそのまま使用されています。
牡丹(ボタン)
- 牡丹の英名:Tree peony
牡丹は、豪華な花が印象的なボタン科の落葉低木。よく似た花の芍薬は草花、牡丹は低木です。どちらも英名は「peony」ですが、区別する際には低木の牡丹を「Tree peony」と呼ぶようです。
ミモザ
- ミモザの英名:Mimosa
ミモザは、春に黄色のふわふわとした花を咲かせるマメ科の常緑高木。ミモザというのはオジギソウの学名ですが、過去に様々な誤解があった結果、現在はミモザの英名となっています。
ムスカリ
- ムスカリの英名:Grape hyacinth
ムスカリは、ブドウを逆さにしたようなフォルムの花がかわいいキジカクシ科の球根植物。英名もブドウのようなヒヤシンスという特徴そのままの名前です。
ライラック
- ライラックの英名:Lilac
ライラックは、春に薄紫や白い花を咲かせるモクセイ科の落葉高木。英名の「Lilac」がそのまま日本名になっています。
ラナンキュラス
- ラナンキュラスの英名:Persian buttercup, Buttercup
ラナンキュラスは、バラのような花が印象的なキンポウゲ科の球根植物。英名の由来は、「黄色の花をバターカップに見立てたから」とか「昔、牛の乳をこの花にこすりつけると牛乳がよく採れると信じられていたから」など諸説あります。
忘れな草(ワスレナグサ)
- 忘れな草の英名:Forget-me-not
忘れな草は、水色の小花がかわいらしいムラサキ科の一年草。「私を忘れないで」という花言葉はあまりに有名です。英名の「Forget-me-not」はちょっと古い言い回し。英名の由来は昔の伝説に因るものです。
花の英語名|夏
朝顔(アサガオ)
- 朝顔の英名:Morning glory
朝顔は、早朝に開花して昼には萎れてしまう夏の花。朝顔に会いたければ昼まで寝ていてはいけません。英名も朝にちなんだ名前です。
アジサイ(紫陽花)
- アジサイの英名:Hydrangea
アジサイは、日本の梅雨を代表するようなアジサイ科の落葉低木。土壌によって花色を変えるのが特徴です。英名は学名がそのまま使用されています。
カスミソウ
- カスミソウの英名:baby’s breath
カスミソウは、ふわふわとした小さな白い花をいっぱいに咲かせるナデシコ科の多年草あるいは一年草です。赤ちゃんの息吹にたとえられたかわいらしい英名です。
カラー
- カラーの英名:Calla
カラーは、独特のフォルムとテクスチャーが魅力のサトイモ科の多年草。英名がそのまま日本名になっています。
桔梗(キキョウ)
- 桔梗の英名:Balloon flower
桔梗は、青や紫の星型の花を咲かせるキキョウ科の多年草。夏から咲き始めますが、秋の七草に数えられています。つぼみの時はふくらんだ風船のようなフォルムをしているのが英名の由来のようです。
クチナシ
- クチナシの英名:Gardenia, Cape jasmine
クチナシは、真白な花を咲かせるアカネ科の常緑低木。甘く濃厚な香りにはファンも多く、ガーデニアという名前の香水や香料も多く流通しています。
ケイトウ(鶏頭)
- ケイトウの英名:Cockscomb
ケイトウは、ヒユ科の一年草。和名も英名も鶏のトサカに由来しているようです。
サルスベリ(百日紅)
- サルスベリの英名:Crape myrtle
サルスベリは、花期の長いミソハギ科の落葉高木。英名はその縮れたような花びらのフォルムに由来するようです。
ストレリチア
- ストレリチアの英名:Bird of paradise
ストレリチアは、ゴクラクチョウカ科の多年草。その花のフォルムが鳥を思わせることから和名を「極楽鳥花」と言います。英名も同じ由来のようです。
ダリア
- ダリアの英名:Dahlia
ダリアは、色も咲き方もバリエーションが豊富なキク科の球根植物。英名は学名がそのまま使用されています。
デルフィニウム
- デルフィニウムの英名:Delphinium
デルフィニウムは、キンポウゲ科の多年草。学名の由来は、花のフォルムがイルカに似ていることによるそうです。英名は学名がそのまま使用されています。
トケイソウ(時計草)
- トケイソウの英名:Passion flower
トケイソウは、トケイソウ科のつる性多年草。英名の「Passion flower」とは受難の花という意味。由来はトケソウの花の特徴がキリストの受難を象徴するからだといわれています。
ひまわり(向日葵)
- ひまわりの英名:Sunflower
ひまわりは、夏に太陽のような花を咲かせるキク科の一年草。お日様に向かって向きを変えるからというのが和名の由来です。英名も太陽の花という意味です。
ラベンダー
- ラベンダーの英名:Lavender
ラベンダーは、香りの良い紫色の花を咲かせるシソ科のハーブ。生長すると低木になります。英名がそのまま日本でも使用されています。
花の英語名|秋
オミナエシ(女郎花)
- オミナエシの英名:Yellow patrinia
オミナエシは、秋の七草にも数えられるオミナエシ科の多年草。独特の香りが特徴です。英名の由来はわかりませんが、鮮やかな黄色の花に関係しているのかもしれません。
菊(キク)
- 菊の英名:Chrysanthemum
菊は、キク科の多年草。品種、花色が豊富で、秋に鮮やかに咲き誇る花です。英名は、学名がそのまま使用されています。
金木犀(キンモクセイ)
- 金木犀の英名:Fragrant olive
金木犀は、秋に香りの良い花を枝いっぱいに咲かせるモクセイ科の常緑高木。金木犀の香りで秋を実感するくらいの印象的な芳香です。英名は、その芳香に由来するようです。
コスモス(秋桜)
- コスモスの英名:Cosmos
コスモスは、秋の風にそよぐ姿が美しいキク科の一年草。コスモスの英名は、学名がそのまま使用されています。
シュウカイドウ(秋海棠)
- シュウカイドウの英名:Hardy begonia
シュウカイドウは、ベゴニア科の多年草。秋に小さなピンクの花を咲かせます。楚々とした野草の風情ですがベゴニアの仲間です。英名にもベゴニアと付いています。
シュウメイギク(秋明菊)
- シュウメイギクの英名:Japanese anemone
シュウメイギクは、キンポウゲ科の多年草。アネモネに似た花と、風にそよぐ草姿が美しい植物です。英名にもアネモネと付いています。
ハギ(萩)
- ハギの英名:Japanese bush clover
ハギは、マメ科の落葉低木。秋の七草にも数えられています。英名のbushとは茂みのことです。ハギの特徴がそのまま表現されています。
リンドウ(竜胆)
リンドウの英名:Gentiana
リンドウは、青紫やピンク、白の花が美しいリンドウ科の多年草。晩夏から晩秋まで咲き続けます。英名は、学名に由来するようです。
ワレモコウ(吾亦紅)
- ワレモコウの英名:Great burnet, Burnet
ワレモコウは、赤茶色のボールのような花がかわいらしいバラ科の多年草。秋の風がよく似合う花です。英名の由来はわかりませんが、ワレモコウの仲間にサラダバーネットというハーブがあります。
花の英語名|冬
山茶花(サザンカ)
- 山茶花の英名:Sasanqu, Sasanque camellia
山茶花はツバキ科の常緑低木。椿との違いは樹高、花、雄しべのフォルム、花の散り方で見分けます。英名は、学名に由来します。
椿(ツバキ)
- 椿の英名:Camellia
椿は、ツバキ科の常緑高木。花色、咲き方共にバリエーションが豊富な花です。英名は、学名がそのまま使用されています。
パンジー
- パンジーの英名:Pansy
パンジーは、スミレ科の一年草。花色が豊富で、秋から春まで開花する冬の花壇の味方です。英名がそのまま日本でも使用されています。
蝋梅(ロウバイ)
- 蝋梅の英名:Winter sweet
蝋梅は、ロウバイ科の落葉低木。明るい黄色の香りの良い花をまだ寒い時分から咲かせます。英名も蝋梅の魅力をうまく表現したような名前です。
身近で見られる花の英語の名前を紹介しました。名前を見て「なるほど」と思うものや、「???」となるものなど、いろいろです。ちょっとおもしろい花の英名。知っていると、フレグランスを選ぶ時など、ちょっとしたところで役に立ちます。ぜひ参考にしてください。
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