花が咲くグランドカバー26選~花のカーペットを作ろう!
金子三保子
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18.マルバストラム
アオイ科の多年草のマルバストラム。5月~7月くらいまでピーチ色の花を咲かせます。日当たりがよい場所が適していますが、半日陰程度までなら育ちます。ただし花つきが悪くなったり茎の節が間延びするので、葉っぱの密集度が悪くなります。
株元から伸びる茎は1m近く伸びてそれぞれの葉の下から根っこが生えて広がります。
19.イベリス・センペルヴィレンス
イベリス・センペルヴィレンスは、アブラナ科の多年草。春に株一面に白い小花をびっしりと咲かせます。耐寒性、耐暑性もあり、花後に切り戻しをすればあとは放任で育つ丈夫な多年草です。日当たりを好みます。
20.ヒナソウ
アカネ科の多年草ヒナソウ。日当たり、風通しを好みますが、水切れには弱いので、植える場所は夏場にガンガンに日が当たり土が乾燥しやすいところを避ければ、こぼれ種でも増えるほど性質は丈夫です。大規模なグランドカバーには向きませんが、グランドカバーの草花の隙間、隙間に植栽するとかわいい草花です。
21.ハナニラ
ハナニラはネギ科の球根の花。桜の咲くころに無数の星型の花が開花します。「ハナニラ」という名前の通り、葉っぱと球根をこするとニラの香りがしますが、葉をちぎったりカットしたりしない限りは匂わないので特に気になりません。ハナニラは秋植え球根で9月~10月に植えて翌春から開花します。丈は20センチ~30センチです。ハナニラは植えっぱなしでどんどん増える球根のひとつ。一年中のグランドカバーにはなりませんが、秋ごろから新しい芽が出て開花中の4月~5月までの期間限定のグランドカバーとしてあちこちに植栽しておくと、他の植物との共演で素敵な空間が出来ます。
22.マツバギク
葉が松の葉のような形で菊に似た花を咲かせることから「マツバギク」の名前がついていますが、マツバギクは菊でなく南アフリカ原産の多肉植物で春から初夏にかけて開花する花です。這うように生長するのでグランドカバーとして使うことができます。花壇や石垣、ロックガーデンなどに植栽すると開花中は見事な光景になります。
23.ペニーロイヤルミント
這うように生長する通常のミントとはちょっと違うペニーロイヤルミント。香りもあります。花は段々について、ドライフラワーにもなります。匍匐茎を伸ばしながら広がり踏み付けにも強いのでグランドカバーには最適です。
24.ラムズイヤー
「羊の耳」という名前そのものの、ぬいぐるみのようなモフモフな触感のラムズイヤーは多年草のハーブです。株元から花茎が立ち上がり、穂状のピンクの花が開花します。
シルバーグリーンの葉の色もとても美しいラムズイヤー。日当たり、風通し、水はけがよいラムズイヤーが好む場所だと広がります。日当たりは好きですが、真夏の強い日差しは若干苦手なので、一枚目の写真のような真夏は少し日を遮ってくれるような木陰に植えるのもよいでしょう。
25.ローマンカモミール
一般的に知られているジャーマンカモミールはキク科の一年草のハーブですが、ローマンカモミールは多年草です。(植物分類の属はジャーマンとローマンでは違います)
ジャーマンカモミールが上に伸びるのに対してローマンカモミールは横に這うように広がります。リンゴの香りがすること、踏み付けにも強いことから「香りのする芝」と表現されることもあります。花はジャーマンカモミールと同様、白い花が咲きますが、花のサイズはジャーマンよりローマンの方が少し大きめ、花の数もジャーマンよりは少なめです。
ノンフラワーカモミール
今回のテーマの花が咲くグランドカバーからは外れますが、ノンフラワーカモミールとは花が咲かないローマンカモミールの園芸種です。香りが強く芝生の代わりに代用できるので、グランドカバーとして利用されています。
26.エリゲロン
エリゲロンはキク科の耐寒性宿根草。小菊のような小さな花が初夏から秋まで長くたくさん開花します。性質はとても丈夫。広がるように生長していくのでグランドカバーや花壇の縁取りのような役割にもおすすめ。性質が強く環境にあうとこぼれ種でも増えていきます。花が一通り終わったら、切り戻しをしておくと再び返り咲きます。
グランドカバーを効果的に使うと、夏場の雑草抜き作業が軽減します。複数の種類のグランドカバープランツを組み合わせて、花や葉の形と色合わせを楽しみながらお気に入りの空間を作ってみてはいかがでしょうか。
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