バラ科の果物種類一覧。バラ科のハーブや果実が実る野草、果物の花まで

山田智美
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バラ科の果物にはどんなものがあるのでしょう。バラ科の果物を20種類と果実が実る野草、バラ科の果物の花やちょっと珍しいハーブや野菜まで。バラ科の食べ物について詳しく紹介します。
目次
バラ科とは?基本情報
- 学名:Rosaceae
バラ科の特徴
バラ科とは植物を分類する際のカテゴリーの一つ。バラ科のなかにさらに100属以上があると言われています。常緑、落葉の高木、低木、多年草など、バラ科の植物の種類は数え切れないほどです。
バラ科にはバラのほかに、サクラ、スモモ、イチゴ、ビワなど、花を観賞したり、果実を食用にしたりと、私たちにとって有用な植物が多く存在します。
バラ科の果物の特徴
バラ科の果物はナシ状果が多いとされています。
簡単に説明するとナシ状果とは、萼(ガク)の部分が多肉質になって肥大し、中に種子が入っている果物のことです。この肥大した果肉部分を食用とします。ナシやリンゴ、モモなどがナシ状果です。
バラ科の果物は、人によってはアレルギー症状を起こすことがあるとも言われています。
バラ科の果物20種
イチゴ
- 科名・属名:バラ科オランダイチゴ属
- 収穫期:5月~6月
- 出回り期:12月~5月
イチゴ(苺)
- 甘くて美味しいフルーツとして人気のあるイチゴですが、じつは野菜の仲間です。「野菜とは草本性の植物」という意味で、イチゴはスイカやメロンと同様に苗を植えて一年で収穫することから一般的な野菜と同じ草本性として分類されています。 ハウス栽培が盛んで、夏の一時期を除いてほぼ一年中出回っていますが、春から初夏にかけてが本来のイチゴの旬です。 イチゴは、軸に近い部分より先端の方が糖度が高く、果肉の中心よりも表面の方が甘いとされています。ビタミンCや葉酸が多く含まれます。 イチゴの実と思って食べている部分は、花托(かたく)又は花床(かしょう)といって花の付け根の部分が発達して食用部となったものです。 イチゴの本当の実の部分はイチゴの「粒々(実)部分」です。ちなみに、イチゴを縦に切って、断面図を見てみるとこの粒々(実)部分に1本1本の筋が水分や栄養を送っているのが分かります。この粒々の中に種がありますので、種をまくときはこの粒々部分を土にまきます。 イチゴは、親株からランナーを伸ばし、子株、孫株と株を増やし、越冬して実を付ける多年草です。この親株から伸びたランナーの向きと反対方向にイチゴの花房が出るので、苗を購入して植え付けるときは、ランナーを北側に向けると花や実によく日が当たります。また、ランナーを通路側とは反対方向に向けて植え付けると、イチゴが収穫しやすいように工夫することができます。 イチゴの苗は、通常植え付けてから実がなるまで半年ほどの長い期間を必要とします。最近では、春と秋や、春、夏、秋の長い期間収穫できる二季なりや四季なり品種も流通しています。また、花色も白だけでなく、赤いミニバラのような花を楽しめる品種も出てきました。 現在食べられているイチゴは、近年の品種改良によるものですが、野生のイチゴは、はるか昔から世界的に食べられていました。 野イチゴの種類も豊富で、クサイチゴ、クマイチゴ、バライチゴ、モミジイチゴ、ナワシロイチゴなど。同じバラ科ですが、これらの野イチゴは全てキイチゴ属です。私たちが現在食べているイチゴは、オランダイチゴ属といいます。野生のイチゴとは違い、栽培された大粒のイチゴが江戸時代にオランダより持ち込まれました。
春の果物の代表格であるイチゴは、甘く瑞々しい果肉が人気。厳密には木にならないので野菜の仲間に分類されます。赤い果実が魅力的なフルーツです。
ジューンベリー
- 科名・属名:バラ科ザイフリボク属
- 収穫期:6月
ジューンベリーは6月頃に収穫期を迎えるからジューンベリーと呼ばれます。セイヨウザイフリボクというのが植物名。一般には流通しないので、育てて楽しむ果樹です。
ジューンベリー
- ジューンベリーは、名前の通り6月に赤い果実をつける落葉小高木。春に咲く白い花、新緑の葉、初夏の小さな宝石のような果実、秋の紅葉と四季折々に楽しむことのできる果樹です。果実はほんのりとした酸味と甘み、芳香があります。耐寒性・耐暑性があり、自家結実性があるので1本で収穫することができます。 ジューンベリーの花は直径1~2㎝程度と小さく、花びらが5枚あり桜のような形状をしています。花の見頃は3月下旬から4月地上旬頃、桜のソメイヨシノが咲き始めるよりも少し早く満開を迎えます。華奢な枝の先に小さな花をたわわに咲かせるのが特徴です。風で散ってしまう花びらの儚さも魅力の一つです。 ジューンベリーの果実の食べ頃は5月後半~6月です。4月に花が終わった後、段々と果実が色づき始め、5月には真赤になります。さらにもう少し辛抱強く待って、黒んずんだ赤になった頃がジューンベリーの果実の食べ頃です。 ジューンベリーはシンボルツリーとしてよく使われる他、街路樹としても植栽されています。白い花とかわいい赤い実、紅葉、樹形が美しいことなど、1年を通して楽しみがたくさんあることが庭木として好まれる理由です。
ビワ
- 科名・属名:バラ科ビワ属
- 収穫期:5月~6月
- 出回り期:5月~6月
オレンジ色の瑞々しい果実のビワ。冬に花を咲かせ、初夏に食べごろを迎えます。硬く大きなタネが入っています。
ビワ(枇杷)
- ビワ(枇杷)は、家庭果樹としても栽培される暖地に適した常緑の小高木で、生長が早く10メートル以上になることもあります。長さ15~25cmほどの大きな葉は革のように厚く、裏面に褐色の綿毛が密生しています。学名のEriobotryaは、ギリシャ語のerion(軟毛)、botris(ブドウ)に由来し、白い軟毛に覆われたブドウのように房状になる実をつけることを意味します。日本の「枇杷」の由来は諸説ありますが、葉や実の形が、楽器の「琵琶」に似ていることからと言われています。 ビワ(枇杷)の花の季節は、11月~12月の冬にかけてです。枝先に円錐花序となり、ひとつひとつの花は1~2センチほどの小さな白い花が少しずつ開花し、花には香りがあります。 果実は6月頃にオレンジ色に熟します。現在、果樹として栽培されている品種は、日本に自生しているものとは違い、中国品種を改良したものがほとんどです。
梅(ウメ)
- 科名・属名:バラ科サクラ属
- 収穫期:5月~7月
- 出回り期:5月~7月
梅は梅酒やジャムに加工される果物。生食には向きません。梅には花を楽しむ花梅と果実を食用にする実梅があります。
- 梅(ウメ)は、初春のまだ寒い時期に香りのよい花を咲かせる落葉高木です。日本には中国からかなり古い時代に薬用として渡来しました。梅(ウメ)の樹高は10mに達しますが、3~5m程度で管理され、古くから花、香り、果実の3拍子揃った春を告げる落葉花木として全国各地で植栽され広く親しまれています。 梅(ウメ)の枝は広く張り、葉は長さ5~8cm程度で二重鋸歯があります。花は2年枝の細く短い枝に2.5センチ程度の花をつけます。梅(ウメ)は品種によって開花期に違いがあります。性質上、野梅性・緋梅性・豊後性・杏性の4系統に分けられますが園芸上は花を観賞する梅と果実の収穫を目的とする梅に分けられます。 果樹としては各地に産地があり、観賞樹としては庭や公園に春を告げる木として好んで植えられます。また、梅(ウメ)は花もの盆栽の代表格です。
サクランボ
- 科名・属名:バラ科サクラ属
- 収穫期:5月~7月
- 出回り期:5月~7月
赤く宝石のような果実が人気のサクランボはセイヨウミザクラの果実です。瑞々しい果肉が人気のフルーツです。
さくらんぼ
- 春に桜そっくりな白い清楚で可憐な花を咲かせ、初夏には輝くルビーのように愛くるしく美しい実を成らせて私たちの目を楽しませてくれるさくらんぼ。その果実は噛めば口の中ではじけるような食感とともに甘酸っぱい味覚が軽やかで可愛い香りともに広がります。 一般には木は桜桃、果実はさくらんぼと呼びわけられています。ソメイヨシノなどの花を鑑賞する桜との違いは、桜は白や桃色の花ですが、さくらんぼの花は真っ白で花粉の量が多く花の下にくびれがあり、かたまって咲くのが特徴です。また、ほとんどの木は相性の良い他の品種の花粉を受粉しないと結実しません。さくらんぼの名前は「桜の坊(桜の実)」が由来とされています。
アメリカンチェリー
- 科名・属名:バラ科サクラ属
- 収穫期:5月~7月
- 出回り期:5月~7月
日本のサクランボよりも粒が大きく、黒のような紫色のような実が特徴のサクランボの仲間です。
アンズ
- 科名・属名:バラ科サクラ属
- 収穫期:6月~7月
- 出回り期:6月~7月
アンズはオレンジ色の柔らかい果肉が印象的な果物です。ジャムや果実酒にして楽しみます。杏仁豆腐の原料である杏仁霜は、アンズの種の中にある仁からできています。
スモモ
- 科名・属名:バラ科サクラ属
- 収穫期:6月~9月
- 出回り期:6月~9月
スモモはサクラ属の果実。名前にモモと付きますが、モモとは全く見た目も食感も異なります。粉を吹いたような赤い実がきれいなフルーツです。
プルーン
- 科名・属名:バラ科サクラ属
- 収穫期:8月~9月
- 出回り期:7月~9月
プルーンはバラ科サクラ属の果物。黒っぽい果皮が特徴的です。プルーンと言えばドライフルーツが有名ですが、生食もできます。
プルーン
- プルーンといえばドライフルーツのイメージが強く、黒くてシワシワのヴィジュアルを思い浮かべてしまいますが、実際の果実は楕円形で綺麗な紫色をしています。また表面には白い果粉(ブルーム)がついてマットな質感です。甘酸っぱくなめらかでやわらかい食感に、ドライフルーツのイメージが払拭されます。落葉性の中高木の果樹で春にさくらや梅に似た白い可憐な花を咲かせます。同じ花粉で結実する自家結実性のものと、結実しない自家不結実性のものがあります。日当りと風通しを好み、耐寒性、耐暑性のどちらにも優れていますが、雨に弱い果樹です。またドライフルーツ向きの品種と向かない品種があります。果実の分類としては核果果実です。
桃(モモ)
- 科名・属名:バラ科モモ属
- 収穫期:6月~9月
- 出回り期:6月~9月
桃は夏を代表するような果実。産毛が生えたような果皮と中の瑞々しい果肉が人気です。香りが良く生食に向いています。
ネクタリン
- 科名・属名:バラ科モモ属
- 収穫期:6月~9月
- 出回り期:6月~9月
ネクタリンはモモの仲間の果物です。モモに比べて酸味があります。
梨(ナシ)
- 科名・属名:バラ科ナシ属
- 収穫期:8月~10月
- 出回り期:8月~10月
梨はバラ科ナシ属の果物。黄色ともグリーンとも言えない微妙な色の果皮をしています。果肉は瑞々しく、シャリシャリとした独特の食感で、晩夏から初秋を代表するようなフルーツです。
西洋梨(セイヨウナシ)
- 科名・属名:バラ科ナシ属
- 収穫期:8月~10月
- 出回り期:8月~10月
西洋梨はバラ科ナシ属の果物。ラ・フランスやル・レクチェなどが有名。日本のナシに比べると水分が少ないのが印象的です。
カリン
- 科名・属名:バラ科カリン属
- 収穫期:9月~10月
- 出回り期:9月~10月
カリンはでこぼことしたフォルムが特徴的なバラ科カリン属の果物。生食には向かないので果実酒などにして楽しみます。
マルメロ
- 科名・属名:バラ科カリン属
- 収穫期:9月~10月
- 出回り期:9月~10月
マルメロはカリンによく似た果物。カリンに比べて果肉が柔らかく甘味が強いのが特徴です。ジャムや果実酒などに加工されたものが流通しています。
マルメロ
- マルメロは、バラ科マルメロ属の落葉低木です。カリンやボケと混同されますが、同じバラ科の別属です。セイヨウカリンと呼ばれることもあるようですが、セイヨウカリンもまたバラ科の別属です。日本の一部では、マルメロのことをカリンと呼ぶ地域もありますので、余計に混同されがちですが、マルメロとカリンは別属になります。 マルメロとカリンの見分け方は、マルメロは葉が卵型で葉の縁もなめらかであるのに対し、カリンは葉の縁がギザギザとしています。マルメロの花は白から淡いピンク色ですが、カリンの花は濃いピンク色をしています。マルメロの果実は表面にうっすらと産毛が生えており、食用にする際は洗い流す必要があります。カリンの果実は無毛です。 カリンの果実は非常に硬く、食用にはなりません。主に果実酒などとして利用されます。マルメロの果実は柔らかく甘みも強いので、ジャムやお菓子として食用にされています。 マルメロは冬に落葉しますが耐寒性が強く、樹高も3m程度と管理しやすい上に、香りの良い可愛らしい花を咲かせるので庭木としても人気の樹木です。
リンゴ
- 科名・属名:バラ科リンゴ属
- 収穫期:9月~11月
- 出回り期:9月~1月
冬の果物の代表格であるリンゴはバラ科リンゴ属です。冬に赤く熟す実は甘く美しく、古今東西で愛されるフルーツです。
ラズベリー
- 科名・属名:バラ科キイチゴ属
- 収穫期:5月~6月
ラズベリーはバラ科キイチゴ属の果物。小さな赤い粒が集まってできた集合果がかわいらしいフルーツです。甘味、酸味、香りのバランスが良いのが特徴です。
ラズベリー
- ラズベリーの日本名はヨーロッパキイチゴ、西洋キイチゴといいますが、フランス語のフランボワーズともよばれています。白い可憐な花を咲かせたあとに赤色・黄色・紫色などの可愛い宝石のような実をつける樹高1~1.5mの小低木です。その色鮮やかな果実は甘酸っぱく香りが高いので生食の他にも、ケーキやタルトなどの洋菓子に使用されます。 ラズベリーは自家結実性なので1本だけでも実がなります。ラズベリーの中には、1年に1度実がなる一季なり性と1年に2回実がなる二季なり性のタイプがあります。一般的にはトゲがあるので少し注意が必要ですが、種類のよってはトゲのない品種もあります。地下茎で増え繁殖力が強いのも特徴です。花芽は「混合花芽」という1つの芽の中に葉枝と花芽の両方を持っており、7月頃に分化します。寒冷地に適しているので、暖地は栽培に向いていません。
ブラックベリー
- 科名・属名:バラ科キイチゴ属
- 収穫期:5月~6月
ブラックベリーは黒い果実が印象的なバラ科キイチゴ属の果物。一般にはあまり流通しないため、育てて楽しみたいフルーツです。
アーモンド
- 科名・属名:バラ科モモ属
- 収穫期:8月~9月
- 出回り期:通年
ナッツの代表格でもあるアーモンドもバラ科モモ属です。果肉の中にある種子のさらに中にある仁を食用にしています。
- アーモンドは樹高5m程になるバラ科モモ属の落葉高木です。アーモンドの花は葉よりも先に展開し、3~4月にかけて桜に似た3cmほどの花を枝いっぱいに咲かせます。花色は濃いピンクから白色で花びらの先に小さな切れ込みがはいっており、アンズや桃の花によく似ています。 アンズやウメ、モモの近縁種ですが果肉は薄く食用にはできません。私たちが通常アーモンドと言って食べているのは種子の殻の内側の「仁」と呼ばれる部分です。 日本で流通しているアーモンドのほとんどがアメリカのカリフォルニアから輸入されています。アメリカ以外では地中海沿岸の国々やオーストラリアでも栽培されています。アーモンドは湿度が苦手で乾燥を好む植物です。栽培地は開花から収穫までほとんど雨が降らない乾燥した環境なので、木についたまま成熟、収穫できます。 アーモンドの実は梅雨や台風が多い日本の気候ではあまりたくさんは収穫できません。ほとんどの実が落ちたり腐ったりしてしまいます。うまく8月中旬ごろまで木に付いたものがあれば、徐々に果肉部分が割れてきますので果肉を取り除いて殻付きのまま4~5日陰干しします。アーモンドは果肉部分が割れたらすぐに収穫しないと、カビが生えたり虫が入って食べられなくなるので注意しましょう。アーモンドの食べ方は、硬い種子の殻を割って中の仁を取り出し、フライパンで炒って食べます。
ユスラウメ
- 科名・属名:バラ科サクラ属
- 収穫期:5月~6月
ユスラウメは初夏にさくらんぼのような赤く小さな果実をたわわに実らせる落葉低木です。観賞用の庭木として昔から愛されています。ユスラウメの果実は瑞々しく、ほのかな甘さがあります。
ユスラウメ
- ユスラウメは、春に梅や桜に似た美しい花を枝いっぱいに咲かせ、初夏にさくらんぼのような真っ赤な小さな果実を実らせる落葉低木。新芽の明るいグリーンも美しく、花も実もない時期も楽しめます。丈夫で育てやすいため、庭木としてもおすすめの果樹です。 熟した果実は生食でき、甘酸っぱい味がしてジャムなどに用いられます。また、ユスラウメは漢方薬としても使われます。 ユスラウメの名は、花が梅の花に似ていることや枝の上部に繁茂して風が吹くと揺れやすいこと、枝を揺さぶって実を落とすことなどからその名が付いたと言われています。また、江戸時代に日本に渡来したときの名「ゆすら」が残り、梅に似ていることをプラスしてユスラウメになったという説もあります。
バラ科の果物の花5種
バラ科の果物は花も美しいものがいっぱいです。
梅(ウメ)
- 花期:1月~3月
早春を告げる花として有名な梅。まだ寒い季節に一足早く春を知らせてくれる花です。梅には花を観賞する花梅と果実を食用にする実梅があります。
サクランボ(セイヨウミザクラ)
- 花期:4月
サクランボはセイヨウミザクラの果実。ソメイヨシノよりもほんの少しだけ早く開花します。白い桜のオオシマザクラにも似ています。
ジューンベリー
- 花期:3月~4月
サクラの花が咲く頃、ジューンベリーの花も開花します。枝の先にサクラのミニチュアのような花をいっぱいに咲かせます。
カリン
- 花期:4月
ピンク色の花がかわいいカリン。花の大きさは3cm程度と小さめです。
アーモンド
- 花期:3月~4月
アーモンドの花は桜と同じころに開花します。濃いピンク色の花を枝いっぱい咲かせる姿は美しく見応えがあります。
バラ科の果実が実る野草3種
ナワシロイチゴ
- 科名・属名:バラ科キイチゴ属
- 収穫期:5月~6月
ナワシロイチゴは日本に自生する野イチゴの一つです。ナワシロイチゴの果実は6月頃に赤く熟し、食べ頃を迎えます。宝石のように美しい実にはわずかな酸味と甘みがあります。
クサイチゴ
- 科名・属名:バラ科キイチゴ属
- 収穫期:5月~6月
クサイチゴは初春から春にかけて、山林や藪の中で白い花を咲かせる、バラ科の落葉低木です。5月~6月に赤く色づいたクサイチゴの果実は甘くぷちぷちとした食感を楽しめます。
ヘビイチゴ
- 科名・属名:バラ科キジムシロ属
- 収穫期:4月~6月
ヘビイチゴは、バラ科の多年草です。森林、公園、空地、道端など、身近な場所で見かけます。真赤な実を付けますが、ヘビイチゴの果実は食べられません。
ちょっと珍しいバラ科の野菜やハーブ2種
アルケミラ・モリス
- 科名・属名:バラ科ハゴロモグサ属
アルケミラ・モリスは別名レディースマントルとも呼ばれるハーブ。葉の表面に産毛があるのが特徴です。波打つような葉と、水を弾く姿が美しいハーブです。
サラダ・バーネット
- 科名・属名:バラ科ワレモコウ属
- 収穫期:5月~10月
サラダ・バーネットはバラ科の野菜。全草にキュウリのような爽やかな香りがあるのが特徴です。ギザギザとした葉のフォルムがかわいらしく、サラダに入れるほかスープに散らすなどして楽しめます。
「こんなものまで?」というほどバラ科の果物はたくさんあります。果物の分類がわかると、それだけで楽しくなったりするもの。日頃意識しないで食べている果物についてちょっと詳しくなると、食べることも楽しくなるのではないでしょうか。
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