多肉植物を使ったセンスのいい寄せ植え12選|種類と作り方のポイント
とまつあつこ
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多肉植物を使ったセンスのいい寄せ植えをご紹介!丈夫で挿し木や株分けで簡単に増やせる多肉植物は、初心者や忙しい人にもおすすめです。園芸家の先生に教わった多肉植物を使った寄せ植えや、センス良く作るポイント、雑貨のようにおしゃれに飾る方法、多肉植物とセダムの違い、苗を組み合わせるコツについてもお話しします。
目次
多肉植物とは
多肉植物は、北アフリカや南アフリカ、その付近の島々など世界の様々な場所に生息しています。ぷっくりとした葉や根にたくさんの水分をたくわえることで、乾燥地帯でも生育することができます。
多肉植物の種類
エケベリア
まるでお花のような形が美しい多肉植物です。チワワエンシス、桃太郎、花うららなど様々な種類があり、愛好家も多いです。
月兎耳(ツキトジ)
名前のとおり、葉っぱが兎の耳に似た形をしている人気の多肉植物です。ふわふわした白っぽい毛に覆われ、葉の縁に沿って茶色いラインが入ります。そのラインの入り方や葉の色が異なる品種、斑入りの品種があります。
グリーンネックレス
緑のぷっくりとした粒状の葉が真珠のネックレスのように連なります。葉がイルカに似た形のものや三日月型のタイプもあります。垂れ下がるように生長するため、ハンギングバスケットや寄せ植えのアクセントに使うと美しいです。
多肉植物とセダムは違うの?
セダムは北半球に広く分布し、500種類以上もの品種が確認されていて、日本原産の品種は約40種と言われています。日本の山野にも自生しているので、セダムは日本の人々にとって一番身近な多肉植物です。乾燥に強く少ない水で育つセダムは、薄い土壌で生育でき、軽量で風に強い緑化ができます。ローメンテナンス、ローコスト緑化の代表とも言えるでしょう。
虹の玉
セダムには、メキシコマンネングサ、マルバマンネングサ、キリンソウ、ミセバヤなどの屋上緑化やグランドカバーとしてよく用いられる品種や、葉がぷっくりとして個性的な「虹の玉」など様々あり、葉の形や大きさ、色もそれぞれ異なります。
多肉植物を使ったセンスのいい寄せ植えを作るポイント
テーマをイメージして鉢を決める
「ナチュラルテイストに」「大人っぽく」「アンティーク風」など、テーマをイメージして鉢を選んでから苗を組み合わせることが大切です。
テラコッタ、ペイント鉢、ブリキ、流木、リースなど器によってがらっと雰囲気が変わるので、鉢はできるだけこだわって選びましょう。
メインの多肉、脇役に使う小葉のセダムをバランスよくセレクト
メインになるような葉が大きかったり背の高い多肉、葉が丸い形の多肉、細い形の多肉、変わった色や質感の多肉、脇役としてちりばめるセダム、アクセントとして使う斑入りのセダムなどをバランスよく組み合わせます。
多肉の「冬型」「夏型」「春夏型」を意識する
多肉植物は、生育する季節の違いで「冬型」「夏型」「春秋型」の3つに分けられます。夏型と春秋型を一緒に植えるのはOKですが、夏型と冬型の組み合わせは管理が難しいので、なるべく一緒に植えないようにしましょう。
とはいえ、どれが何型なのかわからなかったり、品種名の記載が無い状態でお店に並んでいることもありますよね。そんな時は、好みの苗で寄せ植えを作り、生育の状態を見て、弱ってきた株があったら別鉢に移して新しい苗を植えてもよいでしょう。育てる環境とそれぞれの多肉の相性がだんだんわかってくると思います。
▼多肉植物の「冬型」「夏型」「春夏型」について詳しくはこちら
寄せ植えに使いやすい多肉植物
- エケベリア
- カランコエ
- パキフィツム
- 月兎耳(ツキトジ)
- グラプトペタルム
- クラッスラ
- グリーンネックレス
- ルビーネックレスなど
寄せ植えに使いやすいセダム
- メキシコマンネングサ
- マルバマンネングサ
- ゴールデンカーペット
- コーラルカーペット
- 斑入りマルバマンネングサ
- ミセバヤ
- 虹の玉
- 松の緑
- オーロラなど
多肉植物を使ったセンスのいい寄せ植え12選
ピックを使って小さなお庭を演出
月兎耳(ツキトジ)とぷっくり肉厚な多肉をメインに、小葉の色違いのセダムを数種類植えて、グリーンネックレスをアクセントに使いました。ガーデンフェンスと犬のピックを挿して小さなお庭の雰囲気に仕上げました。
寄せ植えに使っている多肉植物
- 月兎耳(ツキトジ)
- 小葉の色違いのセダム数種類
- グリーンネックレスなど
十二の巻(じゅうにのまき)をアクセントに使った寄せ植え
濃い緑色に白の縞が入った十二の巻(じゅうにのまき)をアクセントに、数種類の多肉植物とミニサボテンを寄せ植えしました。
寄せ植えに使っている多肉植物
- 十二の巻(じゅうにのまき)
- グラプトセダム
- グラプトペタルム
- ミニサボテンなど
カラフルなペイント鉢にアレンジ
可愛いペイント鉢に、エケベリアとクラッスラなどを寄せ植えしました。背の低いメインとなる多肉を手前に、背の高い多肉を背景に使っています。
寄せ植えに使っている多肉植物
- エケベリア・花うらら
- クラッスラ・火祭り(ひまつり)
- クラッスラ・小米星(こまいぼし)
- クラッスラ・天狗の舞(てんぐのまい)
- クラッスラ・若緑(わかみどり)
- セダム・虹の玉(にじのたま)
- グリーンネックレス
▼寄せ植えの詳しい作り方はこちら
DIYと多肉の組み合わせでおしゃれに飾る
「河野自然園」平野 純子/ DIYと多肉の組み合わせテクニック
左側の小さなフライパンとお鍋の形をした器は、ツナ缶とサバ缶をリユースして作っています。器に土を入れて、ピンセットを使って多肉とセダムを挿しているので植え付けは意外と簡単にできます。
右側は、100均のセメントと黒板塗料を使って作成した器に多肉植物を植えています。黒板塗料を塗った面には、チョークで好きなメッセージが書けます。平野純子さんの著書「カンタンDIYで作れる!多肉植物でプチ!寄せ植え」に作り方が掲載されています。可愛いアイデア満載の本です。
寄せ植えに使っている多肉植物
- エケベリア
- グラプトセダム
- セダムなど
多肉植物の和風アレンジ
Photo by:今村久美子 寄せ植え初心者の疑問も解決!「寄せ植えの魅力」座談会@河野自然園
和風の丸鉢に、クラッスラとセダムをあふれる様に植えました。器の色と銅葉色の多肉がとても合っていて、グリーン&イエロー系のセダムのグラデーションも美しい寄せ植えです。
寄せ植えに使っている草花
- クラッスラ
- セダムなど
器の色と多肉植物のコントラストが美しい寄せ植え
多肉の寄せ植えを作る3つのポイント♪
マリンブルーの器と銅葉色の多肉植物のコントラストが美しい寄せ植えです。グリーンの多肉植物の中に銅葉色がちりばめられることで、ぐっと大人っぽくかっこよくアレンジされています。
寄せ植えに使っている多肉植物
- カランコエ
- グラプトセダムなど
個性的なブリキのアレンジ
シャワー付きのブリキの鉢に、多肉植物とセダム、斑入りハートカズラを寄せ植えしました。ブリキの鉢は形も色も様々あるので、お気に入りを見つけて寄せ植えすると楽しいですね。
寄せ植えに使っている多肉植物
- エケベリア
- 月兎耳(ツキトジ)
- セダム
- 斑入りハートカズラなど
セダムのリース
リース型の器に、数種類の小葉のセダムを植えています。小葉のセダムの中にも、色の違いや葉の大きさや厚さ、質感の違いなどがあるので、1つの苗を株分けして数か所に分けて植えることで繊細な葉の美しいグラデーションができます。
寄せ植えに使っている多肉植物
- 小葉のセダム数種類
▼セダムを使ったリースの作り方はこちら
DIYで作る多肉植物のナチュラルリース
簡単DIY!多肉植物リースの作り方とその後の管理方法
リース台の一部分に湿らせた水苔を付け、チキンネットとワイヤーで固定してから多肉植物を挿して作ったDIYリースです。
寄せ植えに使っている多肉植物
- 虹の玉
- クラッスラ
- グラプトセダムなど
▼DIY多肉植物リースの作り方はこちら
100均の水切りざるでおしゃれに作るリース
ざるリース!?100均の水切りざるで多肉植物のリースを作ろう!
水切りざるの底に丸い穴を開けて、リースの形に整えて器を作っています。そこに水苔と土を入れてワイヤーで固定し、好きな多肉植物を挿して完成です。100均の水切りざるで作ったとは思えないかっこいい仕上がりです。
寄せ植えに使っている草花
- グラプトセダム
- カランコエ
- セダムなど
▼ざるリースの詳しい作り方はこちら
ウォールグリーン風アレンジ
長方形のブリキの器に土と湿らせた水苔を入れ、チキンネットをかぶせて麻紐で固定して土台を作っています。水苔にエケベリアやセダムなどの多肉植物をバランス良く挿して完成です。立てかけるように飾っても素敵です。
寄せ植えに使っている草花
- エケベリア
- カランコエ
- セダムなど
▼ウォールグリーン風アレンジの詳しい作り方はこちら
流木を器を使った多肉植物の寄せ植え
流木をくりぬいた器に、様々な多肉植物とセダムを植え付けました。インパクトのある葉の大きい多肉植物の配置を先に決めて、隙間に小葉のセダムを植えていくとバランス良く仕上がります。
寄せ植えに使っている草花
- グラプトペタルム
- 月兎耳(ツキトジ)
- セダムなど
▼流木を使った多肉植物の寄せ植えの詳しい作り方はこちら
多肉植物を使って寄せ植えを作ろう♪
ぷっくり肉厚な葉が可愛い多肉植物は、形がユニークで雑貨感覚で飾れるおしゃれな植物。丈夫でたまに水やりすれば元気に育つ優れものでもあります。ポキっと折れてしまったらそのまま土の上に置いておくだけでも新しい芽を出す健気で愛おしい存在です。
大輪の花のような形をしたもの、丸いフォルムやとがったフォルム、シルバー色やふわふわした質感だったり、垂れ下がって生長するものや秋になると赤く色づくタイプなどさまざまな種類があってバリエーションが豊富で飽きません。
ぜひ、機会があったら多肉植物の寄せ植えを作ってみてくださいね。
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