「シルバーリーフ」30選と寄せ植えアレンジ例
とまつあつこ
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シルバーリーフを30種類とシルバーリーフの寄せ植えアレンジ例をご紹介!シルバーリーフを知っていますか?シルバーリーフはシルバーリーフプランツを省略した言葉。銀色や白い葉を持つ植物のことです。花が咲くシルバーリーフもありますが、花よりも葉色を楽しむために使われているものも多くあります。シルバーリーフは他の植物と合わせやすく、寄せ植えや花壇などのアクセントに使えるので大変人気があります。
目次
シルバーリーフとは
植物の葉っぱの色といえばまず緑色をイメージしますが、その他にも黄色や斑入り、赤、黒、白系と様々な色のカラーリーフがあります。そんなカラーリーフの中で、銀白色の白っぽい色の葉を持つ植物が「シルバーリーフ」と呼ばれています。
ふわふわ・もこもこした印象のもの、爽やかな、清楚な、メタリックな、シルクのような、大人っぽい、すっきりとした、ドレッシーな等々種類も豊富でそれぞれ特徴があります。ぜひ、好みのシルバーリーフを探してみてください。
シルバーリーフ30選(あいうえお順)
1.アサギリソウ
キク科 耐寒性多年草
観賞期:3~10月
開花期:8~9月
花色:黄
草丈:10~20㎝
アサギリソウは日なたから半日陰、水はけの良い用土を好みます。茎頂から花茎を伸ばして淡黄色の花を咲かせます。暑さと蒸れに弱いので刈り込んで風通しを良くしましょう。冬は地上部が枯れますが、春に再び芽吹きます。
2.アメジストセージ(サルビア・レウカンサ)
シソ科 耐寒性多年草
観賞期:3~12月
開花期:9~12月
花色:青紫
草丈:50~130㎝
アメジストセージ(サルビア・レウカンサ)は日当たりと風通しの良い場所を好みます。アメジストセージは株で大きくなる植物なので、庭植えで育てる場合はゆったりとスペースを確保しましょう。寒くなると葉が枯れてきます。花が終わったら株元から15㎝くらいの高さで切り戻しをして冬越しすると、春にまたシルバーグリーンの美しい葉が出て大きく育ちます。
3.ウエストリンギア(オーストラリアンローズマリー)
シソ科 半耐寒性常緑低木
観賞期:周年
開花期:4~10月
花色:淡い紫色
樹高:20~150㎝
ウエストリンギア(オーストラリアンローズマリー)は日なたで風通しの良い場所、水はけが良く乾燥気味の用土を好みます。細長い葉や花の形が同じシソ科のローズマリーに似ていますが、香りはありません。淡い紫色の小花を咲かせます。冬は霜に当たらないように管理すると周年美しい葉が楽しめます。
4.エレモフィラ・ニベア
ゴマノハグサ科 半耐寒性常緑低木
観賞期:周年
開花期:春~初夏
花色:青紫
樹高:50~200㎝
エレモフィラ・ニベアは日当たりの良い場所を好みますが、真夏は風通しの良い半日陰を好みます。乾燥に強く過湿に弱いです。冬は霜にあたらないように注意します。
エレモフィラ・ニベアは青紫色の花が爽やかで美しいのも魅力です。
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5.オリーブ
モクセイ科 耐寒性常緑高木
観賞期:周年
開花期:5~6月
花色:白、黄白色
樹高:50~800㎝
オリーブは日なたと水はけの良い場所を好みます。その年の春から初夏に伸びた新梢に翌年花を咲かせて実をつけます。なるべく新梢を残しつつ、混み合ったところを剪定することが大切です。オリーブの葉の表面の色は光沢のある緑色が多いですが、裏面は白い細毛が密生していてシルバーがかっています。風が吹くときらきらと銀灰色に輝く姿が美しい樹木です。
オリーブは夏場にかけて緑色の実がなり、秋になると実の色は赤から濃い紫色に変わります。
6.オレアリア
キク科 耐寒性常緑低木
観賞期:周年
草丈:20~40㎝
オレアリアは日なたと乾燥気味の場所を好みます。白い毛に覆われた細い茎と小さな葉が印象的。日陰では葉色が悪くなります。真夏の高温多湿も苦手なので、夏越しを上手にできると周年楽しめます。
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7.カレープラント
キク科 耐寒性常緑低木
観賞期:周年
開花期:7~9月
花色:黄
樹高:40~50㎝
カレープラントは日なたと乾燥気味の用土を好みます。その名のとおりカレーの香りが漂うハーブです。葉に触れるとさらに香ります。ふわふわしたシルバーリーフが美しく、ドライにしてリースの材料などにも使うことができます。高温多湿に弱いので、開花後は丈を半分に刈り込んで株を更新しましょう。
8.クッションブッシュ
キク科 半耐寒性常緑低木
観賞期:周年
開花期:6~7月
花色:銀白色~黄
樹高:10~50㎝
クッションブッシュは日なたと水はけの良い用土を好みます。高温多湿を嫌うので風通しを良く育てましょう。枝葉と同じ銀白色の丸い蕾から球形で黄色の小さな花が咲きます。
9.コニファー
ヒノキ科など 耐寒性常緑樹
観賞期:周年
樹高:20~500㎝
コニファーは園芸用に用いられるヒノキやマツなどの針葉樹の総称です。日なたから半日陰を好みます。横に広がる匍匐性のタイプ、低木から高木タイプまで様々あります。コニファーは庭木や寄せ植えのアクセントに使われたり、クリスマスシーズンにはリース作りの材料としても用いられます。
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10.コンボルブルス・クネオルム スノー・エンジェル
ヒルガオ科 耐寒性常緑低木
観賞期:周年
開花期:5~7月
花色:白
花径:3㎝
樹高:30㎝
コンボルブルス・クネオルムは日なたと水はけの良い用土を好みます。シルクのような艶がある銀白色の葉は常緑で、花が咲いていない時もカラーリーフとして楽しめます。蒸れに弱いので、風通し良く管理しましょう。
11.サントリナ
キク科 耐寒性常緑低木
観賞期:周年
開花期:5~7月
花色:黄
樹高:30~50㎝
サントリナは日なたと乾燥気味の用土を好みます。春と秋に丈を半分に刈り込んで蒸れを防ぎ、花壇の縁取りに使うことが向いています。細かい葉が綿毛におおわれているため、株全体が一年中銀白色に見えます。葉をさわると特有の香りがします。長い花茎が伸びて球形の黄色い花が咲きます。
12.シルバーレース
キク科 耐寒性多年草
観賞期:周年
草丈:10~30㎝
シルバーレースは日なたと水はけの良い用土を好みます。繊細な葉の美しさを花壇やコンテナの縁取りに使います。高温多湿の蒸れに弱いので少し注意が必要です。
13.シロタエギク
キク科 耐寒性多年草
観賞期:周年
開花期:6~8月
花色:黄
草丈:10~30㎝
シロタエギクは日なたと水はけの良い用土を好みます。蒸れに注意すれば夏越しできますが、古株になると葉の色が悪くなるので切り戻して枝を更新しましょう。茎葉に銀白色の軟毛が密生するので、株全体がふわふわとした銀白色に輝きます。
14.セネシオ
キク科 耐寒性多年草
観賞期:周年
草丈:10~25㎝
セネシオは日なたと水はけの良い用土を好みます。シロタエギクの仲間で基本的に丈夫なので、蒸れに注意すれば夏越しできます。もこもことしたシルバーの大きな葉っぱが魅力的です。
15.ディコンドラ
ヒルガオ科 耐寒性多年草
観賞期:周年
草丈:10㎝
ディコンドラは日なたと乾燥気味の用土を好みます。寒さにも強く、グランドカバーに使うことができます。丸いハート型の小さな葉を密に付け、横にはうように広がっていきます。多湿の蒸れに弱いので注意しましょう。
16.ハツユキカズラ(初雪葛)
キョウチクトウ科 耐寒性木本
観賞期:周年
開花期:春~夏
花色:青紫
樹高:15~50㎝
ハツユキカズラ(初雪葛)は日当たりの良い場所で育てると葉色が美しく育ちます。暑さ寒さに強く耐陰性もあり、とても丈夫。新しい葉にピンク色と白の斑が入り、降り始めた雪をイメージさせるカラーリーフです。葉の色は生長する過程で変化し、寒くなってくると紅葉する様子も美しいです。
17.ヒューケラ
ユキノシタ科 耐寒性多年草
観賞期:周年
開花期:5~6月
花色:ピンク
草丈:30~80㎝
ヒューケラは日なたから半日陰、水はけの良い用土を好みます。高温乾燥に弱いので気をつけましょう。ふんわり茂っている葉の間から、細い花茎を長く伸ばして花を咲かせます。
18.フランネルフラワー
セリ科 非耐寒性多年草
観賞期:周年
開花期:4~6月、9~11月
花色:白
樹高:30~100㎝
フランネルフラワーは日当たりの良い場所を好み、高温多湿が苦手です。長雨に当たると花や葉がいたむので、地植えの場合は軒下など雨の当たらない場所に植え、鉢植えは雨のかからない日なたに置いて管理します。寒さに弱く霜に当たると枯れてしまいます。室内に取り込んで冬越しすると周年楽しめます。
19.ペラルゴニウム・シドイデス
フウロソウ科 半耐寒性多年草
観賞期:周年
開花期:3~10月
花色:黒赤
樹高:30~40㎝
ペラルゴニウム・シドイデスは、日なたから半日陰を好みます。シルバーグレーの丸い葉が美しく、長く伸びた花茎にシックな黒赤の小花を咲かせます。霜に気を付けて冬越しできると周年楽しめます。
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20.ヘリクリサム・ペティオラレ
キク科 半耐寒性木本
観賞期:周年
開花期:6~7月
花色:白~黄
樹高:40㎝
ヘリクリサム・ペティオラレは日なたと水はけの良い用土を好みます。枝に密に着生した卵形の葉は、全面が一年中銀白色~銀灰色をしています。枝は主に横に伸びて広がります。蒸れに弱いので風通しを良く育てましょう。長い花茎の先に咲く花は中央が黄色っぽい白花です。この写真は咲く前の蕾の状態です。
21.ミモザ(アカシア)
マメ科 半耐寒性常緑高木
観賞期:周年
開花期:3月
花色:黄
樹高:1~10m
ミモザ(アカシア)は、日なたと水はけの良い場所を好みます。シルバーグリーンの葉と、春先に咲く明るい黄色の花のコントラストが美しい樹木です。生長が早くすぐに大きくなりますが、台風などで倒れやすいので支柱が必要です。温暖地では庭植えして越冬できます。
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22.モクビャッコウ
キク科 半耐寒性常緑低木
観賞期:周年
開花期:12~3月
花色:黄
樹高:30~50㎝
モクビャッコウは日当たりの良い乾燥気味の場所でよく育ちます。輝くような銀白色の葉色です。日当たりが悪いと葉の色が悪くなります。花弁を持たない黄色い花を咲かせます。
23.ユーカリ・グニー
フトモモ科 耐寒性常緑高木
観賞期:周年
花期:9~10月
花色:クリーム色
樹高:1~20m
ユーカリ・グニーは、日なたなら乾燥したやせ地でもよく育ちます。葉は丸形で、表裏ともに銀白色~銀青緑色になります。新芽や葉縁がピンク色を帯びることがあります。
24.ユーカリ・ポポラス
フトモモ科 耐寒性常緑高木
観賞期:周年
開花期:4~5月
花色:白
樹高:1~20m
ユーカリ・ポポラスは日当たりと風通しのよい場所を好みます。シルバーの美しい葉色と丸やハート型の葉が可愛い樹木です。庭のシンボルツリーをはじめとして、切り花、ドライフラワーでも人気があります。
25.ユーフォルビア
トウダイグサ科 耐寒性多年草
観賞期:周年
開花期:4~5月
花色:黄~黄緑色
樹高:50~150㎝
ユーフォルビアは日当たりと水はけの良い乾燥気味の場所を好みます。粘土質の土壌では状態よく育ちません。多肉質のシルバーグリーンの葉と美しい花が咲くユニークな草姿が魅力です。
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26.ユリオプスデージー
キク科 半耐寒性常緑低木
観賞期:周年
開花期:11~5月
花色:黄
樹高:30~100㎝
ユリオプスデージーは日当たりと風通しの良い場所を好みます。銀白色の葉を持ち、秋から春にかけてマーガレットに似た黄色い可愛らしい花を咲かせます。強い霜に当たらないように冬越しできると周年楽しめます。
27.ラミウム
シソ科 耐寒性多年草
観賞期:周年
開花期:5~6月
花色:ピンク
草丈:15㎝
ラミウムは半日陰のグランドカバーやコンテナに使います。茎が蔓状に伸びて繁殖します。高温多湿の蒸れに弱いので風通し良く育てましょう。
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28.ラムズイヤー
シソ科 耐寒性多年草
観賞期:周年
開花期:5~6月
花色:紫
草丈:20㎝
日なたと水はけの良い用土を好みます。枯葉を取り除いて蒸れを防ぎましょう。長めの花茎の先端から付近の節に小さな紫色の花を咲かせます。花茎は花後早めに切ります。ラムズイヤー(子羊の耳)という名は、ふわふわした葉の感触と形によります。
29.レースラベンダー
シソ科 半耐寒性常緑低木
観賞期:周年
開花期:4~11月
花色:紫、白
草丈:30~40㎝
レースラベンダーは、日なたと水はけの良い場所を好みます。レースのように繊細なシルバーの葉を持ち、花は初夏を中心に環境が合えば長い期間咲きます。冬は霜に当たらないように管理すると周年楽しめます。
30.ローダンセマム
キク科 耐寒性多年草
観賞期:周年
開花期:3~6月
花色:白、ピンク、クリーム色
草丈:10~30㎝
ローダンセマムは、日なたと水はけの良い場所を好みます。シルバーグリーンの葉を持ち、マーガレットに似た花を咲かせます。寒さに強く、夏の暑さと蒸れを嫌います。夏越しを上手に行えると周年楽しむことができます。
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シルバーリーフの寄せ植えアレンジ例
シルバーリーフは単体で育てても美しいですが、寄せ植えや庭植えでは主役にも名脇役にもなる優れものです。
また、シルバーリーフはなんとなく冬のイメージが強いかもしれませんが、オールシーズンに活躍します。組み合わせる植物によっても全く違う雰囲気をつくり出すことができます。
シルバーリーフに同系色のカラーリーフを合わせると、爽やかなイメージがつくれます。
シルバーリーフにブルー、パープル、淡いピンク色を合わせると春にぴったりなパステルカラーの寄せ植えができます。
シルバーリーフはラベンダーやオステオスペルマムなどの春の花とも合います。
シルバーリーフを濃いピンクや赤、ワイン色と合わせると、秋色寄せ植えのアクセントになります。
シルバーリーフを1年草のパンジーやビオラと合わせると、秋から春まで長い期間楽しめます。
シルバーリーフを赤い実やガーデンシクラメンと合わせると、すっかり冬の雰囲気になりますね。
この写真は、シルバーリーフ数種類をちりばめて、ハボタンとビオラ、アリッサムと組み合わせてリースを作った例です。
ちりばめられたシルバーリーフがそれぞれ美しく、その他の草花と引き立て合っています。
このように、シルバーリーフを使った寄せ植えの組み合わせは何通りもつくり出すことができます。
シルバーリーフのまとめ
シルバーリーフは単体で育てても美しいですが、同系色で葉の形が異なるリーフと組み合わせたり、他の色のカラーリーフと組み合わせても美しいハーモニーを生み出すことができます。
また、花と組み合わせることで花をより美しく引き立てたり、逆にシルバーリーフが花に引き立てられることもあります。様々な色と形、質感の組み合わせにより、草花は引き立て合っています。
シルバーリーフを上手に使って寄せ植えを作ったり、玄関までのアプローチやメインのお庭を飾っているお家を見かけますが、とても上品な雰囲気を感じます。
また、シルバーリーフはマルバユーカリ、ラムズイヤー、サントリナなどのようにドライフラワーにしてリースやクラフトに使えるものも多く、育てると別の楽しみも増えます。ぜひ、魅力いっぱいのシルバーリーフを育ててお楽しみください。
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