べランダで家庭菜園をおしゃれに楽しむ。おすすめの野菜やハーブ23種
山田智美
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ベランダでも家庭菜園は簡単に作れます。ベランダ家庭菜園をおしゃれに楽しむコツや、必要な道具、育てやすいおすすめの野菜やハーブを紹介します。初心者さんでも簡単なベランダ家庭菜園のはじめ方です。
目次
- 家庭菜園とは?家庭菜園基礎知識
- ベランダで家庭菜園を始めましょう!プランターで育てるメリットと注意点
- ベランダ家庭菜園で最初に揃えたい道具13種
- 家庭菜園をベランダでおしゃれに楽しむコツ
- ベランダ家庭菜園におすすめの野菜13種
- ベランダ家庭菜園におすすめのハーブ10種
家庭菜園とは?家庭菜園基礎知識
家庭菜園とは、家庭は家の内部、菜園は野菜を育てる一区画、つまり自宅の敷地内に野菜を育てるスペースを作ること、または実際に育てることを意味します。
1株でも野菜を育てていれば立派な家庭菜園です。初心者さんでも気軽に始められます。
大切なのは、目的を明確にしておくこと。つまり、自分が食べたい野菜や作りたい料理をはっきりさせておくことです。育てて収穫しても食べ方がわからなければ、喜びも半減してしまいます。まずは食べたい野菜やよく料理に使う野菜から始めてみるとよいでしょう。
ベランダで家庭菜園を始めましょう!プランターで育てるメリットと注意点
ベランダで家庭菜園を始めるのは、とても楽しくて、ワクワクする作業です。土とプランターを用意すれば、ベランダ家庭菜園は今日からでも始められます。
プランターで育てるメリットと注意点を紹介します。
ベランダ家庭菜園!プランターで育てるメリット2つ
プランターで育てるメリット1
ベランダはお庭と違って土がないので、鉢やプランターで家庭菜園を作ります。
プランターで家庭菜園をするメリットは移動させやすいこと。季節や天候に応じてプランターを移動させれば、植物に最適な環境で育てることができます。
プランターで育てるメリット2
さらなるメリットは、一つのプランターが病害虫の被害にあったとしても、速やかに隔離するなどして、周囲への影響を最小限に食い止めることができます。
水やりや肥料の頻度も植物によって違います。プランターで育てていれば、それぞれの特性を生かした管理が容易になります。
ベランダ家庭菜園!プランターで育てる注意点2つ
ベランダ家庭菜園ではプランターの置き場所に注意が必要です。
注意点1|室外機
室外機の前は避けてください。室外機から出てくる風が植物を傷めてしまいます。
注意点2|避難通路
集合住宅の場合は、避難通路を塞いでしまわないように気をつけてください。避難通路を開けておくことは消防法で定められています。避難通路の場所はベランダによって壁だったり、床だったりと違いますので、きちんと確認しておきましょう。
ベランダ家庭菜園で最初に揃えたい道具13種
ベランダ家庭菜園に必要な道具を紹介します。絶対に必要な道具と、あると便利な道具に分けて説明していきましょう。
ベランダ家庭菜園に絶対に必要な道具5つ
- 育てたい植物のタネや苗
- 野菜用の培養土
- 鉢あるいはプランター
- 鉢底ネット
- 鉢底石
ベランダ家庭菜園にあると便利な道具8つ
1.移植ゴテまたはスコップ
植え付けや株分け、移植など、野菜を育てるために大切な土を掘ったりすくったりするのにあると便利です。
2.ジョウロ
野菜に水やりするのに必須の道具です。ヤカンやペットボトルでじゃばじゃばと水やりをしても問題ありませんが、ジョウロがあると効率よく作業を進められます。
3.支柱
豆の仲間など、つるになる野菜を育てる時に使います。支柱につるを誘引することでコンパクトに管理することができ、収穫も容易になります。
4.グローブ
土を直接触る作業は手に雑菌が付きやすいものです。特に手に傷があるときなどは、グローブをはめて作業を行いましょう。
5.ハサミ
摘心、切り戻し、誘引、とにかく家庭菜園に必須な道具のひとつであるハサミ。切れないハサミでの作業は雑菌が入り込むなど、野菜の生長にも影響します。
6.麻紐
大きく暴れた枝をまとめたり、ちょっとした小物を片付けたりするのに役立ちます。何より自然素材なので周囲の景色に違和感なく馴染みます。
7.プランツタグ
種や球根の植え付けなどが芽吹いてからある程度生長するまで、どこに何を植えたかわからなくなることもあります。そんな時プランツタグに名前を書いて挿しておけば、あとから混乱するのを防げます。
8.ポットスタンドやガーデンラック
ベランダの限られたスペースにたくさんのプランターを置くならポットスタンドやガーデンラックが役立ちます。高低差をつけることで平らに並べるよりもたくさんのプランターを管理することができます。
家庭菜園をベランダでおしゃれに楽しむコツ
おしゃれとは視覚で感じるものです。家庭菜園をベランダでおしゃれに楽しむコツは、きれいな景色を作ること。 おしゃれに楽しむコツを紹介します。
おしゃれに楽しむコツ1|レイアウト
雑多にプランターを並べるのではなく、エリア分けをしてまとめて配置するようにしましょう。日向が好きなもの、半日陰が好きなものというように日当たりの好みや、それぞれの特性を活かしてまとめると良いでしょう。
さらにその中で高低差をつければ、より立体的で自然感のあるおしゃれなベランダ菜園が出来上がります。
おしゃれに楽しむコツ2|ポタジェガーデン
ベランダ菜園もポタジェガーデンに倣ってみましょう。眺めて楽しむお花たちと、収穫を目的とした野菜やハーブなどを分けて管理するのではなく、それぞれの鉢やプランターを混在させるように配置します。
花が咲いたら眺めて香りを楽しみ、生長したら収穫して楽しむ。ポタジェガーデンは観賞するための植物も、収穫を楽しむ植物も、一緒に育てて楽しむお庭です。
土のないベランダという場所で、ナチュラルでおしゃれな家庭菜園を楽しめます。
おしゃれに楽しむコツ3|なりきる
ヨーロッパの田舎で暮らしているような気分になりきってみるのも楽しいのではないでしょうか。
エプロンをいっぱいに広げて、摘んだハーブや野菜を包んで部屋に戻ってくる。あるいはちょっとおしゃれなカゴを用意して収穫を楽しむ。
ベランダは自分だけの場所です。やってみたかったことを全部実行してみませんか。
ベランダ家庭菜園におすすめの野菜13種
1クレソン
- 植え付け期:4月~5月、9月~10月
- 収穫期:3月~7月、9月~12月
クレソンはきれいなグリーンの葉茎と独特の風味が特徴の野菜です。水が好きな野菜なので、水耕栽培でも育てられます。土に植えて育てる場合は、水切れを起こさないようにこまめに水やりをしましょう。
2ラディッシュ
- 種まき時期:3月~5月、9月~10月
- 収穫期:4月~6月、10月~12月
ラディッシュは真赤な色がかわいらしい、カブの仲間の根菜です。別名ハツカダイコンとも呼ばれるくらい、種まきから収穫までの期間が短いのが特徴です。
3ベビーリーフ
- 種まき時期:3月~6月、9月~10月
- 収穫期:4月~11月
ベビーリーフとは特定の野菜の名前ではなく、葉物野菜の若い葉のことを指します。種まきから30日くらいで食べられるようになるので、家庭菜園初心者さんに向いている野菜です。
4スイスチャード
- 植え付け期:5月~11月
- 収穫期:通年
スイスチャードはカラフルな茎を持つ、アカザ科の野菜です。葉はホウレンソウのようなフォルムで明るいグリーン、茎は赤や黄色、オレンジ、紫など鮮やかな色をしています。サラダにしたり、オイルで炒めて食べることができます。
5チンゲンサイ
- 植え付け期:4月~5月、9月~10月
- 収穫期:5月~6月、10月~11月
非常に育てやすい野菜のため家庭菜園でも定番の野菜です。チンゲンサイは株ごと収穫するだけでなく、外葉からも順次収穫できるので長い間収穫を楽しめる野菜です。
6シソ
- 植え付け期:5月~9月
- 収穫期:5月~10月
シソは日本が誇る和ハーブとも言われる野菜です。さわやかな香りがあり、薬味の他、お肉やお魚のシソ巻き、天ぷらなど、食べ方も豊富です。
7ナス
- 植え付け期:5月~6月
- 収穫期:6月~10月
ナスは煮ても焼いても揚げてもおいしい野菜、洋から和までレシピもたくさんあります。植え付け時に元肥をしっかり施して栄養たっぷりの土で育てれば、おいしいナスが収穫できます。
8水菜
- 植え付け期:5月~6月、9月~10月
- 収穫期:6月~7月、10月~12月
水菜はシャキシャキとした歯ごたえが人気の野菜です。サラダなど生食でも加熱しても食べられます。
9ミニトマト
- 植え付け期:5月~6月
- 収穫期:7月~11月
ミニトマトはとても生長が早く、初夏に植え付けてから初秋まで次々と収穫が楽しめる野菜です。採れすぎたトマトは冷凍保存して、トマトソースやスープに利用できます。
10ゴーヤ
- 植え付け期:5月~6月
- 収穫期:7月~9月
最近ではグリーンカーテンの定番として人気のゴーヤ。生長も早く実もよくなるので、育てやすい野菜です。独特の苦みが特徴で、食べ続けているうちにクセになります。
11オクラ
- 植え付け期:5月~6月
- 収穫期:7月~10月
オクラは夏が旬のネバネバ野菜です。オクラは花がかわいらしいのも特徴です。オクラの花は朝開いて午後にはしおれてしまう一日花です。オクラを育てるなら、花のかわいらしさも楽しんでください。
12ルッコラ
- 植え付け期:3月~6月、9月~10月
- 収穫期:4月~7月、9月~11月
ルッコラは地中海沿岸原産の一年草です。ゴマのような風味があります。若い葉をサラダに入れて食べると大変おいしく、その他おひたしや炒め物、肉料理の付け合せなど、さまざまな料理で活躍します。
13チコリー
- 植え付け期:3月~4月、9月~10月
- 収穫期:4月~10月
チコリーはわずかに苦みのある葉がクセになる野菜です。明るいグリーンや濃い紫の品種があります。チコリーの葉の上に冷菜を載せてチコリーボートにすると、食卓を楽しく演出できます。
ベランダ家庭菜園におすすめのハーブ10種
1ローズマリー
- 植え付け期:3月~5月、9月~10月
- 収穫期:通年
ローズマリーは非常に強健で、乾燥した痩せ地でも育ちます。また強風にもよく耐える性質なので、非常に育てやすい植物です。ローズマリーには真っ直ぐ上に伸びる木立性と地面を這うように伸びるほふく性があります。春から秋にかけて、青から青紫、またはピンクの小さな花を咲かせます。
2イタリアンパセリ
- 植え付け期:4月~5月、9月~10月
- 収穫期:通年
イタリアンパセリはセリ科の植物です。春から栽培をはじめて、1年以上育て続けることができるハーブです。栽培する場所は半日陰でもOKなのも魅力。イタリアンハーブの苗が疲れないように花芽を摘み取ることで長期間収穫できます。
3チャービル
- 植え付け期:3月~4月、9月~10月
- 収穫期:3月~6月、9月~10月
チャービルは、育てやすく春まきでも秋まきでも収穫できる定番のハーブです。シダのような細かい切れ込みのたくさん入った葉は、古代ローマ時代からすでに食用とされてきました。サラダ、スープ、肉、魚、スイーツなど何にでも使える点はパセリに似ていますが、よりマイルドで甘い香りが特長です。
4ディル
- 植え付け期:4月~6月
- 収穫期:4月~10月
ディルは独特の風味で、魚料理やハーブビネガーなどに使われているハーブです。細かく刻んで、ドレッシングやマヨネーズなどの調味料にも使えます。ディルは葉以外に、種もピクルスなどに利用されています。
5レモンバーム
- 植え付け期:4月~5月、9月~10月
- 収穫期:4月~10月
レモンバームはシソ科の多年草のハーブです。レモンに似たさわやかな香りがするのでハーブティーや料理の香りづけとして使われています。レモンバームは初夏に小さな白い花が開花します。レモンバームの花はミツバチが好むことから、ギリシャ語でミツバチを意味する「メリッサ」という名でも呼ばれています。
6ミント
- 植え付け期:4月~6月、9月~10月
- 収穫期:4月~11月
ミントは最もポピュラーなハーブのひとつです。ミントというと、すっきりとしたさわやかな香りを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、中にはアップルミントのようにほんのり甘くすっきりとした香りのミントもあります。
7ジャーマンカモミール
- 植え付け期:3月~5月
- 収穫期:3月~6月
ジャーマンカモミールは一年草です。甘い香りはリンゴにも似ており、乾燥させたものはカモミールティーとして人気があります。
8タイム
- 植え付け期:3月~5月、9月~10月
- 収穫期:4月~11月
タイムは、シソ科のハーブです。種類が多く、立ち上がり上に伸びる立性のもの(コモンタイム)と這うように生育する匍匐性のもの(クリーピングタイム)に分かれます。食用にするタイムとはコモンタイムのこと。春~初夏に小さな花を咲かせます。
9バジル
- 植え付け期:5月~9月
- 収穫期:5月~10月
バジルは食欲をそそるような香りが魅力の、シソ科のハーブです。春に種をまいて、初夏から秋まで収穫できます。気温の上昇と共にどんどん繁っていくので、プランターでも贅沢な量が収穫できます。寒さに弱いので、地面への植え付けは5月に入ってからにしましょう。
10ナスタチウム
- 植え付け期:4月~5月、9月~10月
- 収穫期:6月~11月
ナスタチウムはノウゼンハレン科の植物です。黄色やオレンジ色の鮮やかな花を咲かせます。ナスタチウムの花や葉、茎は食べるとピリッと辛い風味があります。蕾はケーパーの代わりに酢漬けにして食べることができるので、料理に取り入れたくなるエディブルフラワーです。
ベランダで家庭菜園を始めましょう。育てて眺めるだけでなく、さらに食べることができる家庭菜園は楽しみが2倍です。 朝起きて水やりをする、土の香りを嗅いで葉っぱの感触を確かめる。生活の中に心地の良い習慣ができます。一鉢からでも大丈夫。今日から始めてみませんか。
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