べランダ菜園をおしゃれに楽しむ。おすすめの野菜やハーブ
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ベランダ菜園をおしゃれに楽しむコツや、おすすめの野菜やハーブ、メリットや注意点、道具を紹介します。初心者さんでも簡単に始められるベランダ菜園の魅力が満載です。
目次
ベランダ菜園とは

ベランダ菜園とは、ベランダで野菜やハーブを育てて、食用とすること。畑やお庭など、自宅の敷地内に野菜を育てる家庭菜園のベランダ版です。ベランダ菜園では、畑と違ってスペースに限りがあったり、たくさんの種類を育てることができないなどの制限がありますが、1種類ずつ個別のプランターで管理するのでそれぞれに合った土づくりや施肥などが容易になります。
プランターへの植え替え方法
プランターの底の穴の上に鉢底ネットを敷き、その上に2cmくらい鉢底石を敷き詰め、1/3程度まで培養土を入れます。プランターの中心に苗を置き、根が隠れるまで培養土を入れたら、仕上げに鉢底から流れ出てくるくらいたっぷりの水やりをして完了です。
仕上げの水やりは、土と根をなじませるために必要な作業。水で土が沈んで中の空気が抜けていくので、根が伸びやすくなります。また、根付くまでの1~2週間は、土が乾かないように水やりを忘れずに行ってください。
プランターで育てるメリット

移動が簡単
プランターで菜園をするメリットは移動させやすいこと。季節や天候に合わせてプランターを移動させれば、植物に最適な環境で育てることができます。
秋から春は日当たりの良い場所を好むけど、夏の直射日光は苦手なミントは夏場は風通しの良い半日陰に移動させたり、雨が続くと実が割れてしまうミニトマトは軒下に移動させたりと、それぞれの特性に合わせて場所を選ぶことができます。
病害虫の被害が広がりにくい
さらなるメリットは、一つのプランターが病害虫の被害にあったとしても、速やかに隔離するなどして、周囲への影響を最小限に食い止めることができます。水やりや肥料の頻度も植物によって違います。プランターで育てていれば、それぞれの特性を生かした管理が容易になります。
ベランダ菜園の注意点
ベランダ菜園ではプランターの置き場所に注意が必要です。注意する置き場所と理由を説明します。
室外機の風が当たる場所は避ける

エアコンの室外機から出てくる風は、植物にダメージを与えます。室内で冷房を使用しているとき、室外機からは熱風が出ています。暖房を使用しているときは冷風が出ています。自然の環境にそぐわない人工的な温度と強さの風は、植物の葉茎を傷め、ときには枯死してしまうこともあります。健やかな生育のためにも、室外機の風が当たらないような場所で管理しましょう。
避難通路を塞がない
集合住宅の場合は、避難通路を塞いでしまわないように気をつけてください。緊急時にすぐに使用できるように開けておくことは、消防法で定められています。避難通路の場所はベランダによって隣との境界の壁だったり、床だったりと違いますので、きちんと確認しておきましょう。壁の場合は、その付近にプランターを置いたり、トレリスなどで塞いでしまうことのないよう、配慮しましょう。床の場合は、プランターや棚で塞いでしまうことのないように気をつけてください。ウッドデッキやタイルを敷く際も、避難経路は避けて施工を行いましょう。
排水溝の掃除
ベランダの排水溝に落ち葉が詰まることのないように、こまめな掃除を心がけましょう。特に集合住宅の場合、近隣住民に迷惑をかけることになります。トラブルになることのないよう、きちんと掃除をしましょう。
ベランダ菜園におすすめのおしゃれな野菜とハーブ
クレソン

- 植え付け期:4月~5月、9月~10月
- 収穫期:3月~7月、9月~12月
クレソンは、きれいなグリーンの葉茎と独特の風味が特徴の野菜です。水が好きな野菜なので、水耕栽培でも育てられます。土に植えて育てる場合は、水切れを起こさないようにこまめに水やりをしましょう。
ラディッシュ

- 種まき時期:3月~5月、9月~10月
- 収穫期:4月~6月、10月~12月
ラディッシュは、真赤な色がかわいらしいカブの仲間の根菜です。別名ハツカダイコンとも呼ばれるくらい、種まきから収穫までの期間が短く育てやすい野菜の代表。プランターで簡単に育てられます。
ベビーリーフ

- 種まき時期:3月~6月、9月~10月
- 収穫期:4月~11月
ベビーリーフとは、特定の野菜の名前ではなく、葉物野菜の若い葉のことを指します。種まきから30日くらいで食べられるようになるので、初心者さんに向いている野菜です。
スイスチャード

- 植え付け期:5月~11月
- 収穫期:通年
スイスチャードは、カラフルな茎を持つアカザ科の野菜です。葉はホウレンソウのようなフォルムで明るいグリーン、茎は赤や黄色、オレンジ、紫など鮮やかな色をしています。サラダにしたり、オイルで炒めて食べることができます。鮮やかな色でベランダ菜園の景色を明るくしてくれます。
チンゲンサイ

- 植え付け期:4月~5月、9月~10月
- 収穫期:5月~6月、10月~11月
チンゲンサイは、非常に育てやすい野菜です。株ごと収穫するだけでなく、外葉からも順次収穫できるので長い間収穫を楽しめます。チンゲンサイの花も菜の花の1種なので、ゆでて食べることができます。
シソ

- 植え付け期:5月~9月
- 収穫期:5月~10月
シソは、日本が誇る和ハーブともいわれる野菜です。さわやかな香りがあり、薬味の他、お肉やお魚のシソ巻き、天ぷらなど、食べ方も豊富です。初夏から夏にかけてぐんぐん生長するので、大きめのプランターで育てるようにしましょう。
ナス

- 植え付け期:5月~6月
- 収穫期:6月~10月
ナスは、煮ても焼いても揚げてもおいしい野菜、洋から和までレシピもたくさんあります。植え付け時に元肥をしっかり施して、栄養たっぷりの土で育てればおいしいナスが収穫できます。
ミニトマト

- 植え付け期:5月~6月
- 収穫期:7月~11月
ミニトマトは、とても生長が早く、初夏に植え付けてから初秋まで次々と収穫が楽しめる野菜です。採れすぎたトマトは冷凍保存して、トマトソースやスープに利用できます。雨が多いと実が割れてしまうので、長雨の時期は軒下に移動させるとよいでしょう。
ゴーヤ

- 植え付け期:5月~6月
- 収穫期:7月~9月
最近ではグリーンカーテンの定番として人気のゴーヤ。生長が早く、実付きも良い育てやすい野菜です。独特の苦みが特徴で、食べ続けているうちにクセになります。ネットや支柱を立てて誘引すれば、プランターでも簡単に育てられます。
オクラ

- 植え付け期:5月~6月
- 収穫期:7月~10月
オクラは、夏が旬のネバネバ野菜。朝咲いて昼過ぎには萎れてしまうかわいらしい花も魅力。草丈高く生長するので、大きめの鉢に植え付けるとよいでしょう。
ルッコラ

- 植え付け期:3月~6月、9月~10月
- 収穫期:4月~7月、9月~11月
ルッコラは、地中海沿岸原産の一年草で、ゴマのような風味が特徴の葉野菜。若い葉をサラダにして食べたり、その他おひたしや炒め物、肉料理の付け合せなど、さまざまな料理で活躍します。
イタリアンパセリ

- 植え付け期:4月~5月、9月~10月
- 収穫期:通年
イタリアンパセリは、春から栽培をはじめて1年以上育て続けることができるハーブ。苗が疲れないように花芽を摘み取ることで長期間収穫できます。栽培する場所は日当たりの良い場所から半日陰までOKなので、あまり置き場所を気にせず育てられます。
ローズマリー

- 植え付け期:3月~5月、9月~10月
- 収穫期:通年
ローズマリーは、乾燥した痩せ地でも育つ強健なハーブ。真っ直ぐ上に伸びる木立性と地面を這うように伸びるほふく性、その中間の半ほふく性があるので、好みのものを選んでください。春から秋にかけて咲く、青から青紫、またはピンクの小さな花もかわいらしく魅力があります。根をいじられることを嫌うので、植え替えの際は根鉢を崩さないように注意しましょう。
ミント

- 植え付け期:4月~6月、9月~10月
- 収穫期:4月~11月
ミントは、最もポピュラーなハーブのひとつです。ミントというと、すっきりとしたさわやかな香りを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、中にはアップルミントのようにほんのり甘くすっきりとした香りのミントもあります。地下茎を広げて増えていくので、大きなプランターで育てるか、こまめに株分けをするなどして管理しましょう。
タイム

- 植え付け期:3月~5月、9月~10月
- 収穫期:4月~11月
タイムは、香りが良いことで有名なシソ科のハーブ。多くの品種がありますが、食用にするタイムとはコモンタイムのこと。春~初夏に小さな花を咲かせます。冬に勢いがなくなりますが、地際まで刈り込むと翌春に芽吹いてきて、またたくさんの葉を収穫できるようになります。
バジル

- 植え付け期:5月~9月
- 収穫期:5月~10月
バジルは、食欲をそそるような香りが魅力のシソ科のハーブです。春に種をまくか、苗から育てて、初夏から秋まで収穫できます。気温の上昇と共にどんどん繁っていくので、プランターでも贅沢な量が収穫できます。寒さに弱いので、気温が安定するまでは夜間は室内に取り込むか、霜や寒風が当たらないような場所で管理するようにしましょう。
チャービル

- 植え付け期:3月~4月、9月~10月
- 収穫期:3月~6月、9月~10月
チャービルは、育てやすく春まきでも秋まきでも収穫できる定番のハーブです。シダのような細かい切れ込みのたくさん入った葉は、古代ローマ時代からすでに食用とされてきました。サラダ、スープ、肉、魚、スイーツなど何にでも使える点はパセリに似ていますが、よりマイルドで甘い香りが特長です。
ディル

- 植え付け期:4月~6月
- 収穫期:4月~10月
ディルは、独特の風味が特徴で、魚料理やハーブビネガーなどに使われているハーブです。細かく刻んで、ドレッシングやマヨネーズなどと和えたり、魚料理の臭み消しに使用します。葉以外に、種もピクルスなどに利用されています。
サラダバーネット

- 植え付け期:3月~5月
- 収穫期:3月~11月
サラダバーネットは、葉をサラダにしたり、スープに散らして彩りにして楽しむハーブです。葉にはキュウリに似た爽やかな香りがあり、葉は薄いので舌触りも柔らかく、食べやすいのが特徴。茎は避けて、葉だけをちぎって食用にします。
ジャーマンカモミール

- 植え付け期:3月~5月
- 収穫期:3月~6月
ジャーマンカモミールは、一年草のハーブ。甘い香りはリンゴにも似ており、乾燥させたものはカモミールティーとして人気があります。花を楽しめるので、ベランダ菜園を明るくおしゃれに彩ります。
ナスタチウム

- 植え付け期:4月~5月、9月~10月
- 収穫期:6月~11月
ナスタチウムは、黄色やオレンジ色の鮮やかな花を咲かせるハーブ。花や葉、茎は、ピリッと辛い風味が特徴で、サラダにして楽しめます。他にも、つぼみはケーパーの代わりに酢漬けにして食べることができる、料理に取り入れたくなるエディブルフラワーです。
ベランダ菜園をおしゃれに楽しむコツと道具

ベランダ菜園に必要な道具を紹介します。絶対に必要な道具と、あると便利な道具に分けて説明していきましょう。
必要な道具
①育てて食べたい野菜やハーブのタネと苗
最初に食べたい野菜やハーブを決めましょう。次に種から育てるのか、苗からにするかを選びます。ベランダ菜園初心者の方は、苗を購入して育てる方が簡単です。園芸店やホームセンターの店頭で気になるものを見つけてください。
②野菜やハーブ用の培養土
野菜やハーブ用の培養土は、食用にすることを前提にブレンドされています。自分で土をブレンドする手間が省けるので、利用しない手はありません。ハーブ用の培養土は、さらに水はけ良くブレンドされているので、こちらも上手に利用しましょう。
③プランターと鉢底ネット、鉢底石
育てるためには、プランターと鉢底ネット、鉢底石が必須です。ときめくような野菜やハーブと出会いに備えて、一式用意しておくとよいでしょう。
ベランダ菜園にあると便利な道具
①移植ゴテまたはスコップ

植え付けや株分け、移植など、野菜を育てるために大切な土を掘ったりすくったりするのにあると便利です。
②ジョウロ

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野菜に水やりするのに必須の道具です。ヤカンやペットボトルでじゃばじゃばと水やりをしても問題ありませんが、ジョウロがあると効率よく作業を進められます。
③支柱

豆の仲間など、つるになる野菜を育てる時に使います。支柱につるを誘引することでコンパクトに管理することができ、収穫も容易になります。園芸店やホームセンターで購入できますが、木の枝を組んで支柱にすれば、よりナチュラルでおしゃれな景色になります。
④グローブ

土を直接触る作業は手に雑菌が付きやすいものです。特に手に傷があるときなどは、グローブをはめて作業を行いましょう。軍手でも十分に役割を果たしますが、色のきれいなグローブを身に付ければ気分も上がります。手元は自分の目で見える場所なので、視覚的におしゃれな気分を楽しみたい方におすすめです。
⑤ハサミ

摘心、切り戻し、誘引など、必須な道具のひとつであるハサミ。切れないハサミでの作業は雑菌が入り込むなど、野菜の生長にも影響するので、こまめに手入れをしましょう。最近は色のバリエーションが豊富で、使いやすいハサミがたくさん流通しています。カラフルでおしゃれな道具を揃えれば、ベランダに出るのが楽しくなります。
⑥麻紐

大きく暴れた枝をまとめたり、ちょっとした小物を片付けたりするのに役立ちます。何より自然素材なので、周囲の景色に違和感なく馴染みます。
収穫した野菜を友人や知人にプレゼントする際も、新聞紙に包んで麻紐で結ぶだけで、なんだかおしゃれな一品に変身します。
⑦プランツタグ

種や球根から植え付けたものは、ある程度生長するまでどこに何を植えたかわからなくなることがあります。そんな時プランツタグに名前を書いて挿しておけば、混乱することなく管理できます。市販のものでも十分役割は果たしますが、捨てる予定だった木片やテラコッタ鉢の欠片を利用すると、よりナチュラルでおしゃれな雰囲気を楽しめます。
⑧ポットスタンドやガーデンラック

ベランダの限られたスペースにたくさんのプランターを置くならポットスタンドやガーデンラックが役立ちます。高低差をつけることで、平らに並べるよりもたくさんのプランターを管理することができます。
ベランダ菜園をおしゃれに楽しむコツ
①絵画を描くように鉢を並べる
おしゃれとは視覚で感じるものです。ベランダ菜園をおしゃれに楽しむコツは、きれいな景色を作ること。雑多にプランターを並べるのではなく、高低差を付けたり、グルーピングしたりして、インテリアを飾るように並べてみましょう。また、カラーリーフや葉の色の濃淡、花の色を上手に組み合わせて、絵画を描くように並べてみるとよいでしょう。移動が可能なプランターだからこそできる楽しみ方です。
②ポタジェ
ベランダ菜園もポタジェガーデンに倣ってみましょう。眺めて楽しむお花たちと、収穫を目的とした野菜やハーブなどを分けて管理するのではなく、それぞれの鉢やプランターを混在させるように配置します。
花が咲いたら眺めて香りを楽しみ、生長したら収穫して楽しむ。ポタジェガーデンは観賞するための植物も、収穫を楽しむ植物も、一緒に育てて楽しむお庭です。
土のないベランダという場所で、ナチュラルでおしゃれな菜園を楽しめます。
③なりきる
ヨーロッパの田舎で暮らしているような気分になりきってみるのも楽しいのではないでしょうか。エプロンをいっぱいに広げて、摘んだハーブや野菜を包んで部屋に戻ってくる。あるいはちょっとおしゃれなカゴを用意して収穫を楽しむ。
ベランダは自分だけの場所です。やってみたかったことを全部実行してみませんか。
育てて眺めるだけでなく、さらに食べることができるベランダ菜園は楽しみが2倍です。 朝起きて水やりをする、土の香りを嗅いで葉っぱの感触を確かめるなど、生活の中に自然に心地の良い習慣ができます。畑よりも小規模なので、気軽に始められて続けるのも容易です。思い立ったが吉日、今日から始めてみませんか。
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