エディブルフラワー一覧|種類や栽培方法、おすすめレシピを紹介

山田智美
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エディブルフラワーとは? 色彩豊かでかわいらしいエディブルフラワーの種類一覧と、栽培方法や注意点、おすすめのレシピを紹介します。
目次
エディブルフラワーとは?
エディブルフラワーとは、食べられる花のこと。Edible とは、食用、食べる、食べられるという意味の英語です。バラやビオラのような華やかな花、ヤグルマギクやボリジなどハーブの花、ブリッコリーやカリフラワーのようなつぼみを食用にする野菜の他、ふきのとうや菜の花もエディブルフラワーです。
エディブルフラワーとして流通しているものの多くは、色鮮やかで花らしい花です。カリフラワーやブロッコリーのようにつぼみを食用にするものは野菜に分類され、エディブルフラワーとは呼ばれません。エディブルフラワーは、料理やお菓子の彩りや飾り付けなど、テーブルを華やかにすることを目的として用いられます。
エディブルフラワーの種類
アリッサム
- 開花時期:10月~4月
アリッサムは、スイートアリッサムとも呼ばれるアブラナ科の一年草。小さな花は細かく散らしても使用できます。白、ピンク、アプリコット、クリームなど、花色が豊富です。
インパチェンス
- 開花時期:5月~11月
インパチェンスは、夏に盛りを迎える花。赤やオレンジなどの鮮やかな色の花を咲かせます。ちょっとトロピカルな雰囲気を楽しめます。
エルダーフラワー
- 開花時期:5月~6月
エルダーフラワーは、白い花を咲かせる花木。香りの良い花をお酒やシロップに付け込んで楽しみます。
カモミール
- 開花時期: 3月~6月
カモミールは、白い花を咲かせるキク科のハーブ。乾燥させたものをハーブティーにしたり、フレッシュの花はエディブルフラワーとして楽しむことができます。
カレンデュラ(キンセンカ)
- 開花時期: 12月~5月
カレンデュラは、キンセンカやポットマリーゴールドという別名でも流通している一年草。ハーブティーでも有名なきれいなオレンジ色の花は、散らして色どりにしたり、ゼリーに入れたりと楽しめます。
キンギョソウ
- 開花時期:4月~6月頃(四季咲き品種もあり)
キンギョソウは、春から夏にかけて楽しめる花。ピンクやオレンジ、黄色などの花は、サラダやドリンクの彩りに使用されます。
ストック
- 開花時期:11月~4月
ストックは、淡いピンクや紫、クリーム色などのパステルカラーが魅力の花。花びらを散らして、お菓子や料理に添えれば、春らしい優しい色を楽しめます。
スミレ(ニオイスミレ)
- 開花時期:3月~5月
スミレの中でもニオイスミレは、甘い芳香があり、ハーブとして親しまれてきた品種。ヨーロッパでは昔からお酒に付けたり、砂糖漬けにしたりしてしたしまれてきたエディブルフラワーです。
セージ
- 開花時期:5月~7月
セージは、ソーセージや肉料理に使われることで有名な香りの良いハーブ。主に使用されるのは葉の部分ですが、花もエディブルフラワーとして食べることができます。
トレニア
- 開花時期:4月~10月
トレニアは、白地にピンクや紫の縁取りが鮮やかな花。明るい印象の花なので、暗色系のお皿の散らすと華やかさが増します。
ナスタチウム(キンレンカ)
- 開花時期:6月~11月
ナスタチウムは、キンレンカという別名でも流通しているエディブルフラワー。赤やオレンジ、黄などの明るい花色が魅力です。花以外に葉もサラダにして食べることができます。大きな花はそのまま使用しても鮮やかでインパクトがありますが、花びらをちぎって散らしても楽しめます。
ナデシコ
- 開花時期:4月~11月
ナデシコは、非常に品種の多い花。花色、花びらのフォルムなどに違いがあります。小さな花はそのままお皿の彩りに、大きな花はちぎって散らすなどして楽しめます。
バラ
- 開花時期:4月~11月頃
バラは、華やかと香りが魅力の花。バラの花は、そのままでは大きいので花びらをちぎって食用にします。
バタフライピー
- 開花時期:6月~9月
バタフライピーは、鮮やかな夏の空のような青が魅力の花。ハーブティーの他、フレッシュでサラダに入れてそのまま食べることもできます。
パンジー、ビオラ
- 開花時期:10月~5月
パンジー、ビオラは、丸みを帯びた花びらがかわいらしい花。花色も豊富で選ぶのに迷ってしまうほど。花はそのままのフォルムを楽しむこともできれば、花びらをちぎって散らして楽しむこともできます。
バーベナ
- 開花時期:4月~11月
バーベナは、小さな花が集まって咲いている様子がかわいらしい花。小花をちぎって、プレートに散らしたり、そのまま彩りにして楽しみます。
フェイジョア
- 開花時期:7月~8月
フェイジョアは、肉厚な花びらと飛び出した真赤なしべ類が印象的な花。花びらをちぎって、サラダに入れて食べることができます。花の後にできる実も食用になります。
ベゴニア
- 開花時期:品種により異なる
ベゴニアは、色鮮やかな花が特徴。肉厚で水分の多い花びらを食用にします。花は傷がつきやすいので、優しく扱いましょう。
ペンタス
- 開花時期:5月~10月
ペンタスは、星型の小花が集まって咲く多年草。小花がばらされた状態でパックに詰められて、エディブルフラワーとして流通しています。
ボリジ
- 開花時期:4月~6月
ボリジは、青や白の花を咲かせるハーブ。ハーブティーにしたり、星型の花をアイスキューブに閉じ込めたり、サラダや料理の彩りにします。
マリーゴールド
- 開花時期:5月~11月(品種による)
マリーゴールドは、たっぷりとした花びらと独特の香りを楽しめる花。花びらを散らしてサラダや料理の彩りにしたり、そのままフルーツと一緒にゼリーに閉じ込めたりして楽しみます。
コモンマロウ
- 開花時期:5月~7月(品種による)
コモンマロウは、アオイ科のハーブ。一日花で、毎日たくさんの花を咲かせます。ハーブティーにすると青くなるのがおもしろいところ。花はエディブルフラワーとして生で食用にできます。
ヤグルマギク(コーンフラワー)
- 開花時期:4月~7月
ヤグルマギクは、コーンフラワーという別名でも流通しているハーブ。青やピンク、赤紫、白など花色があります。ハーブティーでも、生でサラダや料理の彩りにしても楽しめます。
リナリア
- 開花時期:3月~7月
リナリアは、ふっくらとした花びらが印象的な花。野花のような印象の花は、そのままお菓子や料理の彩りに使用できます。
ルッコラ
ルッコラは、香りの良い葉でおなじみのアブラナ科のハーブ。葉をサラダにするほか、花もエディブルフラワーとして食べることができます。
ローズゼラニウム
- 開花時期:4月~7月
ローズゼラニウムは、センテッドゼラニウムと呼ばれる、香りを楽しむハーブの仲間。主に香りは葉茎にありますが、花をエディブルフラワーとして食べることができます。
エディブルフラワーの作り方、栽培方法
エディブルフラワーの栽培では、食用であって観賞を目的とした園芸ではないということを留意しておきましょう。
エディブルフラワーの栽培で注意すること
必ずエディブルフラワーとして販売されている種や苗を使う
食べることを目的として栽培するなら、エディブルフラワーとして流通している種や苗を選びましょう。
ガーデニング用として販売されている苗は、農薬を使用して育てているものもあります。これは観賞用に美しい花を咲かせるためですが、食べていいものではない薬剤の心配があります。購入後に薬剤を使用せずに育てたとしても、株に残っている可能性もあります。人体に影響を及ぼす恐れがあるので、食用にしてはいけません。
やみくもに食べない
花の中には美しくても有毒な植物というものがあります。スズランは全草に毒を含んでいるし、グロリオサの根を食べて中毒症状を起こした例もあります。かわいいからといってむやみに食用にするのは危険です。エディブルフラワーとして流通している品種を選んでください。
野菜と同様に育てる
市販の野菜用培養土は、始めから食用にすることを目的としてブレンドされた用土なので、安心してエディブルフラワーを育てることができます。肥料も有機質のものや、野菜用のものを選んで、野菜と同じように育てるとよいでしょう。さらに、ガーデニング用の植物たちと分けてコンテナで栽培すれば、なお安心です。
エディブルフラワーの栽培方法
エディブルフラワーには、多くの種類があります。詳しい育て方については、品種ごとに確認してください。野菜用やハーブ用の土を使用して、肥料も有機のものにすること、これらを守って、あとは日当たりや水やりなどはそれぞれの育て方にしたがえば問題ありません。
エディブルフラワーのおすすめレシピ
エディブルフラワーのノンアルコールカクテル
エディブルフラワーは、ドリンクに添えて楽しむこともできます。ここでは誰でも気軽に飲めるノンアルコールカクテルの作り方を紹介しています。
エディブルフラワーのパンケーキ
エディブルフラワーの食べ方はフレッシュだけではありません。クッキーやスコーンなどに乗せて焼けば、色鮮やかな焼き菓子が出来上がります。エディブルフラワーを使ったパンケーキの作り方を紹介します。
エディブルフラワーのアイスキューブ
エディブルフラワーでアイスキューブを作ってみましょう。ここでは、青がきれいなバタフライピーティーのアイスキューブを紹介しています。他にも花そのものを入れて凍らせるという方法もあります。
エディブルフラワーをサラダや彩りに
エディブルフラワーの特徴は、生で食べられること。みずみずしく色鮮やかな花をそのまま彩りに使用して、料理ごと食べられるのが魅力です。ケーキやお菓子を飾ったり、サラダにしたり、肉や魚料理に添えたり、野菜には少ないピンクや紫、青といった色を取り入れることができます。
花を食べるというだけで、気持ちも華やぎます。、おもてなし料理や、色彩豊かなテーブルコーディネートに、エディブルフラワーをもっと気軽に取り入れてみませんか。
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